昨シーズン後半だけで5勝を挙げたメルセデスのピッチング

今回取り上げる投手は、昨季は、カープ打線が攻略した投手であるが、今季、巨人のローテーション編成上、故障がない限りは、通年ローテーションに入ってきて今季何度も対戦することであろう投手である。

昨季の通算成績

カープアカデミー出身のメルセデスは、2018年7月8日に支配下選手登録され、7月10日のヤクルト戦で一軍デビュー。

5回5安打無失点でプロ初勝利。

育成選手出身でプロ初登板初勝利は、先発ではメルセデスが史上初。

7月18日の阪神戦で7回無失点で2勝目を挙げ、巨人の外国人投手で初登板から2戦2勝はビル・ガリクソン、鄭珉哲、テイラー・ヤングマンに次いで4人目で、また、巨人の投手のデビューから2試合連続無失点勝利は日本人を含めても球団史上初。

途中まで防御率が0点台で閉幕までに5勝を挙げる。

動作解析

メルセデスは、左足の踵に重心をかけて左股関節を外旋して右膝をレッグアップする。

テイクバックのときに左肩を右肩よりも下げる。

テイクバックが横にやや大きい。

ステップ直前に左足の拇指球に重心を移す。

右足がインステップする。

右足は踵から着地する。

トップを作ったときに左腕前腕部が回外することがある。

トップを作るや否や左肩上腕部を外旋している。

トップを作ったときに左膝が内に入る。

トップを作ったときに左股関節が内旋しかかる。

リリースの瞬間に右膝がクローズドしており、フォロースルーのときに右股関節を外旋する。

リリースの瞬間に右足が突っ張らないので、瞬発力が下半身に吸収される。

しかし、右足の着地から左肘が出てくるまでの間はそれほど長くない。

右足は踵から着地し、右膝で「く」の字を作って右膝と右肘を並進させる投手ではないので、マウンドが硬いが掘れ易いマツダでの成績が良くない。

メルセデスは、体軸の回転は横回転と縦回転が混在するが、右足の着地から左肘が出てくるまでの間は長くないので、打者はレッグアップが遅れないことが重要。

ポイントは臍の辺りに置くのがいいだろう。

ポイントを前にすると引っ掛けるという指摘があるが、引っ掛けて打つのは正しい。

実況が「引っ掛けてサードゴロ」と言っているのは大半は、ヘッドをボールに引っ掛けることができずに、ボールの下にヘッドが入ってそこから手首を返してしまっているケースである

また、引っ掛けられても、引っ掛けた後に手首を返すと打球が減速するので、ボールを引っ掛けるのが良くないのではなく、手首を返すのが良くないのである。

各種指標

コース別成績

右打者

左打者

球種配分

球種別成績

対戦成績