日本シリーズ出場権予選対DeNA初戦5-0で勝利

Last Updated on 2017年12月5日 by wpmaster

Johnsonは、今シーズン、対DeNA 27イニング自責9 3.00、2勝2敗と,Johnsonにしては、やや手こずっているカード。モスコーソは、対広島11回自責6 4.91

1勝1敗。しかし、広島打線は、いいときのモスコーソには過去手も足も出ませんでした。

k.Jは、シーズン中は、勝負球までの伏線として使用してきた120キロ台のハードカーブを、この日は、決め球として用いてきました。

投球の間合いもシーズン中よりも短くして(何も組み立てを考えていないわけではない)、構え遅れをさせていました。

初回は、制球が定まらず、桑原にインローに外れる真っ直ぐ系で四球、梶谷をカットで併殺に取りますが、ロペスには、外角高めのバットとボールの距離が保ちにくいコースを見極められて四球を与えます。しかし、筒香を三振。

この日もk.J.からすれば、特別良かったわけではありませんが、筒香の打撃が崩れています。

筒香には、初回、ハードカーブで三振、4回は、バットとボールの距離の取りにくい外高目に要求したのでしょうが、それより若干低くなりましたが、遊ゴロ併殺。その他の打席では、カウント2-0から速いシュートで詰まらせたり、最後の打席は、シーズン中の筒香であれば、本塁打できる中に入ってくるハードカーブでしたが、右手首が下がりバットに力が伝わらずにサイドスピンがかかってしまい右飛となりました。

3回桑原をインローのやや動かした真っ直ぐ系をセンターに打たれますが、リーチの長くない桑原は、あのコースは打球が伸びるところ、ベンチは、内野にどのようなサインを出し、内野はどのように読みとり伝えたのか、丸はどう読みとったか、PCの実況動画からは見えませんでしたが、丸が背走して何とか捕球。

攻撃面では、3回裏、先頭の田中がチェンジアップを見送り、菊池が犠打で送り、ど真ん中のスライダーを丸がヒッチして上げる打法で二塁打で先制、新井がバットが届くかどうかの外の球をライト方向へ持っていき、2点目。鈴木は外の真っ直ぐ系を空振り三振。

7回、石原がモスコーソの真っ直ぐ系をセンター前に落とす安打で出塁、K.J.が送って、田中がチェンジアップの落ち際を面で捕らえ二塁打で追加点。菊池がインローの球をバットのヘッドの重みを活かして、センターに打ち上げた安打で更にもう一点。

8回、新井三振の後、鈴木が外の明らかなスライダーを見送って四球、ルナの代打エルドレッドのリーチを生かしてザガースキーの外の球を打った二塁打で5-0。

エルドレッドの代走で出て9回裏の守りでの、梶谷が打ったレフト戦の当たりをシングル安打で止めた赤松の打球処理も素晴らしかった。

左手指の骨折をしながら出場しながら2安打を打った梶谷、3打席目で足又は肩の故障で退場してしまいましたが、2度の全力疾走のルナと、前者の、骨折をおして出場とかはあまりやって欲しくないですが、共に素晴らしいプレーでした。

広島打線の中で数少なく、内容が良くなかったのが鈴木誠也。レギュラーとして最低限のプレーができるという状態をキープしているというのが現状。

鈴木は、グリップを左指三本でしっかりと握り、トップは、肘を上げずに45度の角度で作り、脇は開けておく。テイクバックのときから既にヘッドを立てず、右腰を回転させながら、ボールとバットの最短距離を保ち、右肘を使ってジャブを打つようにバットを放り投げ、ヘッドをゆっくりと振り出し、捕手寄りの壁を作り、インパクトの瞬間、右手首を立てずに、右手首を落とし、右手首を持ち上げずに、ヘッドを立てずに、左手首だけ伸びて下がるのを抑止して、右肘を畳まず、右腰と左手で押し込みながら、斜めに軸が傾きながら、X軸を作りながら、打球にスライダーかけてレフト方向に打球を飛ばし、それがファウルゾーンに切れない。左手首は最後の最後まで解放させない。

保守的な指導者から見れば、”けしからん”打ち方なのだが、これがいいときの打撃。

右手首を立てて、ヘッドを立たせたまま、体の近くでグリップを回し、上からインパクトして叩くという伝統的な打法(駅のホームでヲサンがやっているアレ)では、本塁打は、15本から20本がせいぜいで、本塁打には本塁打の打ち方がある。

経験だけでなく、相当打撃を勉強している選手で、マスコミの質問には本当のことを答えませんが、打球が上げるコツ(バックスピンのかけ方)をつかんでいて、それが決まったときは楽しくて仕方がないのではないでしょうか。

この日は、テイクバックがシーズン中よりも小さくなり、ポイントが前過ぎで、インパクトの際に右手首も持ち上がってしまい、前を小さく稼動させてしまっている(伝統的な理論では間違っていない)。すなわち、ヘッドをコンパクトに振ってしまっている。これが第2打席のモスコーソの外のストレートを空振りした打撃である。

ペナント終盤、ゾーン内で勝負してこなくなり、実戦の中で自分のスイングをさせてもらえず、力を抜いたスイングを忘れてはいないが、相手投手にスイングをさせられてしまっている。

このままでは、1試合に1本シングルを打ちながら、.250~.273の間の率を残し、先頭打者で出塁したり、シングル安打で1打点ずつ打点を上げることはできるだろうが、打球が上がらず、”4番”の働きはできないだろう。

ファンの方は、鈴木の打撃を見ていてもあまり面白くないかもしれない。

試合後は、ノックバットに重りをくくりつけて、低目の緩い球を引きつけて左手一本で振り抜くティー打撃を、例えば、監督、コーチ、他の選手がタニマチと飲み歩いているときとかに、隠れてやっているのではないか(鈴木は、殆ど酒が飲めない)。