広島0-3巨人。42試合ぶりの完封負け

Last Updated on 2017年12月12日 by wpmaster

12回戦 広島0-3巨人 マツダスタジアム

今日から対戦成績10勝1敗の巨人。

広島ファンのブロガーは、巨人を憂いたり、巨人の将来への提言を上から目線で行っているようですが、

そんな余裕ぶっこいていていいのでしょうか。

上から目線の人達は、巨人のリーグ優勝は限りなく0ですが、巨人との試合を落として阪神、DeNAに優勝をさらわれたらどうするのでしょうか。

上から目線の人達は、中日にも抜かれてAクラスにすら入れなかったらどうするのでしょうか。

筆者は、広島のリーグ優勝の予想は変えませんが、、

しっかりと叩いて巨人をどん底に突き落としてやらなければなりません。

ディスるのは、ペナントレースが終わってからにしましょう。

今日の先発は、野村と防御率1位の田口。

田口は、右足を一塁側に蹴り戻して本塁に向かってステップ。

三角筋を使って胸を張り、左腕の弧も大きく描いているので、

球速以上に球がキレています。

野村の方も、左足で弧を描くところが何度か見られましたが、

重心移動は概ねできていました。

初回、広島は、リードオフダブルの田中を菊池が送り、一死三塁。

丸がアウトコースベルトの高さのスライダーを空振り三振

鈴木は、真ん中低めの真っすぐに対し、トップを入れ直して詰まって投直。

巨人は、6回一死から重信がインコースベルトの高さのカット系の球を一、二塁間を破る安打

重信は、坂本の打席カウント2-1から二盗。

坂本がセンター前に落とし、先制。

阿部三振で坂本が二盗

村田のレフトへの飛球をバティスタがボールの行方を見失い、頭上を越されます。

広島0-2巨人

野村は、6回 106球 6安打 3奪三振 1四球  2失点(自責同じ)

6回裏、野村の代打天谷が、真ん中のスライダーをセンター前

田中が真ん中やや低めのスライダーを一、二塁間を破る安打。

天谷は、三塁へ向かいます。

長野の送球を村田が後ろに逸らします。

しかし、田中はその間に二塁に走っていません。

走者二、三塁であれば、いずれの走者もタッチプレー。

シングル安打一本で2点入り、同点にすることができます。

無死一、三塁から菊池が三ゴロ。

村田は難なくさばき本塁送球で得点が入りません。

丸が真ん中ストレート141キロを田口の横に弾き返しますが、

田口が捕球して併殺。

小柄な投手は、手足が短いので、腰を落として足元の当たりを捕れるんですね。

この回無得点。

7回表、2番手のJacksonは、左足で弧を描いていないものの、左膝の開きが早い。

一死から田口のところで手首が寝て低めに外れ、歩かせます。

長野の二ゴロで走者が入れ替わった後、

左膝の開きが早いので、重信のところで高めに外れます。

重信を歩かせて、一、二塁から坂本にライト前安打で長野は三塁ストップ。

二死満塁から阿部をホップするように見えるインハイ151キロで空振り三振。

Jacksonは、1回 25球 1安打 1奪三振  2四球 無失点

7回も、広島は、エルドレッドが四球で出るが、無得点

田口は、7回 92球 4安打 2奪三振  1四球 無失点

9連戦で先発が予想される戸田が一軍に合流しましたし、中村祐太もいます。

九里(救援防御率4.72)も先発が可能。

先発は余っているんですね。

表が守りで裏が攻撃のホームゲームで、2点ビハインドの8回。

巨人の8回は広島がからっきし打てていないMathiesonですが、9回は、横振りのカミネロが出てくることが濃厚。

2点差ならまだわからない。

昨年、ソフトバンクは、先発で結果を出した岩嵜をリリーフに戻しています。

又吉はタフな投手ではありませんが、中日は、先発で6勝1敗 防御率2.61の又吉をリリーフに戻しています。

リリーフは、先発で結果の出せなかった投手がやるポジションではありません。

何度も言っていますが、先発にタフな投手を集め過ぎて、この場面に相応しいタフな投手が足りないんですね。

今井は、ツーシーム主体の投球に切り替えたようですが、

それにより、左足で弧を描くようになった。

弧を描かなくても、左膝の開きが早い。

村田にゾーンの中で目線に近いインハイのツーシームをセンター前。

二死から小林にインコースベルトの高さのツーシームをライトにライナーで運ばれ、

二死一、三塁。

田口の代打亀井は、インハイ真っすぐ系143キロをセンター前に落とし、0-3。

一軍で通用するような球のキレではないわな。

この1点が痛かった。

今井は、1回  21球  3安打  2奪三振 1失点(自責同じ)

8回は、Mathiesonが、14球 2奪三振 無安打 無失点

9回は、勝継投の投手である一岡が、重信、坂本、阿部を三者凡退に抑える。

阿部への初球は、新球パームボール。

一岡は、1回 17球 無安打 無失点

今一つ、継投が首尾一貫していないというのは感じられました。

ペナントは長いので、全て勝つ必要もないので、今日は勝ち継投の今村、中﨑は温存したのでしょう。

負けるにしても勝ち継投の誰かを起用せざるを得なかったということでしょう。

9回裏、カミネロが登板。

今日も体が横回転だし、良くないよ。

しっかりとフルスイングしていきたい。

菊池のセーフティはいただけない。

簡単にアウトを与えてしまう。

鈴木のところで、カミネロは手首が寝てボールを叩きつけてアウトアローに外れ四球。

エルドレッドは、真ん中の緩い変化球を見逃し三振

比較的目線近くのボールから真ん中に入ってくる球で対応するのは難しい。

小林誠司が上手かった。

カミネロは、1回  14球  1奪三振 1四球  無失点

試合は、0-3で広島の敗戦

勝利投手は、田口で、7勝2敗

セーブは、カミネロで、0勝3敗 16S

敗戦投手は、野村で、4勝3敗

対戦成績は、広島の10勝2敗

まとめ

今日は、田口が打てなかったことが敗因。

明日は、岡田と中4日の菅野

[追記]

田口は、キレのある真っすぐ、変化球をどんどんストライクゾーンに投げ込み、また、高低も上手く使っていたと思います。

Jacksonは、実際には、点をとられてもおかしくない内容なので、8月以降に備えて、一度、ファームでフィジカル面のリハビリと投球動作の見直しをした方がいいと思います。

今井の場合、左打者は、打ち終わったときに一塁方向に開くので、右打者以上にボールが見やすいと思います。

これ以上点差を拡げられてはいけない僅差のビハインドで場面で投げる投手を含め、8月に向けてリリーフ陣の再編成、整備が必要になると思います。

[追記]

昨日の試合は、初回と6回がポイントでした。

菅野は、中4日ですので、ストライクゾーン内の甘いところにキレのある真っすぐと変化球を投げて少ない球で打たせてくるので、各打者がいかに振り負けずに打っていけるかだと思います。

[追記]

ステップする足で弧を描くとは、水泳のクロールの手の動きを足でする、若しくは車のワイパーを稼働させたときのワイパーの動きをステップする足に置き換えて頂くとわかりやすいかもしれません。

[追記]

追う側にとっては、7ゲーム差というのは、相当きついものがありますが、首位チームの成績次第では、全くひっくり返すことができないゲーム差ではありません。

3連敗だけは阻止しなければならないでしょう。

投手が弧を描くとすれば、右投手の場合、ステップする足を下す過程で、左足が本塁ベースを結ぶ線上に下りずに、後ろの股関節を突き出し、左足の股関節を伸ばし、左足の膝が伸びてつま先が三塁線方向に向いたまま、文字通り弧を描くようにして本塁ベース方向に着地します。

カットボール、スライダー、シュート、ツーシームの横の揺さぶりや、低めのコーナーいっぱいを丹念に突くことがしやすいので、そのような投球を主体にする投手が陥りやすいです。

一軍レベルのオーバースローになると三塁線のホームベース寄りから弧を描くので、極端に弧を描くのはサイドスローの投手ぐらいです。

後は、スライドステップで投げたときに左足で弧を描く投手がいます。

よって構えたところからフィニッシュまで一部始終を見ていないと、場合によっては動画で見直さないと、左足で弧を描いたかどうかは見極めることが難しいです。

カメラの角度によっては、写し出されないこともありますので、気になった球は、試合後別角度から収録したyou-tube他で確認せざるを得ません。