今日の負けは、止むを得ないところであるが、痛い負けである。

Last Updated on 2017年12月5日 by wpmaster

順位予想の記事の中で書きましたが、ブキャナンは、セリーグの新外国人の中で最も高く評価していた投手。

この試合前まで防御率が2.06

試合前からハードな試合になることはわかっていた。

ブキャナンは、左足を上げ、左膝を曲げたまま真下に降ろす。本塁方向に左足を伸ばす。

左足で弧を描いていない。

股関節を使って、ステップを広くする。

三角筋を使って、胸を張る。

トップが上がり、肩甲骨周辺の筋肉を使い真下に降ろす。

リリースした後、左膝が伸びる。

骨盤付近の筋肉を使い回転し、体を前に倒して重心が三塁側から一塁側に移る。

体を前に倒しても頭が残っている。

右足蹴り上げ、左足首を通過を通過させる。

カットさせたり、指を縫い目にかける、かけ方や握りを変えて球を動かして投げる投手はいくらでもいる。

四球は、高めに外れたもので、手首が寝てボールを引っかけることがない。

この投手が抑えられるのは、そんな小手先の理由ではない。

一部始終申し分のない投球動作。

これが抑えられる理由。

ブキャナンは、左打者には、インコースにカットボール、スライダー、アウトハイに真っすぐ系、右打者には、真ん中高めの真っすぐを要所で使って抑えていた。

中村とのバッテリーは、各球種の使い方も良かった。

初物だから打てなかったのではない。

田中~鈴木までが状態が良くないから打てないのではない。

どのチームも何度対戦しても打ち崩すことができない投手。

実力としては、Kris Johnsonぐらいの実力はある。

広島打線は、エルドレッドがカーブをヘッドを残して本塁打を打った。

8回チェンジアップを打った菊池を二塁に置いて

丸の当たりはライト前で、走者の後ろの打球だが、

当たりも浅いし、チャージしてきたので、本塁突入しても

その後の打者がブキャナンを打つ確率よりはセーフになる確率は高いかもしれないが、

得点は難しかったかな。

連打で点を取れる投手ではない。

中継ぎの近藤一樹も、右足を蹴り上げ、左足首の上を通過させる動作で、体感速度の速い球を投げていた。

野村は、新人の年から一昨年辺りまでは、投げ終わった後に三塁側に重心が傾いて四股を踏んでいた。

現在でも割とよくそれをしている。

しかし、野村は、昨年当たりから、リリース後左足を軸に右足を蹴った後、左足首を通過させる動作を採り入れ、

今日もそれを要所で採り入れてきた。

インコースを投げるときに一塁寄りにプレートを踏むようになったことよりも上述の動作を採り入れるようになったことが

昨年の躍進に繋がったのではと思っている。

野村は、外からのシュートを上手く使っていた。

7回2失点。

責めることはできない。

今村も後述の中田ほどではないが、肩が上がっていない。

一岡は、手首が寝てボールを引っかける。

薮田も手首が寝てボールを引っかける。 三塁側に重心が傾き四股を踏むことがあった。

左足で弧を描いていないが、一塁側に重心を移動させるのが早いことがあった。

右足を蹴った後、一塁側に、左足首の上を通過させて雄平を三振に取った球は良かったが、

結果三者凡退に抑えたものの内容は良くない。

故障から復帰した中田廉は、ここまで持ちこたえてきたが、

今日になって、リリースのとき、右肩が左肩よりも下がって”谷”ができている。

肘もトップも下がっているわけだ。

右肩の限界は超えた。

大松に本塁打を打たれて

広島2-3ヤクルト

試合終了

スコア上は、ロースコアの投手戦でいい試合だった。

しかし、Jackson、今村、薮田、一岡、中田と起用して

引き分けに持ち込めず、中継ぎ投手を消耗させる結果となった。

中田は責められない。

中田にタオルを投げてやれ。

試合後登録抹消だ。

チーム状況を優先してこのまま一軍に置いておいたら、これが現役最後の登板になるよ。

他の中継ぎ陣もJackson以外は総じて内容は良くなかった。

2戦目は、薮田、今村、一岡は投げさせられない。

今、不足しているのは、勝ち試合の中継ぎ投手

今井、佐藤、永川らの名前が挙がっているようだが、

オーバースローの投手がサイドスローに転向するということは死刑宣告に等しいこと。

敗戦処理をこれ以上置く必要もないしな。

大瀬良ーブレイシアーJackson(勝ち試合)、

大瀬良ーオスカルー高橋樹也(負け試合)でいくしかないだろうな。

>コメント有難うございます。

cayoppi50様

一岡以外の投手も緩い変化球を投げられるわけですから、打者の膝を見て体が前に出ているようでしたら、インハイの真っすぐ系を続けるだけでなく、緩い球を投げるという手段もあるわけですから、2つの方法(手段)を上手く使えばいいと思います。

Jackson以外の中継ぎ投手は、疲労が投球動作にも表れています(昨年の起用法から、Jacksonにも疲労はあります。)。

中田は限界を超えてしまいました。

解説の谷沢さんは、鈴木の構えについて、>で立っていることと、膝を強く曲げすぎることを挙げていました。

前者は、>(骨盤の上に上体を乗せホームベース側に上体を前傾させること)で立つことにより、股関節と後ろの腰の内臀筋を外旋したときの瞬発力がヘッドに伝わりますので飛距離が出ますので直さなくていいですが、膝をタイトに曲げすぎていると、速度を評価して前後に”懐の深い”打撃がしにくくなります。

いつものようにルーズに曲げて立たないと、速度を評価できないだけでなく、体重移動もスムーズにできません。

テイクバックのときに、後ろの膝が伸びると足を上げ下したときに目線がブレます(投手出身で膝から下も鍛えられているので片足で体重を支えられていましたが)。球を受けたりトップも入れ直したりします。体が前に出るのを止めることができなくなります。

テイクバックのときに、膝を強く曲げていると、やはりこちらもトップの位置を一度に深く入れることができません。体が前に出ることを止めることができなくなります。

これでは、変化に対応できません。

セーフティバントは、相手に1アウトをタダでくれてやるようなものです。

個人的には、アウトになるにしても、スイングしてアウトになって欲しいです。


カープの中継ぎ陣に言えるのは、一岡を覗いて緩急の差が少ない、JJのようにストレートに力が有れば別だが、他の投手はそこまでの力は無くタイミングが合わせ易い・・・、ここを修正せねば厳しい。
特に薮田、中田(廉)は使い過ぎ、これじゃあシーズン終了まで持たない。
攻撃面では昨日に限れば誠也でしょうね、タイミングが全く合っていなかった。
ブキャナンのボールは常に動いていて打ちにくい投手やね、だからセフティーバントをやって揺さぶる等工夫がね、以前のような”厭らしい”カープの野球をやって欲しい。
まあ、ここ数試合の中では良いゲームではなかったかな・・・。