二軍投手の内、中継ぎ投手として誰をテストするか。

Last Updated on 2017年12月4日 by wpmaster

オールスターの期間、ファームの試合の絵を沢山見させていただきました。

今現在、また、今後のことを踏まえると、先発は足りていますが、後ろを投げる投手が不足しています。

筆者は、8月に入ったら、藪田、大瀬良のリリーフ転向を提案しています。

監督も、岡田のリリーフ転向を示唆するような発言をしています。

それでも、故障歴のある投手がほとんど全てなので、やはり未だもう一人中継ぎは不足でしょう。

7月いっぱいは、ギリギリ”若手”を試すことができます。

特に、今は、先発投手が何人か抹消されていて、登板日に即登録なので、

数日間ではあるものの若手投手を試すことができます。

筆者は、先発、リリーフ共、レベルの低い左投手を投げさせるぐらいなら、

レベルの低くない右投手に投げさせた方が益しという考え方です。

只、一軍で通用する左投手がいれば、登録して起用してもいいと思います。

左投手は、右投手に比べ数が少ないので、若手とは言えない投手もいますが、

議題に上ることが多い投手について書いてみたいと思います。

塹江敦哉(3年目 20歳)は、ファームで、10試合 43回1/3を投げて48安打、31奪三振 31四球、防御率4.98で、

主に先発での調整をしています。

塹江は、右足を曲げたままノンストップで、右足で弧を描かずに本塁方向に、ステップ、着地。

スライドステップでも右足で弧を描かずにノンストップで本塁方向にステップ、着地する。

フィニッシュのときに、右膝が真上に伸びて骨盤を使って左足を右足の上を通過させて三塁側に重心移動させて投げた球は、

目を見張るものがある。

フィニッシュのときに、一塁側に重心が残って、一塁線方向に左足を着地したときは、右膝が体の中心線方向に斜めに伸び、

股関節下が台形になっているか、右膝が緩く曲がっている。

確かに、このような一塁線に重心が残っているときは、低めに制球でき、ファームの打者を三振に取ってはいる。

しかし、ファームの打者だから抑えられたのであって、一軍の打者には、打たれるだろう。

塹江は、右足をステップしたとき、頭が三塁側斜め下に倒れることがある。

左肩付近の空間が広くなり、左腕が制御できなくなり、手首が寝てボールを引っ掛けて低めに外れて四球を出すことがある。

しかし、頭が残っているときは、ベルトより高低に伸びがあるように錯覚させるストレートが投げられている。

佐藤祥万は、ファームで22試合、22回1/3 15安打 15奪三振 3四球 4自責 防御率1.59

佐藤祥万は、ステップするときに、右足で大きく弧を描く。

打者はボールが見やすい。

大差リードの試合や敗戦処理は、試合を完結させるのが仕事。

点差を詰められて、中﨑、Jackson、今村に準備をさせてしまったら役割を果たしたことにならない。

ファームで結果を出したが、一軍で全く使われなかったのは、この投球動作も原因だろう。

Nakaoshi Oscar Masaki(オスカル)は、ファームで23試合 23回2/3 19安打 17奪三振 10四球 7自責 防御率2.66

オスカルも佐藤祥万ほどではないが、ステップするときに右足で弧を描く。

一軍では、2試合の登板があり、1回2/3 1安打 防御率5.40

佐藤祥万は、プロ10年目来月で28歳、オスカルは、大学、社会人を経てプロ2年目の26歳。

今井同様、佐藤祥万もオスカルも若手ではないので、もう見限っていいと思います。

若手に目を向けて欲しいです。

戸田は、先日の試合についてのブログでも書きましたが、先発のサブとして起用するのがいいと思います。

ヤクルトは、先発投手は、6点までは、取られていいよという考え方です。

広島の場合は、5点までは取られてもいいでしょう(平均5.28得点)。

ロングリリーフは、40球前後投げれば、先発で投げたのと同じで、

中4日程度空けなければなりません。

枠の無駄使いということは何度か書きました。

広島の一軍で通用するレベルの投手は20人以上いるので、

実際に、先発投手が3回までに6点以上取られて降板した試合というのは、数えるほどしかありません。

先発が早い回で降板した場合のことを書く人が多いですが、

年に何回も、先発で5イニング食えずに、そこに至る過程で6点以上取られるような投手は、一軍に登録してはいけません。

戸田は、福井、加藤、ヘーゲンズ同様、先発ローテーションの誰かが離脱したときのサブという位置付けが妥当だと思います。

ファームは、育成又は、投球動作の修正、調整、確認をする場なので、ファームの成績は、一軍で通用するかとは関係ありません。

今、一軍で試すとすれば、塹江でしょう。

1イニング限定で、腕を振って投げさせてみることです。

腕を振るというのは、始動から体に負荷をかけて腕を振るということではありません。

始動のときに、体に体重をかけずに、体重の負荷を解放させて、下半身主導で

瞬発力を始動のときのゼロから、リリースのときに100%に持っていくということです。

もっと具体的に言えば、ステップする足で弧を描くな、左投手の場合、フィニッシュで一塁側に四股を踏むなということです。

塹江は、3~4点ビハインドの場面で投げさせて、ボールを引っ掛けての四球を連発しなければ、

8月に入ってから再び昇格させて、ビハインドの場面を中心に昨年の藪田のような起用をすればいいと思います。

話は逸れますが、坂倉は、消化試合(最終戦で優勝が決まらない限り、必ず存在する)に、

一軍で代打でテストしてみてもいいだろう。

スタメンで起用するとすれば、守備位置は、サードがいいでしょう(転向ではありません)。

[追記]

岡田は、2軍で数試合投げてからの一軍復帰となるとのこと。

監督は、併せて、中継ぎが不足していることも指摘しています。