[豚對水牛⑳]守備走塁の課題が改めて顕在化した試合

Last Updated on 2024年4月7日 by wpmaster

日本ハム対オリックス20回戦

先発は、上沢直之と山﨑福也

試合は、3-0で日本ハムの勝利

一死二塁における二塁守備

守備の基本

シャッフル→左足又は右足の親指IP関節の屈曲(長母趾屈筋が弛緩)(反対側の足の股関節は外旋)→左膝又は右膝のニーアップの順で打球を追う。

グラブを持つ手の親指基節骨を打球の落下点の後ろに入射させる。

グラブを持つ手の親指基節骨→小指基節骨又は小指基節骨→親指基節骨の順に打球を叩く。

一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手は、走者の走路より前に守らない。走者の走路の前に出ずに打球に触れる

先頭を走る走者の進行方向とは逆の塁には送球しない。但し、先頭の走者が三塁に未達の場合は、三塁手は、二塁に投げてランダウンプレーに持ち込む。

走者が三塁に達した後は、一塁手を含め全ての野手は、ゴロに触れた後、本塁に投げる。

5回一死二塁、投手上沢(右投手)、打者ゴンザレス(右投げ両打ち、左打席)、二塁走者頓宮

頓宮は、上沢がセットを解いた後、シャッフルして二次リードを進める。

ゴンザレスは、スイング後、ヘッドが下がる。左手首をコックしてヘッドアップする。左腕前腕部を回内してカチ上げる。

頓宮がスタートを切る。

ファーストバウンドが上沢の身長より高く跳ねる。

セカンドバウンドがハーフバウンドの角度で上がる。

二塁手上川畑が一塁走者の走路の前に出てサードバウンドをショートバウンドの角度でフォアハンドシングルで触れる。

上川畑は、三塁に投げて三本間ランダウンプレーに持ち込むのではなく、右股関節を内旋して腹側を一塁線に向け、内野芝のところまで出て一塁にランニングスローをする。

二塁走者の頓宮に三塁に進塁されてしまう。

二死三塁

二死三塁における守備

二死三塁における守備

単独でもフォースボークを仕掛けてくるので(三塁走者がファウルゾーンで一次リードを取ってくる)、グラブを持つ手の肩を本塁に向けた状態で首を三塁走者の方に向けない(三塁偽投はボーク)。

首を三塁方向に向けたまま、セットを解かない。

四球を与えた場合を含め、打者走者が二塁に突入してきても捕手は二塁に送球しない。
四球を与えても野手はマウンドに集まらない。
投手に緩慢な返球をしない。

関係記事①

打者走者は、フォースドプレイではない。

一塁線のバントは、本塁に投げる。
三塁線のバントは、三塁手は前進してこない。投手又は遊撃手が三塁に入るまで三塁ががら空きになるからである。三塁線のバントは、投手が本塁に投げる。

5回表二死三塁、上沢は、紅林に四球を与える。

紅林は、手袋を外し、一塁に小走りで向かう。

上沢は、マウンドを降りて本塁へ歩く。

伏見は、投球肘をアクセレーションせずに上沢に返球する。

三塁走者の頓宮は、本塁には突入してこない。

二死三塁、来田空振り三振、このイニングス無失点

一死三塁におけるバッテリーを含めた内野守備

三本間ランダウンプレー中に打者走者が二塁に走っても二塁には投げない。

8回裏一死三塁、投手上沢(右投手)、打者西野(右投げ左打ち)、三塁走者宜保、スコアは、2-0と日本ハムが2点リード

西野は、スイング後、ヘッドが下がる。投球に差されて三遊間にゴロを打つ。

上沢は、バックハンドシングルでグラブを出す。グラブを左胸に包む。

上沢は、ボールを持ったまま右足内踝を左足内踝にぶつける。右腕前腕部を回内、回外、右股関節をバックステップ、右腕前腕部を回内して三塁に送球する。

三塁手清宮は、本塁に投げる。

伏見は、三塁線の内側から宜保の左脇腹にタッグする。

伏見は、右肘を上げ、右足内踝を左足内踝にぶつけるが、右腕前腕部を回外して二塁への送球動作を止める。
打者走者の西野は、二塁に走らず、二死一塁

佐野は、中飛で、このイニングス無失点

各駅停車の走塁をスルーするな

特に、ゴロを打った場合、進塁義務が生ずる場合には、ゴロゴーをさせず、ディレードスチールのスタートをさせる。すなわち、全球ランエンドヒットをかける。打球が外野の前に落ちれば、一塁走者も生還できる。

走塁の基本

帰塁は、次の塁を蹴った後でもできる。

後続の走者は、帰塁せずに走り、進行方向の先の塁を蹴って先頭の走者の帰塁未履行のアピールを崩す。

関係記事(

3回裏無死一三塁、投手山﨑福也(左投手)、打者清宮(右投げ左打ち)、一塁走者郡司、三塁走者松本剛、スコアは、1-0と日本ハムが1点リード

清宮は、左腕前腕部を回内(スイング)後、ヘッドが立つ(左肘が上がる)。左腕前腕部を回外(フォロースルー)後、ヘッドに投球の軌道を縦に擦らせる。左肘が上がった分、差されても打球の失速を減じることができた。

一塁走者の郡司は、右中間に腹側を向け、シャッフルしてハーフウェイまで出る。

郡司は、打球が地面に落ちた後、スタートを切る。

松本剛が本塁に還り1点追加

しかし、郡司は、右前安打で一つしか進塁できない。

8回裏一死一三塁、投手吉田凌(右投手)、打者万波(右投げ右打ち)、一塁走者奈良間、三塁走者松本剛、スコアは、2-0と日本ハムが2点リード

万波は、スイング後、ヘッドが下がる(右手首が底屈する)。右腕前腕部を回外し、右手をグリップから外すことによって手首が返ること(右手首が右手首を乗り越えていくこと)を防ぐ。
左腕前腕部を回内、回外してヘッドが立つ。

奈良間は、ラインの後ろで一次リードを取り、走路を外野方向に膨らませる。二三塁間の走路の膨らみを抑え、三本間のラインの外側に出る体の使い方、すなわち、三塁でストップのベースランニングをしている。

奈良間は、ハーフウェイ手前で停止し、打球がファーストバウンドしてからスタートを切る。

三塁走者松本剛が本塁に還り、1点追加してF3-0Bs

しかし、奈良間は、右前安打で一つしか進塁できない。

脚注

用語の意味に関しては下記記事参照

[知って得する]頻出野球用語集[完全保存版]

ボークに関しては下記記事参照

[野球経験者が教える]14種類のボーク

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