対ヤクルト4回戦。野村対山中。アンダースローの山中ということで、ライトスタメンは、左の松山、サードは左の安部と見ていましたが、ライトは、鈴木が先発。
初回、ヤクルトは、一二塁間を詰めてポジショニングしていましたが、田中が初球を一二塁間を破る安打。続く菊池が高目にホップした球を振り払い先制本塁打。
4回 山中は、右股関節を外旋して左膝をレッグアップ、「く」の字を作ったときに右足はアウトエッジ、右肩関節を外転、しかし、左内転筋の内旋がなく右膝が内に入る。体軸が三塁側に傾く。左足はスパイクの外側の踵から着地する。
鈴木は、内角低目のスライダーですが、ファウルにさせる球で、上手く打ってもスタンド最前列のポールに当たるという球を、バットの軌道をフックさせずに、スライスさせ、スタンド上段に持っていきました。
その後、安打で出た安部も2塁から、石原の浅めのハーフライナーの当たりに対し、素早いスタートを切り、本塁に還りました。
田中は、大引の当たりを、先に手を伸ばしてグラブを出したことにより、レフト線付近の当たりの飛球を取れなかったが、終盤の左中間のライナーは、直前まで見てからグラブを出しライナーの当たりを余裕をもってキャッチできました。
石原は、左右に球を散らし、大量点により、いつもよりカーブを多めの配球で、野村のプロ初完封に貢献。バレンティンを内角低目のシュートで併殺に取った攻めが光りました。ヤクルトに1、三塁のケースを作らせず、1、2塁という守りやすいケースに留めたことが完封につながりました。
プロ一年目に8回まで無失点(現DeNA戦)というのはありましたが、完封はプロ初。味方が8点取ってくれたので、途中まで球数も多かったので、7回3失点ぐらいにまとめるだろうと思いましたが、完封するとは思っていませんでした。今シーズンは、シーズンを通して登録抹消されることなくローテーションを守ってもらいたい。
129球と球数は多かったですが、リリーフ投手を休ませる結果となりました。
この日の解説の大久保博元は、ヤクルトの内野手がサインや相手がどの球を待っているかについて外野にサインを送って情報を共有していないことが問題であると言っていましたが、広島の野手は、内野から外野へ打者の動きについてサインの伝達をやっています。
2試合続けて先発全員安打で大勝でしたが、後は良い投手と当たったときに接戦を拾うことができるか、細かい野球を見直していって欲しいです。
[追記]
私が小中学生、高校生の頃には、打席では1球毎に「打て」「待て」「カット」「バント」「エンドラン」「バスター」と細かい規制がありましたが、外野の守りについては、球種が大きく分けてストレート系(フォーシーム、ワンシーム=シュート、ツーシーム=スライダー)とカーブ(これはまともに投げられる人が少なかった)だけであったこともあり、牽制+カヴァーはあったことは憶えています。
捕手が投手に出したサインを、内野が外野にチャージの有無、守備位置のサインを外野に送るということをしていたかは、私は、当時、内野手ではなかったのですが、チームとして徹底されていなかったようです。
私が在籍していたリトルも中学野球、高校野球も、生徒がスコアブックを付けてまして、他チームのデータ集積なんてやっていませんでした。
しかし、当時の法政の野球部の人の話によると、六法全書くらいの厚さのデータが捕手に手渡されていたようです。
私が在籍したチームは、選手も指導者も、相手打者のボールの軌道への対応、バッティングの動作から捕手→内野→外野への守備位置のサインが伝達ができるほど、打撃の動作解析に精通していたとは思えません。
守備位置のサインは、強いチームの場合、基本的に、捕手→内野手→外野手の順に伝達され、内野手から外野手へのサインの伝達は、捕手→内野手のときとは別のジェスチャーに変えられます。
私達のやってきた野球のレベルがいかに低かったかということです。