2018広島vsオリックス1回戦。福井優也6回4失点。カープ打線は、2安打しか打てずに敗戦。

Last Updated on 2020年4月1日 by wpmaster

たった、2安打じゃ勝てんわな。

カープファンは、実績のある投手の先発が予告されると、”どうしよう”と大騒ぎし、完璧に抑えられると、相手投手が良かったと合言葉のように絶賛する。

カープファンのブログは、どいつもこいつも、金太郎飴のように同じ意見で面白くない。

漫然とではなく、きちんと見ていれば、先日の則本も、美馬も、いいときと比べると出来は良くない。

投げ方、投げている球の軌道もQSを達成できるような内容ではない。

アルバースのピッチング

アルバース(左右)は、左足踵に重心をかけて、左股関節を内旋して右膝を上げる。

右足は踵から着地する。

アルバースは、左肘をつまみ上げたときに、両肩がM字になる。

トップを作ったときに、右肩、右肘が割れ、左肩上腕部が内旋したまま、左肘が推進する。

左肘が右肩、右膝の割れより遅れて出るので、トップの位置も高くない。

アルバースは、パリーグでは7勝挙げているようだが、昭和の大投手のような、リリース後に、ステップした方の足の膝の壁を崩して投げる方の肩の横に足を着地し、打者と正対する、球離れの早い、球持ちの短い攻略しやすい投手。

1回表

田中広輔は、6球目、真ん中低目のシュート135キロを打って二ゴロ。

菊池は、9球目、インコースベルトの高さのストレート139キロを空振り三振。

アルバースは、11球目、アウトローにチェンジアップ124キロをワンバウンドさせる。

アルバースは、13球目、アウトローにスライダー123キロをワンバウンドさせる。

丸は、15球目、真ん中高目のストレート139キロを打って左飛。

2回表

鈴木誠也は、18球目、インハイ(鈴木から見ればアウトハイ)のシュート回転したストレート135キロを空振り三振。

松山は、10球目、真ん中高目のシュート回転した球135キロを、ボールの下から手首を返して遊ゴロ。

新井は、26球目、真ん中低目のシュート136キロを、ヘッドを残して、スイング。

ボールの内側を打っており、中飛。

3回表

アルバースは、27球目、アウトローにスライダー122キロをワンバウンドさせる。

野間は、28球目、真ん中高目のシュート132キロを打って二ゴロ。

會澤は、32球目、インローのストレート138キロを打って右飛。

西川は、38球目、真ん中高目のシュート136キロを打って三ゴロ。

4回表

田中広輔は、42球目、インローのスライダー124キロを打って投ゴロ。

菊池は、48球目、インハイのストレート138キロを打って一邪飛。

アルバースは、50球目、アウトローにカーブ112キロをワンバウンドさせる。

丸は、52球目、真ん中のストレート139キロを打って中飛。

5回表

鈴木誠也は、アウトコースベルトの高さのチェンジアップを、ヘッドをボールの外側に入れて打つが、遊ゴロ。

松山は、アウトローのシュート回転した球を、ヘッドをボールの外側に入れてスイング。

ボールの上っ面を叩いてしまい、トップスピンがかかり、遊ゴロ。

アルバースは、61球目、テイクバックのときにアーム式で左腕が背中の方に入る。

トップを作る過程で左股関節が外旋してから左腕前腕部が回外して左肘が出てくる。

トップを作ったときに右膝の壁が崩れる。

最大外旋位で打者の正面に両胸が向く。

リリースの瞬間に右膝が突っ張るが、左腕上腕部が凹む。

左足を一塁側に止めてフォロースルーを止める。

新井がアウトロー(新井から見ればインロー)のストレートをヘッドを残して打ってライトポール際へ本塁打。

バットとボールの距離も取りやすいし、両腕が伸び、腸腰筋で産み出した瞬発力が伝わる最も飛ぶコースのホームランボールだな。

広島1-3オリックス。

アルバースは、66球目、手首が寝て、バットをボールの距離が取りやすい真ん中低目にシュート回転した球が外れる。

トップを作ってからリリース前の間に肘が下がって、右肩、右肘の割れに遅れているということだ。

アルバースは、野間に四球を与える。

會澤は、69球目、真ん中低目のストレート137キロを、ヘッドを残して打つが、二直。

6回表

西川は、70球目、真ん中のシュート134キロを打って二ゴロ。

田中広輔が、アウトハイのシュート回転した球135キロを、ヘッドを残してヘッドを走らせてレフト前に落とす。

アルバースは、73球目、アウトローのスライダー123キロをワンバウンドさせる。

菊池は、77球目、アウトローのチェンジアップ126キロを打って二ゴロ。

アルバースは、6回に入り、左肘の位置が下がり、リリースの直前に手首が寝ることが増え、78球目には、左肩が凹んでスライダーを真ん中低目にワンバウンドさせる。

丸は、83球目、インローのスライダー127キロを打って遊ゴロ。

7回表

鈴木誠也は、89球目、アウトロー(鈴木から見れば、インロー)のシュート回転したストレートを見逃し三振。

松山は、インコースのベルトの高さのストレート139キロを、ボールの外側にヘッドを入れて打つが、二ゴロ。

アルバースは、95球目、アウトローにチェンジアップ125キロをワンバウンドさせる。

新井は、これを空振り。

新井は、アウトハイ(新井から見れば、インハイ)のストレート137キロにヘッドが返り、空振り三振。

アルバースは、96球中7球、ワンバウンドさせた球があり、フィジカル上も良くない。

アルバースを打てないのは、カープ打線の方に問題があるよ。

フィールディングの揺さぶりとか、小細工は必要ない。

そんなことをしていたら、地力が着かない。

ファーストストライクから振っていくという正攻法のアプローチそのものは間違いではない。

各々の打者の打ち方、プロセスが良くないよな。

カット打法は必要ない。

必要なのは、仕留める技術。

新井のように、ヘッドを残す打法にこだわる必要もない。

ポイントは前だっていいんだよ。

ヘッドをボールの外側に入れて引っ掛けて打つで合ってるよ。

要は、「ヒッチして上げる」の「上げる」が小さいんだよ。

何故か。

動作がストップしてロックされたときだけでなく、手首をコックしても、ボールを受けることがあるんだよ。

打者が前足を踏んで膝を上げるのと投手が膝を上げるのがシンクロしていないんだよ。

8回表

山本由伸(右右)は、右足踵に重心をかけて、骨盤の高さまで左膝を上げる。

ケースバイケースで二段モーションで投げる。

テイクバックがやや大きく、トップを作ったときに、頭とボールを持つ手の距離が遠い。

右股関節の外旋をするときとしないときがある。

左足は、踵から着地する。

フォロースルーのときに、左膝の壁が崩れて三塁側に右足を着地させ、フォロースルーを止める。

右足をターンしても途中で止めている。

野間は、1球目、インローのフォーク141キロを打って一ゴロ。

山本由伸は、3球目、真ん中低目のフォーク140キロをワンバウンドさせる。

會澤は、アウトローのストレート143キロをヘッドを残して打つが、ライト吉田が、左腕前腕部を回内して捕球。

西川は、8球目、インコースベルトの高さののフォーク139キロを打って遊ゴロ。

9回表

田中広輔は、8球目、アウトローのフォーク136キロを見逃し三振。

増井は、11球目、アウトローにフォーク137キロをワンバウンドさせる。

菊池は、12球目、増井がワンバウンドさせたアウトローのフォーク136キロを空振り三振。

増井は、16球目、アウトコースベルトの高さのストレート147キロが外れて丸に四球を与える。

増井は、19球目、アウトローにフォーク138キロをワンバウンドさせる。

増井は、20球目、真ん中低目にフォーク137キロをワンバウンドさせる。

鈴木誠也は、22球目、アウトコースベルトの高さのストレート150キロを空振り三振。

増井(右右)も、フォロースルーのときに、左膝の壁が崩れて、三塁側に右足を着地させることがあり、下から瞬発力を伝えて右腕を振り切れていないことがあり、田中広輔のところでは、フォークボールがシュート回転(田中広輔は空振り三振)。

また、トップを作ってから右肘も下がり、手首が寝てフォークのワンバウンドを連発させ、内容は良くない。

最後は、右足を一塁側にターン&上体を一塁側にタンスルさせて、アウトコースベルトの高さのストレート150キロで鈴木誠也を空振り三振。

福井優也のピッチング

福井は、右足踵に重心をかけて、右股関節の内旋をして左膝を上げる。

ケースバイケースで微妙に二段モーションで投げる。

左足は、踵から着地する。

トップを作ったときに、右肩上腕部が外旋し、コックした右肘が背中の方に入り、左肩、左肘の割れに遅れて、右肘が出る。

三塁側に右足を着地し、フォロースルーを途中で止めることが多かった。

フォークボールをスッポ抜くことができずに、引っ掛ける球が多く、それは、トップを作ってから右肘の位置が下がる、場合によっては、更には、右肩が凹んでいるのであるから、フィジカル上も良くない。

福井は、もう少し、制球をアバウトにして、下を使って、ベースの上を通る、いわゆる甘いコースに瞬発力の乗ったボールを投げて打たせて取るピッチングでいいと思うよ。

1回裏

小田は、4球目、福井がワンバウンドさせたインローのフォーク135キロを空振り三振。

西野(右左)は、6球目、真ん中のストレート140キロを打って二ゴロ。

小谷野は、9球目、アウトローのスライダー123キロを打ってファーストへの内野安打。

吉田は、16球目、真ん中高目のストレート144キロを打って左飛。

2回裏

ロメロ(右右)は、20球目、インローのフォーク137キロを打って一飛。

福井は、26球目、インハイにスライダーが外れ、安達に四球を与える。

T-岡田は、インコースのベルトの高さの抜けないフォークを、ヘッドを残して打つが、ステイバックが短く、左飛。

しかし、大城(右右)に、真ん中低目のスライダー120キロを、2ランを打たれる。

若月(右右)は、40球目、真ん中のカーブ114キロを打って中飛。

3回裏

小田は、45球目、インハイのフォーク135キロを打って遊ゴロ。

福井は、46球目、真ん中低目にスライダー120キロをワンバウンドさせる。

福井は、48球目、真ん中低目にフォーク137キロをワンバウンドさせる。

西野は、50球目、アウトハイのスライダー122キロを打って二ゴロ。

小谷野は、56球目、真ん中高目のフォーク136キロを打って中飛。

4回裏

福井は、カットボール140キロが真ん中で失速(シュート回転)し、吉田は、ヘッドをボールの外に入れて、ライト線に打つ。

ロメロは、アウトローのスライダーを、ヘッドをボールの外に入れて三遊間を抜けるヒットを打つ。

安達が、62球目、左足の拇指球に重心を移して、アウトコースベルトの高さのストレート141キロをバント。

福井は、65球目、アウトローにカーブ113キロをワンバウンドさせる。

T-岡田(左左)が、67球目を打ってレフトフライ。

これが犠飛となる。

広島0-3オリックス。

福井は、68球目、アウトローにカットボール139キロをワンバウンドさせる。

福井は、69球目、インローにフォーク135キロをワンバウンドさせる。

大城は、70球目、真ん中高目のストレート142キロを打って遊ゴロ。

5回裏

福井は、72球目、アウトローにスライダー123キロをワンバウンドさせる。

若月は、76球目、インローのフォーク134キロを空振り三振。

福井は、80球目、インローにフォーク138キロをワンバウンドさせる。

小田は、82球目、インコースベルトの高さのフォーク136キロを打って一ゴロ。

福井は、85球目、アウトローにフォーク136キロをワンバウンドさせる。

西野は、87球目、アウトローのスライダー124キロを空振り三振。

6回裏

福井は、88球目、アウトローにスライダー123キロをワンバウンドさせる。

小谷野(右右)は、93球目、真ん中低目のフォーク137キロを打って遊ゴロ。

吉田は、97球目、インコースベルトの高さのスライダー123キロを打って二ゴロ。

ロメロは、98球目、真ん中のスライダー122キロを打ってセンターバックスクリーンに本塁打。

広島1-4オリックス。

福井は、100球目、インローにフォーク136キロをワンバウンドさせる。

福井は、101球目、インローにフォーク133キロをワンバウンドさせる。

安達(右右)は、102球目、真ん中低目のストレート143キロを打って遊ゴロ。

4回裏、犠飛にはなったが、T-岡田にレフトフライを打たせたボール(インハイストレート142キロ)、21球目(インハイのストレート145キロ)、81球目小田にファウルを打たせたボール(インローのストレート146キロ)、97球目に吉田をニゴロに打ち取ったボール(インローのスライダー)は、右足を一塁側にターンさせてフォロースルーをしているから、縦回転がシュート回転を上回っている。

2回裏に打たれた大城の一発(2ラン)は、大城が、アウトローのスライダーを、ヘッドをボールの外側に入れて、引っ掛けて、壁を作って打った。

引っ掛けると手首を返すは似て非なるものだから、壁を作ると両立し得る。

ヘッドをボールの外側に入れるとなると、ピッチングで言うとオーバースローに相当するから、ボールを内側を打つよりも、投げる方の肘→グリップ→ヘッドの出が速くなるから、泳ぐ(前の股関節、膝がつま先よりも前に出される)のは、発展途上の選手の場合、止むを得ない面がある。

大城は、スイングしているときは、頭を含め上体が前に出されているけど、ステイバックでは、頭が後ろの骨盤に乗っていたからな。

あの球は、バットとボールの軌道の距離が最も取りやすいアウトローの球だっだしな。

どちらか言うと、6回裏、ロメロがヘッドを残して壁を作ってソロホームランを打った、ど真ん中のスライダーの方が、体に近い分、バットとボールの距離が取りにくい。

大城に投げた方が失投と言えなくもない。

無死一塁だったら、バントを決めさせてアウトを一つもらえばいいけど、

4回裏、無死一、二塁から簡単にバントを決められたのが、結構、ダメージになったよな。

あそこは、バントは、ヒッティング同様、膝を使うが、ヒッティングに比べ、下半身がロックされる。

手首もロックさせるから、ボールを受けやすい。

スイングしないから、タイミングを測りにくい。

バントは、バットとボールの軌道の距離も取りずらい。

瞬発力の乗った球を、よりバットとボールの軌道の距離を取りにくい近目に投げて、差してファウルさせて、3バント失敗又は、小飛球を打たせたいところだ。

無死二、三塁だと、オールタッチプレーで、次打者がいかなる結果でも、極端な場合、三振でも点が入るからな。

ピッチャーにとって、詰みの状況になる。

福井は、6回4失点と、試合を壊さずに、まとめてくれたと思うよ。

福井は、責められない。

打てなかったのが敗因であって、福井はどうすればワンランク上の投手になれるかを言ったまでだ。

7回裏

T-岡田(左左)は、真ん中のカーブ102キロを打って一ゴロ。

大城は、8球目、真ん中のチェンジアップ129キロを打って右飛。

若月は、13球目、真ん中のチェンジアップ124キロを打って左飛。

アドゥワは、ケースバイケースで二段モーションで投げる。

3アウト目は、右足を一塁側にターンさせてフォロースルーをして、打ち取ることができていた。

8回裏

小田(右左)は、5球目、インローのカットボール135キロを空振り三振。

福田周平(右左)は、11球目、インコースベルトの高さのカットボール137キロを見逃し三振。

永川は、13球目、アウトローにストレート143キロをワンバウンドさせる。

永川は、16球目、アウトローにカットボール136キロが外れて小谷野(右右)に四球を与える。

吉田正尚(右左)は、17球目、真ん中高目のストレート144キロを打って二ゴロ。

永川は、ターンとタンブルができているので、トップの位置が低いのが残念。

試合データ

1回戦

2018年6月12日 18:00 京セラドーム大阪

勝利投手 アルバース 8勝1敗

敗戦投手 福井 0勝1敗

セーブ 増井 1勝0敗 17S

ホールド 山本由伸

新井2号ソロ(アルバース)110m

大城3号2ラン(福井)120m

ロメロ9号ソロ(福井)130m

暴投 増井

残塁 広島3 オリックス3

試合時間2時間27分