日米プロ野球選手が使用しているバットはこれだ

広島東洋カープは4連覇を達成できず、その原因の一つとして鈴木誠也の前後を打つ打者が弱かったことが挙げられます。

松山は、吉田正尚モデルをモチーフにトップバランスのバットに作り替えるようですが、個人的にはバットのせいではないと思います。
以前から骨盤の下までしか右膝を上げず日本人打者の中では始動を遅らせて打つ方ですが、後ろの股関節の外旋が足りずにストライドが広いのが原因ですね。

プロの打者はこのバットを使う

物体は肉体を稼働することによって回転させ、回転させた物体を更に肉体を稼働することによって別の回転を加えることができる。
回転のスピードは、打者の筋肉の重さと職人が作ったバットの重量と回転半径が関係します。

筋量と重量が同じであれば、トップバランスのバットは、カウンターバランスのバットに比べると回転のスピードが鈍くなると言われることがあります(見解1)。

物を作る職人は、物体を存置したり運搬する際に物体の重量のバランスが取れる点を作ります。これを重心、職人は、物体をバットにぶつけたとき最も物体の軌道に反発する部分である芯を作ります。
打者がバットをスイングすることによってバットに価値属性が付与されます。
スイングの過程において打撃のポイントが3つあります。
前述の芯と重心の他に握りの中心があります。握りの中心はトップハンド(=ガイドハンド、押手)とボトムハンド(引手)の間に作ります。

打者は、前足の親指の接地のとき前足首の間接は底屈しますが、前膝で地面を蹴って前足首を背屈することをヘッドステイバックと言います。
ヘッドステイバックのときに後ろ足の大殿筋やハムストリングスを使いますが、これらの筋肉を強化するトレーニングが日本の指導者の間で遅れていたので、私が10代の頃は、後ろ足のスパイクの内側でエッジをかけて前足を踏み出して引手主導で打ちなさいと教えられてきました。引手でバットをセンター方向にバットを放り投げなさいと教えられてきました。

後ろ足を軸に骨盤を回すことをトップハンドトルクであると誤解している人がいますが、
前膝で地面を蹴って後ろの股関節を外旋したままの状態で固定しておき、後ろ足を軸に骨盤を回さずにして、一番先に押手の肘を先に出すことをトップハンドトルクと言います。

回転半径の長いバットの方が、トップハンドトルクのときに、ヘッドがしなるので飛距離が出ると言われることがあります(見解2)。

回転半径、バットの重量、打者の筋量との関係から、グリップエンドの近くを握れば握るほど、芯が重心に近付きます。グリップエンドをボトムハンドの間を空けると芯は重心から離れます。
グリップエンドにボトムハンドをくっつけたり、ボトムハンドの小指をグリップエンドに絡ませれば打球に飛距離が出ると言われます(見解3)。
クリーンアップを打つ打者は、バットを長く持ちます。
また、バットを短く持つと逆方向への打球が伸びると言われます(見解4)

野球選手は、ケース打撃に応じて下記のようなバットをメーカーの職人に発注します。

一番上から、大谷翔平、田中広輔、TI、丸佳浩、鈴木誠也

(出典)ビットスポーツ楽天市場店HP

(出典)かすかわ野球楽天市場店HP

(出典)オリックスバファローズ公式twitter

ヤフオクに出品されていたバリーボンズ実使用のバット

イチローモデル(出典 ムサシ楽天市場店)

トップバランス

バットの重心をバットの先端部分に作ります。
当たれば飛ぶので主にクリーンアップの選手が使います。
しかし、バットの重心がバットの先端に作ってあるので、振り下ろし直前にヘッドを立てインサイドアウトスイングで、ヘッドに手首のラインを越えさせて打たないとフルスイングができません。
NPBでは、中田翔、前DenAの筒香、鈴木誠也、吉田正尚がトップバランスのバットを主に使用しています。
メジャーでは、ムッキーベッツがトップバランスのバットを使っています。
クリスチャンイエリッチは、トップバランスのレギュラー式グリップのバットを使用しています。

カウンターバランス

バットの根本付近に作ってあるバットをカウンターバランスと言います。別名ニアバランスとも言います。

重心をグリップ近くに作ってあるので、押手の肘を畳んでバットをフルスイングしたりコントロールしやすくなります(見解5)。

インサイドアウトスイングで振ってもヘッドのしなりが小さいので打球に飛距離が出ないと言われています。

菊池涼介が主にカウンターバランスのバットを使っています。

ミドルバランス

バットの重心がバットの中間に作られているものをミドルバランスと言います。

バットコントロールやフルスイングが難しくなく、アベレージも残せ、飛距離も出せると言われています。
NPBでは、山田哲人、平田良介、亀井善行が主に使っています。

メジャーでは、マイクトラウトがミドルバランスのレギュラーグリップを使用しています。
フランシスコリンドーアもミドルバランスのバットを使用しています。
ノーランアレナド、ハビアーバイエス、ジャンカルロスタントンは、トップ寄りのミドルバランスを使っています。

バットの重心バランスとグリップエンドの造形は相関関係ができます。

タイカップ式

カウンターバランスは、グリップエンド大きくすることで、手元に重心を作ります。
フレアーバランスとも言われます。

しかし、吉田正尚のように、タイカップ式のグリップエンドにして他のトップバランスのバットを使う打者よりも、ミドルバランス寄りのトップバランスにしている打者もいます。

レギュラー式のグリップエンド

タイカップ式ほどではありませんが、グリップエンドに近付くにつれ、徐々に広がっていくグリップが広がるものです。

大谷翔平、田中広輔、丸佳浩がこれに当てはまります。
バリーボンズは、バレル式のミドルバランスを使用しています。
アーロンジャッジは、35インチ/33オンス(89cm/935g)カウンター寄りのミドルバランスのバットを使用しています。
ブライスハーパー、ホセアルトゥーベは、トップバランス寄りのミドルバランス、レギュラー式を使用しています。

ホームラン打者のグリップエンド

グリップエンドの太さがほぼ同一で、ほぼ直線のものを言います。
鈴木誠也の使っているバットがこれに該当します。
メジャーでは、クリスデイヴィスが使用しています。
イチローもこれを使用していました。
イチローは、踵体重にしてからインパクトの瞬間、後ろ足で地面を前後に蹴って前足を軸にV字のスイングの軌道をするので納得です。
「自分はホームランバッターではないから」「以前はメジャーに興味がなかったが、最近もう一つ上でやるということでメジャーでやることを新しい目標にした」というのが大嘘であることがわかります。

私は、高校時代、小指と薬指でバットを握っていたので、タイカップは嫌いでした。グリップエンドが真っすぐでトップバランス、重量も850g前後の金属バットを使っていました。

しかし、見解1~5は、肉体の稼働という重要なプロセスが抜け落ちています。

打てる打てないは、フィジカルと打撃の技術で決まる

バットは、サービスを産み出す上での手段です。
サービスを産み出す土台となるのは、肉体の稼働であるスイングのプロセスです。肉体の稼働の源となるのは、フィジカルです。

カウンターバランスのバットをつくっても、後ろの股関節の外旋ができず前足と一緒に内旋してしまってストライドが広がり重心、手首が下がるとフルスイングできません。

トップバランスのバットに加工するとヘッドが走りすぎて変化球にタイミングが合わなくなるという人がいますが、それはバットのせいではなく、前膝で地面を蹴って後ろの股関節を外旋してボールを引き付けていられないからです。

前肩が押手の肘の推進より先に開くドアスイングであると、押手の手首のラインよりヘッドが下がるので打球にスライス回転がかかり、逆方向に飛びます。
完全でないインサイドアウトスイングで打つとファウルスタンドに入ったりポテンヒットになったり、バックネッド方向へのファウルtになります。
スイングの起点がバットの中心であれば、インパクトの瞬間にボールの外側を縦に擦り下ろし、フォロースルー期に於いてバットの軌道が半円運動するときにアッパースイングとなるV字スイング(鈴木誠也、柳田悠岐、吉田正尚がやっている)ができる。

前田智徳や鈴木誠也の場合、外国人選手と異なり、構えたときにヘッドを立て手首と背骨の距離が離れ、後ろ足のつま先を捕手側に向け体重を後ろ足の小指球に乗せたとき、ヘッドが投手の方に倒れます。
しかし、前田智徳や鈴木誠也は、落合や清原と違って骨盤が前傾します。
私が10代の頃は、このようなスイングをすると振り下ろす直前にヘッドが寝てスイングの軌道が遠回りするとして修正させられ、現在のプロ野球の打者もヘッドが投手の方に向く打者の大部分は振り下ろす直前にヘッドが寝ます。
しかし、骨盤を前傾させ、前肩を真下に落とし斜め上に後ろの股関節を外旋して押手の肘を背中の方にスクラッチすることで、手首とボールの軌道との距離が取れ、振り下ろす直前でヘッドが立ち、両肘を畳んで縦に振ることができます。
押手の手首が押手の肘より先に出るので、ヘッドのしなりが戻った後もヘッドが残るので、押手の親指でダウンスイングのときよりも強く押し込まないと逆方向に打球が飛ぶ。

トップバランスのバットを使うと回転半径が長くなると言う人がいますが、前膝で地面を蹴って後ろ足の股関節を外旋できていないから、後ろ足の拇指球で骨盤が押手の肘の推進より先に回転してしまう。押手の肘が一番最初に出ていかないから、押手の肘を畳むことができない。押手の手首が背屈しない。故にV字スイングができないのである。

まとめ

どのバットを使ってもグリップをタイトに握っていれば、ヒッチやコックを始め予備動作ができません。
脱力ができないので、インパクトの直前にトップハンドの親指でグリップを押し込むことができません。

前述までのことをも踏まえ、結論を言えば、バットを変えてもどのバットを使ってもフィジカルのメンテナンス、強化及び打撃の土台ができていなければ打てないのです。