[日本ハム]大差で勝っても浮かれてはいけない

日本ハム対西武7回戦(エスコンフィールド)

先発は、北山亘基と隅田知一郎

試合は、12-3で日本ハムが勝利

個々の投手が投球できる状態に肩関節、股関節、腱板、側副靭帯を再生産し、ベストのパフォーマンス投球動作の誤差を縮小することに成功した場合には、大量点は取れない。

バックの守備並びに走塁に評価を付ける場合には、ソロ本塁打1本でしか得点できずに1-0の投手戦に持ち込まれたものと看做して評価を付けていかなければならない。

無死満塁における三塁守備

ミッションは、下記のとおりである。

打者が三塁ゴロを打った場合、一次リード、二次リードを取っていた三塁走者は、タッグされる前に三塁に帰塁することが難しいから、アウトカウントが無死であっても本塁に突入してくる場合が生ずる。

三塁手は、三塁ベースの左中間寄りのコーナーを後ろを左中間方向に進んだ赤土と黒土の境目のところに守る。

三塁ベースは、左足の外踝又は、左足親指の爪で蹴る。

ランダウンプレーでは、挟まれた走者が、送球のライン上に入ってくるので、投げる側、走者を追い詰める側が走者の走路の外側に、すなわち、投球肩側に外れて送球し、三塁から送球した野手は、送球し終わったら、グラブを持つ手側に走る。

捕手が一塁、二塁に投げてしまうのを防止する。

本塁から三塁に送球する野手は、送球し終わったら右回り(反時計回り)に投げた先(三塁)に走ります。

右投げの野手は、右腕前腕部を回内してフォロースルーをした後、右足を左足の方にターンするからと、送球を受けた野手が二塁、一塁に送球することが防止できるからです。

走者を追い詰める場合、ボールは投球する方の手で持ち、投球する方の手でタッグする。

グラブを持つ手の前腕部を回内した状態でも回外した状態でもグラブを持つ手の肘を抜くことができるが、タッグできなかった場合に、グラブを持つ手側の肘を抜かなくてもトップを作り、送球ができるからである。

三塁手は、左足の外踝で三塁ベースの左中間寄りのコーナーを蹴り、右足の内踝で三塁ベースの本塁寄りのラインのファウルゾーン側のコーナーを蹴る。左足外踝をファウルゾーンに入射させる。左足内踝を右足内踝にぶつけ、右足外踝をファウルゾーンに入射させる。

三塁手は、ホームプレートの三塁寄りのラインの外側に投げる。

捕手は、右投げの三塁手が右腕前腕部を回外した後(トップを作った後)、ホームプレートの三塁寄りのラインの外側に出る。

三塁からの送球に触れた後、三塁線を跨ぎ、右足だけでなく、左足のスパイクの外側まで三塁線の内側(フェアゾーン)に入れる。

三塁走者にタッグする。

無死満塁における守備

4回表

無死満塁

投手北山(右投げ)、打者村田怜音(右投げ右打ち)

一塁走者蛭間、二塁走者中村剛也、三塁走者外崎

スコアは、6-1で日本ハムが5点リード

郡司は、三塁ベースの左中間寄りのコーナーを後ろを左中間方向に進んだ赤土と黒土の境目のところに守る。

村田は、右腕前腕部を回内後、ヘッドが下がる。

左腕前腕部を回内してヘッドを立てる。

右腕前腕部を回内する。

ファーストバウンドが北山の胸の高さに跳ねる。

三塁走者外崎がスタートを切る。

セカンドバウンドが三塁線上でハーフバウンドする。

郡司は、三塁ベースの後ろで左足外踝を入射させる。左足内踝を右足内踝にぶつける。右足外踝を入射させる。右股関節を内旋して右足内踝を左足内踝にぶつけ、左足外踝を入射させる。

左股関節を内旋、左足親指IP関節(付け根でない方の関節)を屈曲して右足親指の爪で三塁ベースの左中間寄りのコーナーを蹴る。

左腕前腕部を回外、左股関節が伸展、左膝が屈曲したまま落ちる。

郡司は、打球を潰しにかかった後、ベルトの高さで打球に触れる。

右腕前腕部の回内、右股関節の内旋運動の回転半径が狭くなり、加速距離が長くなる。

右足親指IP関節が屈曲し、右腕前腕部の回内、右股関節の内旋が停止する。

捕手田宮は、左足の親指の外側を左打席の内側のラインに沿わせて立つ。

郡司は、左腕前腕部を回内、右腕前腕部を回外、右股関節を伸展する。

左膝がニーアップする。

左腕前腕部を回外、左股関節を伸展する。

右腕前腕部が回内、右肘が上がる。右足親指IP関節が屈曲し、右腕前腕部の回内、右股関節の内旋運動が停止する。

右腕前腕部を回外し、トップを作る。

右股関節が伸展して右膝が屈曲したまま落ちる。

左足親指IP関節が屈曲し、左腕前腕部の回内、左股関節の内旋運動が停止する。

左股関節を伸展する。右膝がニーアップする。

右腕前腕部を回内後、右手首が背屈する。

右腕前腕部を回外後(フォロースルー)、右手首を背屈の角度が0°になる。

右腕前腕部を回内後、右手首が背屈する。

右腕前腕部を回外、右手首の背屈の角度が0°になる。

田宮は、右股関節を内旋、右足内踝を地面に噛ませ、右膝を伸展する。

左股関節を外旋するが、左股関節が三塁側席方向に伸展、反時計回りに捻転してしまう。

左足の爪先でホームプレートの三塁寄りのライン上を踏む。

三塁走者は、左足親指IP関節を屈曲、左膝が屈曲したまま落ちる。右膝を伸展する。

左腕前腕部を回外して田宮が送球に触れる。

右足親指IP関節を屈曲、右膝が落ち、左膝を伸展してホームプレートの三塁寄りのラインの三塁線と交わるコーナー上を通過する。

三塁走者は、フォースドアウトで一死満塁となる。

一死満塁における一塁、二塁守備

ミッションは、下記のとおりである。

二塁手は、二塁ベースの一塁寄りのラインの右中間寄りのコーナーの後ろに進み、外野の芝に入って守る。

二塁手は、一二塁間アンツーカー内で打球が停止した場合、ベアハンドで打球に触れる。

二塁手は、打球に触れた後、本塁に送球する。

一塁手は、一塁線を空け、二塁定位置を起点に後ろに下がり、外野芝のエリアに入って守る。

外野手3人は、定位置より深く守り、右翼線に向かって平行移動する。

内外野は、前進守備は敷かないこと。

一死満塁における守備体系

4回表

一死満塁

投手北山(右投げ)、打者佐藤龍世(右投げ右打ち)

一塁走者村田、二塁走者蛭間、三塁走者中村剛也

スコアは、6-1と日本ハムが5点リード

二塁手石井一成は、二塁ベース寄り、一塁走者の走路の後ろ、一二塁間アンツーカー内の外野の芝の切れ目寄りに守る。

佐藤龍世は、右肘を上げた後、左足の着地位置を探る。

右腕前腕部を回外してトップを作る。右腕前腕部を回内後、ヘッドが下がる。

両腕前腕部の深層屈筋が突っ張る。

右腕前腕部を回外してヘッドアップ、右腕前腕部を回内してヘッドを背中に付ける。

ファーストバウンドが北山の頭上に跳ねる。

三塁走者の中村剛也がスタートを切る。

セカンドバウンドは、内野の芝の切れ目に当たる。

サードバウンドは一二塁間アンツーカーでハーフバウンドする。

石井は、一塁ベースの右翼寄りのラインと二塁ベースの右中間寄りのラインを結ぶライン上に出て両腕前腕部を回外して打球に触れ、両腕j前腕部を回外してグラブを背骨の方に引く。

一塁走者村田は、石井を避け、中堅方向に向かう。

右股関節を内旋し二塁方向に進路を変える。

石井は、グラブからボールを抜き取る。

右腕前腕部を回外、回内して一塁に送球してしまう。

中村剛也に本塁に還られる。

マルティネスが一塁ベースのマウンド寄りのコーナーを右足小指で蹴った後、二塁に送球する。

遊撃水野が二塁に入る。

村田は、左足親指IP関節を屈曲、左股関節を外旋、右膝ヲニーアップ後、右膝を伸展し、右足で二塁ベース右翼寄りのコーナーを右足外踝で蹴る。

水野が送球に触れる。

一塁走者がセーフで二死二三塁となる。

ディレードフォースボーク

左投手は、三塁方向に背側、一塁方向に腹側を向けて立ちます。

左投手は、一塁方向に首を捩じると右手首が掌屈して右腕前腕部が左肩の方に入っていきます。

経済関係上、ボークという評価を付けることができます。

左腕前腕部の回外運動の回転半径が長く、加速距離が短くなります。

セットを解くのが右投手よりも遅くなります。

三塁走者は、左投手が首を一塁方向に捩じった後、すなわち、セットを解く前にスタートを切ります。

関係記事

無死一塁からのランエンドヒットで一塁走者が本塁に還る!ベースランニングの基本[対楽天14回戦F2-1E]

上記関係記事の三塁走者の梶谷が石川雅規(左投げ)に対して行ったのがフォースボークです。

後位の走者の飛び出しに二次リードという評価を付ければ、村上が西勇輝(右投げ)に対して行ったものもフォースボークであるという評価を付けることができます。

右投手は、反時計回りで二塁牽制をした場合に三塁方向に背側を向けるので、二塁走者を使ってフォースボークが行われます。

左投げのケースでは、一塁走者は、三塁走者がスタートを切った後にスタートを切ります。

投手は、プレートを外さずに一塁に”送球”すれば、ルール上、ボークという評価は付けられません。

三塁走者が三本間ハーフウェイを通過したところで、一塁への送球動作を止め、左手親指基節骨をホームプレート方向に向け、右股関節をホームプレート方向に外旋すると、一塁に偽投したこととなり、ルール上、ボークであると審判から評価を付けられます。

よって、左投手が一塁への送球動作を止めて本塁方向に右股関節を外旋せずに一塁への送球をコンプリートすることに対してメジャーリーグ関係者からフォースボークという価値が付けられています。

2回裏

二死一三塁

投手隅田(左投げ)、打者松本剛(右投げ右打ち)

一塁走者スティーブンスン、三塁走者水野

スコアは、3-0で日本ハムが3点リード

隅田は、左腕前腕部を回外、左手首を掌屈する。

左股関節を内旋回する。右股関節を外旋する。

右足拇指球で地面を蹴る。

左腕前腕部を回内、左手首を背屈する。

左腕前腕部を回外、左手首を掌屈してグラブからボールを抜く。

左腕前腕部を回内してセットを解く。

左足のスパイクの内側を地面に噛ませ、左足のスパイクの外側をピッチャーズラヴァーの内側と地面が接する部分の一塁寄りの上に浮かせ、一塁寄りの首を一塁方向に捩じる。

ここで水野がスタートを切れば、フォースボークであるが、水野は、左腕前腕部を回外、右足親指IP関節を屈曲する。

左腕前腕部を回内。右足の小指を入射させる。

スティーブンスンが両足親指のIP関節を屈曲させ、左腕前腕部を回外、左股関節を伸展させる。

隅田が左腕前腕部を回内して左肘をコックアップする。

スティーブンスンは、右足親指IP関節を屈曲、左膝をニーアップし、スタートを切る。

水野は、左腕前腕部を回外、右足親指IP関節を屈曲する。

左腕前腕部を回内。右足の小指を入射させる。右股関節が伸展する。

隅田が左腕前腕部を回外、回内する(スロー)。

水野は、左股関節を外旋、内旋して二次リードを取る。

スティーブンスンは、左足親指IP関節を屈曲、右膝をニーアップする(=スタート)。

二次リードは、取っていないので、ディレードスチールよりはギャンブルスタートに近い。

隅田が左腕前腕部を回外する(フォロースルーの開始)。

水野は、左足親指IP関節、右足親指IP関節を屈曲、両股関節を伸展(外旋)、左足親指爪先で地面を蹴ってシャッフルする。

左腕前腕部を回外、左股関節を伸展、左足首を背屈する。

右足親指IP関節が屈曲、右膝がニーアップする。

両足がクロスする。

左股関節を内旋、左足内踝をぶつけ、右足内踝を左足内踝にぶつけ左股関節を外旋する。

左股関節を内旋し、左足内踝、右足外踝が入射する。

左足内踝を右足内踝にぶつけてシャッフルする。

右足内踝を左足内踝にぶつけてシャッフルする。

一塁手の村田が左腕前腕部を回外して送球に触れる。

水野が左腕前腕部を回外、左股関節を内旋、左足内踝、右足小指が入射する。

右腕前腕部を回外、左足親指IP関節が屈曲する。

左腕前腕部を回外、左膝が落ちる。

右足親指IP関節が屈曲し、右股関節の内旋が停止する。

一塁手村田が右腕前腕部を回内してグラブからボールを抜き取り、右肘を上げる。

水野は、右股関節を伸展、右足親指IP関節が屈曲する。

左膝がニーアップする・・・ここがスタート

村田は、右足を一塁ベースから本塁方向に外し、右股関節をバックステップ後、右腕前腕部を回内、二塁に送球する。

水野は、左足親指IP関節を屈曲、右膝がニーアップする。

源田が、二塁ベースのマウンド寄りのコーナーの内側を通過して二塁ベースのマウンド寄りのコーナーの前に出る。

源田がバックハンドシングルで送球に触れる。右腕前腕部を回内、左腕前腕部を回外してグラブからボールを抜き取る。

源田は、二塁ベースの右中間寄りのコーナーの前で右肘をコックアップする。

源田は、一塁に偽投後、右手てボールを持って2回偽投し、スティーブンスンを右翼側から一塁に追い詰める。

スティーブンスンは、右翼方向にズレ源田の走るライン上に入る。

源田は、右手首を掌屈、右腕前腕部を回内して一塁に投げる。

源田は、ラインを跨いでラインの内側(三塁線方向)に出て一塁に走る。

一塁手が三塁及び本塁に送球するのを妨害してしまう。

村田は、左手人差し指の付け根と左手親指基節骨で送球を挟む。

村田は、グラブにボールを入れたまま、スティーブンスンより右翼寄りを走り、スティーブンスンを二塁に追い詰める。

スティーブンスンは、二塁に追い詰められる過程で、両足親指IP関節を屈曲して躓いたように装う。

村田が右腕前腕部を回内してグラブからボールを抜き取る。

村田は、右手首を掌屈、右腕前腕部を回内して二塁に送球する。

二塁手外崎が二塁ベースの右中間寄りのコーナーの前に立つ。

外崎が送球を左手人差し指の付け根と左手親指基節骨で挟む。

水野は、左腕前腕部を回外、左足親指IP関節を屈曲して左股関節の内旋が停止する。左膝が落ちる。

右腕前腕部を回内、右股関節を内旋、右膝が屈曲する。

右腕前腕部を回外、右足親指IP関節が屈曲し、右股関節の内旋が止まる。

右膝を伸展、左膝を屈曲、左股関節を外旋し、右足つま先で本塁の右打席寄りのラインを蹴る。

左腕親指基節骨でホームプレート上を触れる。

右股関節を内旋(ドリルスライディンング)、右股関節を外旋して立ち上がる。

外崎が左腕前腕部を回外してグラブでスティーブンスンの左腕上腕部にタッグする。

村田が右回り(反時計回り)で二塁に走る。

今回の事例は、メジャーリーグ関係者が評価を付けたフォースボークとは、異なりますが、三塁走者の二次リードの開始にスタートという評価を付ければ、ディレードフォースボークという価値を付けることができるでしょう。

footnote

[野球経験者が教える]14種類のボーク

用語の意味に関しては、下記記事参照

[知って得する]頻出野球用語集[完全保存版]