Last Updated on 2024年5月3日 by wpmaster
投手は、全球ギアを上げて投球すれば、腱板、側副靭帯、深層屈筋、毛細血管、股関節を投球を再現するどころか野球以外の労働をする水準にすら再生産することができなくなります。
安打による失点を完全になくすことは不可能です。
腱板が損傷し、回外運動によって再生産できなければ、ワンバウンドの投球も防ぐことができません。
無安打による失点をなくしていくことが勝利への近道です。
しかし、プロアマ問わず評論家は、結果論で配球論ばかりを語るくせに、無安打により得点されることに関しては、安打を打たれて失点したことに比べ、問題提起されません。
セーフティースクイズによる失点は防ぎようがないと指揮官、プロ野球OB、アナウンサー、野球ファンは口を揃えますが、本当にスクイズによる失点は防げないのでしょうか。
いいえ、スクイズによる失点は防ぐことができます。
今回は、スクイズによる失点を防ぐ野球の動きに関して書いていきます。
一死一三塁、一塁線へのバント[守備]見出しタイトル
投手は、投球腕の前腕部を回外してセットを解く。
入射する側の足の膝のニーアップ、テイクバックはしない。
投球肩側の股関節は、投球肘をアクセレーションした場合、アクセレーション開始直後は内旋するが、アクセレーション完了(投球する手首が背屈)後、外旋する。
投球腕側の足は、スロー後(グラブを持つ手の前腕部が回外する。投球肘を高く上げれば上げるほど、引手の肩の開きは抑えられる)、右股関節を内旋する。バックを踏まずに、入射した足側にニーアップさせる。
投球腕の前腕部の回外(フォロースルー)(背骨がタンブルする。引手の前腕部は回内する)、前腕部の回内を経て背骨を一塁側に流す。右足を入射した足側にターンさせ、両足をクロスさせる。
打者走者が生きること、及び一塁走者が進塁することはOK
内野手は、走者の走路の前に守らない。
ゴロは、走路より前に出ずに打球に触れる。
送球は、ノーバウンドで行う。
二塁手、三塁手は、打者がバントの構えに切り替えた後も、二塁走者の走路より前に出てこない。
一塁手は、アンツーカーと外野芝の境目の後ろに守る。一塁線のバントは、一塁手が前進する。
一塁線に腹側を向けない。
腹側を向けて打球に触れてしまったら一発で決めるシャッフルで一塁線に背側を向ける。
ドラッグバントは、ベアハンドシングルで触れる。
プッシュバントは、グラブを持つ手の親指基節骨→小指基節骨又は小指基節骨→親指基節骨の順に打球を叩く。
先頭の打者が三塁に到達後は、打球に触れた野手は、本塁送球一択。一塁及び二塁には投げない。
投手及び二塁手その他野手は、一塁に入らない。遊撃手、二塁手は二塁に入らない。無人の塁に投げて失点しないと、内野手が一塁に投げて失点することが永久にループするからである。本塁に投げざるを得ない関係を構築するのである。
投手は、本塁ベースカヴァーに向かう。
三塁線のドラッグバントは、投手が打球に触れる。
プッシュバントは、投手又は遊撃手が触れる。
ドラッグバント、プッシュバントの何れにおいても三塁手は、三塁ベースの左中間寄りのコーナーの後ろから離れない。
三塁手は、三塁ベースの左翼寄りのラインを左足外踝で蹴って打球に触れ、右足内踝で三塁ベースの左翼寄りのラインのファウルゾーン側のコーナーを蹴って送球する。
一塁手は、左足外踝で地面を蹴って打球に触れ、右足内踝で地面を蹴って本塁に送球する。
三塁線のバントも一塁線のバントも捕手は、三塁線から離れない。捕手は、ホームプレートのマウンド寄りのラインを跨いでマウンド方向に向かって打球を追わない。
先頭の走者が二塁に到達後は、打球に触れた一塁手、二塁手、遊撃手は、三塁が無人であっても三塁に投げる。三塁手は、ゴロで出塁義務が生じない場合、二塁が無人であっても二塁に投げる。
ゴロで進塁義務が生ずる場合(例えば、走者一二塁)、三塁手は、三塁ベースを踏んでから二塁に投げる。
無人の塁に投げることによって失点することにより、野手が三塁に入らざるを得ない関係、三ゴロにおいて野手が二塁に入らざるを得ない関係を構築するのである。
先頭の走者が三塁に到達後は、打球に触れた一塁手、二塁手、遊撃手は、本塁が無人であっても投げる。無人の塁に投げることによって失点することにより、野手が本塁に入らざるを得ない関係を構築するのである。
日本ハム対オリックス23回戦
先発は、コディポンセと東晃平
試合は、1-8で日本ハムが敗れます。
4回表無死一二塁、投手コディポンセ(右投手)、打者頓宮(右投げ右打ち)、一塁走者森友哉、二塁走者中川
スコアは、0-1と日本ハムが1点ビハインド
頓宮は、ヘッドをホームベースの方向に倒して構える(神主打法)。
ポンセが右腕前腕部を回外してセットを解いた後、バントの構えに切り替える。
一塁走者は、ラインの内側に入り、ポンセが右腕前腕部を右肘の上で回内した後(右手首をふけた後)、スタートを切る。
ポンセは、右股関節を内旋後、背骨を一塁側に傾け、右腕前腕部を回外後、一塁側にタンブルする。
頓宮は、プレートの一塁線寄り方向にプッシュバントをする。
ポンセは左膝を屈曲し、右足のターンは、左足とクロスしない。
ポンセがフォアハンドシングルでグラブを出し、左手親指の爪の裏、人差し指の爪の等でボールをつまむ。ポンセは、三塁ではなく一塁に送球してしまう。
一塁走者は、二塁ベースをオーバーランする。
一塁手マルティネスが送球に触れる。
打者走者が一塁ベースをかけ抜けるが、打者走者は、アウト
一死二三塁
4回表一死二三塁、投手コディポンセ(右投手)、打者杉本(右投げ右打ち)、二塁走者森友哉、三塁走者中川
杉本は、スイング後、ヘッドが下がる。
右手首をコックしてヘッドアップする。
カチ上げる(右腕前腕部を回内)。
杉本は、投球に差されて一塁線にゴロを打つ。
投手のポンセが打球を追う。
遊撃手の奈良間も走路より前に出て内野芝のところまで打球を追う。
マルティネスは、一塁線に腹側を向けて両腕前腕部を回外してグラブを出し、右手をグラブに添えて打球に触れる。
二塁手の水野が一塁に入る。
マルティネスは、右手で一塁にトスしてしまう。
三塁走者が生還してしまう。
打者走者もセーフになる。
F0-2Bs
一死一三塁、打者安達(右投げ右打ち)、一塁走者杉本、三塁走者森友哉
安達は、ヘッドをホームベース方向に倒してヒッティングの構えをする(神主打法)。
ポンセの右腕前腕部、右肘が右肩の高さに達した後、バントの構えに切り替える。
一塁走者がラインの内側に入ってスタートを切る。
ポンセは、右股関節を内旋後、背骨を一塁側に傾け、右腕前腕部を回外後、一塁側にタンブルする。
安達は、一塁線にドラッグバントをする。
ポンセは左膝を屈曲し、右足のターンは、左足とクロスしない。
マルティネスは、一塁線に腹側を向けて両腕前腕部を回外して打球に触れ、両手首を背骨の方に引く。マルティネスは、一塁に送球してしまう。
二塁手の水野が一塁に入る。
一塁走者は二塁ベースをオーバーランする。
三塁走者が本塁に還る。
打者走者は、一塁をかけ抜けるが、アウト
F0-3Bs
一死二塁、一塁線方向に切れていくゴロ[守備]
打者走者は、フォースドプレイではない。
動作の基本は、前節囲み記事内参照
5回表一死二塁、投手コディポンセ(右投手)、打者宗(右投げ左打ち)、二塁走者紅林
スコアは、0-3と日本ハムが3点ビハインド
遊撃手奈良間は、二塁走者の走路の後ろに守る。
二塁手水野は、仮想一塁走者の走路の後ろに守る。
紅林は、ポンセがセットを解いた後、ラインの内側に向かってクロスステップして二次リードを進める。三本間でラインの内側に入れないベースランニングをしている。
宗は、スイング後、ヘッドが下がる。
左手首をコックしてヘッドアップ後、カチ上げる(左腕前腕部を回内)。
打球がファーストバウンドした後、紅林は、スタートを切る。
宗は、一二塁間、一塁線方向に切れていくゴロを打つ。
水野は、一塁線に腹側を向け、打球を追う。
打球が地を這い始めた後、外野芝と走路の境目のところでフォアハンドシングルでグラブを出す。グラブの先で打球に触れ、右股関節をバックステップする。
水野は、三塁若しくは本塁ではなく一塁に投げてしまう。
紅林に三塁に進塁される。
紅林は、三塁ベースを蹴った後、三塁ベースアンツーカーから出ることなく三塁に帰塁する。
打者走者がアウトで二死三塁
5回表二死三塁、投手コディポンセ(右投手)、打者中川(右投げ右打ち)、三塁走者紅林
中川は、ヘッドの角度を鋭角にして構える。2タップしてから右肘を上げる。
右腕前腕部を回外(フォロースルー)後、ヘッドを投球の軌道に入れるが、差される。
三遊間にゴロを打つ。
奈良間は、二三塁間アンツーカーと外野芝の境目でハーフバウンドしたところでフォアハンドシングルでグラブを出す。両腕前腕部を回外して打球に触れ、両手首を背骨の方に引く。
右手親指の爪の裏でボールを押してグラブからボールを抜き取る。
左腕前腕部の回外、回内、右腕前腕部の回外運動の回転半径が長く加速距離が短くなる。
奈良間は、本塁ではなく一塁に送球してしまう。
三塁走者が本塁に還る。
打者走者もセーフになる。
F0-4Bs
6回表一死三塁、投手山本拓実(右投手)、打者安達(右投げ右打ち)、三塁走者頓宮
安達は、ヘッドを残し、一二塁間にライナーを打つ。
二塁手水野は、一二塁間、仮想一塁走者の走路の前に守る。
ジャンプするが及ばず、右翼前に打球が抜ける。
6回表終了までに取られた5点の内、4点が内野ゴロによるものである。
脚注
用語の意味に関しては、下記記事参照
[知って得する]頻出野球用語集[完全保存版]