延命したものの、逆転優勝され得る状況は変わりません。

Last Updated on 2017年12月7日 by wpmaster

3.5ゲーム差にされたら、今季は、ひっくり返されるのは確実、ご臨終。数字だけ見れば、たかが4連敗だが、選手層は底をつき、レフリーストップ寸前のところ、ひっくり返されても、巨人の選手や巨人ファンを祝福してやれや、広島の選手を咎めるな、そう書こうと思っていた。

中﨑、Jacksonは、セリーグの平均よりも、成績、投げている球も劣るわけではないが、投げている球そのものについては、澤村、Mathiesonよりも落ちる。巨人打線は、中﨑、Jacksonを苦にしないが、広島打線は、Matheison、澤村に、何年も前からまるで歯が立たない。完璧に封じられてきた。

第1戦は、菅野が足の血豆により4回で降板したにも関わらず、巨人の中継ぎ、抑えを打てずに敗戦。菅野は登録抹消されたが、10日で戻るであろう。巨人は、投手陣が整備されてきた。西村、山口は、全盛時の力はないが、それでも広島打線は打てなかった。

巨人は、試合巧者で、接戦を勝ちきれない”弱い広島”が浮き彫りになった。両者の実力の差は、スコア以上にあった。巨人の個々の選手の数字を見れば、阿部、坂本、村田、菅野、田口以外はパッとしないが、これがひっくり返されうることの根拠だ。

3戦目も、巨人、広島のファンでない、普段余り野球の興味のない人にとっては、点の取り合いで面白い試合であったかもしれない。

岡田が肩の故障で3点取られたのは気がかりであるが、3-3の同点からは、点の取り合いで俺の大嫌いなルーズベルトゲーム。

それでも、9回、菊池が澤村から同点本塁打、新井の勝ち越し打で勝ち、澤村を負け投手にしたことは一応の成果だ。

鈴木は、初戦で菅野から、ど真ん中よりボール2個分位上の内に入る139キロの伸びるワンシームを軸を利用してセンター前に弾き返し、今季菅野から初安打を打ち、又、その後も甘い球を逃さず安打するなど、打撃の内容は良くないものの、毎試合最低1安打打つなど、率そのものは、それほど、下げていない。そこが他の広島の打者と違うところであり、速球に振り負けない強いスイングができる数少ない選手。

鈴木は、得点圏打率.371、打点67稼ぎながら、新井、松山らの足の遅い選手、エルドレッドのように三振の多い選手の後に置かれることが多いので、次の回の先頭打者として迎えられてしまうケースが多く、チームとしては非常に勿体無いことをしていたと思う。打順の組み換えをもう少し考えてみても良いと思う。

菊池、巨人の本塁生還を抑止した鈴木とセンターラインから右の守備が、広島が巨人を上回る数少ないところである。

エルドレッドは、ファームで44打数で6本塁打したいるが、相手は2軍投手。一軍に上げても、内海や山口を打てても、菅野、マシスン、澤村らの速球投手にはまるで歯が立たない。かすりもしない。それでこれまでも重要な試合を勝ちきれずにきた。

ルナは、三振が少なく、軽打やケース打撃ができる。終盤で、チームが打てないときこそ、活きてくる選手。ルナ据え置きが妥当だと思う。

岩本は、外野でスタメン起用すると打てなくなる。スタメン起用するなら、新井が休養したときに、一塁だろう(三塁ルナ)。安部は、ルナが休養したときに三塁だろう。

藪田を3連投、回跨ぎと酷使している。投手に本塁打を打たれたのはいただけないが、満塁の場面は最少失点で切り抜けた。回の頭から投げる場合、三振は殆ど必要ない。初球から打たせて取る球を投げて少ない球数で四球を回避しなければならない。強い球が投げられるので、リリーフの一角として、9月には、必要な選手、敗戦処理は、ベテランにやらせ、若い芽は摘まないでもらいたい。

ヘーゲンズは、最近ツーシームやフォーシーム、スラーブを投げるようになってきたが、メッキが剥げてきた。二軍に落としてモデルチェンジが必要。登録抹消、再調整ということで3イニング投げさせたのだろう。

デラバーは、ファームで4試合投げ、4イニング無失点であるが、調整具合、どの程度の球が投げられるかは伝わってこないが、一軍で通用すれば、大瀬良が球速、キレとも戻らず、リリーフで起用できないだけに少しは明るい状況になる。

デラバーが現段階では未知数であるので、ヘーゲンズの先発転向は今シーズンはないだろう。一岡、今村に7回はキツい。デラバーがやられたら今度こそ、投手陣は崩壊だ。

岡田は、投手に転向したのが遅く、体が出来上がらない内に、回跨ぎをこなしてしまったのが原因だろうか、リハビリをしながら、トレーニングで肩を強化し、作り直してもらいたい。

岡田が離脱した分は、九里と二軍で成績ではなく、4番手以降の投手なので、最も益しな球を投げ、一軍で通用したことのある中村恭、横山辺りの昇格だろうか。

巨人にとっては、7月までは、オープン戦であって、内海、大竹、マイコラス、山口、西村、マシスン、坂本、阿部、長野、ギャレットらにとっては調整の場でしかなく、ウエスタンやイースタンの選手と対戦しているようなもの。チームの勝敗に一喜一憂せず、結果が出なくても悔しがる表情を見せない。使える選手、使えない選手を振り分けながら、5割前後の勝率をキープできる。広島は、そんな巨人に11ゲームを付けているときから勝ち越せずにいた。

5.5ゲームは未だ、ひっくり返されうるゲーム差。首位打者の坂本、阿部、村田と3割打者が続き、ギャレットも.270まで打率を上げてきた。

阿部は、インローに長打が出るツボがあり、インコースのベルトの高さの球も強い。インハイにも余り手を出さない。インコースを見せて外へ、又は、裏をかいてインローへ投げ込むといった攻めが通用する打者ではない。ゾーンの中では勝負できず、ゾーンの真ん中高目よりボール2個分高いところに投げ切りファウルを打たせ、アウトローのバットの届かないところや、地面にこするような落ちる球でゴロを打たせるしかない。外一辺倒の攻めは非難できない。坂本には3打席に1回は打たれるだろう。阿部を徹底してマークしなければならない。

阿部を始め、これまで広島を嘲笑してきた巨人の主力選手に、嘲笑してきた相手にペナントをさらわれるという屈辱を味わわせてやろう。

[追記]

隣の芝は青く見えるだけで、厳しいのはどの球団も同じだと思いますが、広島の現状を考えれば、巨人に限らず、全球団舐めてはいけないと思います。

他球団ファンが巨人の監督になったつもりでブログを書くというのも試みとしては面白いかもしれません。

[追記]

試合当日も一軍選手の登録、抹消があるので、ヘーゲンズの抹消はわかりませんが、もし抹消するのであれば、デラバーが佐々岡コーチから見て調整完了であれば、エルドレッドではなく、デラバーを昇格させて欲しいです。プロとプロの戦いは、特に巨人戦ともなれば、試合の終盤勝負となりますので、坂本、阿部、村田、ギャレットのクリーンアップに限らず、筒香、山田らをも完璧に封じ込めるような強い投手が必要になってきます。今村は、球にキレがあるときは、簡単に抑えますが、ないときは、下位打線に打たれ簡単に点をくれてやる、投球にムラがあるようでは、これから先のペナントでは命取りになります。

田中と丸の状態をどう考えるかによって、一番丸、二番菊池、三番鈴木も有りだと思いますが、田中が打てなくても四球を選べ、3番の丸が走者を返せているのであれば、1~3番はこれまでどおり、田中、菊池、丸で4番鈴木の並びがいいと思います。併殺の少ない4番ということで相手から見れば嫌な打線になります。厳しい攻めは既にされていますし、チーム一スランプが短く、栗原や若い頃(28本打った頃)の新井よりも確かな技術を掴んでいますので、大きく率が落ちることはないと思います。