2019広島vs巨人7回戦,緒方孝市退場処分,延長10回裏バティスタの安打でサヨナラ勝ち

スポーツは経済の道具として使われている。
選手のパフォーマンスについて、懸命にプレーをする姿云々と煽られて感動している者にとっては認めたくないだろうが事実である。

菊池涼介の走塁、坂本、岡本の守備及び審判の判定

1回裏坂本は重心を落とし、打球の正面に入り右足に重心を残して捕球態勢に入り、ボールを前にこぼす。
坂本は、右肘をつまみ上げたときに、右足のスパイクの内側でエッジをかける。左足はスパイクの内側からスクエアに着地している。左手は小指が上で左腕前腕部は回内、上腕部は内旋できているが、肩峰が閉じている。右肩甲骨は脊柱にぶつけ右脇も空いているが、左肩がロックされ、右肘の推進を阻むと共に、肩峰の内側の筋肉の稼働域が広がり、右肘の推進より先に左肩が開く。
右腕上腕部を外旋してトップを作って右肘を推進する過程で坂本の左膝が閉じてインステップになる。体軸が横回転になって送球はアウトハイに逸れる。

岡本はジャンプして捕球し、一塁線とほぼ平行に両足を着地。

菊池涼介は、一塁ベース前で速度を落としフエアゾーンに入る。菊池涼介は右足踵に重心がかかり臀部が沈み左足の踵に重心が移って骨盤は前傾しているものの骨盤が少し前に滑る。
菊池涼介はファウルゾーンに駆け抜けていないというのが事実関係の確定のポイントの一つ。

岡本は左肩の方に体を回転し、タッチの態勢に入る。菊池涼介は、右足の踵にも重心が残るが左足の拇指球→左足踵に重心が移る。

更に菊池涼介の左足の甲が二塁ベース方向を向き、左足のスパイクの外側に重心が移る。右足の内側の拇指球で地面を蹴って右足の踵が地面から離れている。菊池涼介は左足母指球を支点に進路を変え一塁に頭から滑るがタッチアウト。この最初の軸足移動がなければ菊池涼介は帰塁する必要がなかった。

メンタルは実体がないので確認することができない。ファウルゾーンへの走り抜けの規定の解釈としては、実体がない意思を確認することは無理であるから、疑わしきは攻撃側有利に又は守備側に有利にかは審判に裁量が与えられていると解する余地の介在するように見える。
人間には本能は備わっていない。金融資本によって債権を債務に改変され労働力の再生産を余儀なくされるという唯物論に立脚すれば、ファアゾーンに入り最短距離で接触を避けたという解釈が成立する。債務への改変によって労働の単価を切り下げられて利潤を産み出させられているという側面から、ベースを踏んだ後に二塁に向かって一旦が走行し始めたと言う実体として発生した肉体の稼働の過程を補強することができなくもない。

今回の事例は、メンタルが肉体の稼働に先立つとする論者を迷わせる事例であるが、肉体の稼働の後にメンタルが形成されるという立場に立てば、審判は、恣意を排して実体として発生したプロセスだけを見れば価値を付与することができる事例である。
いかなる場合も判定のプロセスに意思という実体のないものを持ち込む必要はないのである。

にもかかわらず、審判がメディアと結託して進塁の意思云々についてコメントを発するという寸劇を演じているから、観客はそれに弄ばれてしまっているのである。
金融資本は、メディアを使って、既に疎外労働をさせている労働者に、自由意思に基づいて働いているのだという奴隷の道徳を創設して洗脳しているのである。

7回裏田中広輔のバッティング

田中広輔は、右足の着地位置を探りながらヒッチアップ、右足の着地直前にステイバックし、スパイクの外側に重心をかける。ヘッドの内側に左肘が入るが、頭とヘッドの距離が離れておらず、手首の角度は悪くない。
右足を完全に着地したときにスパイクの内側から着地し、左足はインエッジ(スパイクの内側でエッジをかける)で、ステップ幅を狭めることができている。

右肘が体軸の近くを推進し、両股関節をぶつけたときに右足が突っ張り壁ができる。左脇が閉じており、引手主導にならず、押し手主導でヘッドをボールの外側に入れて打てている。
打撃は戻りつつある。

7回表丸佳浩のバッティング

丸は、右足の着地位置を探りながらヒッチアップ、右足の着地直前にステイバックし、左足はスパイクの外側でエッジをかける。完全に着地したときに左足はスパイクの内側でエッジをかけ、ステップ幅を狭めている。左肘はヘッドの内側に入る(引手主導)。
左股関節の外旋はあり、左膝も外側に逃げていないが、やや左股関節の外旋が足りず、右膝下がスクエアで右足はスパイクの外側から着地し、且つインステップしている。故に右内転筋の内旋が不十分で両股関節をぶつけたときに右膝の壁が崩れている。右手でボールの外側を擦り下ろしているが、引手主導で打っている。現在の丸は、インコースベルトの高さより上は打てない。

バティスタのバッティング

1回裏の打撃は、左足の着地直前にスパイクの外側でエッジをかけ、完全に右足を着地させたときには、インエッジ、ステップ幅を狭めることができているがスパイクの外側で着地し、骨盤を横にズラしている(いわゆるうねり上げ打法)。右肘はヘッドの内側に入る(引手主導)。振り下ろし始めに右肩が下がりヘッドが寝るが、ヘッドステイバックするG岡本のような打撃。ミートの瞬間に左手の親指で右手の推進を押し戻して左手主導を修正したのは進歩の後が見られる。
しかし、インコースベルトの高さより上に入られると厳しい。また、引手主導故に上体がホームベースに被さりボールの軌道を塞ぐので外の落ちる球にヘッドが止まらなくなることがあり得る。

10回裏の打撃は、左足の着地位置の探り+ステイバックのときにスパイクの外側に重心をかけている。左足を右足の着地直前にわずかだけ右肘が後ろに張る。完全に着地したとき右足のスパイクの内側でエッジをかけ右肘がヘッドの内側に入る(引手主導)。振り下ろし始めに右肩が下がるが上体がステイバックし、G岡本のようなバッティング。
変化球を泳ぎながらスタンドに持っていくことはできるが、インコースベルトの高さより上は厳しい。

メジャーではなく、アカデミー出身で、技術面において日本人打者ができないことを求めることは、現状では難しい。メヒアはバティスタの代わりにならず、バティスタがシーズントータルで.265以上打てるようになるまでは、もう一人一塁を守れる右投げ右打ち(又は左投げ左打ち)の外国人は必要であるという立場は変わらない。実際3連覇中はエルドレッドが在籍しており、チームトータルで見ると層は薄い。