[ドラフト2024]ハムに3位以内で推す藤田琉生(東海大相模)

プロ野球ドラフト会議が行われる日付は、2024年10月24日である。

筆者は、一度もエスコンフィールドに行ったことがなく、グッズも買ったことのない、球団資本からすれば、日ハムファン内におけるヒエラルキーは、底辺である。

にもかかわらず、全く悪びれることなく、カタログスペックやプロ野球OB、マスゴミの寸評に拠らず、

俺様が欲しい選手

を入団させることを球団関係者に要望している。

日本ハムの左の中継ぎ投手は、河野、北浦、上原を中継ぎに転向させれば、3人
細野は、左肩の故障中で復帰は未定である。
加藤貴之、山﨑福也は、先が長くない。
先発の根本は、スリークォーターであるから本格派ではない。

日本ハムは、若手の左投げの本格派先発投手の数が不足しているが、投手に関しても、右投げ左投げの頭数のバランスに拘りは生じていない。

しかし、高校生の左投手に獲得しておきたい投手が生じた。

藤田琉生(東海大相模)

左投げ左打ち

軟式野球を初めたのが小学一年、硬式野球を始めたのが中学入学前である。

Max 150km/h
ナックルカーブ、チェンジアップ、スライダーを投げる。

198cm 96kg

走者を出す前、出した後に関わりなくセットポジションでセットアップする。
ワインドアップポジションは使用しない。

右足親指IP関節を底屈して地面をタップする。
右膝のレッグアップは、走者を出す前は、肋骨下部、出した後は、左股関節より下。

右股関節を外旋して右膝のレッグアップを止めた後、右足親指IP関節を底屈して右股関節の内旋、外旋を止める。

左腕前腕部を回外してセットを解く。

左腕前腕部を回内後、左腕前腕部が背面から出ない。
テイクバックが小さい。

左腕前腕部を回外、回内して左肘を上げた後の両腕を結ぶラインがスタンダードW

左肘のアクセレーション直後のストライドが6足未満で外国人投手並みに狭い。

左腕前腕部を回外後(トップポジション)、右手首は背屈できている。

左腕前腕部を回内後の左肘の高さ、スイングプレーン、レイトコッキングの角度は、オーバーハンドである。

リリース直前の右膝の屈曲の角度は、155°であり、右膝の屈曲の角度が浅い。

左腕前腕部の回内後、左足親指IP関節を底屈し、左股関節の外旋、内旋にブレーキをかけることができている。
左手中指第二関節からボールをリリースできている。

左腕前腕部部の回外(フォロースルー)後の左腕前腕部のしなりが大きい。

フォロースルー期に右膝が突っ張る。

左膝をニーアップ、伸展して左足を三塁側にターン、両足をクロスさせた後、両足親指IP関節を底屈してシャッフルする。

手足の長い投手は、回転半径が長い分、オーバーハンドで投げるのが難しい。前腕部の回外運動、回内運動の加速距離を長くするまでに労力を要する。

しかし、藤田琉生の場合、ファストボールを投げた場合における、左腕前腕部の回外後の左腕上腕部の腱板の、左腕前腕部の回内後の左腕前腕部の深層屈筋、側副靭帯の前束の弛緩(特に左腕前腕部の回内運動の加速距離がナックルカーブを投げた場合と遜色ない程度に長い)が、ナックルカーブを投げた場合に近付けられている。

修正ポイントは下記のとおり

走者を出す前の右膝のレッグアップは、骨盤の高さまでに留めること
プロでは、2段モーションは封印すること

1位で中村優斗
2位で石塚裕惺
3位で藤田琉生

上記3人の交渉権を獲得し、入団に成功させることができたら、今ドラフトは、成功したという評価を付けてよいだろう。

4位以下で指名しておきたい投手

アマチュア選手は、プロ野球のスカウドが指名を口約束することによってプロ志望届を出す。

根拠の生じない自信だけでプロ志望届を出すことは生じない。

よって、プロ野球の球団が、評論家やライターがノーマークであった投手との入団交渉権を獲得することは珍しくない。

(1)茂木涼(右投げ)(鎮西)

硬式野球を始めたのは、中学入学前であるが、高校では県大会の一回戦で敗退している。

カーブを投げる。

185cm 76kg

左足親指IP関節を底屈して地面をタップする。

左膝のニーアップは、骨盤より下に留めているが、プロでは二段モーションは封印する必要が生ずる。

右腕前腕部を回外してセットを解く。

金村尚真がテイクバックせずに右腕前腕部を回内して右肘をコックアップするのと同じく、茂木もテイクバックせずに、右腕前腕部を回内して右肘をコックアップする。

両肩を結ぶラインは、スタンダードWである。

ストライドが5足半未満であり、外国人投手のように立投げをする。

左足首、左足親指IP関節を底屈、左股関節を伸展し、右腕前腕部を回外、回内する。
右肘のアクセレーション後、右手首は背屈する。

右肘の高さ、スイングプレーン、レイトコッキングの角度は、オーバーハンド

右膝をニーアップ、右膝を伸展し、右足を一塁側にターンさせる。

4位以下で指名しておきたい投手である。

(2)調査の結果、当方が指名を見送った選手

(a)沼井怜穏(横浜隼人高)

左足の着地位置を探るので、ストライドが広がる。
右腕前腕部の回外、回内運動の回転半径が長く加速距離が短くなってしまう。
右腕前腕部の回内後の右肘の高さ、スイングプレーン、レイトコッキングの角度は、スリークォーターであるが、オーバーハンドに近い。

(b)今朝丸裕喜(右投げ)(報徳学園)

平均 143km/h (Max 151km/h)
188cm 80kg

右腕前腕部を回内後、右腕前腕部が背面から出てしまう。左腕上腕部腱板、左体幹筋が右肩の方に捻転してしまう。

(c)村上泰斗(右投げ)(神戸弘陵高)

Max 153km/h

カットファストボール、ツーシーム、フォーク、チェンジアップ、スライダー、カーブを投げる。
180cm 73kg

左足親指の付け根から左足親指爪先の半分、クローズドスタンスでセットアップする。
左足爪先で地面をタップした後、左足親指IP関節が背屈してしまう。
右腕前腕部を回内後、右肘が伸展するが、右腕前腕部は背面から出ない。
テイクバックは、小さい。
右肘を上げた後の両肩を結ぶラインは、スタンダードWにできている。
ストライドは5.5足と狭くできている。

(d)清水大暉(右投げ)(前橋商)

Max 149hm/h

スプリット、スライダー、カーブを投げる。

193cm 93kg

左足拇指球で地面を蹴ってしまっている。
左膝を上げた後、左股関節を外旋、左膝を三塁方向に伸展する。
左腕上腕部腱板、左体幹筋が右肩の方に捻転してしまう。

(e)柴田獅子(右投げ左打ち)(福岡大大濠高)
Max 149km/h
投手、一塁手、外野手

スライダー、カーブを投げる。
186cm 85kg

右腕前腕部を回内して右肘を上げた後、両肩を結ぶラインがインバートWになってしまう。

(f)高尾響(右投げ)(広陵高)

Max 148km/h
カットファストボール、スプリット、スライダー、カーブを投げる。
172cm 73kg

右肘を上げた後、右足拇指球で地面を蹴ってしまう。
ストライドが広がってしまう。
(g)菊地ハルン(右投げ右打ち)(千葉学芸高)

Max 149km/h
フォーク、スライダー、カーブを投げる。

200cm 103kg

走者を出す前、右腕前腕部を回内(テイクバック)後、左腕前腕部が背面から出てしまう。
クイックでは、テイクバックで右腕前腕部は背面から出ない。しかし、右肘を上げた後、右足拇指球で地面を蹴ってしまう。

footnote

用語の意味に関しては、下記記事参照

[知って得する]頻出野球用語集[完全保存版]

各プロセス別選手獲得チェックリスト[投手編]

選手獲得チェックリスト[守備編]