11/07/2020広島19-4中日,坂倉安打5打点床田今季初勝利

Last Updated on 2020年9月17日 by wpmaster

1-0の試合で勝つ野球をしていたら、投手が潰れる。
広島東洋カープの選手は、ビジネスとしては、レベルが高い先発投手から4点、レベルの落ちた先発投手からは、6~7点取らないといけない。4-3、5-4という僅差の試合は勝てなければリーグ優勝できない。
しかし、一観客としては、投手戦が好きだ。この試合のような大差のワンサイドゲームは好きではない。両チームのニューフェースを中心に書く。

坂倉将吾のバッティング

坂倉は、3回表、坂倉は、勝野が両腕を解いて左膝を下し始めたときに、手首をわずかに下げる。前膝を骨盤より高く上げる打者としては始動が遅れる。手首下げ切らない内に右足小指球で地面を蹴る。
トップポジションに達するまでの過程で前肩が背骨の方に入る。背中の半分弱程度投手に向ける。少しドアスングでインパクトの瞬間、両肘が伸びる。故にヘッドがしならない。押手の手首に引手の手首を越えさせて、ヘッドに手首のラインを越えさせている。
SNS上で、手を取り合って共感し合うレベルのファンは大満足だろうが、技術面ではレベルが高いバッティングではない。

上本は、背骨とグリップからヘッドまでが平行になる程のインサイドアウトスイング。前膝を蹴って左足首を背屈。左膝が突っ張る。ヘッドステイバックが吉田正尚並みに大きい。故に打球が本塁打の角度となる。引手である左肘を曲げ、左手拳で右人差し指の付け根を押し込んでヘッドを残す。左翼塀直撃の打球となる。

西川は、唯一の安打を打った打席でも前肩が背骨の方に入り、背中の半分を投手に向ける。内容は良くない。

ピレラは、右足のスパイクの外側に体重をかけて右足踵から頭までのラインがヘッドステイバックする。左足を踏み込まずに手首がトップポジションに達する。ストライドが広がらず、四球の取り方がいい。

広島戦初登板勝野昌慶のピッチング

勝野は、34球目、右足のスパイクの外側の中心にも体重を残しつつ、右足小指球に体重をかけ、左足拇指球で地面を蹴る。前肩、骨盤、前膝はややオープンにしている。右足踵に体重を移し、投球肩を前肩よりも下げてから左膝を上げていく。右足踵に体重をかけたまま、左膝をプレートをスクエアにして二塁ベース方向に振る。「く」の字を作ったとき、投球肩を前肩よりも下げるレンジが最大になる。左足外踝を推進し始めたときに右足小指球に体重がかかる。右腕前腕部を回内して骨盤の横まで右腕を引く。右肘を逆Lにしたとき、右足のスパイクの内側に体重が移る。右肩関節を外転したときに右足拇指球に体重が移る。左足はスパイクの内側から着地する。左足つま先は、左打席のインコースのラインの投手寄りのコーナーに向き、インステップの程度は大きくない。左腕前腕部の回内が解け(=左手は親指が上になる)、前肩が開き始める。前膝はスクエアにしている。レイバックの角度は、75°前後で小さい。右腕を楕円運動させる投げ方である。リリースの直前に前足首を背屈し、リリースの瞬間に前膝が突っ張るが、両股関節をぶつけると右膝が外側に外れる。右腕上腕部が凹み、投球をワンバウンドさせる。
左足外踝を推進するときにプレートを右足のスパイクの外側のラインがスクエアになっているので、右足つま先を少しオープンにすると、その後、Cアーチもできて、右手の指先もしなるようになる。大量点は取られたが、現段階でのレベルは、広島で言うと遠藤よりわずかに上ではないか。今後、良く成り得る投手である。

NPB公式戦初登板DJジョンスンのピッチング

DJジョンスンは、1球目、右足踵に体重をかけ、左足拇指球で地面を蹴る。投球肩よりも前肩が僅かに下がっている。左膝を僅かに開く。前肩、骨盤も僅かにオープンにしている。左膝をヘソの高さに持ち上げる直前に右足小指球に体重が一旦移る。投球肩よりも前肩が僅かに下がっている。
前膝を下したときに体重を右足踵にかけ、投球肩が前肩よりも下げる。
右足踵に体重をかけたまま。右腕前腕部を回内して右腕を骨盤の横に持ってくる。右肘を逆Lにする直前に投球肩が前肩よりも下げるレンジが最大になる。右足小指球に体重が移る。前肩が僅かに閉じる。右肩関節を外転したときに、右足小指球に体重がかかり、右足踵が地面を離れる。Cアーチが崩れる。左腕前腕部の回内が解け、前肩が開く。左足は踵から着地する。右腕上腕部を外旋したとき、右腕前腕部が回外する(=右手の掌が打者の方を向く)。右腕前腕部のレイバックは垂直で最大外旋位が大きい。左足首を背屈してる。リリースの瞬間に左膝が突っ張るが、右足の親指から小指を支点に右膝が伸びる。
DJジョンスンは、投球肩が閉じる大きさがスコットより小さい分、投球動作も投球の軌道もスコットより益しだが、Cアーチの崩れ方が酷い(右股関節のタメがない)。右手首がトップポジションを通過するときに掌が打者方向に向くのもマイナス
フランスアの方が投球動作、投球の軌道ともレベルが高い。DJジョンスンは、ズムスタでの延長イニング要員であろう。

先発床田は、右膝を下し始め、右膝下を二塁ベース方向に振ったときに、左足踵から左足小指球に体重が移った。逆「く」の字を作ったときに、骨盤が少し一塁側に滑った。
平田は、手首を下げてから前膝を上げる。左脇を締めているので前肩が下がらず背骨の方に左腕上腕部が僅かに入る。トップポジションに達する過程で右足のスパイクの外側に体重がかかり、右足スパイクの内側が浮く。ヘッドが立つ。振り下ろし始めに後ろの肩を下げ、回転半径を狭く、左膝を開きながら打つ。
平田に左翼席に本塁打を打たれる。

試合結果