2019広島vsロッテ2回戦,大瀬良大地4被本塁打,鈴木誠也4の0

コーチは、シーズン中、チームが投打共不振のときは、フィジカル面技術面のアドバイスをしろ。メンタル面のアドバイスは実体がないからうぜぇだけ。何の役にも立たない。

4本の被本塁打大瀬良大地のピッチング

大瀬良は、従来から右肘をつまみ上げたとき右足の拇指球を支点に右膝が内に入る投手なのですが、その前の「く」の字を作ったときに右股関節を外旋し右足のスパイクの外側でエッジをかけて左足内転筋を内旋してステイバックするという動作はできていたんですよ。

しかし、今回の大瀬良は、左足内転筋の内旋はしているのですが、「く」の字を作ったときに右股関節の外旋が足りずに骨盤が滑ってしまっている。右足の踵が地面から離れて右足の拇指球に重心がかかってしまっている。

中村奨吾、荻野、田村、レアードに本塁打を打たれたときはいずれも骨盤が滑っている。

波動を作って右足のスパイクの外側に体重を乗せていないから大腿骨を持ち上げるという動作がなく左肘と左膝が並進して骨盤が打者の方に向かっていってしまう。

フットファーストで下半身が前に出て行くのが従来より早くなれば、右肘が出ていくまでの間が長くなってしまう。

今回の大瀬良は、ワンバウンドの投球は14球目の1球だけですが、本塁打を打たれた投球はいずれもリリースの瞬間に右腕上腕部が凹んでいるんですね。
棘下筋の損耗は、手投げを修正することで完全ではありませんが緩和することはできます。

右足の拇指球を支点に右膝が内に入るということは右足を軸に骨盤が回るということは後ろの足で骨盤を回していることですが、軸足が前に移らずに後ろ足に体重が残って瞬発力が乗り切らないボールは、セリーグの打者は打ち損じてくれてもパリーグの打者は打ち損じてくれません。

四球は4つで1点ですが本塁打は無四球1安打で1点です。被本塁打が多いと僅差の投手戦を勝つことができません。

中村奨吾は、アウトコースベルトの高さのストレートを中堅壁左に、荻野はアウトコースベルトの高さのカットボールを左翼席に、田村は、アウトコースベルトの高さのスライダーを左翼席に、それぞれ押し手主導で手首の下がりを抑えて打っています。

レアードは、インローのストレートを中堅壁に本塁打を打っています。

レアードは、探りのときに左肩と骨盤が投手の方に出ていかない。右足の踵は地面から離れますが、右足の前脛骨筋が前に倒れたり右膝が外に外れない。右股関節を外旋して上体と下半身に割れを作っった上で左足を着地させてバナナカーブ(骨盤の回転)をしている。

だから骨盤を回転させる前に両股関節をぶつけることができる。両股関節をぶつけると左足が突っ張って左股関節が引っ込んで壁ができる(ヘッドステイバック)。よって左股関節より前に右手の肘が出る。アッパースイングで振ると芯がインローを通過するんです。ダウンスイングで打つとボールの外側を擦り下ろしてヘッドをボールの下に潜らせることができる。両者にとって右足に故障がない限りはインローはホームランボールなんです。今回のレアードは前者(アッパースイング)に当てはまります。

不振が続く鈴木誠也のバッティング

6回を投げ終えた段階でワンバウンドの投球が0であった岩下ですが、7回に入り75球目に右腕上腕部の付け根が凹んでインローにフォークをワンバウンドさせるんです。

鈴木誠也は、このインローのフォークを振って空振り三振をします。

鈴木誠也は、この打席、探りの開始のときに右足のスパイクの内側でエッジをかけて右外踝をバックネット方向に引きますが、そのときに右の内踝が前に倒れてしまいます。
左足のストライドが広がって左膝が開いていきます。右股関節の外旋ができない。右肘はヘッドの外にありますが右足のスパイクの外側に重心が乗っていないので右脇が空かないんです。更に左肩が内に入っていますので右肘を出すより先に左肩を開かないと右肘が前に出て行かない。左脇腹と骨盤の並進に割れがないんです。アッパースイングで振るのはいいんですが引手主導で振ってしまう。両骨盤をぶつけるより先に右足の拇指球を支点に右膝が内に入って右足のつま先の後ろに踵がくる後ろ体重になるので、左膝の開きが大きくなる。左足を軸に振ることができない。
彼にとって打撃の状態は最悪の状態にあります。

鈴木誠也は岩下が右肘をつまみ上げたときに左膝を上げているので始動の遅れと、肉体の稼働の源であるフィジカル面、右前脛骨筋が回復していないことが現在の打撃の原因であると考えられます。

髙橋大樹のバッティング

プロ初打点を挙げた髙橋大樹ですが、打撃動作を詳しく見てみましょう。

髙橋大樹は、5回裏、真ん中のフォークを打って中前に落ちる安打を打ちます。

更に、8回裏に、アウトコースベルトの高さのストレートを右前安打します。

髙橋大樹は、5回裏の打席で、探りのとき、右足の踵が地面から離れていますが前脛骨筋が前に捻じれておらず内踝も右膝も前に倒れていない、右膝も外に逃げたり、一塁方向に外れていない。ここは悪くない。しかし右肘がヘッドの内側に入って左肘が前に出始めている。

髙橋大樹はバナナカーブを作る(骨盤を横にズラす)前に割れは作っているんです。

髙橋大樹は、左足をスパイクの外側から着地しますが右膝が一塁側に外れます。右股関節の外旋ではなく左肩を内に入れて割れを作ってしまっています。だから振り下ろす直前にヘッドが寝てしまう。

髙橋大樹は左肩関節の格納はできているんです。しかし左肩関節の格納を先にしないと右肘が出ていかない。

右股関節の外旋ができていないから、ミートの瞬間に右の両股関節をぶつけたときに右膝が真下に落ちずに右膝が前に外れてしまう。左股関節が引っ込めることができずヘッドアウテイバックができない。右肘が左の股関節の前に出ない。その後、髙橋大樹はレベルスイングで左肘を抜きながらストロークを長くしてヘッドを前に運びます。

8回裏の打席では、探りのときに右足の踵が地面から離れなかった分、ミートの瞬間に左膝が引っ込んでヘッドステイバックは5回の打席よりできていますが、ヘッドが寝て遠回りした分右膝が前に伸びてしまっています。それ以外の動作は5回裏の打席と同じです。

これらの打ち方だとセンターから右にしか打球が飛ばない。逆方向に打ってもスタンドに入る前に失速してしまう。

この打ち方だと野間、長野、西川を押しのけてスタメンで出続けることができない。田中広輔を押しのけて上位打線を打つことができないんです。

岩下大輝のピッチング

岩下は、右足のスパイクの外側の踵に重心をかけて右股関節を外旋して左膝をレッグアップする。2度のレッグアップ、レッグダウンをした後、左膝を内入れしたときにも右股関節を外旋している。
「く」の字を作ったときに右股関節を外旋、左足内転筋を内旋し、右足のスパイクの外側の小指球寄りに重心をかけている。
テイクバックのときに右肩を左肩よりも下げる。右腕前腕部を回内し、右腕は骨盤の右の横まで引く。捻転差はやや大きい。
右肘が逆Lのときに左手は親指が上に切り替わる。
右肘をつまみ上げたときに右足を支点に右膝が外(三塁方向)に外れる。左足はスパイクの内側から着地する。左肩、左膝が開く。
右腕上腕部を外旋してトップを作る前は右腕前腕部は回内している。
リリースの瞬間に両股関節をぶつけ右膝が真下に落ちて右膝から頭まで一塁側に向かってラインができる。左膝は伸びるがO脚になる。右腕上腕部が凹むことがある。
フォロースルーのときに左膝が折れ曲がって右足を三塁側に着地させることがある。

1回裏、田中広輔は、右足の探りのときに左足の内踝が前に倒れ左肘がヘッドの内側に入る、右肩関節の右肩甲骨の格納が早くドアスイングになる。ミートの瞬間、両股関節をぶつけたとき左足首と左膝が外に外れる。真ん中低目のストレートを打って中飛。

4回裏、田中広輔は、左足をインエッジにしてインコース(左打者のアウトコース)のベルトの高さのストレートをスイング、ヘッドがボールの下に入り、ミートの瞬間、両股関節をぶつけたとき左足首と左膝が外に外れる。手首を返して打球にスライス回転がかかり一ゴロ。ステイバック、割れができていない。

6回裏 田中広輔は、岩下が左膝を上げたときに右足で地面を蹴って「く」の地を作ったときに左膝の高さがMax。

田中広輔は、踵体重、更にドアスイングに振ってアウトロー(左打者のインロー)のストレートを空振り三振

菊池涼介は、割れが足りずにアトハイのストレートに差されて中飛

菊池涼介は岩下のテイクバックのときに左膝の高さがMaxで始動が遅れている。

バティスタは、右足の内踝が倒れるのと左足のストライドが並進して空振り三振。
左膝を骨盤より遥か下までしか上げないので他の打者より始動が遅いですが、左足を二回ステップして左膝を上げた分始動が遅れた。

8回裏、松山は、岩下がアウトハイ(左打者のインハイ)に投じたストレートを振って中前に落ちる安打を打ちます。

松山は、探りのとき、左足の拇指球に重心がかかり左肘はヘッドの内側に入る。着地直前に左股関節を外旋して左内転筋を内旋して割れを作りますが、左足の内踝が前に倒れてしまいます。右肩関節を右肩甲骨に格納し右肘を抜きながらレベルスイングで振るんですが、ミートの瞬間に後ろ体重になって左膝が前方上に外れてしまっています。まだ完全には打撃は戻っていません。広島2-6ロッテ

唐川は、右足のスパイクの外側の踵に重心をかけて右股関節を外旋して左膝をレッグアップする。左膝を内入れして「く」の字を作ったときも右足のスパイクの外側でエッジをかけ踵に重心をかけている。左足内転筋の内旋もしている。骨盤は滑っていないが右膝がやや前に倒れており右股関節の外旋は十分ではない。
テイクバックのときに右肩を左肩よりも下げる。右腕前腕部を回内し右腕は骨盤の右横より前までしか引かないが、上体と下半身の捻転差は大きい。
右肘をつまみ上げたときにわずかに両肩甲骨が接近する。右足は拇指球を支点に右膝が内に入る。左手は親指が上に切り替わる。左足はスパイクの内側から着地し、完全着地のときに踵に重心が移る。
リリースの瞬間に両股関節をぶつけたときに右足首と右膝が外に外れる。左足は突っ張らない。
フォロースルーのときに左膝が折れ曲がり、右足を三塁側に着地させる。

田中広輔は、唐川がインハイ(左打者のアウトハイ)に投じたフォークを振ってヘッドがボールの下に入ってヘッドアップ。田中広輔の二ゴロでもう一点返し3-6。

次の試合のみどころ

次の試合の先発は売り出し中の種市ですが、テイクバックのときに右腕を背中の方に引いて上体と下半身の捻転差が大きい投手。セリーグで言うとヤクルトの石山に近い。体軸が横回転でバットとボールの距離が取りやすい。広島打線は、岩下よりも種市を打つと思います。試合に勝てるかどうかは床田のピッチング次第でしょう。

二軍の成績は関係ない、二軍の若手野手の中で唯一、一軍で使ったら面白い存在であると述べてきた小園が一軍に合流。ステイバックの過程と上から振れるところが売りだ。野球はメンタルスポーツではない。一軍選手のメンタルを忖度する必要はない。二軍で成績を残していても野球の動きができていない選手のメンタルも忖度する必要はない。彼は刺激剤ではない。育成の面からではなく戦力としてどこかで小園を打席に立たせ、彼にはまずは高目のボールをフルスイングしてもらいたい。

ロッテ先発種市はテイクバックがヤクルト石山同様、横に大きい。小園はステイバックが大きいので間が取れやすい。小園は今日プロ初安打打つことは十分にあり得る。探りと一緒に骨盤が前に出ていったらダメ、割れが大事。

試合経過

1回表

大瀬良は、14球目、アウトローにカットボール139キロをワンバウンドさせる。

7回表

島内は、9球目、アウトロー(左打者のインロー)にフォーク134キロをワンバウンドさせる。鈴木大地は、これを空振りする。

7回裏

岩下は、75球目、真ん中低目にフォーク137キロをワンバウンドさせる。

岩下は、79球目、真ん中低目にストレート150キロをワンバウンドさせる。

8回裏

岩下は、93球目、真ん中低目にカーブ123キロをワンバウンドさせる。

岩下は、97球目、インロー(左打者のアウトロー)にフォーク134キロをワンバウンドさせる。

9回裏

益田は、11球目、アウトローにカットボール134キロをワンバウンドさせる。