2019広島vs阪神10回戦,西勇輝から1点しか取れなかったことが勝ち切れずに延長戦となったことの原因

Last Updated on 2019年12月3日 by wpmaster

西は、「く」の字のときは右股関節の外旋、左足内転筋の内旋もできている。しかし、右肘をつまみ上げたときに右足の小指球を支点に右膝が内に入り、体軸が三塁側に傾く。左足は膝下を「く」の字にして左肘と並進させるが左手は親指が上で左肩が開く。

骨盤の回転する方向と右肘の推進方向が逆になるダブルプレーン投球も多く、5回には床田に四球を与えている。

西が良かったのだから仕方ないよではないのである。西は打ち崩すのが難しい投手ではない。レベルとしては菅野ではなく山口俊レベル。

床田は、立ち上がり一塁側に重心が残って今一つであったが、4回以降、左股関節の外旋、右足内転筋の内旋の課題はクリアできず、リリースの瞬間に右足は突っ張らないものの、従前よりも三塁側に上体を倒せるようになり、右足のスパイクの外側で地面を蹴って左足のターンも両足をクロスさせて投げられるようになった。糸井の三塁内野安打は、糸井がヘッドアップしており内容は床田の勝ちだ。7回表中谷を投ゴロに打ち取った投球も進歩の跡が見られる。

中﨑翔太のピッチング

中﨑は、右肘をつまみ上げたときに右足の小指球を支点に右肘が入る。左手は親指が上で左肩左膝が開く。右肘の推進が右股関節の内旋よりも遅れており、リリースの瞬間に右腕上腕部が凹んでいる。それが原因でボールの外側を縦に擦り下ろせずボールがアウトハイが(左打者のインハイ)が少し中に入った。髙山は探りのときに左肘が内に入る。しかし、左足のスパイクの外側に重心が乗ってステイバックできてヘッドも立っていたからドアスイングになっても回転半径を小さくして回れた。梅野に投じたインローのツーシームもホームランボール、梅野は探りのときステイバック、しかし右足が踵体重、左膝を開いて打ったがステップ幅が広すぎた。

しかし、中﨑は、髙山、梅野、マルテに対したとき、西と異なりリリースの瞬間に左足が突っ張る。両股関節をぶつけるときまでには右股関節の内旋のスピードを調整している。マルテのヘッドが寝ていたこともあるが、むしろよく同点で止めた。

田中広輔、野間峻祥のバッティング

ファウルというのは探りのときに捕手側の足のスパイクの内側でエッジをかけ又は後ろ足の踵に重心をかけて捕手側の股関節を押し手の肘よりも先に内旋させ、投手側の足を軸に骨盤を回転することができなくすること、すなわち手打ちによって打つものである。上半身は探りのときに押し手の肘をヘッドの内側に入れて引手主導でスイングすることでヘッドを投手側の肩、膝の開きよりも、捕手側の股関節の内旋よりも遅らせて打つのである。よってヘッドがボールの内に入る。
ミートの瞬間に手首が下がるから押し手の手首を返しスイングが波打つ。又はヘッドアップする。

田中広輔は、左足が2,4回がやや踵体重、6,9,11回がインエッジ。野間は、1回,3回,5回,7回が何れもインエッジ、
田中広輔が打てなくなったのはファウルを連発して投手に球数を投げさせてきたことの弊害である。野間も現在そうなりつつある。

西を打ち崩せないのもファウルを連発させる打法が原因の一つである。

俺が一振りで仕留めろと言っているのは、上記のように打撃を崩すからである。精神論で一振りで仕留めろと言っているのではなく、探りのときに後ろ足のスパイクの外側に重心をかけ右肘を股関節の内旋よりも先に出すパーフェクトインサイドアウトでヘッドをボールの外側に入れろということである。

菊池涼介は、探りのときに右足はスパイクの内側と外側でエッジをかけ着地寸前も右肘をヘッドの外に張り出し、骨盤を前傾させて(右足は拇指球が支点だが右股関節は内旋していない)ヘッドをしならせて両股関節ををぶつけたときに左足に壁ができピッチャー返しをしている。ペッパーはヘッドをしならせる練習である。

能見は、左肘をつまみ上げたときに左足の拇指球を支点に左膝が内に入り、右手も親指が上になっている。
リリースの瞬間に左腕上腕部が凹みボールを引っ掛けるから又は手投げで左肘が下がるからフォークをワンバウンドさせる、フォークがすっぽ抜けない。バカープファンはこの試合の能見について口を揃えて”キレッキレで打てそうもない”と言っていたが、能見のフィジカルは最悪で、俺は能見の投球を見てサヨナラが決まるとすればこのイニングだろうなと思った。

しかし會澤は左肘と右肘が内に入って右股関節が右肘の推進よりも先に内旋して肩振り三振。田中広輔は右肩、右膝が左肘の推進よりも先に開くドアスイング

上本は、左足の壁が崩れたが押し手主導でヘッドをボールの外側に入れて左前安打。
能見は手投げで左肘が上がっていかず、磯村に四球を与える。

ドアスイングでないときの西川は押し手主導でミートの直後に推し手をバットから離す。
野間のサヨナラ安打は、探りのときに左足のスパイクの内側でエッジをかけ左足の踵が地面から離れている。左肘がヘッドの内に入り引手主導になって泳がされている。押し手をバットから離して壁を作る(手首を返さないこと)ことで前進守備の頭を越えたもので技術上は褒められる内容ではない。

試合経過

1回表

近本は、7球目、アウトローのカーブ118キロを打って二ゴロ

上本博紀は、12球目、アウトコースベルトの高さのフォーク135キロを空振り三振

糸井は、16球目、アウトハイのスライダー135キロを打って三ゴロ

2回表

床田は、19球目、インロー(右打者のアウトロー)にフォーク134キロをワンバウンドさせる。

大山は、20球目、インハイ(右打者のアウトハイ)のフォーク134キロを打って右飛

福留は、26球目、インコースベルトの高さのストレート146キロを打って三邪飛

梅野は、28球目、アウトロー(右打者のインロー)のカットボール138キロを打って三ゴロ

3回表

マルテは、31球目、インロー(右打者のアウトロー)のストレート146キロを見逃し三振

木浪は、33球目、インハイのストレート142キロを打って投ゴロ

床田は、37球目、インロー(右打者のアウトロー)にフォーク134キロをワンバウンドさせる。西は、空振り三振

4回表

近本は、39球目、インハイのストレート144キロを打って右飛

上本博紀は、44球目、アウトロー(右打者のインロー)のスライダー137キロを空振り三振

床田は、48球目、真ん中低目にフォーク138キロをワンバウンドさせる。

糸井は、50球目、アウトローのストレート152キロを打って三塁内野安打

大山は、52球目、インコース(右打者のアウトコース)ベルトの高さのフォーク135キロを打って二ゴロ

5回表

中谷は、53球目、インハイ(右打者のアウトハイ)のストレート144キロを打って遊飛

梅野は、56球目、インロー(右打者のアウトロー)のフォーク135キロを打って投ゴロ

マルテは、59球目、インコース(右打者のアウトコース)ベルトの高さのフォーク136キロを打って左前安打

木浪は、63球目、インコースベルトの高さのシュート142キロを打って左前安打

西は、68球目、アウトロー(右打者のインロー)のスライダー136キロを空振り三振

6回表

近本は、73球目、真ん中高目のストレート142キロを打って中飛

上本博紀は、76球目、インロー(右打者のアウトロー)のスライダー138キロを打って二ゴロ

床田は、78球目、真ん中低目にチェンジアップ126キロをワンバウンドさせる。

糸井は、83球目、インローのストレートを打って中前安打

大山は、85球目、アウトコース(右打者のインコース)ベルトの高さのスライダー136キロを打って投ゴロ

6回裏

鈴木は、84球目、アウトローのストレート144キロを空振り三振

西川は、91球目、アウトハイ(左打者のインハイ)のストレート142キロを打って右前安打

會澤は、92球目、アウトハイのチェンジアップ134キロを打って左前安打

田中広輔は、95球目、インロー(右打者のアウトロー)のチェンジアップ136キロを空振り三振

松山は、98球目、真ん中低目のカットボール133キロを打って中飛

7回表

中谷は、89球目、インロー(右打者のアウトロー)のストレート147キロを打っても投ゴロ

床田は、92球目、アウトローにスライダー133キロをワンバウンドさせる。

梅野は、95球目、真ん中のカーブ118キロを打って右前安打

マルテは、99球目、インロー(右打者のアウトロー)のフォーク137キロを打って三併打

7回裏

長野は、102球目、アウトローのカットボールを打って二ゴロ

野間は、106球目、アウトコース(左打者のインコース)ベルトの高さのシュート133キロを打って左飛

菊池涼介は、109球目、アウトハイのストレートを打って右飛

8回表

木浪は、3球目、アウトコースベルトの高さのスライダー140キロを打って二ゴロ

糸原は、8球目、アウトハイのストレート155キロを空振り三振

近本は、13球目、真ん中高目のストレート142キロを打って左飛

9回表

上本博紀は、4球目、アウトコースベルトの高さのストレート146キロを打って左前安打

糸井は、6球目、真ん中のストレート142キロを打って遊飛

大山は、7球目、アウトハイのスライダー128キロを打って右邪飛

髙山は、14球目、アウトハイ(左打者のインハイ)のストレート143キロを打って右前安打

梅野は、16球目、真ん中のシュート140キロを打って左前安打
広島1-1阪神

マルテは、21球目、アウトハイのストレート142キロを空振り三振

10回表

木浪は、6球目、アウトロー(左打者のインロー)のストレート144キロを空振り三振

鳥谷は、9球目、アウトハイ(左打者のインハイ)のストレート144キロを打って右翼線に二塁打

近本は、12球目、真ん中高目のストレート144キロを打って三飛

上本博紀は、15球目、アウトコースベルトの高さのストレート144キロを打って右飛

11回表

糸井は、1球目、インハイのストレート147キロを打って一ゴロ

大山は、4球目、インロー(右打者のアウトロー)のパワーカーブ119キロを打って遊直

レグナルトは、6球目、インロー(右打者のアウトロー)にパワーカーブ120キロをワンバウンドさせる。

植田(右打席)は、8球目、インコース(右打者のアウトコース)ベルトの高さのストレート148キロをバント 捕前に内野安打

梅野は、10球目、インロー(右打者のアウトロー)のチェンジアップ135キロを打って右飛

1回裏

野間は、6球目、真ん中のカットボール132キロを空振り三振

菊池涼介は、10球目、アウトローのカットボール126キロを打って中前安打

バティスタは、17球目、真ん中高目のストレート139キロを打って右前安打

鈴木は、18球目、アウトコースベルトの高さのカットボール127キロを打って二邪飛

西川は、21球目、インロー(左打者のアウトロー)のストレート142キロを打って遊ゴロ

2回裏

會澤は、22球目、アウトコースベルトの高さのストレートを打って中飛

田中広輔は、28球目、真ん中高目のカットボール130キロを打って一ゴロ

安部は、31球目、アウトロー(左打者のインロー)のチェンジアップ137キロを打って投ゴロ

3回裏

床田は、34球目、真ん中低目のカットボール129キロを打って中飛

野間は、36球目、アウトロー(左打者のインロー)のシュート135キロを打って左邪飛

菊池涼介は、39球目、アウトコースベルトの高さのストレート142キロを打って二ゴロ

4回裏

バティスタは、41球目、アウトハイのカットボール128キロを打って左中間に二塁打

鈴木は、42球目、インハイのシュート136キロを打って三直

西川は、45球目、アウトハイ(右打者のインハイ)のカットボール134キロを打って一ゴロ

西は、50球目、アウトローにカットボール136キロが外れて會澤に四球を与える。

田中広輔は、54球目、真ん中低目のチェンジアップ136キロを空振り三振

5回裏

安部は、59球目、アウトハイ(左打者のインハイ)のストレート141キロを空振り三振

西は、64球目、インハイ(左打者のアウトハイ)のストレート141キロが外れて床田に四球を与える。

一死一塁、野間は、70球目、インコース(左打者のアウトコース)ベルトの高さシュート142キロを打って三ゴロ

二死二塁、菊池涼介は、72球目、アウトハイのストレートを打って中前安打
広島1-0阪神

バティスタは、76球目、インハイのシュート133キロを空振り三振

6回裏

西は、アウトロー(左打者のインロー)にチェンジアップ134キロをワンバウンドさせる。

8回裏

バティスタは、4球目、真ん中のストレート146キロを打って右飛

鈴木は、10球目、真ん中低目のスライダー136キロを見逃し三振

西川は、アウトローのフォーク135キロを打って遊ゴロ。しかし、ショートが送球エラー

會澤は、9球目、インコース(右打者のアウトコース)ベルトの高さのフォーク137キロを打って右飛

9回裏

藤川は、8球目、インロー(左打者のアウトロー)にフォーク132キロをワンバウンドさせる。

藤川は、10球目、アウトロー(左打者のインロー)にフォーク134キロをワンバウンドさせる。

9回裏

田中広輔は、5球目、アウトローのフォーク134キロを打って遊ゴロ

上本崇司(左打席)は、7球目、インロー(左打者のアウトロー)のフォークを打って投ゴロ

坂倉は、12球目、真ん中低目のフォーク135キロを空振り三振

10回裏

野間は、7球目、アウトハイ(左打者のインハイ)のパワーカーブ134キロを打って二遊間に内野安打

菊池涼介は、9球目、インハイのストレートを一塁側にバント

バティスタは、11球目、真ん中低目のストレート151キロを打って遊ゴロ

ピアースジョンスンは、鈴木には一球も投げずに申告四球を与える。

西川は、16球目、真ん中高目のストレート153キロを空振り三振

11回裏

能見は、2球目、アウトロー(右打者のインロー)にフォーク133キロをワンバウンドさせる。會澤は、これを空振り

能見は、3球目、真ん中低目にフォーク132キロをワンバウンドさせる。

能見は、4球目、真ん中低目にフォーク133キロをワンバウンドさせる。會澤は、空振り三振

田中広輔は、7球目、アウトローのフォーク134キロを空振り三振

上本崇司(右打席)は、11球目、インコース(右打者のアウトコース)ベルトの高さのフォーク133キロを打って左前安打

能見は、12球目、アウトロー(右打者のインロー)にフォーク133キロをワンバウンドさせる。

能見は、15球目、アウトロー(右打者のインロー)のストレート140キロが外れて磯村に四球を与える。

能見は、16球目、アウトローにストレート146キロをワンバウンドさせる。

能見は、17球目、アウトローにフォーク133キロをワンバウンドさせる。

野間は、20球目、真ん中のフォーク134キロを打って右前安打
広島2-1阪神