カンポス、中﨑も打たれる。オープン戦の段階で打たれておいてよ良かったな。

Last Updated on 2018年6月7日 by wpmaster

静岡草薙球場で行われた楽天とのオープン戦

個人技の確認がメインとなるのも後2試合程度、そこから先は、チームプレーの確認も交えて戦っていくことになるでしょう。

先発は、岡田明丈と美馬学。

試合経過

岡田のピッチング

岡田は、前回3/10、ファームの教育リーグの試合で5回 3失点

立ち上がり、フットファーストで左足で弧を描く場面も見られ先頭打者に安打を打たれ、更には、リリースのときに右肩が凹みボールを引っ掛けた。

2回以降は、足裏全体でプレートを踏み、右足踵に重心を残して、骨盤の高さに左膝の高さをとどめ、左膝を内に入れ、ヒップファーストでスライドステップ。

2回に1点、5回に2点取られたが、2回の三塁打、シングル安打、三塁打を打たれた球は、ステップのときに骨盤が滑り、トップを作る過程で、左膝は開かないものの、左肩が開き、高目に入り、ヘッドを残して打たれた。

その前は、1軍で3回 2失点

岡田は、立ち上がり、先頭の島内への初球、左膝を骨盤よりも高く上げたときに、右足の踵が浮く。

左膝を内に入れ、ヒップファーストでテイクバックのときに右手首を内旋して一塁側に手の平を向け、左肩の内旋もできている。

右肩の下がり具合は、極端ではない。

左くるぶしも本塁側に向けている。

右肘をつまみ上げたときにも左肩は開いていないが、トップを作る直前で左肩が開く。

リブダウンのときになって左膝が割れる。

インローに真っすぐ系143キロが外れる。

フィニッシュで三塁側に重心が残る。

この試合も岡田明丈、良くねえなと予感した。

3球目、右足の踵を浮いたところからスタートし、左足を真下に落とし、スライドステップ。

左くるぶしも本塁に向け、左足は体の近くを回ってはいる。

テイクバックのときに、1,2球目よりも右肩が下がる。

島内は、インコースベルトの高さの真っすぐ145キロを打って遊ゴロ。

岡田は、この試合、4球目、右肩の踵を浮かしたところからスタートし、右肩をつまみ上げたときに左肩が開く。

テイクバックのときに右肩を下げたこととの関係で、右肩が損耗し、リリースのときに右肩が凹む。

岡田は、2回、渡辺直人のところ、この試合28球目で、プレートを右足の足裏の全体で踏んでから、拇指球で踏んでからスタート。

トップを作ったときに左肩を内旋し、カーブを投げることで右肩、右肘、トップの位置を高くした。

右足の一塁側へのターンもし切っているから変化する。

3塁線にファウル。

渡辺直人は、この試合30球目、インハイ145キロの真っすぐを二ゴロ

3回、打者嶋のことろ、この試合34球目、右足をフィニッシュでターンして投げているものの、胸の張りを作ってトップを作りかけのところで、左肩が開いてしまっている。

左膝を上げたときに、右の踵が浮いていることと、左膝を内に入れずに真下に下してスライドステップしていることと関係している。

アウトハイにストレート149キロが外れる。

この試合、36球目、右足踵を浮かせたままスタートし、右肩がリリースから内旋にかけて凹んでいる。

右肩は限界を迎えた。

アウトローにスライダー125キロが外れて四球を与える。

この試合42球目、岡田は、右足の踵を浮かせたところからステップし、テイクバックのときに右肩が大きく下がる。

左肩の内旋はできているものの、骨盤が三塁側に滑る。

右肘をつまみ上げたときにも左肩の内旋はできているが、アウトハイに真っすぐ系144キロはアウトハイに外れ、島内に四球を与える。

岡田は、この試合52球目、右足の踵が浮いたところから左膝を内に入れずに、フットファーストでスライドステップ。

右肘をつまみ上げたときに、左膝は本塁方向に向けられており、割れていないが、左肩が開く。

左足は踵から着地に入る。

左肩の原因は、フットファースト。

真ん中真っすぐ系144キロをヘッドを残して今江にセンター前に打たれる。

広島0-1楽天

岡田は、この試合、55球目、左足を上げたときに右足の踵が浮く。

テイクバックのときに右肩が大きく下がる。

右膝がタイトに折れ曲がる。

右足を蹴り始めるときに、骨盤が三塁側に滑る。

右肘をつまみ上げるときに、左膝は本塁方向に向いているが、左肩が開く。

ウィーラーには、アウトコースベルトの高さのスライダー131キロをヘッドを残してセンターに二塁打を打たれる。

広島0-2楽天

岡田は、5回回先頭打者の島内のところ、この試合77球目

岡田は、右足の足裏全体でプレートを踏み、右足の踵にも重心を残したところから拇指球に着地してステップ。

スパイクの内側でエッジをかけたときに右足の踵が浮かない。

右肘をつまみ上げたときに左肩も内旋できている。

Cアーチもかけられている。

スパイクの内側で着地。

トップをキープして投げるときに内転筋が伸びる。

右腕の内旋のところでも左膝が本塁に向いている。

アウトローにチェンジアップ126キロを投げる。

岡田はリブダウンを大きくして投げるので打球に対応できなかったことそのものは避けることができなかった。

当たった後、大きく跳ねずに、地面に落ちた。

結構ヤバイ落ち方をしたように見えたが、打球は左足のふくらはぎの左の内側筋を直撃。

岡田は、一塁に送球。

岡田は、4回1/3  77球 4安打 3奪三振 与四球5  失点2(自責2)で降板

アドゥワのピッチング

その後を投げたアドゥワは、腱が長く発達しているので、高く跳躍できる

4球目(アウトコースベルトの高さに外れるストレート139キロ)を見ると、右足の踵にも重心を残して左膝を内に入れ、ヒップファーストでステップ。

右足のスパイクの内側でエッジをかけ、左股関節、左膝にタメがあり、両股関節から下が下向きに「く」の字になっている。

Cアーチをかけたときに左肩も内旋でき、左足は、スパイクの内側から着地、左膝と左肘が並進運動できている。

胸の張りも大きく、課題は、リリースしたときの内転筋の伸ばしはできているので、リリースしたときに左膝をまっすぐ上に伸ばしきること。

それができるようになれば、右足を一塁側にターンできる。

6球目、真ん中低めのチェンジアップを投げてペゲーロを空振り三振

傾けた上体と左足が垂直に交わり、左くるぶしを本塁に向けた後、左膝から下を一塁側に入れ、左膝を本塁方向に向けるのが速いので瞬発力がボールに伝わる。

トップをキープしてリリースしたときに左膝は割れたが、左膝が真上に伸びて、右足も一塁側にターンし切っている。

8球目にカーブを投げたときには、左足を上げたときに右足踵が浮いて、右肘をつまみ上げたときに左肩が開いている。

9球目は、左足を上げたときに右足の踵にも重心を残しているんだけれど、左膝を内に入れるのが不十分でほぼ真下にスライドステップ。

右肘をつまみ上げたときにグラブを引き始めている。

今江には、真ん中低め140キロをレフト前に打たれる。

10球目、クイックのときに右踵が浮いたところからステップし、右膝がタイトに曲がり、トップを作る過程で右肘が逆L字になり、右足を蹴り始めており、左手のグラブを引き始めている。

ボールを引っ掛けて真っすぐがアドゥワから見てアウトローに外れる。

同じ投げ方でチェンジアップがアドゥワから見てインローに外れるが、岡島は体が前に出されて二ゴロ。

内田には、トップの角度をキープされて左中間へのフライ。

19球目、左足を上げて左膝を内に入れたときに右足踵にも重心を残して、胸の張りも大きく、フィニッシュで一塁側にターンして投げているが、右足のスパイクでエッジをかけたときに右膝がタイトに曲がっているので、左手のグラブでひっかき始めている。

24球目、左足を上げたとき、右足は踵にも重心が残っているが、右足でエッジをかけたときに右足がタイトに曲がり、左膝は、胸の張りを大きくしてトップをキープしてリリースしいるときも本塁方向に向いているが、

トップを作る過程で右肘が逆Lで、且つ、両肩がM字になり、エッジを左手のグラブを引き始める。

アウトハイに真っすぐ系133キロが外れ、藤田に四球

26球目クイックで左足を上げたときに右足の踵にも重心が残り、右足のスパイクの内側でエッジをかけられているが、右肘が逆Lになり、左手のグラブを引き始めている。

左肩の開きが胸の張りを作っての右肘の出よりも先になる。

真ん中低め139キロを二ゴロ併殺。

ランエンドヒット失敗

アドゥワは、1回2/3  27球 1安打 1奪三振 与四球1   無失点

アドゥワは、無失点に抑えたが、投球動作にはまだまだ課題が多い。

しかし、過去最高のピッチングと評したときの内容を更新しているよ。

更に、カンポス、中﨑が8、9回に投げるわけだが、特に、カンポスは、課題が明確になり、カープのリリーフを厚くする上で、必要な存在なので、省略することなく、全球を見てみたいと思う。

カンポスのピッチング

①カンポスは、山下に、初球、右足の足裏全体でプレートを踏み、右足の踵にも重心が残っている。左くるぶしを本塁方向に向けている。これは、全球できている。

右肘をつまみ上げて、大腿骨を骨盤に刺したときに、左肩の内旋がきちんとできている。右肘のコックの角度、右手のトップの位置をキープしてリリースするときに左膝が割れている。

頭は一塁側に傾いた回転軸から外れていない。

内転筋を伸ばし、左膝を蹴り伸ばして右足を一塁側にターン。

内転筋を伸ばすのと、右足の一塁側へのターンは全球できている。

左膝の蹴り伸ばしは、1球除いて全球できている。

真っすぐ142キロがアウトハイに外れる。

②山下への2球目、カンポスは左足を上げたときに拇指球に重心がかかる。

トップを作ったときに左膝は本塁方向に向いていて、割れていないが、左肩が開いている。

頭が一塁側に傾いた回転軸が外れている。

真ん中真っすぐ144キロを山下にライト線への2塁打を打たれる。

③田中和基は、初球、真ん中真っすぐをバント。

カンポスは、左足を上げたときに踵に重心を残し、拇指球に重心を置いてステップ。

トップを作ったときに、コックした右肘が後ろ(一塁側)に反っている(右肩関節が外旋)。

頭とボールを持つ手の距離が長くなっている。

フィニッシュで中途半端にルーズに左膝が折れ曲がってる。

④島内への初球、カンポスは、右足の踵に重心を置き、グラブを上げたときに右足の拇指球に重心を置く。

トップを作る過程で、左膝は割れないが、左肩が開く。

インローにスライダー132キロが外れる。

⑤島内への2球目、カンポスは、右足足裏全体でプレートを踏み、右足の踵で地面を踏んで、左膝を内に入れ、ヒップファーストで投げる。

胸の張りを作ってトップを作ったときに、コックした右肘が一塁側に反る。

真ん中低めにスライダー134キロが外れる。

⑥カンポスは、左膝を骨盤より高く上げ、右足踵でプレートを踏む。

右肘をつまみ上げたときに、左肩の内旋ができている。

トップを作ったときにコックした右肘が一塁側に反り、この段階で左膝が割れる。

左足は踵から着地。

ボールを持つ手は頭の後ろに隠せている。

真ん中低めストライクゾーン内の真っすぐ145キロを島内(左打者)は、三塁側にファウル。

⑦カンポスは上体を前傾してプレートを踵で踏み、左膝を内に入れ、ヒップファーストでスライドステップ。

右肘をつまみ上げたときに、左肩の内旋はできている。

回転軸から頭が外れる。

真っすぐ148キロが真ん中高めに外れる。

三角筋を使って右腕上腕部を後ろに引っ張ったときに、左膝が割れる。

⑧カンパスは、島内への5球目、左足を上げたときに、右足の踵に重心を残して拇指球に重心をかける。

左手を高く上げ、右肩を下げてテイクバックする。

右肘をつまみ上げたとき、更に、左足を踵から着地に行くときにも左肩を内旋できている。

右腕を内旋したときに左膝が割れる。

手首が寝てボールを引っ掛けて真っすぐ146キロがアウトローに外れて島内に四球を与える。

⑨ペゲーロへの初球、カンポスは、右足の足裏全体で踏み、右足踵に重心を残して左足を上げる。

右肘をつまみ上げたときに右足を蹴り始め、エッジのかけ方がやや甘い。

左肩の内旋はできている。左膝も本塁方向に向いている。

トップを作りかけたところで胸を前に出している。

右腕を内旋したときに左膝が開く。

真ん中低めにスライダー134キロが外れる。

➉カンポスは、左膝を骨盤よりも高く上げる。右足の重心は踵にかける。

左足は踵から着地し、胸の張りも大きい。

右肘をつまみ上げたとき、右肩が下がり、右肘が上がり、両肩がM字型になる。

左膝は本塁に向けているが、左肩が開いている。

トップを作ったときにコックした右肘が一塁側に反る。

三角筋を使って右腕上腕部を後方に引っ張ったときに左膝が割れる。

リブダウンも大きいが、ボールを引っ掛ける。

アウトハイに真っすぐ143キロが外れる。

⑪カンポスは、左足を上げたときに、右足の踵に重心を残す。トップを作ったときに、コックした右肘が一塁側に反り、左膝が割れる。

インローのスライダー135キロをペゲーロは空振り。

⑫カンポスは、左足を上げたときに、右足の踵に重心がかかる。

右肘をつまみ上げたときに、左膝は割れないが、左肩は開く。

アウトハイにスライダー136キロが外れる。

⑬カンポスは、左足を上げたときに、右足の踵でプレートを踏んで、左膝を内に入れるのが不十分なまま、ヒップファーストが不十分でステップ。

右の三角筋を使って右腕上腕部を後方に引っ張ったときに左膝が開く。

ストレート146キロがアウトハイに外れ、ペゲーロに四球を与える。

⑭今江への初球、カンポスは、拇指球を着け、やや踵よりに右足の重心を置く。

右肘をつまみ上げたときに、左膝は割れないが、左肩が開く。

スライダー133キロが真ん中低めに外れる。

⑮カンポスは、2球目、右足の重心を拇指球→踵に移動してステップ。

骨盤は三塁側に滑らず、後ろの骨盤を打者に隠せている。

右肘をつまみ上げたときに、右足を蹴り始める。

エッジのかけ方が甘いから、左膝は割れないが、左肩が開く。

トップを作ったときにコックした右肘が一塁側に反る。

ストレート146キロがインコースベルトのストライクゾーン内に入る。

頭が一塁側に傾いた回転軸から外れる。

ストレート146キロがアウトハイのストライクゾーン内へ行く。

今江は、レフト前安打。

広島3-4楽天

⑯岡島の初球、カンポスは、右足の足裏全体でプレートを踏んで、拇指球に負荷をかけずに、拇指球で着地してステップ。

右肘をつまみ上げたときに右足を蹴り始めているが、左肩は内旋できている。リブダウンも大きい。

⑰カンポスは、左足を上げたときに右足の踵に重心を置く。トップをキープしたまま、右肘を出していき、リリースするときに左膝が割れる。

一塁側に回転軸を傾けたときに、頭は、左の骨盤の上に辛うじて乗っている。

真ん中高めにスライダー135キロが外れる。

⑱カンポスは、左足を上げたときに右足の踵に重心を置く。

左膝を本塁側に向けるスピードが速いのでを瞬発力が伝わる。

右肘をつまみ上げたときに、右足のスパイクの内側でエッジをかけ、左肩も内旋できている。

トップも一塁側に反っていない。

胸の張りの大きさも減じていない。

左足は、踵から着地へ向かう。

しかし、左膝が割れ、一塁側に傾いた回転軸から頭が外れている。

インコースベルトの高さの真っすぐ147キロを岡島(左打者)は、三塁側へファウル。

⑲カンポスは、左足を上げたときに、右足の踵で強くプレートを踏む。

左膝を内に入れ、ヒップファーストでステップ。

胸の張りは大きいまま、トップを作ったときの右肘のコックは、一二塁間に伸びる右肩のライン上にある。

ボールを持つ手は、頭の方に向けている。

最後まで左肘は割れない。

それでいて、上体は、一塁側に傾き、リブダウンも大きい。

岡島は、インローのスライダー137キロを空振り三振

⑳内田への初球、カンポスは、左足を上げたときに右足の重心を踵に置き、拇指球で着地。

右肘をつまみ上げたときに、左肩を内旋できている。

トップの角度をキープして右肘を出していくときに、左膝が割れる。

アウトハイにスライダー126キロが外れる。

㉑カンポスは、2球目、左足を上げたときに、右足の重心を踵に置く。

右肘をつまみ上げたときに、グラブを肋骨に沿わせて引き始めている。

左足を着地したときに左膝は本塁方向に向いているが、つま先は開いている。

三角筋を使って右腕上腕部を後方に引くときに、左膝が開いている。

回転軸の中心に頭を乗せて、右肩を叩きつけるようにリブダウンしている。

ストレート146キロがアウトローに外れる。

㉒カンポスは、左足を上げたときに、右足の踵を強く踏んでからステップ。

右肘をつまみ上げたときに、左肩は内旋できているが、左膝は割れている。

左足は踵から着地に向かう。

アウトローのスライダー128キロを内田は、空振り。

㉓カンポスは、骨盤の高さまで左膝を上げる。

右足の重心が踵にかかる。

左膝を本塁方向に素早く向けているが、トップを作りかかったまま、右足を蹴り始め、左肩が開く。

右腕を内旋してから左膝が開く。

真ん中低めのスライダー129キロを内田は、空振り。

㉔カンポスは、左膝を上げたときに、右足の踵でプレートを踏んでから、ステップ。

本塁方向に左膝を向け、トップを作りかけたまま、左肩が開く。

右腕を内旋したときに、左膝が割れる。

アウトハイの真っすぐ142キロで空振りの三振。

カンポスは、最後まで投球動作の狂いを立て直すことができなかったね。

カンポスは、日本の投手のように、左足で弧を描いたり、三塁側に四股を踏んで、いわゆる置きに行って打たれたのではない。

右腕は、内旋し切れている。

打撃でもピッチングでもフルスイングできる選手は通用する。

修正ポイントは、ステップする前の右足の重心移動と、それと関係するが、右肘をつまみ上げたときに左肩が外旋してしまうので、左肩の内旋をキープすること。

カンポスのストロングポイントは、尋常でなく大きい胸の張りである。

胸の張りを抑えろと言うのではない。

右足の踵でプレートを強く踏むと、胸の張りを作って、キープしたトップの角度で右肘を先に出して三角筋、右腕上腕部を後ろに引っ張るのではなく、トップを作ったときにコックした右肘が先に後方に引っ張られたり、コックしたした右肘が沈み、右肘の出が左肩、左膝、左股関節の外旋よりも遅れる。

拇指球に重心がかかると、左肩が開く。

左足を着地したとき、ボールを持つ手が頭から出てきたときに左膝が割れていたら打者は振り遅れないが、右腕を内旋とシンクロして左膝が割れていくのは、回転軸を一塁側に傾けるオーバースローの場合、左内転筋、左膝を蹴り、伸ばしていく上で、止むを得ない。

右足は踵重心でも、拇指球に負荷をかけて地面を踏んでステップすると、トップを作る過程で左膝が割れる。

カンポスは、基本として、右足の足裏全体で踵に重心を残してプレートを踏んで、拇指球に負荷をかけずに拇指球で右足は着地してステップしていく投手である。

ステップ前の右足の重心移動を一定させることで、右足のスパイクの内側でエッジをきちんとかけられるようになり、右肘の出が左肩や左膝の開きよりも遅れることがなくなる。

最も簡単な修正手段は、左膝の上げる高さを骨盤のところで一定させることである。

カンポスは、1回 24球 2安打 2奪三振 2四球 2失点(自責同じ)

中﨑のピッチング

中﨑は、左膝を骨盤よりも高く上げ、右足は、踵が浮いて、拇指球に重心がかかる。

ステップしたときに、体の右側に縦に真っすぐにラインができる。

制球がしやすくなるが、胸の張りが大きくなく、背筋に負荷がかかるので、1試合当たり、多くの球数が投げられない。

中﨑は、この試合9球目、左膝を骨盤よりも高く上げ、右足の拇指球に重心をかけ、トップを作る過程で右肘が逆L字になり、右肘をつまみ上げたときは、左肩の内旋はできているが、トップを作ったときに、胸の張りはあり、左膝は本塁方向を向いているものの、左肩が開いている。

トップを作るのが遅れているので、左肩が右肘の出よりも先に開いてしまうのである。

三好には、アウトコースベルトの高さの真っすぐ系144キロをセンター前に打たれる。

中﨑は、トップを作る過程で、左膝は開かない。

しかし、テイクバックした後、右肘をつまみ上げる過程で、右肘が逆L字になる。

右肘の出が遅くなり、トップを作り切らないうちに、リリースするので、ツーシームがシュート回転して真ん中低めに外れる。

失速系の球は、失速(シュート回転)したらダメだ。

変化するのが早く、加えて目線から遠い低目、打者は対応しやすくなる。

中﨑は、山下に真ん中低めのツーシームを右中間を破られるが、始動を早められて体が前に出されながらもスイングの結果、ボールを長く見れている。

中﨑は、1回 26球 2安打 3奪三振 1失点(自責同じ)

楽天投手陣vs.カープ打線

試合は、4回、エルドレッドのところで、美馬が、右足踵に重心を残してステップ。

右足でエッジがかかったときに腰が沈み、左肩が腕をつまみ上げたとき、左肩は、トップを作る過程で開き、ボールを引っ掛ける。

アウトローにスライダー135キロが外れる。

次の球(71球目)、美馬は、同じ投げ方で、トップを作る過程で左膝、左肩が開く。

エルドレッドが、美馬の71球目、真ん中シュート140キロを、ボールの出どころが現れたとき、左膝を落として、トップの角度をキープしてからスイング。

左越えの二塁打を打つ。

嶋は、シュートがかかった送球をラインをまたがらずに三塁線に右足をかけてキャッチし、ベースの一角を開けてブロック。新井もタッチをかいくぐり、左手でベースにタッチ、判定に関しリクエストがあったが、覆らずに2-2同点。

完全に新井の手が本塁にタッチしたのが先だわな。

美馬は、4回 81球 4安打 6奪三振 3四球 2失点(自責同じ)

辛島は、左膝をつまみ上げたときに、右肩が開かない。

鈴木誠也も真ん中低めチェンジアップ119キロに頭が前に出されて遊ゴロ

辛島は、左足の重心を踵から拇指球に移してステップ、左肘をつまみ上げたときに、右肩が開かないが、インステップしてスリークウォーターから投げて、右膝の開きが大きい。

美間は、ヒッチして上げる打法で左肩が動かずに、辛島の投げた真ん中高めの125キロのスライダーをレフトスタンドに本塁打。

このバッティングは、ナイスバッティングだよ。

辛島は、3回 43球 被安打1 被本塁打 1 奪三振2 与四球2 失点1(自責同じ)

青山は、左足を上げたとき、右足は、踵→拇指球の順に重心移動

右肘をつまみ上げたときに左肩、左膝が開いてボールが高めに外れることがある。

船越は、ヘッドが遅れてアウトハイ142キロを捕邪飛

青山は、右足の踵にも重心を残してステップ、右肘をつまみ上げたときに、右足を蹴り始め、左肘は本塁方向に向ける途中で、左肩が開いてボールを引っ掛ける。

庄司は、体が前に出されて真ん中低めフォーク135キロを空振り三振

青山は、右足の踵に重心を残してステップ、トップを作る過程で左肩が開く。

堂林は、頭が前に出されてアウトハイのスライダー126キロを空振り三振。

青山は、1回 16球 無安打 2奪三振 無失点

ハーマンは、右足の踵に重心をかけてステップ。

トップを作る過程で、左肩が開き、左膝も割れる。

石原は、アウトローのナックルカーブに頭が前に出されてヘッドが返り、三振

會澤もアウトローのナックルカーブに頭が前に出されて三ゴロ

ハーマンは、1回 11球 無安打 1奪三振 無失点

まとめ

投手は、本塁打を打つときのバットでこすってボールの下にくぐらせるのと同じ要領で、リリースのときに、小指を本塁側に向け、45度の角度でボールにコンタクトして、右腕を内旋して、小指先行でチョップしながら、人差し指、中指を下向きにこすり、ボールの下にくぐらせて、バックスピンをかける。

この試合の球場のマウンドの傾斜は緩く、バックスピンのかかり方が落ちるので、オーバースローの投手にとっては、不利であった。

しかし、プロは言い訳をすることはできない。

その条件の中で、できることをやり切って投球動作上のロスをいかに最小限に抑えるかだ。

岡田もカンポスも中﨑も、投球の出発点である右足の踏み方に課題が残った。

更に、岡田は、スライドステップのときのフットファーストの修正、骨盤の滑りの修正だな。

昨年から再三言っているが、岡田の右肩だと1試合当たりの球数を放れない。

やはり、先発は難しいんじゃないか。

2018年岡田が打たれて点を取られたのは、初めてではないが、カンポス、中﨑が打たれて失点したのが初めて。

オープン戦で打たれたことにより、開幕までに修正する点が明らかになったことはプラスと評価しなければならないだろう。

[追記]

ウェスタン中日1回戦で高橋昂也が先発して6回 被安打5 与四球1 9奪三振 1失点。

グラブを持つ手を解いてから脱力して投げ、右膝の上げる高さは、骨盤より下、左足の足裏全体でプレートを踏み、左足踵に重心を残して右膝を内に入れ、ヒップファーストでステップ。

右肩、右膝の開きもなく、右足の三塁側へのターンもできている。

4回裏、右打者に左中間を破られて1点取られるが、その球も右肩、右肘が開いていない。

左足のターンが中途半端だったのと、コースが腸腰筋が最も伝わるインローであったことが原因。

6回になっても、胸の張りが大きく、左肘、トップの位置も高い。

ファウルは、逆方向が殆ど。

試合は、広島4-3中日

九里は、3月3日教育リーグ中日戦で、4回 被安打2   無失点

3月14日、社会人三菱重工広島相手に6回パーフェクト(1失策)。