日本ハム対ソフトバンク3回戦(エスコンフィールド)
先発は、山﨑福也と有原航平
試合は、5-1で日本ハムが勝利
投手が最少失点に抑え、先行逃げ切りで勝った場合、素人の皆さんは、何も問題が生じていないと思うでしょう。
で、ヒャッホー~と喜んだ勢いでブログを書いてしまいます。
でも、問題は、生じているのです。
インフィールドフライでも走者は進塁できる
打者は、トップハンドの前腕部を回内してスイングするのでバットから打球がリリースされた直後は、全て飛球になります。
加速距離の短い打球が、ゴロ、ライナー、内野フライ、ポテンヒット、外野フライとなります。
審判は、打球がリリースされた直後は、内野手がフェアゾーンで触れ得る飛球になるのか邪飛になるのか、外野手が触れることができる飛球になるのかという評価を打球に付けるのが難しい。
インフィールドフライという価値を審判が付したとしてもそれは、実体のない観念です。
打球にインフィールドフライという価値を付けたとしても、内野手がファウルゾーンで打球に触れる場合も外野のエリアで打球に触れることも生じ得ます。
インフィールドフライが宣告された場合でも、走者は、進塁をすることができます。
二塁走者は、二塁に帰塁せずに、三塁ベース、ホームプレートを蹴った後でも、二塁に帰塁することができます。
二塁走者は、二塁に帰塁後、タッグアップで三塁に走ることができます。
二塁に帰塁した後、進塁は、1つに留まらず、2つ以上進塁できます。
内外野の間に落ち得る飛球は、内野手が一旦、背走又は電車バックした後、打球の落下点の後ろまで前進します。
内野手が背走した場合は、バックを踏みことが生じ得る。
内外野の間に落ち得るライナーに関しても同じことが生じ得る。
ファウルゾーンに切れていく打球も同じことが生じ得る。
内野手が打球の進行方向に首を捩じれば、打球に触れ、グラブを持つ手の人差し指の付け根と左手親指基節骨で打球を挟み、投球腕の線腕部を回内してグラブからボールを抜き取った後、グラブを持つ手の手首が掌屈し、グラブを持つ手の前腕部が回外して投球肩の方に入っていきます。
投球腕の前腕部の回外、回内運動の回転半径が長く、加速距離が短くなります。
バックハンドで打球に触れれば、フォアハンドシングルで打球に触れた場合よりも前倒しで二塁走者はスタートが切れます。
よって、
“インフィールド2ラン犠飛”
が生じ得るのです。
攻撃側から言うと、無死一二塁、一死一二塁でインフィールド2ラン犠飛ができるのです。
打球に触れた野手が二塁に送球して二塁走者が帰塁していなかったことをアピールします。
攻撃側が「一塁走者が二塁に盗塁したから打球に触れた野手は二塁に送球した」と抗弁します。
審判が、打球に触れた野手が二塁送球をすることによってアピールをしたことを採用せず、却下すれば、二塁走者の進塁及び得点が成立します。
三塁手は、三塁ベースの左中間寄りのコーナーの後ろ(ベースを蹴れる範囲)に守ります。
一塁手、二塁手、遊撃手は、外野芝との境目に守ります。
ファウルゾーンの飛球、外野に切れていくライナー、内外野間に落ち得る打球で且つ加速距離が長い、天井に達し得る打球が産み出された後、二塁手、遊撃手は、二塁手は、二塁ベースをガラ空きにします。
一二塁間の打球は、遊撃手又は一塁手が、三塁送球のカットに入ります。
中堅手と二塁手の間に落ち得る打球は遊撃手が三塁及び本塁送球のカットに入ります。
一塁線上の打球及びファウルゾーンに切れていく打球は、二塁手又は遊撃手が三塁送球のカットに入ります。
三塁と遊撃の間に落ち得る打球は、二塁手が本塁送球のカットに入ります。
1回表一死一二塁
投手は、山﨑福也(左投げ)、打者は山川穂高(右投げ右打ち)
一塁走者柳田、二塁走者今宮
山川は、神主打法の構えをします。
右腕前腕部を回内して右肘を上げた後、左腕上腕部の腱板、左の体幹筋が右肩の方に捻転します。
右腕前腕部を回外後、右手首が掌屈していきます。左肩甲下筋が三塁方向に伸展し、アッチ向いてホイのドアスイングになります。
一塁走者の柳田は、打球がリリースされた後、二塁に走らず、すなわち、犠走をせず、一塁に帰塁してしまいます。
現在、ソフトバンクは、首位を独走していますが、これを見て、私は、ペナントレースでハムはソフトバンクをひっくり返してリーグ優勝できる、ソフトバンクは、リーグ優勝を逃すと確信しました。
山川は、一塁方向に飛球を打ちます。
右打ちの選手にとって最も屈辱的な打球です。
一塁手のマルティネスは、左回り(時計回り)に走り、ファウルゾーンの芝と黒土が敷いてあるエリアの境目で左腕前腕部を回内し、左手人差し指の付け根と左手親指基節骨で打球を挟みます。
左腕前腕部を回外してグラブを左胸に包み込みます。
今宮は、マルティネスが打球に触れた後、左足親指IP関節を屈曲、左膝をニーアップしてスタートを切ります。左股関節を伸展後、右膝がニーアップします。
遊撃水野は、二三塁間アンツーカー内の二塁ベースの最も左中間寄りのコーナーの後ろ(二塁走者の走路)の後ろに立ち、三塁を指差しています。
遊撃水野は、三塁送球のカットに入っていません。
二塁手の上川畑は、一塁ベースに走ってしまいます。上川畑も三塁送球のカットに入っていません。
マルティネスは、右腕前腕部を回内してグラブからボールを抜き取った後、一塁側席の塀際で左股関節を外旋します。マルティネスは、一塁線に向かってシャッフルします。
二塁走者の今宮は二塁に帰塁します。
無死一塁でのランエンドヒット-二塁ベースの蹴り方及びオーバーランのしかた
走者は、右股関節を伸展(外旋)、左膝をニーアップ(左股関節を内旋)しているときに投球の軌道に首を捩じると、左腕前腕部の回外運動の回転半径が長く、加速距離が短くなります。
左股関節を伸展(外旋)、右膝をニーアップしているときに打球の軌道の方に首を捩じると、右腕前腕部の回外運動の回転半径が長く加速距離が短くなります。
一塁走者が二塁ベースの一塁寄りのラインのマウンド寄りのコーナーを左足又は右足で蹴ると、二塁に入る野手が二塁ベースの三遊間寄りのコーナーに右足内踝を沿わせ、二塁ベースの右中間寄りのコーナーに左足内踝を沿わせ、二塁ベースを跨れてしまいます。
一塁走者は、左足股関節を外旋、右股関節を外旋して二塁ベースの右中間寄りのコーナーを左足外踝で蹴ります。
二塁ベースに入る野手に右中間寄りのコーナーを蹴らせなくします。
二塁に入る野手が一塁走者の前(本塁寄り)に出ます。
一塁走者は、左足親指IP関節を底屈(左股関節を内旋)する。右股関節を右中間方向に伸展(外旋)する)。
左股関節を右中間方向に伸展(外旋)する
二塁送球の有無にかかわらず、右股関節を内旋してオーバーランする。
遊撃又は二塁手は、二塁ベースの左中間寄りのコーナーに左足内踝をぶつけ、二塁ベースの右中間寄りのコーナーをぶつけるか、二塁ベースのマウンド寄りのコーナーの前に入る。
何れにしても、90°以上インサイドムーヴしないと三塁には送球できないから、捕手が二塁に送球しても一塁走者は、二塁に帰塁せずに三塁に走る。
8回裏一死一塁
投手石川柊太(右投げ)、打者万波(右投げ右打ち)
一塁走者五十幡
カウント1-0からの2球目
五十幡は、石川柊太が右腕前腕部を回内(テイクバック)後、一次リードのポイントから右足親指IP関節を屈曲してスタートを切ります。右股関節を伸展、左膝をニーアップします。
走者は、ランニング中に投球の軌道方向、打球方向に首を捩じってはいけません。
石川柊太の右手人差し指の付け根からボールがリリースされます。
投球は、万波の首の高さに逸れていきます。
万波は、骨盤を前傾、腹を引っ込めて避けます。
甲斐は、左腕前腕部を回外してミットを入射します。左腕前腕部を回内し、左手親指基節骨を左手人差し指の付け根にぶつけます。左手小指の爪の裏からボールがリリースされます。
このとき、五十幡は、一二塁間のハーフウェイを通過しています。
投球は、バックネット方向の三塁席寄りに転がります。
二塁手の牧原大成は、二塁ベースの一塁側のライン、二塁ベースの右中間寄りのコーナーを蹴り、続いで二塁ベースのマウンド寄りのコーナーを蹴って二塁ベースの前に出ます。
五十幡は、左足内踝で二塁ベースの一塁寄りのラインのマウンド寄りのコーナーを蹴り、右股関節を内旋して右足の内踝で二塁ベースの左中間寄りのコーナーを蹴ります。
左足内踝で二塁ベースの左中間寄りのコーナーを蹴ります。右股関節が外旋して右足が二塁ベースの外に出ます。
五十幡の右足が二塁ベースをオーバーランした後、牧原が左股関節を外旋します。
五十幡の腹側と牧原大成の背中が重なります。
五十幡は、首が一塁方向に捩じれます。右股関節が内旋してしまいます。左股関節が右中間に伸展(外旋)するのではなく三塁方向に伸展(外旋)していきます。
牧原大成は、左股関節を内旋して二三塁間のライン方向にシャッフルします。
五十幡は、左足親指IP関節が伸展し、両足のオーバーランが減速してしまいます。
右股関節を外旋して左足親指IP関節を屈曲、左膝をニーアップします。左股関節を外旋して右膝をニーアップします。
右股関節を外旋して左膝をニーアップします。
二塁手の牧原大成が五十幡の前に立ち、甲斐の二塁への送球動作の有無が確認することできないが二塁手牧原は、五十幡の方に背側を向けている。
牧原は、90°以上インサイドムーウしないと三塁には送球できない。
五十幡は、オーバーラン後、減速したとしても三塁に走らなければならない。
タッグアップによる進塁を許さない外野守備
私が子供の頃は、「深く守る内野手は、上手い内野手」「浅く守る外野手が上手い外野手」であると言われていた。
浅く守る自身が上手いと誇示する選手が、それを正当化する論拠として挙げるのが、「頭上を越されない自信がある」「投手は、ポテンヒットを投手を嫌う」「ポテンヒットを防いで投手を助ける」というものである。
しかし、論拠の前2者は、実体のない観念である。
実際のところは、彼は、シャッフルができないから深く守ると打球の落下点の後ろまで前進することができない、拇指球で地面を蹴ってダイヴする。スローイングの回転半径が長く加速距離が短い。
だから浅く守る。
浅く守るとシャッフルする間ができないから、親指のIP関節を屈曲できない。拇指球で地面を蹴ってバックを踏む。打球の落下点の後ろが守備位置より後ろの打球の落下点の後ろに入れない。
投手としては、そんなズリせん守備をされて頭上を越されようものならたまったものではない。
外野守備は、定位置より深く守る。
親指IP関節を底屈、ニーアップ(反対側の足は、股関節を伸展)して走る。
バックハンドシングルで打球の落下点の後ろにグラブを持つ手の親指基節骨を入射させる。
背骨を左翼席方向、腹側を右翼席側に向けて落下点の後ろに入った場合のインサイドムーウのやり方は、下記のとおりである。
フォアハンドシングルでグラブを持つ手の小指基節骨で打球を叩く。投球腕側の股関節のIP関節を屈曲して投球腕側の股関節の内旋を抑える。グラブを持つ側の股関節が伸展(外旋)する。
グラブを持って側の前腕部を回内、グラブを持つ手側の親指基節骨で打球を叩く。グラブを持つ手側のIP関節を屈曲してグラブを持つ手側の内旋を抑える。
投球腕側の親指の爪先で地面を蹴ってスプリットステップする。グラブを持つ側の股関節が外旋する。
インサイドムーヴに関しては、意識髙い系は要らない!大敗の活かし方(前出)、走者一二塁、私ならこうする(前出)、内野守備のスペシャリスト爆誕生する(前出)も併せて参照
9回表一死一二塁
投手田中正義(右投げ)、打者牧原大成(右投げ左打ち)
一塁走者川村、二塁走者栗原
打球がリリースされた後、栗原は三塁にスタートを切る。ハーフウェイ手前で右股関節を外旋、腹側を左中間、背側を一塁線方向に向ける。
川村はハーフウェイ手前まで走る。
中堅五十幡は、定位置から、腹側を右翼方向、背側を左翼席方向に向けながら右足親指IP関節を屈曲、ニーアップ、外旋、左足のの親指IP関節を屈曲を行いながら打球の落下点の後ろに入る。
左手小指基節骨を打球の後ろに入射させる。
右足親指IP関節を底屈してスプリットステップ、右股関節が内旋、左股関節が屈曲する。
左腕前腕部を回内して左腕人差し指の付け根でボールを挟む。
栗原が二塁ベースの左中間寄りのコーナーを右足で蹴る。
川村が一塁ベースを右足小指の外側で蹴って帰塁する。
五十幡は、右腕前腕部を回内してボールを抜き取る。右腕前腕部が回外する。
五十幡は、左足親指IP関節を底屈して左股関節の内旋を抑える。右股関節を内旋、右足親指IP関節を屈曲して右膝をニーアップする。左股関節が外旋する。
栗原は、右足親指IP関節を底屈してニーアップする(スタート)。
左足親指IP関節を屈曲する。
左股関節が三塁方向に反時計回りに伸展する。
左足小指球でバックを踏んでしまう。
右膝がニーアップする。
川村は、左足親指IP関節を屈曲して二塁にスタートを切る。
五十幡は、右腕前腕部を回外、回内して三塁に送球する。
三塁ベースの左中間寄りのコーナーと五十幡が左手小指基節骨を入射したポイントを結ぶラインの内側(右翼方向)に1人目のカットに二塁手上川畑が入り、2人目のカットに遊撃水野が入る。
水野は、首を二塁走者の方に捩じらず、左腕前腕部を回外する送球がラインの外側(左中間方向)に逸れる。
水野は、左股関節が内旋する。左足親指IP関節を屈曲する。左手小指基節骨を送球に入射させる。
左腕前腕部を回内、右腕前腕部を回内してグラブからボールを抜く。右股関節が外旋する。
右足内踝を左足首にぶつけながらシャッフルするが右腕前腕部を回外後、右腕前腕部を回内せず、三塁には投げない。
栗原は、右膝を伸展、左膝を屈曲(左股関節は外旋)、右足前脛骨筋を回内(外反)して三塁ベースの左中間寄りのコーナーを右足親指の爪の裏で蹴る。
川村は、一塁ベースのアンツーカーの黒土と赤土の境目までしか出ていない。
栗原にタッグアップで三塁に進塁されて二死一三塁となる。
失敗しない一次スタートからのスタート(前出)及び無死一塁でのランエンドヒット-二塁ベースの蹴り方及びオーバーランのしかた(本稿前パラグラフ)
総合
人間は、肉体の稼働に関して価値を付ける際に、抽象化して「センス」という言葉を使う。
「センス」の言葉が使用された文章を読んだ人間が「センス」という言葉に「才能」「素質」「資質」という意味内容を付加する。
しかし、人間には、予め才能、素質、資質は備わっていない。
センスというのは、肩関節、股関節の外旋運動、内旋運動の加速距離のことである。
1.個々の選手の肉体の稼働との関係から(相対関係)、2.他者及び自身の肉体のどこを稼動したことにより、別の個所がどのように稼動したかを特定する(絶対関係)。
敷衍すると、相手の肉体の稼働のプロセスをこれ以上細分化できないところまで細分化させ、相手及び自身の肉体の稼働の絶対関係を全てピックアップする。
“全ての”相対関係、絶対関係をピックアップする(全体化)。
動作の数が多ければ、多いほど、肩関節、股関節の外旋運動を行う間ができないから、内旋運動の回転半径が長くなり、加速距離が短くなる。
動作の数が多ければ多い程、動作を再現することは難しい。
前後、左右の捻転を産み出す動作を削らないと肩関節、股関節の外旋運動、内旋運動の加速距離を高めることができない。
すなわち、抽象化によって、動作を再現することができるのだ。
始動を早めることができるのだ。
肩関節、股関節の外旋運動、内旋運動は、トレーニングで高めることができる。
現在進行形で体を動かしている選手の現象面、法則化された後のコンテンツをいきなり見ても動作は再現できないのである。
footnote
関係記事
用語の意味に関しては、下記記事参照