FA権を行使せずに中日に残留した吉見一起のピッチング

Last Updated on 2022年4月12日 by wpmaster

オールドカープファンは、松坂の右肩をつかんで負傷させたり、カープファンのサインをもらうときの態度を問題にするが、お前らが選手達にしてきたことも相当ひどいもんだぜ。

よく俄かを批判できるよな。

ところで、今季から一軍投手コーチになった佐々岡は、投げ込みの必要を説くが、強制はせず、個人のフィジカルに応じて調整させるようだな。

先発に長いイニングを投げさせ、完投を増やすことを要望するが、これも強制はしないようだ。

現実の世界には、27球で27個のアウトを取れるピッチャーなんていないからな。

中6日といっても、6日間の間もブルペンで投げるからな。

先発調整は相当ハード。

俺は、複数の投手がいた名門私立じゃないから、有無を言わせずに全試合先発完投させられた。

俺ですら、ヘロヘロの球に試合終盤になってもよければ、150球、160球と投げられた。

現役時代、もっとも点を取られたときが10失点、あのときは一体、どれぐらいの球数を投げたんだろう。

プロの投手ならもっと投げられる投手もいるだろう。

しかし、昔と違って試合終盤ヘロヘロの球では、必ず捕らえられる。

別所、権藤、稲尾、板東の頃とは違う

昔と違って、プロは下位打線のレベルが上がったから手抜きも難しくなった。

先発完投を求めたらイカンよ。

試合前のキャッチボールをしないという投手も増えたり、投手の調整も昔と代わってきている。

別に完投なんかチームでシーズントータル0でいいんよ、試合での球数は減っても、内容の凝縮されたピッチングをしてくれればいい。

くれぐれも、コーナーピッチングはしないことだ。

今回は、2013年6月4日のトミージョン手術から427日ぶりに復帰し、2018年シーズンオフは、FA権を行使せずに中日に残留した投手。

昨季の成績

手術前は、広島は、毎回のように走者を出しながら2失点以内にまとめられて中々勝てなかった投手。

3連覇する前は、3勝16敗。

最近3年間は、広島の3勝1敗(吉見の対広島戦防御率は、2018-3.14、2017-4.35、2014-4.91、3年間トータルで4.03)で通算6勝17敗。

2016年からは投球数に制限が設けられていたが、8月10日のヤクルト戦で6年ぶりとなる無四球完封を103球で達成、ヤクルト戦は9連勝となる。

動作解析

吉見は、右足の拇指球に重心をかけて右股関節を外旋して左膝をレッグアップする。

二段モーションで投げるときは、左足を踏み出す直前に右股関節を内旋する。

セットポジションで投げるときは、右膝をタイトに曲げて上体を右膝につくぐらい前傾させてステップする。

クイックで投げるときは、右股関節を外旋させたところからステップする。

左膝はルーズに曲げて二塁方向に内入れしてからステップする。

テイクバックは、右腕前腕部を回内させて右腕を背中の方にアーム式で引く。

左膝を「逆く」の字に曲げて左肘と推進させるので、どのようなマウンドにも対応できる投げ方である。

左足は、スパイクの内側から着地する。

トップを作ったときに、左肩、左膝が割れる。

体軸の一塁側への倒れ方が小さいスリークウォーターである。

走者を出してからは、左足を踵から着地させてオーバーハンドで投げる。

左足を着地させてから右肘が出てくるまでに間がある。

以前は、ステップ幅が広く、リリースの瞬間に左膝が曲がり、重心が低く、下半身がロックされていたが、昨季からは、リリースの瞬間に左足が突っ張ることができていることがある。

トミージョン手術以前は、地面と体軸が平行になるぐらいリブダウンしていたが、手術後は、リブダウンが小さくなった。

三塁側に右足を着地させて左膝の壁が崩れ、脊髄を軸に骨盤を左回りさせる動作にブレーキをかけてしまっている(股関節の下が台形になっている)。

三塁側に重心が残るのでシュート回転する。

拇指に重心をかけてレッグアップするので、マウンドが柔らかい横浜(防 5.25)、水分を含めると柔らかくなる赤土にしたコボスタ(防 4.70)での成績が良くない。

傾斜が急でステップ幅の調整が難しい東京ドーム(防 5.40)、ナゴヤ(防 3.60)での成績が良くない。

右股関節のタメを作ることが難しい傾斜の緩い神宮(防 4.50)での成績が良くない。

走者が出てからは、オーバーハンドで投げるので、打者は、吉見のレッグアップとシンクロさせて、クイックのときは、右股関節を外旋したときに、レッグアップ乃至は、すり足をして(始動)、始動が遅れないことが重要である。

2ストライクを取られてから、走者を得点圏に投げてから、試合終盤とかになると難易度の高いボールを投げるので、ヘッドをボールの内に入れてファウルを連発するのではなく、ヘッドをボールの外側に入れて引っ掛けて打つこと、すなわち、一振りで甘いボールを捕らえることが重要。

各種指標

コース別成績

右打者

左打者

球種配分

球種別成績

対戦成績