大瀬良大地は、来季先発にした方がいいのか、それともリリーフにした方がいいのか。

Last Updated on 2023年3月8日 by wpmaster

中﨑が腰痛によりWBCのメンバー入りを辞退したことにより、大瀬良が代わりに召集された。

中﨑も故障明けで、大瀬良も肘の故障から復帰したのが、事実上8月になってからである。

走攻守、投打とも来季に向けてやらなければならないことが沢山ある。WBCになんか行ってる暇なんかないの。

誠也にも、WBCではなく、メジャーの選手が調整にくるドミニカやプエルトリコ当たりのウィンターリーグに参加して欲しいのだが、

ここは、経済やそれに基づいた政治のブログではないので手短に言う。

ウチの大事な選手達をWBCに連れ回して宣伝、洗脳に使うのはやめてくれ。

>だったら、見なきゃいいだろう。

→オリンピックもWBCも見たことねえし、これからも見ねえよ。

>楽しみにしている人もいるのに、そんな言い方しなくてもいいじゃねえか

→どういう見解で、それを表明するのは、俺の自由。反対意見を封じる方が暴力だよ。

>選ばれた選手達は光栄ですと言ってるよ

→実際にそう思っていると言い切れるのかな?

話は、本題に入りますが、

黒田が引退し、黒田の10勝、150イニング来季なくなる。

野村も今年は、内容の割に結果が出来過ぎで、来季は、11勝ぐらいだろう。

大瀬良が先発転向を直訴するそうだが、

中﨑、Jackson、今村に、日本シリーズの登板が偏り、3者との格差をどうするかというチーム事情もある。

肩の故障歴があり、回跨ぎができない一岡は、リリーフに置かざるを得ないが、岡田は先発でも4勝しているが、8,9月にリリーフに回して優勝に貢献した大瀬良、藪田、岡田をどうするかという問題もある。

大瀬良大地の今季の成績

大瀬良は、BABIP(本塁打を除くグラウンド内に飛んだ打球が安打になった割合)が、2015年の3.11から、2.41%に下がった。

ゴロアウト率(=ゴロアウト/フライアウト)が43.9%(K.J. 64.4%)とゴロアウトの割合が低く、フライアウトの割合が高い。

インプレーの打球を排除した奪三振、与四球、被本塁打から評価するFIPが2.82から3.07%と自力アウトの割合が高くなった。

27アウト当たりの四球率は、2.55→2.49と若干良くなった。

Whipが0.97

LOB率(残塁率)が2015年の66.18%から、72.92%と改善された。

球種別成績

大瀬良の球種配分は、ストレート48.84%、カットボール34.10%、カーブ6.65%、スライダー4.34%、チェンジアップ2.60%、シュート1.73%、フォーク1.73%となっている。

ストレートの被打率は、.243。カットボールの被打率が2015年の.268から.156と格段に良くなった。スライダーの被打率は、.232→.250とあまり変わらない。シュート、フォーク、チェンジアップは、.000。

ストレートの空振り率11.83%(福井6.59、九里3.17%)、見逃し率14.20% 昨年のストレートの空振り率は、8.46%。

カットボールの空振り率23.73%(福井12.56)、見逃し率16.95% 昨年のカットボールの空振り率は、17.59%

チェンジアップの空振り率22.22%(九里16.00)、見逃し率22.22% 昨年のチェンジアップの空振り率は、11.86%

スライダーの空振り率は、6.67%(2015年は、14.76%)。

フォークは、データが少ないので、2016年は、0%だが、2015年は、空振り率4.48%

※福井と九里のフォークの空振り率は、各々15.81、19.62%

カウント別成績

カウント別では、3-1が.1000、1-0が.600、1-1が.500、2-2が.429となっている。

コース別成績

右打者のど真ん中が.400、インハイが.1000、アウトコースベルトの高さが.333

左打者のど真ん中が.571、インコースベルトの高さが.333

各種データ

右打者被打率.205、左打者.152

先発の防御率が12.00 3回4自責

救援が1.93 18回2/3 4自責

ランナー1、3塁.1000(1-1 1本塁打)、ランナー2塁で.400

それ以外のケースでは、殆ど打たれていない。

救援時における1イニング当たりの投球数14.83球

救援時における1アウトに要した球数4.94球

※データは、データで楽しむプロ野球、ヌルヌルデータ置き場他を参考にしています。

現代野球における先発と抑え

救援投手も回の頭から投げるようになり、以前のように前の投手がランナーを貯めてから登板することが少なくなった。

ランナーが出てから、ギアを上げればいい。立ち上がりの良し悪しは、それほど重要ではない。

しつこい打者をシングルヒットで出塁させ、球数を抑えることは先発と変わらない。僅差の場面では、初球から甘い真っ直ぐを投げて打たれるぐらいなら四球の方が未だ益しなのも同様である(点差があるときは、ソロホーマーを浴びた方がいい)。

救援投手もランナー1、3塁や2、三塁になるまでは、初球から各打者のヒッティングポイント付近のボール球を投げて少ない球数で打ち取っていけばよい。

先頭打者から空振り三振を奪っていく必要はない。

リリーフに回ったからといって、使える球種のいくつかを投げるのを止めて球種を減らす必要はないが、使えない球種は投げない方がいい。

三振が必要な場面以外は、見逃し三振は要らない。見逃させるカウント球も要らない。いかなる場面でも遊び球は要らない。

救援投手に適するか、先発投手に適するかの違いは以前より相対的なものとなった。

先発投手の場合、ランナー1、3塁や2、3塁の場面で1点取られても、大量点でない限り、回が早いので挽回でき、6回3失点に抑えれば、言い換えれば、防御率4.50の投手でも、打線がそれなりに打てるチームであれば、挽回可能でゲームを作ることができる。

先発は、ランナーがいて、早いカウントの勝負球に手を出してこなくても、ゾーン内の甘いところでも、前の手が主導の打者にバックスピンをかけられるコースと高さに投げなければいい。後ろの手首を立てて振る選手でも、インパクトに瞬発力が伝わるところは、フェンスを越えないライナーのコース、高さであればいい。ゾーン内の甘いコースでも、バットとボールの距離が取りにくいコースであれば、振り切られても野手のいないところに落ちるシングルヒットで済ませてもいい。

しかし、7~9回で点を許すと、挽回することが序盤、中盤で点を取られた場合よりも難しい。

5点差ぐらいがあれば、1点与えてアウトカウントを稼いだ方がいいが、僅差の場面では、1、3塁、2、3塁などの満塁の場面では、極端な話、内野フライで点が入り、三振の場合も捕逸や暴投で点が入るが、強打者で深い守備体系でゴロゴーの場面や足の速いランナーを塁上に出したときは、三振を取れれば、取れるに越したことはない。

プロの打者からストレートで空振りを取ることは難しい。益してやストレートで三振を取ることは更に難しい。

ストレート系が遅くて、ゾーン内の制球が良い投手は、打者は、ミートしやすい。

ストレートは、ファウルさせてカウントを取れれば上出来で、それよりも、空振りを取れる変化球、半速球が重要となる。

ストレートが遅いとまではいかないが、制球も良くはないが、福井や九里は、フェアゾーンに打ち返されている。

ランナー有りで、セットやスライドスッテップで投げるケースでは、初球からストレートを投げるバッテリーは、プロでは、殆どいない。

伝統的な起用のしかたは、先発ができない投手が中継ぎをやらされてきたが、フィジカル面ではなく、投げる球という面から言えば、リリーフができる投手の範囲は、先発よりも狭い。

球が速くない、横の変化しかない投手は、投手は、先発しかできないが、フォーシーム若しくはそれに準ずる真っ直ぐが速く、三振が取れる縦の変化球のある投手は、回跨ぎができれば、先発も抑えもやれるということである。

大瀬良大地のピッチング

大瀬良は、今季、軸足である右足を立て、左足は他の投手よりも高く上げるが、右足と頭のラインができて、胸が前に張れ、縦回転をボールに与え、重心移動した後の軸足である左足が突っ立ち、右足の蹴りが強くなり、初速と終速の差がフォーシームより小さいカットボールもより打者の近くで曲がり、スライダーも小さく曲がり落ちるようなスライダーを習得し、黒田のように三塁側にクロスステップしながら、インコースから内に入れたり、アウトコースのストライクからボールに、投げられるようになった。

前述のようにカットボールの被打率が格段に良くなった。

大瀬良は、カットボールとチェンジアップという2つの空振りを取れる変化球がある。福井や九里のフォーク、カットボールよりも空振りが取れる。

スライダーの空振り率も悪くない。スライダーの空振り率が落ちたのは、スライダの落ちが小さくなって、スライダーとカットのリリースの切り方、球の軌道が相対的なものとなったからカットボールにカテゴライズされたからだろう。

また、ストレートにカテゴライズされたものに、カットボールが混入していることもあるだろう。

チェンジアップにカテゴライズされたものの中にはフォークやスプリットが混入していることもあるだろう。

軸足の位置が定まり、引きつけられる打者は、変化量の大きい変化球を見送ることができるので、変化量が大きければいいというものではない。

チェンジアップも握力を要し、フォークも握力が落ちて投げ過ぎるとストレートが走らなくなるから多投はできない。

まとめ

先発は、球数が多いので、真っ直ぐの振りをリリースの瞬間まで脱力しなければならない。振りをセーブすると打者は対応しやすくなる。

カットボールが投げられるので長いイニングが投げられそうに見えるが、また、半速球は、フォーシームよりは制球しやすいとはいえ、早いカウントで、各打者のヒッティングポイント付近やインパクトに瞬発力の伝わらないところにコンスタントに投げる制球がないので、ゴロアウト率が低く、大瀬良は、少ない球数で打たせて取るということに難がある。

上述の制球は、試合で投げる毎に磨かれるので、それができるようになった頃には、ストレートが走らなくなる。プロで生活している以上、制球が向上するまで、ファームで調整という訳にはいかないし、チームも大瀬良をファームで眠らせておくわけにはいかない。

逆に先発で投げていたら、球数が増えて、100球当たりでつかまり、イニングが食えない。

大瀬良は、先発で起用しても、福井≧大瀬良>九里ぐらいの結果は、残すだろうけど、

先発かリリーフかは、チーム事情が関わってくるということ。

そうなると、福井や九里は、投げている球からしても、リリーフ起用は難しいし、過去、リリーフで失敗している。大瀬良は、投げている球からもリリーフができるし、過去2年、リリーフの実績がある。

リリーフで起用するなら、シーズン途中に先発とリリーフを入れ替えるのではなくて、シーズンの頭からリリーフでの起用をやれよということ。

大瀬良は、先発よりも、後ろ(救援)で起用した方が活きると思う。

肩と連関がある肘に故障歴があるので、回跨ぎのある先発よりも救援の方が、フィジカル上もいい。

大瀬良が後ろに回って救援の層が厚くなり、8,9月を乗り切り、優勝した。

上手く行っているいる以上は、動かさない方がいいだろう。

チームの連覇ということを優先すれば、来季以降もリリーフで行った方がいいだろう。

[追記]

巨人と日本ハムとの間で、大田、公文⇔吉川、石川(外野手)の2:2のトレードがまとまりました。早速、補強してきやがったぜ。

どう見ても、巨人の方が得なトレードなのに、日本ハムは、よく応じたな。

吉川は、日本シリーズに登板しませんでしたが、前田健太と同じ来季29歳、今季は、7勝6敗3S 4.19ですが、2012年は、14勝5敗 1.71で防御率のタイトルを獲得し、優勝に貢献。故障さえなければ、巨人のローテに入るでしょうから、ヤバいですね。

もう一つは、ドラフト2位の高橋に続き、ドラフト6位の長井に指名あいさつ。ドラフト日の記事でも書きましたが、即戦力ではないですが、この投手は、いじるところも少ないし、縦のスライダーも、いいですよ。現在のところ、入団に難色を示してしないので、無事、契約が決まるといいですね。

[追記]

投げている球と、打者の対応からリリーフの方が活き、チームの状況からもリリーフの方がいいと言っているのです。

肩が冷えては温め直し、硬式球を100球投げることがどれだけ大変か御存知ですか?

投げ終わった後の激痛は、尋常ではありません。肩、肘、膝、腰、背中、心拍数、それはもう凄まじい。

先発投手は、1試合投げる毎に相当な数の毛細血管が切れます。

>中6日なのでぬるま湯

→とんでもない、座薬や注射などをしながら投げている投手はザラにいます。

リリーフは、短命、3年持てばいいと仰りますが、岩瀬のように長年、大きな故障なく投げている投手もいます。ブルペンで投げるのと試合で投げるのとでは、力の入れる程度が違います。リリーフの方が、回跨ぎがなく、体に優しい。トレーニング、リハビリ次第です。

先発で3年どころか、1年で消えた投手、それどころか、1年持たずに、シーズン途中で離脱した投手など山ほどいます(例、中日近藤、広島高木、ヤクルト伊藤智仁)。

大瀬良もアマチュア時代、先発で肘を故障しています。

投球、打撃、守備、走塁、常識の嘘は沢山あります。

[追記]

黒田が抜けた分、先発を増やさなければいけないことは、度々、当ブログで問題にしています。

来季の先発、Johnson、野村、福井、ヘーゲンズ、戸田、九里の6人に、補欠として、中村恭平、横山。リリーフ、先発として未知数な加藤は、先ずは先発テスト。

黒田の150イニングの内、福井が80イニング、ヘーゲンズが70イニングが埋めると考えるのが現実的だと思います。

塹江は、リリーフ待機で、夏頃出てきてくれればと思います。