優勝決定試合は、ロースコアの接戦となりました。

Last Updated on 2017年12月14日 by wpmaster

18/09/2017 24回戦 広島3-2阪神 甲子園

既述のとおり、2017年9月18日に8回目のリーグ優勝を決めたカープ。

優秀決定試合は、ロースコアの接戦となりました。

締まった内容の好ゲームとなりました。

ここから先は、”人間らしさ0%”、

弧を描いた回数、肩が下がった回数を数えるという狂人度100%の技術的な話ばかりを書きます。

カープの先発は、野村祐輔。

野村は、18球目(2回打者中谷カットボール144キロ),60球目(4回打者鳥谷チェンジアップ),82球目(5回打者上本チェンジアップ),101球目(6回打者中谷カットボール144キロ)にトップを作ったときに右肩が下がり、ボールを引っ掛ける。

バックスピンがかからないし、打者の目線からも遠いので振ってくれない。

103球目のカットボールも左膝にタメがなくトップを作るのが遅れているからアウトハイに外れる。

肩の状態は良くない。

5回大山にカーブを投げたときにも肘も上がっていない。

初回、野村は、立ち上がり初球フィニッシュで三塁側に重心が残る。

4球目アウトハイのチェンジアップ129キロ。

フィニッシュにおける一塁側の重心移動は不十分。

野村のチェンジアップは、スプリットのような握りでカットボールのように手の平を外側に向けてから

正面に小指の側から捻り戻すので、回転数が多く、落差は大きくない。

糸井は、トップが浅く、始動が遅れた分、フェンスの直前で失速するライトフライ。

上本に対し、ラインを作ってステップ、フィニッシュで右足をやや一塁側に送り、

上体を一塁側に傾けてインハイにスライダーを投げる。

上本は、伸びあがり、肘を畳んで窮屈にスイング、左肘で掃うが、安部がキャッチ。

10,11球目で初めてフィニッシュで右足を左足の前を通過させて一塁側に送り、

アウトハイのフォーシームに福留は、トップが浅く始動が遅れセンターフライ。

ここで、一段階ギアが上げたたかな。

2回、野村は、19球目に左足で弧を描く。

34,53,54、61,63,81,98球目にも左足で弧を描く。

99球目は、つま先が開く。

ステップする前に右足に瞬発力による体重の負荷がかかってしまって、

瞬発力が消耗している。

メンドーサには、目線から遠いアウトローのスライダーを前膝にタメを作られて開かずにライトフライを打たれ(34球目)、

中谷には、真ん中低めのカットボール137キロをヘッドを残し、重心を後ろに残しバックスクリーに本塁打を打たれる(54球目)。

鳥谷には、真ん中ツーシーム143キロをヘッドを残し、重心を後ろに残してレフト前に打たれる(61球目)。

体が開くと打者はスイングしてみてボールが見やすかったということだ。

中谷は、次の球(20球目)インハイのツーシームに差されて踵体重ながらも重心が後ろに残りセンター前。

鳥谷には、アウトローに沈むツーシームで中飛。

3回、左打席の大和は、インハイのカットボールに差されて窮屈な打ち方で遊ゴロ。

大和は、左打席で4回にもインコースベルトの高さのカットボールに差されて三飛。

糸井には、インコースベルトより上に4球続けて投げ、インコースベルトの高さのカットボールを右肘で掃われてライト前に打たれる。

野村は、フィニッシュで重心が三塁側に残っている。

股間から下が台形になっており、右肩が開いているから、振った後体感速度を感じない。

上本には、上本のトップが深く入り、真ん中低めのツーシームをレフト前にゴロで抜けるヒットを打たれる。

福留は、足の下しとスイングが一緒で始動が遅れており、アウトコースベルトの高さのシュートを二ゴロ。

4回野村は、中谷、鳥谷に打たれた後は、坂本をインハイツーシームに始動を遅らせて三振に取る。

5回、梅野は、インローのチェンジアップに始動が遅れ空振り三振

糸井には、アウトローのチェンジアップを続けて糸井は踵体重になり、頭が前に出され、トップが浅く始動が遅れボールを追いかける。

その分、フェンス手前で失速するライトフライ。

6回、福留は、インコースのカットボールに対して始動が遅れ、手首の返りが早く、

アウトローのチェンジアップに後ろの膝が伸びて、膝がつま先よりも前に出されて(泳ぎ)投ゴロ。

大山は、アウトローのカットボールをヘッドを残し、重心を後ろに残してライト前に落とす。

中谷は、アウトローのチェンジアップに泳ぎバットの先で二ゴロ。ランエンドヒット。

鳥谷は、インコースベルトの高さのカットボールに右膝が伸びて差される。

野村は、アウトローのチェンジアップで阪神打線の体を前に出すことに概ね成功したが、

インコースの球は、重心が三塁側に残ると状態がキープできている打者には捕えられている。

野村は、6回106球 3安打 無四球 3奪三振 1失点。

10勝目はなりませんでしたが、十分試合を作りましたね。

二番手一岡は、58試合目の登板

一岡は、足を骨盤より下まで上げるにとどめ、体重の負荷を掛けずにスライドステップ。

真ん中低めのカーブは肘が高く上がるが、左膝にタメが無く、高めに行ったとこを陽川に本塁打。

陽川は、トップは浅いものの、ヘッドの角度はいい。

大和は、一岡も三塁側に重心が残っているのですが、

インコースベルトの高さの真っすぐ149キロにスイングと着地が一緒で始動が遅れている。

左打席の大和は、インコースベルトの高さより上を徹底的に攻められています。

5球目フィニッシュで左足でケンケンして右足は本塁を結ぶラインより三塁寄りに着地、

アウトハイに真っすぐが外れ、瞬発力を消耗している。

8球目アウトコースベルトの高さの真っすぐ150キロは、

フィニッシュで右足を緩く蹴り上げ、左足の前を通過させて一塁側に送って投げ、梅野を空振り三振。

糸井には、インハイ148キロをフィニッシュで左足の前を通過させて一塁側に送って投げる(11球目)。

次の12球目真っすぐ146は、左膝がフィニッシュで一塁側に傾き、アウトハイに外れるが、

インコースベルト寄り真ん中高めの真っすぐ147キロに糸井は、頭が前に出され、

14球目のフォークに膝が伸びて空振り三振

先頭打者に本塁打を打たれますが、内容は悪くありません。

一岡は責められません。

一岡は、1回14球 1安打 1奪三振 1失点。

今季67試合に登板している今村は、16日の試合で35球を投げているので連投は無理。

3番手Jacksonは、57試合目の登板

Jacksonは、左膝のタメが足りずに頭からラインから外れた球もあったが、

テイクバックを小さく、フィニッシュで一塁側に右足を回して重心移動。

上本には、アウトコースベルトの高さのスライダーを前に出されながらも後ろに重心を残して

壁を作って打たれたが、ランナー上本が二塁方向に重心移動したところに牽制球を投じてアウト。

福留は、真ん中のスライダーをトップを作ったときにヘッドは立つが、トップが浅く、右飛。

大山は、親指と人差し指の間から抜くスライダーを投じた後、アウトコースベルトの高さの真っすぐ153キロで空振り三振。

Jacksonは、1回13球 1安打 1奪三振で無失点。

9回は、中﨑。56試合目の登板

中﨑は、10球目に、トップを作ったときに右肩が下がり、ボールを引っ掛け、

肩の状態は、良くない。

中﨑は、1~3球目にフィニッシュで重心移動。3球目は右足を左足の前を通過。

中谷は、アウトロー真っすぐ144キロを見逃し三振

鳥谷は、インハイ真っすぐ系146キロに対し、トップが浅く始動が遅れている。

左肘を畳んで、肩甲骨周辺の筋肉を捻じって窮屈に二ゴロを打つ。

伊藤隼太は、アウトハイのスライダーを投げたときに重心が三塁側に残っていたが、遊飛。

中﨑は、1回11球、1奪三振で無失点。

一方、阪神先発メンドーサは、スライドステップでは、ノンストップでストロークが短い。

フィニッシュで右足を一塁側に移動。

カットボールよりも失速するフォーシームをほとんど投げない。

投球動作は悪くなく、厄介な相手だ。

しかし、メンドーサは、18,23,24,25,35,44,52,56,58,69球目でトップを作ったときに右肩が下がり、ボールを引っ掛ける。

肩の状態は良くない。

田中の初球は、インローのツーシーム。

メンドーサは、左膝、右股関節のタメがなく、頭がラインから外れ、アウトハイのツーシームを田中は見送り、四球。

菊池がプッシュバント。

丸は、差されて手首の返りが早く一ゴロになるが、進塁打となる。

松山がインコースベルトの高さのカットボールを始動が遅れて追いかけながらも、右肘で掃う。

重心も後ろに残っている。

センター前に落とし、これが先制点になる。

バティスタは、オープンスタンスで立つ。

23球目暴投で、一塁走者松山は、二塁へ進塁。

バティスタは、26球目のアウトコースベルトの高さのカーブを見逃し三振。

2回、安部は、始動が遅れてボールを追いかけるが、目線から遠いアウトローのツーシームだったので、

対応できてヒットになる。

エルドレッドは、真ん中寄りインハイよりやや低いのツーシームに対し、重心と頭が後ろに残り、

差されながらもセンター前に落とす。

會澤は、インコースベルトの高さのスラーブに差されて二塁forced out。

野村が送って2死ニ、三塁。

田中は、インコースベルトの高さのフロントドアのツーシームの後、

アウトコースベルトの高さのカーブに体が前に出されて二ゴロ。

3回、菊池は、インローツーシームを左肘で掃い、三塁線寄りにリードオフダブル。

丸が、アウトローのツーシームに体が前に出されながらも壁を作って進塁打。

松山が真ん中低めのチェンジアップに体が前に出されながらも重心を後ろに残し、壁を作るも一直。

バティスタは、オープンスタンスで立ち、インハイ141キロ真っすぐ系のボールを追いかけ中飛。

4回、安部が、インローストレート系(56球目)の死球を右ふくらはぎに受ける。

エルドレッドは、初球真ん中チェンジアップを左肘で掃ってファウルした後、

5球目アウトローチェンジアップにスイングと着地が一緒で始動が遅れて空振り三振。

會澤がインローのツーシーム141キロをヘッドを残し、重心を後ろに残してライト前に落とす。

一死一、三塁。

野村がカウント1B1Sからの3球目、三塁走者安部は予めスタートを切る。

インコースベルトの高さのシュートをスクイズで2点目。

ここは、低反発球の頃の野球をせざるを得なかったのかもしれませんね。

田中は、アウトコースベルトの高さのチェンジアップをバックスピンをかけるが、トップが浅かった分、

フェンス手前で失速するレフトフライ。

メンドーサは、5回80球 5安打 3奪三振 2四死球 2失点(自責同じ)。

昨年の日本シリーズに引き続き、またしても打ち崩すことができませんでしたね。

2番手石崎は、19試合目の登板

石崎は、フィニッシュで一塁側に右足を通過させる球もあったが、重心が三塁側に残り、股間から下が台形になり、右肩が開く。

バティスタは、オープンスタンスで立ち、アウトローの真っすぐ155キロを体が前に出されて二ゴロ

安部のところでは、骨盤より高く足を上げ下し、瞬発力を消耗する。

左膝にタメがなく、頭がラインから外れて高めに外れる。

真ん中ストレート153キロは、左足で弧を描いて投げ、フィニッシュで三塁側に重心が残るが、安部は、中飛。

エルドレッドは、アウトコースベルトの高さの真っすぐ155キロに、始動が遅れ見逃し三振

7回、石崎は、スライドステップのときに左足が硬直し、瞬発力を消耗する。

トップを作ったときに右肩が下がる。

しかし、會澤は、アウトコースベルトの高さの真っすぐ155キロを見逃し三振

岩本に対し、フィニッシュで右足を一塁側に送って重心移動。

インロー真っすぐ153キロで空振り三振

田中のところでも、トップを作ったときに右肩が下がる。

左足で弧を描く。

左膝にタメがなく、インハイに153キロストレートが外れ死球。

田中は盗塁失敗。

石崎は、2回33球 3奪三振 1死球 無失点

3番手岩崎は、60試合目の登板

岩崎は、ステップのときに右足が硬直し、瞬発力を消耗する。

2,4,5,7球目で右足で弧を描く。

3,10,11球目にトップを作ったときに左肩が下がる。

1,4,5球目は、右膝にタメが無く高めに外れる。

肩の状態は良くない。

菊池がアウトハイに外れたストレートを見送って四球(5球目)。

丸がアウトローのストレートを打ち上げて四球(11球目)

松山は、ヘッドが残るがレフトフライ。

岩崎は、フィニッシュで右足を三塁側に送っていた。

岩崎は、1/3 14球 2四球 1失点

桑原に交代。

桑原は、63試合目の登板

桑原は、三塁側に左足を蹴り戻してスライドステップするが、左足で弧を描く。

着地の位置が一塁側寄りでアウトハイに149キロストレートを投げる。

バティスタは、オープンスタンスで立ち、トップを作ったときにヘッドは立つが、トップを入れ直している。

しかし、間が取れ、左肘で掃う。投手側に流れて頭が前にズレることなく、重心が後ろに残っている。

左肘で掃った後は、頭が前に流れる。

レフト前安打で3-2。

安部は、トップを作ったときにヘッドが立っていたが、真ん中高めのスライダーに一直併殺。

桑原は、2/3 4球 1安打 無失点

5番手は髙橋聡文で、57試合目の登板

3,6球目にトップを作ったときに左肩が下がる。

ボールを引っ掛ける。

髙橋は、8球目に右膝にタメが無く左肘が伸びて高めに外れる。

肩の状態は良くない。

2,9,10球目は重心が一塁側に残る。

4,6球目で右足で弧を描く。

天谷は、両肘をロックせずに緩くして立つ。

しかし、アウトハイの真っすぐを追いかけて一ゴロ。

石原は、アウトハイのストレートに差されて一飛

新井は、11球目の真ん中真っすぐ138キロに踵体重になり、ファウル。

12球目もアウトローストレート142キロ踵体重で前膝が伸びて空振り

13球目真ん中ストレート138キロに左足の着地とスイングが一緒で始動が遅れている。投ゴロ。

髙橋は、1回 13球 無失点

広島の3-2で試合終了。

勝利投手は、一岡で、6勝2敗 1S

中﨑にセーブが付き、4勝1敗 8S

敗戦投手は、岩崎で、4勝1敗

まとめ

阪神のリリーフは、どの投手も疲弊していて、又、体が開くのに、この試合もカープ打線は打ちあぐみます。

最後は、バティスタが決めてくれました。

広島のリリーフ陣も疲弊しきっていましたが、最後の瞬発力を振り絞ってゴールをしてくれました。

苦しみましたがナイスゲームでした。

対阪神戦は、広島の14勝9敗1分け。

136試合 84勝48敗 4分け .636 優勝。