プロ2年目で36発新人王村上宗隆のバッティング

プロ入り二年目の昨季は、打率は.231ながら36本塁打で96打点、新人王を受賞した村上宗隆。
ヤクルトのチームメイトには、コーチに怒られるとすぐ泣くと暴露されていましたが、ブタロー(石井琢朗)と宮本(慎也)は、ゼッテー、最低一回ずつは、村上のこと泣かしてるだろうな。
永田に怒られて泣いていた堂林くんも枡田絵理奈と結婚して既に3人のパパ
今季でプロ10年目
これから先、村上は、小園と本塁打王を争い、小園は、10年目には、日本のプロ野球にいないかもしれないな。

さて、この村上に、広島投手陣は、昨季、.271 10本塁打を打たれ、これは、ヤクルトを除くセリーグの5球団の各投手陣の中で最も打たれています。
一方、巨人の投手陣は、村上を被本塁打2に抑えています。
村上を抑えることも、リーグ優勝奪還する上で欠かせないことの一つです。

動作解析

村上は、スクエアに近いオープンスタンスで、骨盤を前傾させずにヘッドを立てて構える。

村上は、クリスジョンスンが右膝をレッグアップして内に入れたときに右膝をレッグアップする。右膝の高さは、骨盤の下までである。
ゆったりと手首の位置を下げる(ヒッチ)。
ステイバックのときに左足はスパイクの外側にも重心が残る。右膝を上げたときのステイバックは小園ほど大きくはない。
前肩を下げ、グリップと頭の距離が近く両肘の角度も垂直に曲がっている。

左肘は捕手側に張り出し左脇を空けている。

しかし、右股関節の荷重、外旋が足りず、左膝が外側に逃げてしまっている。

手首の位置を上げ、右足の内転筋を内旋しながら右足の着地位置を探り始める。この右足内転筋の内旋が後に両股関節をぶつけたときに産み出す瞬発力に貢献する。

頭とグリップの距離も近く両手首を背屈できている。ヘッドを投手の方に向ける動作は、後ろの股関節の外旋同様、押し手の手首とボールの軌道との距離を取ることに資するが、後ろの股関節が外旋できている、押し手の肘がヘッドの後ろに張り出す、骨盤が前傾しているということがヘッドが寝ないことの要件となる。

左足のスパイクの内側に重心が移るが、左足小指球にも辛うじて体重が残る。左肘がヘッドの内側に入り始める。

ステイバック、振り下ろす直前のトップの位置においてヘッドが立っている。

先程述べた左足のスパイクの内側でエッジをかけていたことによりストライドが広くなる。

左足の拇指球を支点にしているが、左足を一塁ベンチ方向に蹴っており、後ろ足を軸に骨盤が回転するのを抑止している。左足の拇指球を支点に骨盤が回ることも多いので三振も多い。

右膝で地面を蹴る動作が足りず、両足の内転筋の内旋が解けてしまっている。

頭と耳の間から振り出すがヘッドが少し寝る。

左膝が内に入り始め、ヘッドを頭の距離が離れ始める。

骨盤とグリップの位置が平行で至近距離にあるレベルスイングなのでセンターから逆方向の打球の割合が増える。

右肘を肋骨に沿わせて抜きながら、ボールの軌道と水平にミートし、左手でヘッドを押し運んでいくレベルスイングである。

この打ち方は、引手で左手によるヘッドの押し運びを押し戻していないので中距離打者の打ち方である。

インパクトの瞬間、右足が突っ張り、ヘッドステイバックし、体軸と左足がXに交わるが、ヘッドステイバックのときの上体の角度が85°ぐらいで吉田正尚(73°前後)に比べると上体の倒れ方が遥に小さい。

両股関節をぶつけ、骨盤を横にズラし右足踵に重心を移すことでうねり上げるように右膝を突っ張らせる。バナナカーブができる。丸佳浩の2017年バージョンの打ち方です。
左膝が投手方向を向き真下に落ちる。

フォロースルー期に右足の踵に完全に重心を移す。フォロースルーは頭にヘッドが付くぐらい大きい。

左膝が地面に着くぐらい落ちることはなく、小園、吉田正尚、広島では小園の次に地面に近くまで左膝が落ちる西川龍馬、安部の方が振る力そのものは上である。筋力量が上記の3者より大きい分、インパクトの瞬間にギアを上げなくてもスタンドに入れることの源になっている。
しかし、肉体の稼働の源であるフィジカルのみに頼って打っているのではなく、これまで述べたように肉体の稼働の仕方にも根拠があるのである。

各種データ

コース別成績

右投手

左投手

球種別成績

打球方向

通算成績

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結論

村上は、振り下ろす直前にヘッドが寝るが故のレベルスインガーではなく割れを作って右足を着地したときに左肘が内に入る引手主導でドアスイングであるが故のレベルスインガーである。

鈴木誠也が堂林に指摘する頭が前に突っ込むから振れないというのは、後ろの股関節の外旋ができていないからストライドが広がると同旨。
メヒア、堂林、髙橋大樹を含めレベルスインガーは、ドアスイングでヘッドがボールの内に入るのでボールを追いかけているように見える。目で追っているわけではないのです。よって村上は、オーバーハンドの縦の変化球を投げる速い投手は打てない。但し、メヒア、髙橋大樹、堂林のように振り下ろす直前にヘッドは寝ないから、彼等と同じ引手主導であっても彼等よりは速い投手を打てる。アウコース全般だけでなく前膝を開いてインパクト後は骨盤を横にズラしてインロー、インコースベルトの高さを引っ張ることができる。
サイドハンドやスリークォーターで投げる体軸が横回転する投手はコースにきっちり投げても打たれるのです。

村上は、軸足の移動や引手主導のところを含め、右投げ左打ちの域を出ていませんが、左打者のレベルスインガーである。しかし、振り下ろす直前に前肩を下げヘッドが立ち、ミートする前に前膝を突っ張らせ右肩関節を右肩甲骨にしまい込んで右膝を開いて打つ。故に、前の股関節よりも押手の肘が前に出てバットの中心を起点にできるので、インローを本塁打することもできないことはない。

攻め方としては、丸同様、投手は、後ろの股関節を外旋しストライドを狭め、前足の着地から投球腕の肘が出てくるまでの間を短くして、村上に後ろの股関節を外旋する間を作らせないことです。後ろ足の拇指球又はスパイクの内側を支点にストライドが広がれば、引手主導のドアスイングになって空振りしてくれます。

対戦成績