13/06/2021広島8-9オリックス,三番小園四番鈴木誠也が誕生した試合

高橋昂也は、スタンダードWから頭の真下に右足を落とす立投げをする。左肘側副靭帯の手術をして間もないから、今直ぐにというわけにはいかないが、将来は、山本由伸を越える投手になるだろう。その高橋昂也がオリックス3回戦に先発した。

高橋昂也のピッチング&フィールディング

高橋昂也は、セットアップを解いたとき、アウトエッジ、スタンダードWの過程で、Cアーチができているときは、左胸部→左肘→左手小指→左肩関節の順に稼動し、リリースの瞬間に左肘が高く上がる。
セットアップを解いた後、左足外踝よりやや踵寄りにウェイトがかかることがある。スタンダードWのときに左足拇指球で地面を後ろに蹴ってしまうと、リリースの瞬間に右膝の壁が崩れてしまう。
高橋昂也は、バント処理のとき、左足を軸にすることができているが、背骨の右側でグラブを出し、右手の小指で打球を叩いて左手で捕球をするということができていない。故に三塁で走者を刺すことができない。

勝ち越すことができなかった9回表の攻撃

小園は、2回表の右前安打は、左手小指で投球を叩けている。9回表の同点打は、左手親指基節骨でグリップを叩いたとき、ヘッドが下がる。左手首をコックしてヘッドアップしている。一塁手が前進守備の分安打となったが、内容は今一つである。
鈴木誠也は、ヘッドステイバックして背骨の動きと平行にV字スイング、中堅塀へソロ本塁打。鈴木誠也は、後ろ肩を残して人差し指の付け根でグリップを押していくのではなく、打球方向に関わらず、後ろ肩を残し、トップを入れ替えたとき、右手小指で投球を叩くヘッドの入れ方をする。後ろの股関節をぶつける、剥がすことでバットコントロールする。
野間が走らずに一二塁間を空けさせて誠也に右打ちをさせるという方法もあるが、私は、一塁走者を動かして誠也には順方向に打たせたかった。
故に、9回表、小園の代走に走路が膨らむ野間を出すのは反対であるが、代走野間には、3球目までに2塁に走ってもらいたかった。
鈴木誠也は、右前安打を打ち、一塁走者となるが、2アウトから次打者がライナーを打って帰塁。一塁走者は、進塁義務が生じるので、仮に次打者がライナーや飛球の場合、捕球された段階で3アウトで攻撃終了であるから、帰塁する必要はない。次打者の打った打球がワンバウンドをした場合には、ミスは大きいものとなる。

同点となったところから登板した栗林のピッチング

最下位争いをしているチームにとっては、引き分けイコール敗戦である。9回表、広島の勝利が消えた瞬間に、もし既に栗林が試運転を開始していたのであれば、止めさせなければならない。
栗林は、リリースの瞬間、右手人差し指の付け根がボールの上に被さり、ボールを引っ掛ける。右腕上腕部が凹む。フォークを投げたとき右腕前腕部を回外したとき人差し指と中指がくっつかない。右腕上腕部のローテカフの損傷が進み、ワンバウンドの投球を頻発させた。