私の一番打者論

野球の試合においてスタメンを組む場合、一番打者は、四球が取れる選手、投手に球数を投げさせる選手、ファーストストライクから振っていく選手、足が速い選手、多様な考え方があると思う。
個人的には四球で出る打者よりも振っていく打者の方が好みである。
石井琢朗~河田路線の野球に心酔しているファンには受け容れられないだろうが、本稿では、実戦の中から私が考える一番打者の要件を列挙し、自説の根拠を述べていきたい。

出塁するまでの過程~リードオフの役割

フルスイングができること

これは、一番打者に限らず、全ての選手に必要とされることである。

フルスイングというと、予備動作からフォロースルーのフィニッシュまで肉体に負荷を最大にかけて縦横後ろに大きく動かす、いわゆる力感のあるスイングであると誤解している人が多い。
ピッチングもバッティング、守備、走塁何れも野球の動きに力感なんてあったらダメなのである。

バッティングで言えば、両股関節をぶつけたとき、後ろ足の膝が地面に着くぐらい真下に落ちる、イコール、インパクトの瞬間のみ、両股関節で産み出した瞬発力が伝わるスイングが出来ているかが重要となる。
すなわち、前足の着地のときに前膝で地面を蹴って後ろの股関節を外旋することで、股関節の内旋よりも先に押手の肘を前に出す。インパクトの瞬間、一息入れずに後ろの股関節を前の股関節にぶつける。
これは、ヒッチという予備動作で波動を作り脱力し、後ろ足のスパイクの外側又は踵に体重を乗せていることが、振り下ろし始めの前の段階でできていることが必要となる。
背中の投手寄りを投手に向ける、引手の肘を突っ張らせる、ヘッドを寝かせてバットの軌道を遠回りさせるという動作を削ることで脱力するのである。ドアスイングを抑止するのである。

押手の肘が推進する前から後ろの股関節を内旋して後ろ足を軸に骨盤を回しているようでは、後ろの股関節の内旋の動きが徐行し緩慢になる。
前足の着地位置の探りや前足の着地の動きの開始のときに、後ろの股関節の内旋が同期して始まったらいけないのである。

広島ファンは、4連覇を逃した原因であるとして田中広輔、松山、野間をシーズン中、散々ディスったくせに、彼等の2020の構想とするオーダーには、田中広輔、松山もスタメンに入れている。小園を8番サードにして一番打者は、田中広輔や野間としている者が多い。誠也の前後を打つ打者が弱いとしながら、バティスタを解雇しろ、解雇しなくても出場停止はオフシーズンを含めず試合数で換算しろと言い、松山、長野、メヒアを5番に据えている。
守り勝つ野球、機動力野球を標榜しながら、松山とメヒアをスタメンに入れている。野間は走れるが守備は上手くない。
左翼野間、一塁松山、三塁ピレラとするよりも、一塁バティスタ、左翼ピレラ、三塁は安部と田中広輔の競争とする方がチームの得点はアップするのだが、彼等は、全く懲りていない、全く学習していないのである。勝負に甘すぎる。

田中広輔と野間をスタメンで起用しなくても、菊池涼介、西川、小園、鈴木誠也と二塁からシングルヒットでボームに還れるメンバーが4人いる。
正攻法で行けば2位以下に大差を付けてリーグ優勝できるのに、彼等のいうオーダーを組んだら、最下位ヤクルトのすぐ上、5位である。

トラックマンやラプソードで投球動作やボールの回転数、軌道を把握しても振れなければ話にならない。
投手が投げたボールだけを打っていると、その投手のボールの軌道には対応できるが、その投手より回転数の多い失速の少ないボールを投げる投手には振り遅れる。また、その投手が従前よりも回転数の多い失速の少ないボールを投げられるようになったり、後ろの股関節を外旋して前足の着地から投球肘の推進までの間が短くなれば打者は後ろの股関節を外旋する間ができなくなってしまう。
投手が投げたボールを打つことよりも素振りによって振る力を向上させることの方が重要なのである。
私は、スタメンの構想を立てるとき、個々の選手のフィジカル面のコンディションが良かったときも悪かったときも含め、各ポジョションで最も振る力がある選手を選んでいる。
よって、長野を常時レギュラーとまではせず、松山、田中広輔はスタメンから外している。
三塁は、安部を優先して起用しろと書いている。
私は投打とも選手を酷使するなと言うが、代わりに独立リーグレベルの選手を使えとは言わない。私は独立リーグレベルの選手を使うと怒るが、自分が代わりに使えと言った選手が結果を出さなくても怒ったことはない。
私は、小園を野球の動きができるフィジカルでない限り143試合遊撃でフルイニング出場させろと言う。小園を3番に据えることによって序盤は小園が得点圏で三振して試合を落とすことも覚悟している。私は、鈴木誠也が歩かされた場合を想定して引手主導のバティスタではなく押手主導のピレラを5番に据えている(バティスタは6番)。
しかし、シーズン終盤には、本塁打を量産、小園を歩かせて鈴木誠也と勝負する場面も増えてくると見ている。
誠也にはオリンピックに出て欲しくないが、赤紙が来てしまったら誠也の不在期間は小園を代役四番にしてもよいとすら思っている。
小園は、厳しい場面で打たせる代わりに、打率は問わず30本塁打したら最低でも1億6,000万(一軍最低年俸の10倍)くれてやれ。
小園にそんな払わずにジェイロックフェラーやダビッドロスチルドに利潤を貢ぐというのなら、松田元は、他の産業資本に球団を身売りしろ。

一番打者は、最も多く打席が回る。初回を除けば、得点圏に走者がいる場面でも打席に立つ。振る力がないと投手がリリースする瞬間にギアを上げたファストボールや変化球を打てない。しかし、毎試合必ず初回は無走者で打席に立つから、山田哲人、坂本勇人のような最も振る力がある選手を一番に置くのは愚の骨頂である。鈴木誠也の一番も愚の骨頂である。
9人を1番から9番に配列するとき、4番、5番、3番、2番よりも振る力が落ちる選手を置くのが妥当である。

高目のストレートを実際にフルスイングできること

ボールの軌道を振らずに追うだけではスイングの開始のタイミングを把握することができない。
肉体の稼働は、認識というメンタルで稼働をすることができないのである。
前足の着地動作の開始と共に後ろの股関節の内旋が始まるとストライドが広がると、前の股関節が押手の肘より先に出てしまう。ストライドが広がることで重心が下がるから押手の手首の位置も下がり、スイングの軌道を修正させざると得なくなる。高目のボールを振り遅れてフルスイングできない。
投手は、打者のストライドを広げさせることに成功すれば、投手が圧倒的に有利になる。
投手は、相手打者が右打者、左投げ左打ちの場合、バットの芯とボールの軌道がぶつかるインローに投げなければ、どのコース、どの球種もOK
右投げ左打ちのレベルスインガーであればどこに何を投げてもOK
逆に、バックネット裏や逆方向のファウルスタンドに入った差された打球は、後ろの股関節の内旋よりも押手の肘が先に出るインサイドアウトスイングで打てているということである。
押手の手首が押手の肘より先に前に出て、スイングの起点がバットの中心より先端寄りにズレでいるかグリップ寄りにズレて、ヘッドのしなりが戻った後も尚ヘッドが残っているということであり、ヘッドが残っていることには変わらない。

打者と押手が同じ投手が投じた打者側におけるアウトハイのボールは、最も失速が少ない。その次に失速が少ないのが真ん中高目、その次がインハイ。インローのボールの軌道が最も失速が大きい。
失速の少ないボールほど、押手の肘を先に出す必要があるから、後ろの股関節をインパクトの直前ギリギリまで外旋させていなければならない。
後ろの股関節をインパクトの直前ギリギリまで外旋させることができていれば、緩い変化球が来ても引き付けてフルスイングできる。
後ろの股関節をインパクトの直前ギリギリまで外旋させて緩い変化球が来ても引き付けてフルスイングし、引っ張ることができれば高目の速いボールの軌道も打てる。
緩い変化球を逆方向に打つと、前肩だけ残し、後ろの股関節の内旋を押手の肘より先にするので、すなわち、押手の手首だけでボールの軌道を背骨に引き寄せているから、高目の速いボールが打てない。
個人的には、高目のボール球を振って空振り三振は容認、初球の高目のボール球を振ってポップフライも容認

クサイ球をフルスイングできること

審判がストライクともボールとも解釈できるボールの軌道に対し、ストライドを広げ重心を低くし、又は前足の着地位置の探りを大きくすると、前の股関節が前に出て押手の肘が出るのが遅れるから、高目のボールの軌道に限らず、全てのボールをフルスイングできなくなる。
3連覇中からの丸、田中広輔、2019年の野間は、ストライドを広げ重心を落として四球を取っている。
ストライドが広がると押手の肘をスクラッチする間ができないから、押手の肘がヘッドの内側に入ってヘッドが寝てしまうのである。フルスイングはできないがハーフスイングをしやすくなる。

ファウルの打ち方は、投手側の背中を投手に向ける又はストライドを広げ前膝を屈曲させる。ストライドが広がると前膝をスクエアにする間がないので前足がインステップする。そうすると押手の肘の推進よりも先に前肩を開いてやらないと押手の肘が出て行かない。押手で打てず引手主導の打ち方になる。
ヘッドが寝てスイングの軌道が遠回りし、振り下ろし始めでなくインパクトの直前にヘッドがボールの内側に入る。押手の親指でグリップを押し込む間ができず、手首のラインよりもヘッドが下がる。ヘッドアップさせたり手首を返す。このようにしてスライス回転のゴロをファウルゾーンに打つ。
ファウルを連発する打者は、フルスイングできなくなる。
見逃し三振は、100%後ろの股関節の外旋が遅れたり不十分でストライドが広がっていることが原因であるから、個人的には当該打者に付する価値を下げる。
差されてフライになるのはOK、ヘッドをボールの外側に引っ掛けてのゴロはOKだが、ボテボテのゴロ、ハーフバウンドのゴロはダメなのである。

右投げ左打ちの打者は、投げるときと違う方の足の股関節を外旋するから外旋をキープし続けることが難しい。投げる方の押手である打つ方の引手の肘を先に抜き打つ方の押手の肘をスクラッチする間ができないか、スクラッチできても投げるときの押手でない方の腕の肘でスクラッチするから俊敏にスクラッチできない。ヘッドが寝てボールの軌道に対しレベルスイングになる。

低目のワンバウンドのボールをスイングしないこと

左足で地面を蹴るのとシンクロさせるかその前に手首の位置を下げることで後ろの肩が前肩より下がり、手首の位置を上げると前肩が真下に落ちる。後ろの脇が空く。
骨盤と両肩が水平回転しないから振り下ろし始めると押手の肘も引手の肘も畳める。
ヒッチがないとステイバックのときに投手側の背中が投手の方に向いてしまう。後ろの股関節を内旋し前肩を開いてやらないと押手の肘が出て行かない。
後ろの股関節を外旋して押手の手首とボールの軌道の距離が取れないから低目のワンバウンドを振ってしまう。
個人的には高目のボールを振って空振り三振は容認だが、低目のワンバウンドを振って空振り三振はダメ

広島東洋カープにおいては、鈴木誠也、長野久義以外の、西川龍馬、松山竜平、會澤翼、小園海斗、高橋大樹、堂林翔太、菊池涼介、野間峻祥、メヒアは、いずれもワンバウンドのボールを振ってしまうことが多い。この面から言うと長野は押手主導で打てるし、一番打者の要件に当てはまる。
菊池涼介は、脱力して押手主導で打てるので、この面から言うと一番打者候補の次点、西川、小園は、上から叩けるから、後述するように2番3番を打たせたい。

インサイドアウトで振れること

始動は、前足で地面を蹴ることが始動であると解釈されてきたが、始動は後ろの股関節を外旋することである。前膝の高さを変えるのではなく手首の下げ上げで後ろ足のスパイクの外側に体重を乗せて後ろの股関節の外旋をキープさせる。
前足の着地のとき前膝で地面を蹴り後ろの股関節を外旋することで押手の肘でスクラッチする間を作る。
骨盤が前傾し、押手の肘がヘッドの後ろに張り出せば(スクラッチすれば)、押手の前腕部が回内するからヘッドは投手側を向く。
ヘッドが投手側に向いてヘッドが寝るのは、ヘッドが投手側に向くからではなく、後ろの股関節を外旋する間ができていないからである。

右打者と左打者とは一塁ベースまでの距離が違う言っても、ドアスイングやレベルスイングでヘッドをボールの内側に入れてスライド回転のかかったハーフバウンドのゴロを打っても守っている野手が後ろの股関節を外旋して前肩を動かさずバックハンドで捕球し、押手主導で投げれば一塁はセーフにならない。
一塁ベースまでの距離が違う言っても、ドアスイングやレベルスイングでヘッドをボールの内側に入れてスライド回転のかかったハーフバウンドのゴロを打っているような左打者が二死得点圏で打席に立っても安打が打てない。二死から追加点が取れないと投手はギアを上げて投げる場面が増え、肉体の稼働が損耗し、ひっくり返される。

バントも後ろ足の踵に体重を乗せた後、前足の股関節より前で、押し手の甲を上に向け、手首をL字に背屈して人差し指の付け根でボールを受け、前足を軸にミートするところは共通する。違うところは、前肩を開いてミートの瞬間、前膝を屈曲する。
セーフティバントは、投手がレッグアップしたときに打者も前足で地面を蹴る。
投手が投球肘をつまみ上げて前足が底屈し始めたところでバントの構えをする。後ろの股関節を外旋する間がないから、後ろ足がインエッジになり、前の膝が屈曲し、前の股関節が前に出される。バントの構えをするときは、ヒッティングのときよりも頭が前に出る。前肩を開いてやらないと一塁側に走れない。ヘッドがボールの内側に入る。打撃を崩す。

後ろの股関節を外旋しストライドを狭めて、ボールを引き付けて引っ張ることで打撃を安定させるいう面から行けば、一番打者は、引っ張ったときに一塁ベースから遠い遊撃~三塁方向に打球が飛ぶ右打者の方が妥当である。

二番打者、三番打者は、一塁走者、二塁走者よりも後方の、三塁ベースから最も遠いライト方向に打てること。後ろの股関節を外旋しストライドを狭めて、ボールを引き付けて引っ張ることで打撃を安定させるいう面から行けば左打者が妥当。特に二番打者は左打者しかありえないと言っても過言ではない。

後ろの股関節を外旋し、ストライドを狭めて回転半径を小さく、押手の前腕部~手首の稼働域が広くスイングできれば、本塁打が増える。
投手は、打者の両肘が伸びるアウトローに投げて長打を防ぐか、打者のリーチが届かない外のボール球を投げざるを得ない。
しかし、後ろの股関節を外旋し、ストライドを狭めて回転半径を小さくすれば押手の前腕部~手首の稼働域が広くなるのでリーチの短い小柄な選手でも両肘が伸びない。
更に小柄な選手でも、低めのボールは高目のボールよりも失速が大きいので、押手の親指でグリップを押し込む間ができる。カウンターバランスのバットよりもスイングスピードの落ちるトップバランスのバットを使えば両肘を折り畳んでボールの外側(投手側)を打つことができる。インローのボールは、バットの中心を起点に本塁打することができる。アウトローも本塁打することができる。
内野ゴロを打ってヒットにできないなら本塁打にならなくとも内野手の頭上を越える安打を打てばいい。
後ろの股関節を外旋し、振り下ろし始めに前肘を抜かずに両肘を畳み、押手の手首を背屈させる。押手の親指でグリップを押し込む間を作る。ヘッドが手首のラインを越えてボールの投手寄りを縦に擦れる。ファロースルー期も両肩、骨盤が水平回転せずにアッパーで振れる。すなわちV字スイングができる。

本塁打を増えると振りが大きくなって三振が増えるので打率が下がるというが、打数が同じで本塁打が増えれば、打率は上がる。
ストライドが広がり、骨盤の回転が大きくなり、両肘が伸びるのが良くないのであって、ヘッドが大振りになるのは良いことである。
ゴロを打つときは、ボールの内側を打って手首のラインよりヘッドを下げるから打撃を崩す。フライボールを打つ方が打撃が崩れずに安定する。
内野安打も本塁打も同じ一安打
ゴロは複数打たないと一点入らないが、本塁打は一振りで一点入るんだぜ。
安打で出塁しても四球で出塁数、出塁率は変わらない。
四球で出塁して出塁率を高めるよりは、安打で出塁率を高める方がメリットが大きい。

後ろの股関節を外旋することができれば、アウトローのボール球は打者の背骨から最も遠いので、手首とボールの距離が最も取りやすいのでヘッドが止まる。
よって四球も増える。
選球眼、選球眼ってバカの一つ覚えで言うけどさ、ボールの軌道とヘッドの距離は眼でなく後ろの股関節で取るんだぜ。
ファストボールを打つとセンターから逆方向にしかボールが飛ばない、本塁打が400打席で一桁しか打てないようではリードオフとしては弱すぎる。一番打者は、400打席で18本ぐらい本塁打が欲しい。

出塁してからの一番打者の要件

リードオフが出塁した場合、投手のレベルが上がれば、スモールベイスボールが要求されることもある。
走るときのスタートを切る直前の動きは、投手や打者が右肘を推進する直前の動きに相当する。共に後ろの股関節を外旋している。後ろの股関節で地面を後ろに蹴っている。投手は、後ろの股関節を外旋する間ができていないと押手の上腕部の外旋、前腕部の回内をしている間ができない。前腕部の回内ができないとヘッドが寝る。
後ろ足の前脛骨筋を回外(内反=小指が下)することでストライドをコントロースすることもできる。
人間の体は、遺伝ではなく、胎内、胎外で接種した製薬、食品を源に肉体の稼働によって作られる。
生まれつき備わっているものではないのである。
主に股関節の外旋でストライドを調整すると小股が切れ上がる。すなわち、アキレス腱周辺の筋肉が細くなる。前脛骨筋の回外(内反)だけでストライドを調整しているとアキレス腱周辺の筋肉が太くなり大根足になる。

菊池涼介、赤松真人、黒人選手のアキレス周辺の筋肉を見ると細く、兎や犬のように細くなっている。後ろの股関節を使えてるから打球の軌道と押手の手首の距離が取れるから捕球が際立って上手い。前の股関節が引っ込み、前肩が動かないから捕球してから送球肘が出てくるまでが速い。
田中広輔、野間峻祥、西川龍馬、小園海斗はアキレス腱周辺の筋肉が太い。鈴木誠也は、菊池涼介より太いが身長の割には細い。
菊池涼介は、他の選手に比べ攻走守における股関節を使う頻度、股関節の運動量が大きいから股関節を故障したのである。

後足の股関節で外旋しているからストライドを狭くできるから、腕の稼働域が広く腕の加速距離が長い。後ろ足で俊敏に地面を蹴り俊敏に股関節をぶつけられる。よって捕手や内野手が膝を着いたり、投手のテイクバックが横に大きい場合、投手の後ろの股関節の外旋が短く前足の着地から投球肘の推進までのスパンが長い場合、スタートが速く切れる。ストライドが狭いから帰塁も俊敏にできる。
野間や西川は帰塁が上手くない。
走者のストライドが狭いと、守っている捕手やその他野手は、後ろの股関節を外旋する間がないからストライドが広がり前足がインステップする。前肩を開いてやらないと送球肘が前に出せない。捕球してから送球するまでに間ができてしまう。
菊池涼介と西川の一二番は、ネクストバッターと走者が連携して無死二塁、一三塁、二三塁のケースを作り、相手バッテリーが採れる手段を狭めさせることができるのだ。
これは、一死二塁走者のとき、打者が右方向に打ったときに活きてくる。
黒人の背の高い選手は、股関節を使ってストライドを狭めることができるから速く走れるが、日本人の背の高い選手は、前脛骨筋でストライドをコントロールするのでストライドが広がり前膝が屈曲し、重心が下がるので速く走れない。
菊池涼介の場合、重心が高くなっても絶対的に足が短く膝下の体重が軽いので、膝の伸縮運動の労力が少ないから回転数が増える。
絶対的にも相対的にも足が長くなると、膝下の距離が長く体重が増えるので、膝の伸縮運動の労力が大きくなり、ストライドも相対的に広い。回転半径が広くなるから回転数が減る。
ピッチングは一球投げ終える毎に動作が完結し、インターバルがあるので相対的にストライドが長くても後ろの股関節外旋して絶対的にストライドを短くすればリーチの長い方が加速距離は長くなる。しかし、ランニングはベースに到達するまでは股関節の外旋内旋、膝下の伸縮運動を継続しなければならない。
ストライドが同じであれば背が低く足が短い方が速く走れる。
広島東洋カープに当てはめるのであれば、総合すると菊池涼介が一番相応しいと思う。