2018広島vs西武3回戦。藪田は、4回10失点と炎上。

この試合の先発は、ウエスタンの試合で7イニング投げてから、中5日の藪田。

一軍での実績のある、このクラスの投手になると、二軍での結果、内容は関係ない。

投げた後、中5日~6日で投げられるだけのフィジカルを再生できれば、一軍に上がる。

登板前までの調整、一軍の試合の中で調整しながら投げられるからだ。

藪田のピッチング

藪田は、ファームでは、右股関節のタメを作ることに取り組んできたようだ。

初回、藪田は、二死から、カットボールの握りで投げたフォーシームをアウトローにワンバウンドさせて浅村に四球を与える。

俺は、メディアが宣うような、「二死から四球を与えると点が入る」という上っ面の現象、原則を言いたいんじゃないよ。

実際のところ、別に二死から四球を出しても、アウトハイならまだ救いようがあるのよ。

しかし、打者の顔から遠いアウトローに外れているから、打者は振ってくれないのよ。

打者は、低目を切り捨てて、膝元より上を振っていくことが容易になる。

何度も言っているけど、低目にワンバウンドする原因は、右肩の損耗だよ。

インハイに外れるときは、トップを作ったときに右肘が下がっているから、こちらも右肩、右肘の損耗が原因なんだけどね。

藪田は、フィジカルも投げ方も、二軍に落ちる前と比べて全く良くなっていない。

この試合も、5イニング食えないだろうと思ったよ。

取り敢えず1回は、0に抑えたけど、2回だよな。

2回表、栗山は、インハイ(栗山から見ればアウトハイ)のストレートをライト前ヒット。

外崎は、真ん中ストレートをライト前ヒット。

藪田は、37球目、右肩が凹み、ツーシーム134キロをアウトローにワンバウンドさせ、森友哉に四球を与える。

金子は、後ろの骨盤に頭を乗せてステイバックしたとき、ヘッドが寝ているが、インハイのストレート146キロを、ヘッドを残して打って、レフト前ヒット。

広島1-2西武

ウルフがインハイのストレート142キロをバント。

松山は、右肘の出よりも先に左膝が割れて右肘が伸びる。

三塁悪送球で、広島1-3西武

秋山は、シュート回転したストレートを、ヘッドをボールの外側に入れて、トップハンドの手首の下がりを抑止してボールを引っ掛けながら擦ってライトスタンドに本塁打

広島1-6西武

源田は、真ん中のカットボールの握りで投げたフォーシーム139キロを、ヘッドをボールの外側に入れて打ち、ライト前ヒット。

浅村は、アウトハイのストレート149キロにヘッドが返らず、四球で歩く。

山川は、真ん中低目のストレートを、ヘッドをボールの外側に入れて打ってレフト前ヒット。

広島1-7西武

栗山は、インコースベルトの高さのツーシーム132キロを、ヘッドをボールの外側に入れ、引っ掛けて打つ。

丸は、センターオーヴァーのフライをライトスタンドに背を向けて背走するが、太腿の裏が伸び、完全捕球せずに落球。

外崎は、アウトハイのストレート142キロを、ヘッドを残して打ってライトへエンタイトル2ベース。

広島1-9西武

森友哉は、真ん中低目のツーシーム132キロを打って深いレフトフライ。

これが犠飛となって、広島1-10西武。

金子は、ボールの下から手首を返して打ってバウンドの高いゴロ。

菊池が本塁送球、金子は内野安打。

ウルフは真ん中高目のストレート143キロを見逃し三振、金子が二盗失敗。

藪田の投げ方のプロセスの内に問題のある個所をピックアップして述べてみよう。

藪田は、昨シーズンと比べると、テイクバックのとき、左肩よりも右肩が下がる度合いが小さくなった。

マウンドの傾斜の関係で、左足を踏み出すと右肩が上がりますので、右肩が左肩に比べて下がれば下がるほど、トップの位置は上がりますが、岡田明丈のように、球数を投げれば投げるほど、リリースの際に右肩が凹んでしまう。

藪田は、上体を前傾させて、伸ばした左膝と「く」の字を作ったときには、骨盤は滑っていないのよ。

次に、テイクバックのときの右肩の下がり具合は、これぐらいでいい。

右足のスパイクの内側でエッジもかけられている。

ヒップファーストの進行具合もこれぐらいでいい(ヒップファーストが極端すぎるとインステップになって左膝が内に入って瞬発力が逃げる)。

しかし、中村祐太のときにも言ったんだけど、藪田も左足くるぶしを本塁方向に向けて左足踵を一塁側に蹴って左膝下を内入れして、これから右肘をつまみ上げるっていうときに、右膝をタイトに折れ曲がり過ぎている。

トップを作ったときに、ボールを持つ手を頭に近付けることができている。

コッキングの角度はこれでいい。

且つ、右手の手の平を二塁方向に向けている。

コックした右肘も両肩よりもそれほど下がっていない。

しかし、昨季に比べると胸の張りが小さい。

右膝をタイトに曲げていたので、大腿骨を骨盤を刺す動作が俊敏にできないから胸の張りを作れない。

右膝をタイトに曲げていたから、胸の張りを大きくすることができず回転軸の一塁側への傾きが小さい。

昨シーズン比べるとトップの位置が、作ったとき、右肘のステイバックのとき、右腕の内旋直前と、何れも下がっている。

右膝をタイトに曲げていたことにより、右肘の出が左肩、左膝の割れよりも遅れて、且つ、ドアを押すときのように右肘が伸びて、右腕がドアスイングになる。

右肘の推進→右腕前腕部の内旋→リリース(小指の腹でチョップし、ボールを擦って人差し指と中指をボールの下にくぐらせる)というプロセスで投げるところを、手首、右腕前腕部、右肘の順で出ていってしまっている。

これだと、回転数の多いボールが投げられない。

右足を蹴って一塁側にターンすることができずに、三塁側に右足が着地してしまう。

下半身を使えていない手投げで、しかも球離れが早い(リリースポイントが後ろ)ということ。

一塁側にターンできていた球は、100球中4球程度。

藪田は、体の上下運動が円滑にできていないから左肩、左膝が右肘の推進より先に割れて左股関節も前に出されてしまう。

それに、クイックで投げる場合も、右膝をタイトに曲げずに、巨人の内海のように重心を高くして、藪田もステップ幅は大きくないけれども、ステップ幅を狭くして重心移動した方が速く投げられ、且つ、クイックでないときより瞬発力を消耗させずに投げられると思うんだよな。

久保のように、右膝をタイトに曲げてロックしたまま左足だけ出してクイックを投げると、投球動作のスピードは速くなるけけれども、左足と右股関節がシンクロして前に出ていってしまう。

上の画は、いずれも、秋山に本塁打を打たれたときのものだけど、外崎に打たれたときの投げ方においても、同じことが言える。

加えて、外崎のエンタイトルツーベースを打たれたときは、右肘をつまみ上げたときに両肩がM字になっているので、右肘の出が左肩、左膝の割れに遅れる。

藪田を放置して大量失点させたことが批判の的になっているが、ペナントレースは長い。

短期決戦とは訳が違う。

短期決戦なんか別に弱くたっていいのよ。

活きの燃料しか入ってない特攻機と往復できる現代の航空機のどちらが優れているかは、答えは明確だろう。

ペナントレースは、どうしても捨て試合が必要。

一軍の僅差の場面で使える投手が24人(現在故障中の選手含む)であることを踏まえれば、先発は、大量失点して試合を壊してからも、投げられるだけのフィジカルの状態を継続できるのであれば、100球近くまで投げてもらわざるを得ない。

尤も、この試合、続投させるだけのフィジカルを藪田が維持してきたかという面から言うと、疑問は残る。

藪田は、投げ方一つで、大瀬良や岡田明丈同様、右肩の故障と付き合いながら、立て直すことが可能。

右足をターンさせて、回転軸を一塁側に傾ける投げ方は、右足の体重を逃がすことができるので、下半身が損耗しません。

藪田は、回転軸の傾きが小さいということは、ハムストリングスと腸腰筋を動かすトレーニングが足りていないのだと思います。

先ずは、鏡を使わないシャドーピッチングと並行して、3軍でハムストリングスと腸腰筋の稼働を強化するトレーニングをして、リリーフで1試合20球という球数制限を設けてカットボールの投げ方で全球種を投げる調整をすればいいと思うのです。

一イニング10失点は、梅津と並んで球団タイだが、降板までに2桁失点は、大野豊1回1/3 10失点(巨人戦)佐々岡4回2/3 12失点(横浜戦)、黒田2回12失点(中日戦)、野村祐輔3回10失点(ソフトバンク戦)、大瀬良1回1/3 10失点(ソフトバンク戦)、松坂6回11失点(ロッテ戦)、川上憲伸7回14失点(横浜戦)郭泰源5回12失点(近鉄戦)と誰もが通る道。

俺は、この試合の結果を悲観していないけどな。

消化試合となった後の中継ぎ投手のピッチング

2番手の藤井皓哉も、藪田よりは、右足を一塁側にターンをしてフォロースルーをできているけど、登板した他の試合に比べると、三塁側に重心が残っているケースが多い。

右肩がリリースの際に凹んで、変化球をワンバウンドさせたのも、5球と多い。

藤井皓哉は、3回を1失点。

球数も投げさせ過ぎだが、状態は良くないね。

この試合のアドゥワも、ワンバウンドこそ1球だが、藤井皓哉と同じぐらい下半身が使えていなかった。

3番手は、硬式野球歴のある、昨シーズン、話をした段階で既に脱稿済みの俺の書いた記事は読んでいないと思われる他球団ファンからは、嘲笑されているが、本格的に野球を経験したことのないカープファンからは、高く評価されている佐藤祥万。

少しはいいところを見つけてやろうと見てみたが、何もないね。

俺の評価は、昨季と変わらない。

結果は、下位打線を3者三振なんだけど、内容は、森福よりもワンランク下、飯田やオスカル、昨年までいた今井とドングリの背くらべか、やや下。

佐藤は、左足の踵に重心を残して、左股関節の内旋して右膝を上げるときと左股関節の内旋を省いて右膝を上げることがある。

左肘をつまみ上げたときに、回転軸が一塁側に傾く。

右足は踵から着地するが、インステップする。

よって、回転軸が一塁側に傾いていることも相俟って、トップの位置が下がって左股関節、腸腰筋の外旋が、左肘の出に先行し、腕の振りが横振りになる。

ボールを持つ手が打者の前に現れるのが早く、打者の顔からも遠い。

地面を蹴った左足も遠回りして、一塁側に着地するので、球離れが早く、ボールを置きにいっている。

僅差の場面では、左のワンポイントですら、とてもじゃないが登板させられない。

一シーズン10試合もない、大差で負けている捨て試合でしか使えない。

投手陣の方は、この試合、収穫はないね。

試合の勝敗については、逆転勝利を期待したという声もあるようだが、草野球じゃねねんだよ。

2回表が終わった段階で諦めろや。

そういいながら、俺は、テレビを持っていないので、ネットで試合を観ているんだけど、大差で負けていても最後まで観るよ。

ネットは、テレビと違って最後まで見られるしね。

どんな試合でも、勝敗以外にも、個人個人のプレーには、見どころは一杯あるからな。

巧打を見せてくれた広島打線

ウルフは、クイックでは、右足踵から拇指球に移して前傾させた上体と左足で「く」の字を作って二塁方向に左足を捻じらずに、フットファーストでステップ(クイックでないときは、その前に右股関節を内旋してから左膝を上げる)。

左足は、踵から着地し、右足を一塁側にターンしてフォロースルー。

初回、一死から菊池が、インローのシュート回転した球145キロをセンター前ヒット。

丸のところで、ウルフは、右肩が凹んでインローにシュート回転したボール146キロが外れて四球を与える。

鈴木誠也は、インハイのシュート回転したフォーシームを、ヘッドをボールの外側に入れて手首の下がりを抑えて打ち、センター前ヒット。

カープが1点を先制。

前述のとおり、試合は、2回表に10点が入り、試合が決まります。

試合の勝敗が決まった後も、選手は、年俸がかかっていますので、数字を上げなければいけません。

色々なことを試して、状態を上げる糸口を探ります。

4回裏、丸のところで、ウルフは、真ん中低目にシュート回転したボールが外れ、丸に四球を与える。

鈴木誠也は、真ん中高目のシュート回転したボールをヘッドを残してライト前ヒット。

松山は、ステイバックのときに頭が後ろの骨盤に乗っていたが、スイングし始めと右膝を下すのがほぼ一緒で、始動が遅れている。

インコースベルトの高さのシュート138キロを、ボールの下から手首を返したが、投手のグラブに当たり、内野安打。

広島2-10

野間が、インローにシュート回転したボール145キロを、壁を作って打ち、ショート内野安打。

ウルフは、右股関節が開いて一塁側に右足をターン。

瞬発力が消耗していた。

広島3-10

西川は、真ん中のナックルカーブ127キロをヘッドを残してセンター前に落とす。

ウルフは、トップを作ったときに、左肩と左膝が割れていた。

磯村は、アウトローのカットボール145キロを打って一ゴロで、本塁タッチアウト。

エルドレッドは、インコースベルトの高さのシュート146キロをグリップ先行のインサイドアウトで右肘を肋骨に沿わせて打つが5-4-3の併殺。

6回裏、鈴木誠也は、ステップ幅を狭くし体重移動が左右にズレないようにしたとのことだが、これはピッチングと同じ。

フットファーストでステップ幅が広いと右肘の出より左膝の割れが早くなる。

ステップ幅を狭くすると、右肘が出た後に、腸腰筋が外旋する。

鈴木誠也は、ステイバックのときに後ろの骨盤に頭を乗せ、コックした右肘を肋骨に沿わせ、グリップ先行のインサイドアウトでスイング。

左肘でバットを掃ってヘッドの下がりを抑止して、インコースベルトの高さのシュート142キロをを左中間フェンス直撃の二塁打を打つ。

松山は、アウトハイ(松山から見ればインハイ)のカットボール142キロを、ヘッドをボールの外側に入れて打ち、ライトフライ。

鈴木誠也は、タッチアップで三塁へ進塁。

野間は、インコースベルトの高さにシュート回転したボールを、ボールの下から手首を返して二ゴロ。

鈴木誠也がホームインして、広島4-10西武

7回表、一死から斉藤彰吾が真ん中低目のスライダー123キロをライト前ヒット。

秋山が、真ん中高目のツーシーム136キロを、ヘッドをボールの外に入れて打ち、ライト前ヒット。

源田が、真ん中ストレート139キロをヘッドを残してレフト前に落とす。

浅村は、インローのフォーク130キロを打ってライトフライ。

これが犠飛となり、広島4-11西武

鈴木誠也は、三塁にノーバウンドで送球したが、セーフ、源田も二塁進塁。

8回裏、二死から鈴木誠也は、インコースのベルトの高さのカーブを打つが、手首の返しが早く、レフトにファウル。

松本が投じた28球目のストレート144キロがインハイに外れて四球で歩く。

松本は、30球目に右肘が伸びてインコースにストレート143キロがシュート回転。

松山は、ヘッドをボールの外側に入れてライト前ヒット。

野間は、アウトコースベルトの高さのストレート140キロを、ヘッドを残してインサイドアウトでレフト前に落とす。

広島5-11西武

松本は、35球目、36球目を投げたときに、右肩が凹み、36球目のストレートをアウトローにワンバウンドさせる。

39球目ストレートがインローに外れ、西川に四球を与える。

松本は、トップを作ったときに、左肩、左膝が割れる。

新井は、ヘッドをボールの外側に入れてヘッドの下がりを抑えてインローのスライダー132キロをレフト前ヒット。

広島7-11広島。

9回表、、アドゥワの投じたインコースベルトの高さのシュート回転したボール142キロを、ボールの外側にヘッドを入れてセンター前ヒット。

斉藤彰吾は、真ん中低目のチェンジアップ126キロを壁を作ってライト前ヒット。

無死一、三塁から、秋山がインコースのシュート回転したボール143キロを打って4-6-3の併殺。

その間に1点追加。

広島7-12西武

小石(左投手)は、ほとんどテイクバックがありませんが、コックした左肘を後方に引いて左肘をつまみ上げて、リリースの際のコッキングの角度は、スリークウォーターとサイドの中間ですが、回転軸を三塁側に傾けて投げますので、スリークウォーターです。

スライドステップする直前の重心は、左足のスパイクの外側にあり、ややフットファースト。

右足は踵から着地し、着地したときに右足の位置がズレますので、瞬発力が消耗します。

下水流は、インコース(下水流から見ればアウトコース)のベルトの高さのチェンジアップ125キロを、ボールの外側にヘッドを入れて打ちますが、遊ゴロ併殺でゲームセット。

打撃面では、それなりの成果を見せてくれました。

試合データ

3回戦

2018年5月31日 18:00 マツダスタジアム

試合時間 3時間20分

 

勝利投手 ウルフ 2勝1敗

敗戦投手 藪田 2勝1敗 0S

ホールド ワグナー

捕手(西)森ー岡田雅利(7回裏)

捕手(広)磯村ー會澤(9回表)

本塁打 秋山8号3ラン(2回表 藪田)

失策 松山 丸

対戦成績 広島 1勝2敗(通算30勝24敗 2分)