広島東洋カープ、ドラフト1位で黒原拓未(関西学院大)との交渉権を獲得

インサイドアウトの完成度の高い打者を集めても、相手チームの投手リレーの総和がインサイドアウトの完成度の低い投手ばかりでないと、7~8点取ることは困難である。投手を強化して相手チームの選手に取られる点を抑えなければ、勝ち続けることが困難である。野球の動きは、投手を中心とした守りである。投手を強化すると相手チームの選手は前進守備を採ってくれる。走者はリードを大きく取れる。相手チームの選手がスモールベイスボールをやってくれるというメリットがある。投手が弱いと、弱い投手が投げてきた試合にしか勝てない。振る力の低い選手ばかりを集めても大勝僅差負けのチームになるが、和服を着た撫で肩のハゲの言う火力偏重のチームでは大勝僅差負けのチームになる。
チーム編成は、NPB各球団、メジャー球団を問わず、まず、投手を中心とした守りの骨格を作ることから始める。大瀬良、九里は、右腕上腕部、側副靭帯が相当損傷が進んでいるから、FA権を行使して、働かなくても複数シーズン分の栄養費をくれる球団、すなわち読売資本と契約することは賛成である。松田元が即戦力投手偏重で予算を配分することは誤りであるとは言わない。
松田元が予算を投手偏重に配分したことは誤りとまでは言えない。走塁投球打撃何れもインサイドアウトの完成の高い、加速距離が長く(=脱力できる)、肉体の損傷が進んでいない選手を加入させて、何シーズンもレギュラーで出ている選手であろうと、試合に出始めた選手であろうと、インサイドアウトの完成度が低い、労働力の再生産ができなくなるだけの既存の投手、野手は淘汰されなけばチームは強くならない。
広島東洋カープの松田元は、栄養費を含めた経済利益に付けた価値がサーベラスの個人株主に及ばず、ロスチャイルドから債権を回収することに失敗し、隅田知一郎(西日本工大)の獲得に失敗した。続けて山下輝(法大)に栄養費を含めた経済利益に付けた価値がヤクルトの個人株主に及ばず、且つ、ロスチャイルドから債権を回収できずに山下輝も獲得できなかった。栄養費を含めた経済利益に付けた価値に関する他球団のオーナーとの競争に勝って松田元が交渉権を獲得したのが黒原拓未(関西学院大)である。

黒原拓未のプロフィール

黒原は、智辯和歌山高から関西学院大に入る。公称サイズは、173センチ 76キロ
左投げ左打ち
変化球は、カットボール、スライダー、カーブ、シュート、チェンジアップ、フォークを投げる。フォーシームのMaxは、151キロ

動作解析

黒原は、グラブの位置は、胸元に置き、両手首を背屈してセットアップする。セットアップのときは、両足がクローズドスタンスで、両肩を結ぶラインはニュートラルポジションができている。ボールは、中指の基節骨で握る。
テイクバックのときの左手首の位置は、骨盤の位置までに留められている。
左肘からつまみ上げるインバートW、トップポジションの過程では、左手首の角度は、インサイド。左の側副靭帯に負荷が増す投げ方をする。
左足は、スパイクの内側で地面を噛ませているが、最大外旋位のところで、後ろの股関節は外旋できている。
逆Lのときにスウェイしかかるが、左肘をつまみ上げたとき、右腕前腕部を回外しているのでスウェイは抑えられてはいる。しかし、両股関節をぶつける前の最大外旋位のとき、早ければトップポジション期に右股関節が外旋してしまう。左打者のインコースのファストボールのトップスピン、バックスピンがアウトコースに投げたときに比べると落ちる。
リリースの瞬間に、右膝は突っ張る。投球によっては、両肩関節を結ぶラインは、0ポジションに近い角度から投げられている。

総評

隅田は、オーバーハンドに近い左投げのスリークウォーター、山下輝、黒原は、左投げのオーバーハンド
西武のオーナーが交渉権を獲得した隅田は、トップポジションから最大外旋位にかけて右股関節は内旋できているが、リリースの直前に右膝が深く屈曲している。安仁屋、池谷、達川、小早川ぐらいまでは、隅田、山下、黒原の中で、この隅田が好みだとは思う。しかし、右股関節が戻り切っていないので、左股関節も外旋が十分でない。左手親指がしならないので、左肘が右股関節の前に出ていかず、左手親指でボールを叩いても左手親指の加速距離が短い。足裏全体で両股関節をぶつけることによって産み出した瞬発力が吸収されてしまっている。
ヤクルトのオーナーが交渉権を獲得した山下輝に関しては、私は、木更津総合高のときから彼を見ている。山下は、左肘側副靭帯の手術をしてから、左肘のつまみ上げる過程をインバートW(左肘を逆Lにして左肘ファーストでつまみ上げる)から、スタンダードW(左手親指でボールを叩いて左手首からつまみ上げる。左手首の角度は、アウトサイド)に変えた。左肘側副靭帯の手術後の高橋昂也と同じ投げ方をしている。山下は、リリースのとき、右膝が突っ張るときと突っ張らないことがある。しかし、右膝の屈曲は隅田よりも浅い。黒原同様、最大外旋位からリリースの瞬間にかけて右股関節が外旋してしまうことがある。黒原のように左腕上腕部の外旋前に右股関節が外旋してしまうことがない。
隅田、山下輝、黒原の3人の中では、山下輝が最もインサイドアウトの完成度の高い投手だと思う。隅田は、栄養費に付ける価値に糸目を付けずに獲りにいかなかったことを悔やむほどの投手ではない。
黒原のドラフトの段階での実力は、プロ入りしてからの”現在の”森浦と同レベル。現在、広島の左投げのブルペンスタッフで、右膝が最も突っ張るのが、フランスア、塹江で、その次は、森浦。黒原のブロッキング(右膝が突っ張って膝から踝までが後ろにしなること)は、高橋樹也よりやや上だが、塹江よりは落ちる。
先発、リリーフどちらもこなせる。ドラフト1位なので、下位指名の選手に優先して起用されるが、先発ローテーションに定着することは難しい。リリーフでも救世主にはなり得ない。セットアップを務められる水準の投手ではない。中継ぎスタッフの中のone of themになるだけである。インサイドアウトのレベルが高いとは言えない個々の選手ばかりを集めて、その中の数人を、シフト制にして栄養費に付ける価値を下げ、労働力が再生産できなくなった選手が産み出されれば、同じ水準の選手を補充するということを松田元は繰り返し、ロスチャイルドに利潤を産み出しているのである。

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