引き分けたものの、これからは故障離脱者を出さずに試合をこなしていくことが大事だ。

Last Updated on 2017年12月3日 by wpmaster

中日との3連戦の第一戦は、野村祐輔と鈴木翔太の投げ合い。

野村は、ステップのときに左足で弧を描いて投げた球を悉く打たれました。

堂上に対して投げた90、92、94球目で

トップを作ったときに右肩が下がり、ボールを引っ掛けます。

堂上を四球で歩かせます。

真っすぐ系もキレがなく、変化球も落ちません。

松井雅は、インローのシュート系の球で三振に取りますが、

骨盤の回転で作った瞬発力を伝えて飛ぶコースでした。

野村は6回で交代が妥当だと思って見ていましたが、

7回まで投げさせて1失点。

良くないながらも結果を出しました。

鈴木翔太は、三塁側に蹴って引き戻してからストレートにステップ。

フィニッシュで右足を左足の前を通過させて一塁側に重心移動できているので、

6回まで無安打無得点に抑えます。

鈴木翔太は、90、96、98球目で

トップを作ったときに右肩が下がります。

丸にフォークボールを右中間に引っ張られますが、

この球を投げるときに関しては、左足で弧こそ描いていませんでしたが、

左膝のタメが十分でなく、左膝の開きが早かった。

広島打線は、次の鈴木誠也のレフト前で同点に追いつきます。

真ん中高めの真っすぐをやや追いかけるようにして打ち、ボールの上っ面に当たり、

トップスピン(ゴロorライナー)が掛かってショボい当たりでしたが、82打点目。

谷沢健一氏は、鈴木誠也の後ろ足を引いている点を指摘。逆方向に打ってきたことの弊害なのだが、

そんなことをするぐらいなら、クローズドスタンスで前後の懐を深くして引っ張って欲しいところ。

中田廉もこの日はフィニッシュのときの一塁側への重心移動ができていた。

一岡もフィニッシュで右足を左足の前で蹴り上げて重心移動ができていた。

トップを作ったときに肩、肘が高く上がっていた。

中﨑もフィニッシュのときに右足を一塁側寄りの前方で着地し、重心移動ができていた。

Jackson、今村は、彼らにとって平均的な水準の出来。

中日では岩瀬が三角筋を使って胸の張りを作って投げ、無失点。

試合は、代打ゲレーロがゲレーロは真ん中高めの真っすぐを

トップが浅くてファウルした後、

アウトローのスライダーを空振り三振で引き分け。

代打で出た堂林は、構えたときから右腕に瞬発力による負荷が掛かり、右肘から指先までがロックされています。

これでは始動が遅れてしまいます。

広島打線は、4併殺で引き分けたが、

両チームの投げた中継ぎ投手の中に落ちこぼれた投手がいなかったことで

引き締まった投手戦となった。

勝ち負けはともかくとして、勝ち継投の投手を全て使ってしまったことは痛かったかな。

フィジカルがあっての技術。

これからは、4勝5敗ペースでも優勝なわけですから、

けが人を出さずに試合を消化していくことが重要である。

現在の広島の投打のレベルからすると、これから先、優勝が決まるまで、大差負けは1試合もないかもしれない。

今季は、もう、勝ち継投に一人も加えずに、この日の5人でやり繰りするのだろうか。

既に疲弊しているのだが、投手によっては、下半身主導で、リリース前に負荷をかけない投げ方をして対処している。

それでも、優勝してからパフォーマンスが落ちたり故障者が続出して崩壊しないかが懸案事項だ。