本塁打と走塁で点を取る野球は間違っていない

日本ハム対西武13回戦

先発は、上原健太と髙橋光成

試合は、0-2で日本ハムの敗戦

肉体労働は、意識という心理学の世界に逃げ込んではならない。
認識が生ずるということは、加速が止まり動作が停止している間が生ずるということである。
側副靭帯、深層屈筋、腱板が突っ張る。
スイング、前進、背走のスタート、離塁が遅れる。

現実には、野球における肉体の稼働は、認識ではなく肩関節の外旋運動の加速距離を長くすることによって肩関節の内旋運動、股関節の内旋運動の加速距離を高め、スイング、前進、背走のスタート、離塁を行っているのである。

動作の数が増えれば、外旋運動、内旋運動を完結させる間ができない。筋肉が弛緩しない。
よって、選手、指揮官は、選手がしなければならない動作の数を減らしてやらなければならない。

相手にさせる労働の数は増やさなければならない。

盗塁は、認識していても防げない。

走塁を駆使して得点する作戦は、コンスタントに行っても成功する。

実体のない観念に基づいてフライボールレボリューションと走る野球を使い分けれるのではなく、両者はケースに応じず、例外を生じさせずに”並行して”行って行かなければならない。

つなぐ野球は、残塁を優先する野球であるから本塁打が生ずれば、犠走(後続の走者が犠牲になる走塁)を用いた野球よりも弱い投手に対しては大量点を産み出す。

しかし、連続出塁を待つつなぐ野球ではインサイドアウトスイングの投手には連続出塁できないから勝てない。

ゴロを打つ練習をすると三振が増える。

おっつけて逆方向に打ったり、センター返しをしたりすると三振が植える。

水平方向に捻転させずに本塁打を量産すれば、本塁打が増えても三振は増えない。

「本塁打と走塁で点を取る野球」と「取れるところからアウトを取るのではなく無安打で点を与えない野球」は、ロースコアの接戦で勝てる野球。

発展途上の現在は、ロースコアの接戦を勝てずに他人から叩かれるが、取れるところからアウトを取るのではなく無安打で点を与えない野球」、「本塁打と走塁で点を取る野球」を継続していけば、絶対王者として君臨し続けることができる。

ケーススタディ

4回表一死三塁、打者加藤豪将
左肘を上げた後、首が捕手方向に入る
レガースを外し歩いて一塁に向かう。

三塁走者の本塁生還をアシストできていない。

4回表一死一三塁

二塁手は、一塁走者の走路より後ろ、遊撃手、三塁手は、仮想二塁走者の走路より後ろに守る。

一塁手は、右足を一塁ベースのマウンド寄りのコーナーに着けて守る。

マルティネスは、アウトローのノーバウンドを空振り三振
この段階で二死が成立

マルティネスは、空振り後、しゃがんで頭、骨盤を前傾する。

加藤豪将が二塁に走る。

捕手の古賀は、背中を三塁線に向け、二塁への送球動作は右肘を上げたところで止める。

ハンスンは、腹側をフェアゾーンに向け、三塁側アンツーカー内、三本間ラインの外側で右足をインステップさせて一次リードを取る。
頸反射はしていない。
左股関節を内旋、右膝を屈曲、右足つま先をファウルゾーンの芝とアンツーカーの境目に沿わせている。右足の爪先より前に出して離塁の準備をしている。

ラインの外側ではあるがラインに寄って歩いて二次リードを取る。
スクエアスタンスで左股関節を内旋、右膝を屈曲して離塁の準備をする。

左股関節を内旋してスタートを切る。
右股関節を外旋、左股関節をバックステップして停止する。
左股関節をバックステップしながらサイドステップして三塁に帰塁してしまう。

得点には至らず一死二三塁になったに留まった。

日本ハム打線は、この回無得点に終わる。

8回裏、二死を取られた後、石井は、右中間塀の網の部分に直撃する飛球を打つ。

石井は、三塁ベースを蹴って本塁に走る。

二死を取られた後なので本塁突入は支持する。

一死一二塁における守備

守備の基本

前進守備シフトは採らない。内野は、走者の走路の前に守らない。

フォアハンドシングルでグラブを入射し、グラブを持つ手の小指基節骨→親指の基節骨の順で打球を叩く。

先頭の走者の進行方向と逆の塁に投げない。

ゴロの場合、打者走者をアウトにするのは最も後回しにする。

2回裏一死一二塁、打者長谷川信哉(右打者)、一塁走者呉、二塁走者外崎

遊撃細川は、フォアハンドシングルで打球に触れる。
左手親指の爪の裏、人差し指の爪の裏でボールつまむ。
右手で二塁に入ったハンスンにトスする。

打者走者の長谷川は一塁セーフとなる。

ハンスンは、一塁に転送する。

二塁走者外崎に三塁に進塁される。

二死一三塁、長谷川が二塁に走る。

捕手マルティネスは、三塁線に背側を向けず、バックネットに背側を向ける。右肘を上げたところで停止する。送球のトップを作らない。

二死二三塁となる。

得点されずに済む。

脚注

用語の意味に関しては下記記事参照

[知って得する]頻出野球用語集[完全保存版]