[選手名鑑]メジャー107発マーウィンゴンザレス#8

Last Updated on 2023年4月13日 by wpmaster

オリックス資本は、広報担当者を使い、既に経済関係上契約が内定(2022年12月末)していたメジャー通算107本塁打のマーウィンゴンザレス内野手(33=ヤンキース)の獲得を発表した(2023年2月15日)。背番号8。宮崎キャンプ中にチームに合流することとなている。アストロズで打率3割3厘、23本塁打、90打点が記録され、世界一に貢献したのが2017年。直近シーズンはヤンキースで86試合に出場し、6本塁打、打率1割8分5厘の成績であった。
現実に試合に出られる水準までに戻すまでに要する商品に付けられた価値とは必ずしも一致しないが、年棒に付された価値は、日本円と交換した後で言うと2億円と日本の各メディア担当者は報じている。

プロフィール

1989年3月14日
右投げ両打ち
内野手、外野手
2005アマチュアFA-シカゴカブスーボストンレッドソックス(2011)ーヒューストンアストロズ(2012-2018)ーミネソタツインズ(2019-2020)-ヒューストンアストロズ(2021)ーニューヨークヤンキース(20222)
公称サイズ 185cm 95kg

故障歴

ロスアンジェルスエンジェルス戦でベースランニング後、右足ハムストリングスを故障し(2020年7月5日)、故障者リスト入りした(同7月16日)。

打撃

左打席

マーウィンゴンザレスは、左足の拇指球、右足の拇指球でエッジをかけ、オープンスタンスでセットアップする。クローズドスタンスでセットアップすることもある。頸反射している。左手首は、背骨の左側、胸の高さにセットする。左手親指PIP関節を屈曲し、左手親指の爪の裏でグリップを押す。屈曲の角度は、アウトサイドであり、屈曲は深くない。左手人差し指の付け根にグリップを嵌める。ヘッドの角度を45°にして左肩に担ぐ。

投手が前足の拇指球で地面を蹴った後、マーウィンゴンザレスは、左腕前腕部を回外して左肘をヒッチする。投手が投球腕の前腕部を回内した後、マーウィンゴンザレスは、右足拇指球で地面を蹴る。

マーウィンゴンザレスは、右膝のレッグアップに関しては、右膝を骨盤の高さでインサイドの角度で屈曲する。右足首は背屈する。左肘がヒッチする。左足踵が一塁側スタンド方向に滑る。

左手親指基節骨でグリップを押した後、左足拇指球で地面を蹴り、左足の親指が捕手方向を向く。フライングエルボー後の左肘のヘッドの外側への張出しは、吉田正尚、小園、清宮より小さく、髙橋周平、DeNA佐野よりは大きい。

マーウィンゴンザレスは、右足はスパイクの外側から入射する。左腕前腕部を回外後、左手小指の付け根が投球の軌道に入射する。左手の親指の爪の裏でグリップを叩いた後、両肘は屈曲しているが左腕前腕部の深層屈筋は緩んでいない。左腕前腕部を回外後、ヘッドがボールの軌道の内側(捕手寄り)を縦に擦って投球の軌道に入る。

真ん中高め、アウトハイの投球に対しては、スライス回転を産み、左翼方向にフライボールを産む。インハイの投球に対しては、踵体重であるが故、左腕前腕部を回外する間が作れず、逆方向に追っ付て打つのがMaxであろう。

アウトロー、インローの落ちる球には、右足がインステップする。右足のスパイクの外側から入射後、右股関節を引っ込めて(右膝を使ったブロッキング)、左腕前腕部を回外する間を作る。右膝を開いた後、左腕前腕部を回外し、左手小指の付け根が投球の軌道に入る。左手親指の爪の裏でグリップを押した後(スイングの開始後)、両肘が突っ張り、両腕の深層屈筋が突っ張る。ジャイロ回転を産み、打球の角度が垂直に遠く、飛球が上がらず、順方向のライナーとなる。

クローズドスタンスでセットアップした場合、右肩関節が内旋する分、頸反射が大きくなる。左手親指基節骨でグリップを叩いた後、右肩が左肩の方に入らず、フライングエルボーをする間が長く作れる。右足がインステップせずに背骨近くでスパイクの外側から入射できる。左腕前腕部を回外する間が作れ、投球の軌道の外側(投手寄り)に左手小指基節骨が入射する。左腕前腕部を回外後(フォロースルー後)も投球の軌道の外側をヘッドが擦り投球の軌道の下にヘッドを入れることができる。故にフライボールを産み出せる。

右打席

マーウィンゴンザレスは、両肩を結ぶライン、骨盤を結ぶラインはクロースドスタンスでセットアップする。左腕前腕部、右腕前腕部は回内し、頸反射する。右肘の高さは左肘の高さよりも上にしている。右手親指PIP関節をアウトサイドの角度で屈曲し、右手中指の付け根にグリップを嵌める。ヘッドの角度を30°にしている。左足拇指球、右足拇指球でエッジをかけ、ストライドはオープンスタンスにする。

レッグアップに関しては、左膝は、ベルトの高さで90°に屈曲する。左足首は背屈している。左足の爪先が捕手方向に向き、右足踵が三塁側スタンド方向に滑る。

左打席に入った場合も、前肘、前肩が後ろ肩の方に入れて上体と下半身の捻転差が生ずるが、右打席に入った場合、右手親指基節骨でグリップを押した後、左打席に入った場合よりも前肘、前肩が後ろ肩方向に入り、骨盤の左右両端を結ぶラインと両肩を結ぶラインが平行でなくなる(ニュートラルポジションが崩れる)。

左足はスパイクの外側から入射する。しかし、右足拇指球で地面をバックネット方向に蹴る。右股関節が内旋している。

右腕前腕部を回外し始めた後(右肘のアクセレーション開始後)、右股関節が外旋しない。首が捕手方向に捩じれる。右腕前腕部の回外運動の回転半径が長く、加速距離が短くなる。右手親指PIP関節が屈曲し、右手親指の爪の裏でグリップを押す。両肘が伸びて逆三角形ができてしまい、両腕の深層屈筋が緩まない。内外角問わず、ベルトよりも高い投球の軌道に対すると、打球にスライス回転を産む。

守備

二塁守備に関しては背骨の右側の打球に対しては、後ろに回り込む。左腕前腕部を回外してグラブの小指側で打球を叩くが、左腕前腕部の回外運動の回転半径が長く加速距離が短い。このハンドリングに関しては、二塁守備、三塁守備、遊撃守備、右翼守備、左翼守備の何れにも当てはまる。

ゴロに関しては、両腕前腕部を回外して両手首を背骨の方に引いて捕球することもある。左腕前腕部を回外する間が作れず、バックハンドで捕球することもある。いずれの場合も、左肘を伸展し、右肩の方に入れ、右腕親指の爪の裏でボールを押してグラブからボールを抜く。右腕前腕部の回外運動の回転半径も長くなり、加速しない。スローイングが加速しない。

日本人選手も同じ体の使い方をするので、NPBにおいては捕球、スローイングにおけるロスは顕在化を生じないであろうが、メジャーの選手としてはタフではなく、上手くもない。走塁は、本塁一塁間で走路の膨らみを作って一二塁間ハーフウェイでの走路の膨らみを抑えるベースランニングをする。

総合

両打席、特に右打席に入った場合、ダビッドスンと同じく現代のメジャーにおいては、前膝のレッグアップが高い。捻転差(ワレ)を作ってトップを作れと(=トップハンドの前腕部を回外する)という昭和の野球指導者が好む選手であろう。インサイドアウトスイングの完成度は、堂林よりは益しであるが、巨人岡本、左では佐藤輝明と同程度の水準である。私見としては、このアプローチは、メジャーにおいては、陳腐化したと評価できるのである。フリーエージェントになったのも止むを得ない。

年度別通算成績

MLB

NPB

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