2021レギュラーシーズン開幕、中日7-6広島、内外野の守備の弱点を突き逆転勝利

Last Updated on 2021年3月27日 by wpmaster

広島のスタメンは、タナキクの一、二番に、クリーンアップは、3番西川、4番鈴木誠也。私が広島の監督であれば、5番クロン、6番、堂林、7番大盛にする。大盛は、高目、低目共に引っ張れる。エンドランもかけられる。しかし、佐々岡、河田は、5番は、左翼松山で、6番一塁クロン、7番堂林、8番會澤。松山は、アウトロー、ベルトより上の投球を引っ張れない。仮に、松山、クロンを出塁させてもエンドランをかけられない。安打でしか点が取れない。広島の選手は、福谷が打てないから前進守備のシフトを敷いてくる。中堅手は、左翼の松山をフォローしないといけないから、右中間が空く。中日の左打者は、京田は、セットアップを解くと後ろ足に軸ができ、右肘が背骨の方に入り込む。京田は、大瀬良の投球を引っ張れないが、大島、髙橋周平は、前肘を畳み、後ろ足に軸ができないから、引っ張れる。右打者が、前肩を残し、両股関節を剥がして右中間に打てば、広島に勝てる。

序盤、広島の攻撃

初回、福谷は、西川のインローにスライダーを投じる。西川は、トップを入れ替えずにヒッチ、右肩がわずかに背骨の方に入る。トップを入れ替えるとヘッドステイバックが大きくなる。西川は、V字スイングで右翼席に2ランを打つ。
2回裏、先頭、クロンは、トップを入れ替えてヘッドステイバック、アウトコースベルトの高さのフォーシームをインサイドアウトスイング、ヘッドも加速する。中前安打で出塁する。堂林は、引手と押し手の両方で引き付けているから、押し手で振ってもヘッドがしならない(結果は、二塁打)。會澤は、ボールの引き付けが足りず、右肘が張り出さない。ヘッドステイバックしない。加えて左足の着地位置を探る。左足首を背骨の方に引いて底屈し、両股関節をぶつけた分、左翼への飛球になるが、左翼の頭を越えることはない。クロンは、二次リードを取らない。根尾は、後ろに回り込まず、フォアハンドで捕球。
一死一二塁、大瀬良は、一塁線にバント。ビシエドは、背骨の左側でバックハンドで捕球。三塁には投げられない。福谷は、田中広輔に四球を与える。
二死満塁で、菊池涼介は、インハイのフォーシームに対し、左足の着地位置を探ってから、左足親指を背骨の方に引いて着地。その分、差されるが、回転半径が狭い分、左翼前に落ちた。堂林は、引手と押し手の両方で引き付けているから、押し手で振ってもヘッドがしならない(結果は、二塁打)。會澤は、ボールの引き付けが足りず、加えて左足の着地位置を探って左飛
鈴木誠也は、1回表は、一死走者無し、二死満塁で打席に立つ。
福谷は、左膝を上げてから、右肘をヒッチする。リリースの瞬間に左膝が屈曲する。
鈴木誠也は、福谷が右肘をヒッチしたとき、トップを入れ替えて右肘をヒッチする。予備動作の開始が遅れている。トップポジションに入ったとき、左膝をスライドステップで落とし、ストライドも他の打者よりは狭いが、右手の親指のしなりが解ける。ヘッドが加速しない。右手親指がしならない。アウトコースベルトの高さのスライダーに対し、スイングの起始がグリッップ寄りでフォロースルーで右手小指から切る。打球にジャイロ回転がかかる(第一打席は左飛)。故に、二打席目は、現象面からするとスイングできずに三振だが、真ん中高めを振り遅れる。予備動作の開始が遅れても順番どおりに振っている。いかなる投球動作の投手であろうと、前田智徳のように、投手がセットアップを解いたときに予備動作を開始すれば足りる。

8回表、広島の守備

大瀬良は、序盤からリリースの瞬間に右腕の上腕部が凹む。右肘が上がらない。投球が垂れる(シュート回転)。
8回表、大瀬良は、先頭の木下に対し、アウトローにカットボール(68球目)、インローにフォーシーム(70球目)をワンバウンドさせる。
大瀬良は、フィジカル面からすると、ここが限界である。
カウント2-1中堅西川は、定位置よりわずかに左翼寄りにシフトを敷く。シフトは間違いではない。木下は、アウトハイのフォーシームをヘッドを残して右中間に打つ。西川は、後ろに回り込み、左翼席に背を向け打球を追う。西川は、背骨の左側で捕球。右肩を開いて、左股関節を右股関節にぶつけながら、右回りする。西川は、2人目の中継で、二塁ベースカバーに入った遊撃田中広輔に返球。打者走者は、中堅前二塁打となる。
根尾は、インハイ(左打者のアウトハイ)のフォークをヘッドアップして投ゴロ
大瀬良は、福留に四球を与えた後、打者は、大島。大島は、アウトコース(左打者のインコース)ベルトの高さのフォーシームを、ヘッドのしなりが解けながらも、押し手主導で右前安打。鈴木誠也は、打球に対し、チャージをかける。背骨の左側で捕球する。トップポジションの過程で右手親指のしなりが解ける。右手の中指が寝る。中継に入った一塁クロンに返球する。二塁走者の木下は、三塁で止まる。
一死満塁で、大瀬良は、5人目の打者阿部に対し、初球(84球目)、アウトローにフォーシームをワンバウンドさせる。阿部は、アウトローのカットボールをヘッドをボールの外側に入れてボールを引っ掛けて左前に打つ。
左翼の松山は、打球に対し、チャージをかける。背骨の左側でボールを捕球し、左肘を背骨の方に引く。松山はボールを前に弾く。松山は、2人目の中継に入った三塁堂林に返球する。一塁走者の大島は、三塁に進塁。打者走者の阿部は二塁に進塁する。堂林は、三塁ベースから離れている。

一死二三塁、2-4と二点差となったところで、佐々岡は、大瀬良を降板させる。広島のベンチ入り投手の中で、トップポジションに入ったときに、ボトムハンドの肘を畳んでボトムハンドの前腕部を回外できるか、前腕部の回内を最小限にとどめられるのは、塹江、ケムナ、島内。ボトムハンドの前腕部の回内が大きい順から、森浦、栗林、大道。大瀬良の後に投げさせるのであれば、塹江、ケムナ、島内だろう。
投手は、塹江に代わる。塹江は、前膝をブロッキングして投球する。三塁手堂林は、二塁と三塁を結ぶラインのところまで前進。三塁走者の大島は、ハーフウェイまでリードを取る。髙橋周平は、インハイのフォーシームをダウンスイングするがヘッドアップして一二塁間のゴロ。三塁走者は、ゴロゴーでスタート、定位置のシフトを敷いていた菊池涼介は、後ろに回り込まずに、アンツーカーと芝の境目で背骨の右側で捕球して一塁に送球。その間に中日は、一点を追加する。
投手は、ケムナに代わる。ケムナは、セットアップで右腕前腕部を回外、ボールを緩く握る。これはOK。左足はスパイクの内側でエッジをかける。右足踵で地面を蹴ってから右肘をヒッチ。右足が踵体重。右肘をつまみ上げると、右足小指球で地面を後ろに蹴ってしまう。これが良くない。トップポジションに入ったとき、左肘を畳んで左腕前腕部を回外する。これはOK。キャップのときの課題を酒精してきた。しかし、踵体重のしわ寄せで、トップを入れ替えたとき、左足首を背屈できず、左足がO脚になる。これが良くない。
ビシエドは、前肩を残すが、ヘッドのしなりが解ける。しかし、背骨と至近距離で左足つま先を落とす。押し手主導で、アウトハイのフォーシームを右翼席に逆転本塁打する。

島内は、右肘をつまみ上げたとき、左腕前腕部を回内、左肩関節が背骨の方にわずかに入る。トップをポジションに入るのとシンクロして左肘を畳んで左腕前腕部を回外する。ワンテンポ左肘を落とすのが遅い。左肩を開いてから、前足首を背屈して投球腕の上腕部を外旋する。右手親指でボールを押し込む。右肘が上がると、前膝がわずかに折れる(打者井領)。投球腕の上腕部を外旋したときに左膝が突っ張っても、右手親指でボールを押し込むと親指のしなりがとける。右腕上腕部が凹む。いずれも、フォーシームがシュート回転する(打者大島)。
二死二塁、カウント1-2、大盛は、前進守備のシフトで、やや左翼寄りに守る。井領は、ヘッドのしなりが解けるが、島内が投じた真ん中フォーシームを右中間に打つ。二死で、後述の大盛の守備であれば、前進守備は要らない。大盛は、右中間の打球を、走路を膨らませず打球を追う。フォアハンドで背骨の僅かに右にグラブを持ってくるが、右足首の底屈が間に合わない。打球の追い方もグラブの出し方も悪くはないが、前進守備が要らない。グラブが打球に届かずに後逸する。クッションボールを処理して返球は、2人目の中継に入った遊撃田中広輔に返しただけに留まる。

広島打線の終盤の追い上げ

8回裏、中日は、左投手の福が登板。西川は、インローの抜いたカーブに対し、両股関節を剥がし、左手小指にグリップを越えさせて(ヘッドは下がるが、手首のラインを下回らない)中前安打。福は、鈴木誠也には四球を与える。
一死一二塁、カウント2-1、京田は、二三塁間を結んだラインよりやや後ろ、二塁ベース寄りに守る。三塁手髙橋周平は、三塁ベース寄りに守る。2ストライクを取られて、且つ三遊間が空くが、最もやってはいけないのは、三遊間にボテボテのゴロを打つこと。
松山は、アウトローのスライダーに対し、後ろ足のスパイクの外側で蹴った後、トップを入れ替えずに左肘をヒッチ。右肩が背骨の方に入るのを、右腕前腕部を回内して止める。トップは深くないものの、引手でボールを引き付ける。ヘッドが寝る。右肘を抜くとヘッドが立つが、手首が伸びる。左手小指がグリップの下に入る(ヘッドが下がる)。三塁線のゴロとなり、髙橋周平は、三塁ベースを踏んで一塁へ送球、併殺打となる。

坂倉は、左足踵で地面を蹴ってからトップを入れ替えるので、未だ、少し右肩が背骨の方に入る。しかし、トップを入れ替えている分、第一次ヘッドステイバックが大きくなった。
菊池涼介は、左足の着地位置を探り、踏み込んだところで着地、泳いで右翼ポール際の飛球(二塁打)。褒められるような打ち方ではない。
長野は、トップを入れ替えてヒッチするが、鈴木誠也ほど右肘がヘッドの外側に張らず、ヘッドも立たない。スイングの起始がヘッド寄りで打球が地面に落ちた。