オープン戦対西武戦を振り返って

Last Updated on 2017年12月11日 by wpmaster

カープは、チームが5連勝したら、声だしした選手に祝儀が支給されるということが行われていたことを認めた。これは、賭博ではなく、労働の対価として支給されていたわけであるから、タイトル料やホームラン賞と変わるところがないので、問題にする必要はないだろう。同様のことをしていたロッテや楽天の選手についても問題ないだろう。

賭博に関する問題に深入りしていつまでも追いかけていると、賭博とはどこか遠くのところにある社会の動きのコアな部分、その根底にあるものを見逃すし、常日頃のメディアの報道については信頼を置いているわけではないので、姿形に現れない部分については、ここでは書きたくない。これは、12球団どこの選手についても同じである。

彼等は人を殺したわけではないし、幼女に暴行したのではない。
賭博に関する問題については、八百長については、どの球団の選手もやったか否かは明らかになっていないが、今後も野球をつまらなくするので、全ての球団の選手は、八百長はしないでくれと。目先の一試合、一試合に集中したいので、これ以上のこと、経済や政治のことは、今後もここでは書かない。

さて、本日の西武戦、岡田は、6回投げて10安打4四球5失点(自責も同じ)。

岡田は、今日に限らず低めのストレートは伸びがあるので空振りが取れるのですが、高めに甘く入ったところをことごとく打たれました。投手の投球練習の球数には限度がありますが、打者の打ち込みは投手の投球練習よりは、遥かに数をこなせます。いくら球速があっても現代野球では高めに入れば、打たれます。それと、カープの捕手は、今日だけのことではないですが、會澤も石原も、他球団よりも高めのつり球を多用しますが、1980年代とは違って、高めのつり球をつかったリードは通用しなくなりつつあります。しかも今日はデーゲームです。

岡田は、ストレートをセーブしながら投げ、緩急を使いながらイニングを食うことができません。スプリットは、概ねワンバウンドするか否かぐらいのところに制球されているのですが、カーブ、チェンジアップも高めに甘く入ります。投手歴が短いので、イニングを投げる毎に一旦肩が冷え、また次の回に投げるという肩の作り方に、他の投手ほど慣れていないのかもしれません。

投手になったのは、高校3年で地区大会の準々決勝で負け、過密スケジュールをこなさずに済み、大学時代も一年春に投げてから3年春まで登板がなく、他の投手ほど摩耗していないので、摩耗していた投手にはできない抑え(酷使はできませんし、酷使は避けなければなりませんが)をすることができます。先発よりもリリーフ投手を作る方が難しいので、2~3年後のチーム編成を見据えて今からでもリリーフに転向させて欲しい。

岡田は、今季は緩い変化球を捨てて試合で使う球種をカット、スライダー、スプリットに絞り、4月1日の巨人戦は、白紙にして、一度、23か24日辺り、ファームでリリーフ登板をこなし、リリーフとして開幕一軍をさせる必要があると思う。今日の試合1球しかなげなかったシュートをもう少し試してもいいと思う。

三軍調整の薮田も本人ブログでは、体の使い方を修正しているとのことで、実戦復帰は遠くないことは示唆しているので、故障か否かはわからないが、肩や腰の故障でなく、故障が重くなければ、岡田だけでなく薮田もリリーフ起用を考え直して欲しい。

丸は先日も3四球取りましたし、ルナは、安打を打つ以外に、あらゆることができるわけですから、三番打者として、相手チームが守りづらいランナー2塁又はランナー一塁、三塁で迎えたい先取点を取りたいところ。首脳陣は、ルナを4番に置いて早目に先取点を取りたいようですが、ルナが歩かされて、満塁でエルドレッドを迎える状態を作られてしまいました。3点差以上であれば、ルナと勝負してアウトカウントを稼いでいくでしょうが、このオーダーだと他チームよりも先取点を取るのがワンテンポ遅れてしまうのです。今日のように上手くない三塁手の場合、インフィールドフライでも、後ろ向きで捕球してくれれば、シーズン中は走り損ねて欲しくないですが、タッチアップで一点を取ることができるので1点が入るので、三振が多い打者はルナの後ろには置かない方がいいでしょう。

ルナを三番に置いて、4番にエルドレッドよりも確率の高く、波が少ない打者を置くことで今日のような1死満塁で無得点という結果を激減させることができると思います。

今日の試合前で、オープン戦残り5試合、試合後、土生の二軍行きが決まりましたが、.143の庄司や.133の下水流、外国人枠の関係で起用しないプライディには見切りをつけて、開幕を見据えて、西川が2塁をどの程度こなせるか見てみたかったし、ファームで状態のいい選手を一軍に上げて試す、調整させるということも必要ではないでしょうか。

できれば避けて欲しいですが(否、個人的には是が非でもやめて欲しいが)、エルドレッドをレフトを守らせるなら、ライトに松山が入ったときには、守備固めが2人必要になる。天谷も守備範囲は広いが堅くはない。守備固め、代走は、野間一人では足りない。新井やエルドレッドに代走が出たら誰が一塁を守るのか。そろそろ、岩本、堂林(ルナ一塁の場合)、赤松辺りを一軍に帯同させてテストしなくてよいのだろうか。

[追記]

カーブは、トップを早めに作って引き付けて打たれ、低めは、ボールを引っ掛けていることにより、打者の目線から遠いので、見逃されていた。

岡田は、未だ、フォームが一定せず、固まっていないので、高めにいったり、低めにいったりするので制球が課題なのですが、適度に球が散ってくれます。勿論打たれることもありますが、こういう投手は成功すると思います。

高めのストレートが伸びる投手は、プロには沢山いますが、岡田のように低めのストレートが伸びる投手は、なかなかいません。リリーフは、球を置きにいかずに腕を振ることが求められます。高めにいくと詰まっても野手のいないところに落とされて打線をつながれますが、低めに集めることで、内野ゴロを打たせることができます。また、カットボールでダブルプレーを取るのが上手いので、後はシュートがどれぐらい使えるのか見てみたいところです。