ルーキー森下暢仁初の対外試合登板は3回2失点2020オープン戦開幕

Last Updated on 2020年2月24日 by wpmaster

広島のドラフト1位森下暢仁は、前回のフリー打撃に登板したとき、両股関節をぶつけるタイミングが一定し左膝の壁が前足を軸に骨盤を縦に回しても崩れなかった。しかし、1球、左足がO脚になることがあった。森下自身もフリー打撃に登板後、上体が前に突っ込むところを問題点として挙げていた。
今回、森下は、対外試合初登板となるのであるが、冒頭に挙げた問題をクリアして投げることができるか。
一方、ヤクルトの先発は、日本ハムからヤクルトに入団して2年目の高梨裕稔。

プロ初の実戦マウンド森下暢仁のピッチング

1回裏、坂口は、2球目、インコース(左打者のアウトコース)ベルトの高さのフォーシーム148キロをヘッドアップして二ゴロ

森下は、右足踵寄りに体重をかけ右股関節を外旋し左膝をレッグアップ。左股関節が引っ込んで、レイココッキングを頭の後ろで行い、胸の張りが大きくなる。フォロースルー期に右腕前腕部がしなる。

山田哲人は、6球目、真ん中のフォーシーム147キロをインサイドアウトスイングでヘッドを残して中前安打

森下は、二段モーションで一段モーションでも左膝を上げたときに、骨盤は緩く前傾しているが、右足がヒールアップする。右足の拇指球に体重がかかったまま左肘と左膝を並進させる。
右肩関節の外転のとき、一岡同様、左肘とシンクロ(並進)して左膝を曲げて最短距離でスクラッチ。右足小指球に体重が残るが、右足の踵が離れる。頭が背骨の前に出される。引手は親指が上になってしまっている。これだと投球腕の肘の推進に先行して前肩が開いてしまう。

森下は、11球目、左肩が右肘の推進に先行し、リリースの瞬間に右肘が落ちる。真ん中低目にスライダー131キロが外れ青木に四球を与える。

雄平は、15球目、真ん中低目のチェンジアップ129キロに対し、前肩が内に入る。しかし、右手の拳で左手人差し指の付け目を押し戻しヘッドに手首のラインを越えさせて左中間に二塁打

森下は、レイトコッキング期に右足つま先を支点に右膝が伸びる。青木に四球を出したとき同様、両股関節をぶつけるとに左膝が左足のつま先の前に出る。右腕上腕部が凹む。打撃で言うと泳いだ格好になる。森下は、くの字は作れているけれども、右肩関節の外転の過程で右足踵が地面を離れる。トップを作る過程で右腕前腕部が回内できているが、右足の拇指球に体重が移り、右手首と頭の距離が離れる。右股関節で二塁方向に地面を蹴れていないんですね。

森下は、22球目、左肩の開きが右肘の推進に先行する手投げでインハイにカーブ110キロが外れエスコバーのヘルメットに死球を与える。

塩見は、23球目、アウトローのスライダー134キロに対し、インサイドアウトスイングでヘッドを残して打つが差されて二併打 塩見は、一回目のステイバックのときにわずかに前肩が内に入った分、差された。

森下は、2回以降、後ろの股関節のタメを修正して二塁ベース方向にステイバック、一塁側に上体を倒して両肩峰をぶつけるように上から腕を振れている。

3回裏、山田哲人は、43球目、真ん中低目のフォーシームに対し、前肩が内に入る。ヘッドアップして三ゴロ
ピレラは、右足拇指球に体重がかかり、ストライドが広がり、前膝をスクエアにする間がなくインステップ。押手の肘より先に前膝を開かないと送球できない。一塁送球をアウトローにワンバウンドさせる。
ピレラは送球だけの問題ではない。捕球と送球は全部つながっているのだ。
ピレラは、打者がスイングすると一歩前に出るから、ボールの軌道を引き付けてガイドハンド(右手)でボールを捕まえられていない。後ろの股関節を外旋する間ができないのだ。打撃で言うとストライドが広がった状態でスイングしているのと同じだ。

森下は、二塁ベース方向へ右股関節で地面が蹴るのが足りず体が前に突っ込みながらも、右腕前腕部を回内する間が2回作れている分、45球投げてワンバウンドの投球が0。
投球動作が崩れながらも最低限のラインはキープできている。
この部分に大瀬良との違いが看て取れる。
ワンバウンドの投球が0であったことには、及第点を付けたい。
森下は、調整途中であるが、①右股関節のタメが作れているときは、右肘でスクラッチする間ができ、両股関節がぶつかり、両股関節を剥がして右肘を剥がすことにより瞬発力を産み出せている。
②右肘のコッキングの角度は90°未満、右腕前腕部が地面と水平にまるまではレイバックしておらず、外反トルクは並みだが、頭の後ろでレイトコッキングしており、右腕前腕部、右手首の加速距離が長く、フォロースルー期に右腕前腕部がしなる。森下は、投球動作の利点の一端を示してくれた。
今回の投げ方であれば、故障はしにくいであろう。

2番手以降で投げた投手の調整の進捗度

2番手は、左の準セットアッパー候補の中村恭平
中村恭平は、12球目、クイックで投げたが、左股関節を外旋して右膝をレッグアップしたときヒールアップ。骨盤を前傾させて逆「く」の字を作り左肩を右肩よりも下げるが、左足小指球を支点に左足踵が地面を離れており、左足前脛骨筋が回内(外反)する。左の股関節で地面を二塁ベース方向に蹴れていない。リリースの瞬間、左足の親指から小指を支点に左足が立ち、左膝が外側に外れる。右足がインステップし右足のスパイクの内側の踵寄りに体重がかかり、右膝が屈曲する。左腕上腕部が凹み左肘が落ちる。右膝を開く動きに左足のターンが追いつかず、左足首を捻転させる。
中村恭平は、インロー(右打者のアウトロー)にフォーク136キロをワンバウンドさせる。
中村恭平は、この12球目を投げてカウント3-0となったところで降板。

藪田は、左肩の開きが右肘の推進に先行し、リリースの瞬間に右腕上腕部が凹んで右肘が下がる。ワンバウンドの投球が5球。
太田を三振に取った場面(通算13球目)では、左膝をレッグダウンしたとき骨盤が後傾する。
右肩関節の外転のときに、右足のアキレス腱が伸びて右足前脛骨筋が回外(内反)しているが、体重が右足の小指球寄りに移っている。右股関節の外旋が解けてしまっている。
左足を踏み出してから左足首を背屈させるが左足がO脚になり、左膝が左足のつま先の前に出る。ワンバウンドさせた投球は何れも両股関節をぶつけたときに右足小指球で地面を蹴り終わってしまっている。後ろ足を軸に骨盤を回しているのだ。ここでも、藪田は、リリースの瞬間、右腕上腕部が凹んでツーシームをアウトロー(左打者のインロー)にワンバウンドさせている。

一岡は、右足踵に体重をかけ、1回目の左膝のレッグアップは、骨盤よりも下までしか上げない。右足つま先で蹴りながらレッグダウン。骨盤は緩く前傾。二回目のレッグアップの途中、骨盤の高さに左膝が達したときに右股関節を外旋、レッグダウンのときも右足踵に体重がかかり、二塁ベースの僅かに右にステイバック。骨盤を前傾させ両足内転筋を内旋したときに右肩を左肩よりも下げる。
左肩を下げて右肩関節を外転の過程で右足の拇指球に体重が移り、右肩関節の外転が終わったとき、右の股関節で二塁方向に地面を蹴るが、右足のスパイクの内側でエッジをかけてしまっている。引手は親指が上に切り替わっている。これだと投球腕の肘より先に前肩を開かないと投球腕の肘が出て行かない。
リリースの瞬間、左膝が突っ張るが、両股関節をぶつける前に右足小指球で地面を蹴ってしまっている。右膝が三塁線方向に外れる。右腕上腕部が凹み、アウトロー(左打者のインロー)にフォーク134キロをワンバウンドさせる。
二段モーションにしたが、右股関節の外旋に貢献しているとは言い難い。

6回からは、今季事実上先発ローテ2年目の床田寛樹。
うかうかしていられる選手ではあるが、前回、中日との練習試合では、今一つの内容。
今回は、両チームの投手が相当数球数を投げて地面が掘れたマウンドでの登板

床田は、5球目、右膝をレッグアップしたとき左足の拇指球に体重がかかる。左肩を右肩より下げたとき左足の小指球を支点に左足前脛骨筋が回内(外反)する。
リリースの瞬間、両股関節をぶつける前左足の拇指球で地面を蹴る。右足のスパイクの外側に体重がかかり、右膝が屈曲し右足がO脚になる。左腕上腕部が凹み左肘が下がる。体軸と左腕の交わりはギリギリオーバーハンド。真ん中低目にフォーシームをワンバウンドさせる。
床田は、この試合、投じた球数39球中、ワンバウンドの投球が4球
結果無失点であるが、投球動作の再分析及び修正を要する。

菊池保則は、右足踵に体重をかけ骨盤を前傾させ「く」の字を作ったとき、両足内転筋を内旋する。これが瞬発力を産む土台となる。右肩関節の外転のとき、右股関節で二塁ベース方向に地面を蹴るが右足踵が地面を離れる。右肘でスクラッチする間がないので両肩がM字になる。リリースの瞬間、両股関節をぶつける前に右足の小指球で地面を蹴ってしまっている。昨年より一塁側へのタンブルが少し大きくなった分、体軸と右腕の交わる角度がオーバーハンドに近くなったが、ダブルプレーン(骨盤の回転方向と右腕の円運動すなわち右腕前腕部の回内→回外の方向が一致していないこと)とまではいかないものの手投げになっている。
対戦したヤクルトの打者、西浦、濱田、太田が何れも、一回目のステイバックのときに前肩が内に入るドアスイングなので三者凡退に抑えることができた。

ニューフェイスのピッチング

ヤクルトは、新人2人と他チームからヤクルトに新入団してきた投手1人の三人のニューフェイスが登板。

杉山晃基は、2019年ドラフト3位でヤクルトに入団
杉山は、クイックのときにも右足のスパイクの外側に体重をかけて右股関節を外旋して左膝をレッグアップ。くの字を作れ右肩を左肩より下げて右足の踵に体重をかけれられている。しかし、右肩関節の外転の過程で右足の小指球で二塁ベース方向に地面を蹴れていないので、右足のスパイクの内側でエッジをかけてスウェイしてしまう。右肘でスクラッチする間ができず両肩がM字になる。
リリースの瞬間、右膝が真下に落ち、右足踵が三塁側に倒れ、左膝が突っ張らない。後ろ足を軸に骨盤を回してしまっているのだ。フォロースルー期に左膝が左足のつま先の前に出る。
西川に本塁打を打たれた。

回を跨いで7回表、杉山は、右肩関節の外旋の過程でスクラッチする間ができずに両肩がM字になる。左膝で地面を蹴る間ができず、リリースの瞬間、左膝が突っ張らず左足のスパイク外側に体重がかかる。両股関節をぶつける前に右足小指球を支点に後ろ足を軸に骨盤が回って右足踵が三塁側に倒れる。右膝が真下に落ちる。右腕上腕部が凹みアウトロー(左打者のインロー)にフォーシームをワンバウンドさせる。

吉田大喜は、右股関節を外旋し二段モーションで左膝を上げたとき右足拇指球に体重がかかる。右肩を左肩よりも下げてくの字を作るが、右肩関節の外転の過程で右足のスパイクの内側で一塁側に地面を蹴ってしまっている。リリースの瞬間、左足首を背屈し左膝が突っ張る。両股関節をぶつける前に右足の小指球で地面を蹴ってしまっている。右膝が真下に落ち、右腕上腕部が凹む。6球目、インローにカーブ116キロをワンバウンドさせる。

今野龍太は、昨オフ楽天を自由契約となり、今季からヤクルトに新入団

今野は、クイックで右足踵寄りの体重をかけ右股関節を外旋して左膝をレッグアップ。骨盤を前傾させ「く」の字を作り、右足の踵寄りに体重がかかる。左足つま先で三塁側に蹴って右腕前腕部を回内して骨盤の横まで右腕を引く。右肩関節の外転の過程で右肩を下げる。リリースの瞬間、左足首を背屈するが左足のスパイクの外側に体重がかかり左膝が屈曲する。両股関節をぶつける前に右足の小指球で地面を蹴ってしまっている。右腕上腕部が凹む。右足を三塁側に着地させ、股間の下が台形になる。1球目、アウトロー(左打者のインロー)にフォーシームをワンバウンドさせる。

今野は、7球目、ここでも、リリースの瞬間、左足のスパイクの外側の踵を支点に左膝が屈曲。両股関節をぶつける前に右足小指球を支点にして後ろ足を軸に骨盤が回る。右膝が真下に落ちる。
右腕上腕部が凹み、アウトロー(左打者のインロー)にカットボール141キロをワンバウンドさせる。

各打者の調整の進捗度

高梨は、7球目、リリースの瞬間に左膝が突っ張り切らず、右足首が三塁側に傾く。右腕上腕部が凹む。真ん中低目にフォークをワンバウンドさせる。

ピレラは、レッグアップのときに右足のスパイクの外側に体重をかけてステイバック。右足の拇指球を支点に右足を軸に骨盤が回り右膝が真下に落ちる。スウェイして左膝が屈曲。
ボールを引き付けて振れていないが、左肩が残る。

二打席目は、真ん中高目のフォーシーム145キロにヘッドアップ、第三打席は、緩い変化球(アウトコースベルトの高さのシンカー138キロ)に泳いで右飛
二打席目は、右足小指球から右足拇指球に体重が移って骨盤が回り始めてから左膝で地面を蹴っている。三打席目は、両股関節をぶつけず右に打っている。共にストライドそのものは狭く、打撃が崩れながらも最低限の打撃の動きはできている。

西川は、6回表、杉山が投じた25球目のインロー(左打者のアウトロー)のシンキングファストボール135キロを、右手の拳で左手人差し指の付け目を押し戻しヘッドに手首のラインを越えさせる。左翼席に本塁打

田中広輔は、6回表、無死二塁、杉山の投じた9球目のアウトコースベルトの高さのフォーシームに対し、振り下ろし始めにヘッドが頭と離れヘッドが遠回りするがレベルスイングで右翼線に二塁打

私がマウンドで投げている立場であれば、初球に高目のボール球を投げて打者の振る力を測ります。特に重視するのがストライドの幅です。
エース級の投手は、初球以外は、ゾーン内に置いたボールは投げません。段々と難易度の高い球を投げていきます。

小園は、高目のボール球に手を出して結果が出ませんでした。ピレラ同様、未だ、フルスイングしていませんが、スイングの精度は徐々にではありますが上がっています。

小園もピレラもストライドは広くありません。どちらもダウンスイングで振れています。

打者は、際どいボール球を見極めるとストライドが広がる。際どいボールをカットするとドアスイングになる。シュート成分の少ない高目を実際に振らないと後ろの股関節を使って押手の手首とのボールの軌道の距離が取れず振り始めのタイミングも把握できません。打者は、高目を振ることでストライドの狭い回転半径の小さいスイングを作るのです。
よって、高目のボールを振らないと、次のボールから何が来ても振るのが難しくなります。
私が田中広輔や丸よりも小園に価値を高く付けるのは、この部分が大きい。
小園は、初球から高目が来たら振っていくというアプローチを引退まで貫けばいいでしょう。
髙橋大樹は、初球(杉山の投じた通算18球目、インローのフォーシーム146キロ)2球目(アウトローのフォーシーム149キロ)3球目(アウトローのスライダー133キロ)は、一回目のステイバックのときに前肩が内に入る。ストライドが広がり押手の肘の推進より前肩が開く。2球目はヘッドも寝る。初球はスイングできず、2球目は空振り。2球目はレギュラークラスは振らない。3球目は、髙橋大樹が左足首の底屈前に右肘がヘッドの内側に入り、ヘッドアップ、右膝が伸びている。三塁線にファウル。後ろの股関節の外旋ができていない。4球目は、投手のダブルプレーン投球でアウトハにストレート150キロが外れる。5球目(アウトハイのストレート147キロ)は、髙橋大樹のドアスイングで一塁側スタンドにファウル。

坂倉は、6回表、2球目(杉山の投じた通算34球目)、前肩が内に入りストライドが広がり真ん中のパワーカーブが振れない。3球目(杉山の投じたアウトロー=左打者のインローのシンカー134キロ)、4球目(杉山の投じたアウトロー=左打者のインローのシンカー142キロ)には、一回目のステイバックのときに前肩が内に入る。これだと押手の肘より先に前肩を開いてやらないと押手の肘が出てこない。左足の拇指球にストライドが広がりスイングできない。左足の踵に体重を戻して腰を引く。5球目(杉山の投じたインロー=左打者のアウトローのパワーカーブ131キロ)には、ヘッドがボールの内側に入る合わせただけのバッティングで左飛

坂倉は、8回表、初球(今野が投じた通算5球目)、インロー(左打者のアウトロー)のストレート143キロに対し、ストライドが広がってスイングできませんでした。2球目(インロー=左打者のアウトローのカットボール136キロ)、4球目(インハイのストレート141キロ)には、押手の肘の推進前に左股関節の外旋が解け、左膝が内に入り、右膝が一塁側にに弾きだされる。ドアスイングで三塁側にファウル。3球目は、投手が手投げで右腕上腕部が凹み右肘が下がる。カットボール141キロをアウトロー=左打者のインローにワンバウンドさせる。坂倉は、ヘッドが止まるがストライドが広い。
髙橋、坂倉は、共に頭がボールの軌道が逆を向いているからフルスイングできない。

髙橋大樹は、23球目、真ん中のスライダー129キロに対し、ヒッチを採り入れ、左足首の底屈のときに右肘がヘッドの外側に張り出す。骨盤を縦回転させて上からスイングできている。ヘッドをボールの外側に入れて三遊間を破る安打

坂倉は、安打を打ったバッティングは、体重を左足のスパイクの外側に戻してストライドも狭くして振れています。しかし、右膝で地面を蹴るよりも先に骨盤を横にズラしている。順方向に打球が飛んでいるが、後ろ足を軸に振っているから打球にスライス回転がかかっている。

堂林は、真ん中のストレート145キロに対し、右足首の底屈ギリギリまで右肘がヘッドの外側に張り出し押手主導で左中間塀直撃の二塁打
しかし、一回目のステイバックのときに前肩が内に入るので、回転数の多いボールを投げる投手と対戦したときにドアスイングにならずに振れるか今後も試される。

打者は、前肩が内に入ると押手の肘より先に前肩を開いてやらないと押手の肘が出てこない。よって後ろの股関節で地面を捕手方向に蹴る間が作れない。
レギュラーと使ってもらえない選手との差はそこにあります。

野間は、3回表、高梨の投じた通算35球目、アウトコース(左打者のインコース)ベルトの高さのストレート143キロ)を打って遊飛、8回表、今野が投じた通算11球目、真ん中低目のシンカー136キロを打って二直
野間は、前足をインステップさせるが後ろの股関節の外旋を戻すのが左肘の推進に先行しているので、両股関節をぶつけて瞬発力を産み出せていない。中安はヘッドアップ、3回の遊飛、8回の打席では、一回目のステイバックのときに前肩が内に入っている。

宇草は、6回表、杉山の投じた28球目のインロー(左打者のアウトロー)のフォーシームに対し、右膝で地面を蹴ってヘッドステイバック、インサイドアウトスイングで左前安打

正隨は、一回目のステイバックのときに前肩が内に入る。押手の肘の前に前肩を開かないと押手の肘を推進できない。右足の拇指球を支点に後ろ足を軸に骨盤が回る。引手主導でスイング、頭が投球の軌道と逆の方向を向く。中尾が投じたワンバウンドのインロー(右打者のアウトロー)のフォーク128キロを空振り三振

総括

森下は、オーバーハンド、人差し指と中指をくっつけてパワーカーブを投げるとき、もっと打者方向に人差し指と中指をかけて右腕前腕部を回外、ボールを擦れば二三塁の場面で空振りが取れる。
森下は、開幕への通過点としては、及第点のピッチングをしたが、中村恭平、藪田、床田菊池保則は、昨シーズンからの課題をクリアできていない。一岡は、試行錯誤の段階。
鈴木誠也、ピレラももボールの軌道を引き付けられずにヘッドアップしたりと主力は未だ評価する段階ではない。

当落線上の選手は、結果だけを見れば、打席内で修正している分、成長しているのですが、プロセスを見るとレギュラークラスとの差が浮き彫りになる。

ヤクルトの方では、吉田大喜は、この試合の投げ方ができていれば、一軍でやれるかもしれません。もう少し見てみたい投手です。

試合結果