[選手名鑑]インサイドアウトスイングの完成度が高い上本崇司

Last Updated on 2022年7月24日 by wpmaster

右投げ右打ち
生年月日 1990年8月22日
広陵ー明治大ー2012ドラフト3位
公称サイズ 170cm 73kg

打撃

上本は、ヘッドを45°よりも90寄りに立てて、又は、投手方向に向けてセットアップする。右足はスパイクの内側でエッジをかけ、左足は小指球にウェイトをかけセットアップする。僅かにオープンスタンスであるが、ほぼスクエアスタンスである。上本は、トップハンドの親指基節骨、中指基節骨でグリップを握る。トップハンドの人差し指、親指の指先はグリップから離している。上本は小園、鈴木誠也と同じグリップの握り方をする。右肘をヒッチしてから、左足スパイクの内側で地面を蹴る。右手親指基節骨でグリップを叩いてフライングエルボーをする。右足踵が地面を離れる。左腕前腕部が回外し、ニュートラルポジションも維持できている。
上本は、左足は、足首を底屈しスパイクの外側から入射する。左足の着地位置の探り又はスライドステップの前に右足の小指球からスパイクの外側、踵でブレーキをかけている。後ろの股関節の外旋という野球の土台ができている。
上本は、右足のスパイクの外側に体重を乗せる間が足りずに右膝が内に入っても、それでも右足底屈ギリギリまで右肘がヘッドの外側に張り出している。
左手親指のしなりを解いた後も、両肘を畳んで前肩が開かない(=後ろの肩関節が残る)。骨盤が前傾してヘッドが立つ。両腕の前腕部の屈筋が突っ張らない。

上本は、グリップを右手親指で押し込んで、上体も骨盤も縦に回している。ヘッドステイバックの後、両股関節が後ろに引っ込めているから押手の肘が後ろの股関節よりも前に出る。押手の肘の推進、親指のしなりの解除が後ろの股関節の外旋が解けるよりも先行する。バナナカーブもピレラと同じくらい大きい。
ヘッドの稼働域が広いから加速距離が長い。ヘッドが走る。故に飛距離が出る。
シャッフルしながら両股関節をぶつけると右股関節が屈曲し、右膝が地面に付くマン振りができている。最後は尻もちをつくまで振れる。フォロースルー期は、右手小指基節骨でグリップを叩く。ヘッドが投球の軌道の下に入る。左膝で地面を蹴って左足踵を支点に左足首を背屈。ヘッドステイバックの大きさ(どの選手もファロースルー期のMaxのとき)は、吉田正尚よりわずかに小さい程度。ヤクルト村上宗隆よりも大きい。右打者では鈴木誠也や山田哲人と同じぐらいの角度である。
両股関節をぶつけた瞬間の両股関節以外脱力できている。左足首底屈のときにヘッドが立って右ストライドも狭く回転半径が極狭である。ヘッドステイバック期、フォロースルー期でヘッド左膝が突っ張って左足首が背屈、前足を軸に回っている。フォロースルー期は、メジャーの選手のように左足踵を支点に左股関節を外旋させる。全く力感を感じさせないスイングをする。
高目をファウルを打ったときも、ストレートに又はスライドステップで左足首を底屈し、左足のスパイクの外側から入射しストライドを広げない。ソト、オースティンのようにインサイドアウトで順方向、逆方向捕手方向に振っている。

走塁守備

内野守備は、バックステップ、シャッフルの完成度は高くなく、背骨の左側で捕球する。打者のトップハンドと距離が取れる外野守備においては、バックステップ、シャッフル、ベアハンドキャッチができつつある。
走塁は、バックステップ、シャッフル共にできる。ベースランニングの水準は、羽月に次ぎ、大盛と並ぶ。

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