オープン戦広島0-1DeNA。主力打者が振るわずに完敗。

Last Updated on 2019年3月21日 by wpmaster

マウンドの硬さは、最も球数を投げるエースの動作を解析して、又はエースの要望を聞いて決められ、変えられ更新されていく。

甲子園同様、横浜のマウンドは黒土が混ぜられ、今季から硬くなったと言われる。

着地する足を固定するにしろ、蹴るにしろ、大部分の投手にとってプラスになると思われるが、新しい横浜スタジアムのマウンドに両チームの投手が対応できるか注目されるところである。

試合経過

1回表

⑥田中広輔 踵体重

④菊池涼介 ステップ幅が広い、 ヘッドがボールの内に入る。

⑤安部 上体がスウェイ 左足の着地とスイングがシンクロ トップが浅い

インコースベルトの高さのフォーク138キロを打って二ゴロ

⑨鈴木 左足の着地が遅れる。ヘッドが遅れて出る。

インコースベルトの高さのシュート回転したボール144キロを打って遊飛

1回裏

⑧桑原 踵体重 スウェイ

インローのチェンジアップを空振り三振

床田 リリースの瞬間に左肘が下がる。右膝の壁が崩れる。

Ⓓ楠本 泳ぎながら壁を作って打つ。

アウトコースベルトの高さのスライダー133キロを中前安打

⑤宮﨑 左足の着地が遅れる。

真ん中高目のスライダー133キロを空振り三振

⑦筒香 ステップ幅が広い。ヘッドが遅れる。

真ん中のストレート148キロを空振り三振

床田 リリースの瞬間に左腕上腕部が凹む。右膝の壁が崩れる。

2回表

③松山 スウェイ ヘッドはボールの外側に入る。

インハイのシュート142キロを打って右前安打

⑧長野 左足の着地とスイングがシンクロ ヘッドアップ

インコースベルトの高さのフォーク135キロを打って三ゴロ

⑦坂倉  ヘッドアップ スウェイ

インハイのフォーク137キロを打って投併打。

2回裏

③ロペス 左足の着地が遅れる、ヘッドが遅れる。

インコースベルトの高さのフォークを打って右飛

床田 右膝の壁が崩れる。

⑨ソト スウェイ ステップ幅が広い、左足の着地が遅れる。

フルスイングできない。

インローのチェンジアップ127キロを空振り三振

④中井 アウトローにストレートが外れて四球

床田 トップを作ったとき、左膝が内に入る。

左腕前腕部が回外する。

リリースの瞬間でも右足がインステップしている。

右膝の壁が崩れる。

②嶺井 ヘッドをボールの外側に入れてボールを引っ掛けて打つ。

インコースベルトの高さのスライダー135キロを打って左前安打

⑥大和 踵体重、手首を返す。

アウトコースベルトの高さのストレート145キロを打って遊ゴロ

3回表

②會澤 ヘッドをボールの外側に入れて打つ。

真ん中高目のシュート142キロを打って遊ゴロ

①床田 スウェイ ヘッドが遅れる、ヘッドがボールの内側に入る

アウトハイのストレート141キロを打って遊直

⑥田中広輔 ヘッドがボールの内→外

インハイのストレート144キロを打って左前安打

④菊池涼介 ヘッドがボールの内→外 重心を右足に残す。

真ん中のストレート141キロを打って中前安打

⑤安部 ステップ幅が広い、スウェイ、ヘッドが遅れて出る。

アウトコースベルトの高さのカーブ119キロを打って一ゴロ

3回裏

⑧桑原 ヘッドアップ

インハイのチェンジアップ123キロを打って遊ゴロ

Ⓓ楠本 ヘッドがボールの下に入る。打球にスライス回転がかかる。

アウトコースベルトの高さのスライダー135キロを打って一ゴロ

⑤宮﨑 アウトローにストレート145キロが外れて四球

床田 テイクバックのとき、左腕が背中の方に入る。

左腕上腕部を外旋してトップを作ったときに左膝が内に入る。

左腕前腕部が回外する。

リリースの瞬間に左肘が下がり、手首が寝る。

⑦筒香 スウェイ フルスイングできない。

アウトハイのカーブ119キロを見逃し三振

4回表

⑨鈴木 インハイにストレート144キロがシュート回転して四球

大貫 右足踵に重心をかけて右股関節を外旋して骨盤よりも高く左膝をレッグアップ

上体が一塁側に反る。

テイクバックが横に大きい(右腕前腕部は回内)。

右腕関節の外転(右肘をつまみ上げたとき)のときに、右膝が内に入る。

左足は踵から着地する。

左膝はスクエアだが、左肩が開く。

右肘の出が遅れてダブルプレーンになる。

リリースの瞬間、左足は突っ張れている。

4回裏

⑨ソト レッグアップが遅れる。

インコースベルトの高さのフォーク133キロを空振り三振

④中井 トップを作ったとき、ヘッドが立つ。⊕

頭は骨盤の中心線より若干前にある。(完璧ではないが積極に解す)ポイント前

右足に重心が残る。⊖

真ん中低目のスライダー134キロを打って右翼線に二塁打。

床田 左腕上腕部を外旋してトップを作ったとき、左膝が内に入っている。

左腕前腕部が回外している(=ボールを持つ手が打者の方を向いている。)

右足の着地位置の探りが大きい。→左肘が遅れて出る。

リリースの瞬間に右足がインステップのまま、右膝の壁が崩れている。

②嶺井

左肩、左肘が内に入る⊖

トップを作ったときにヘッドが立つ⊕

振り下ろし始めに右肩が下がる⊖

振り下ろしてからも左膝が閉じている⊖

インハイ(右打者のアウトハイ)のフォーク134キロを打って右前安打

床田 クイックのとき、左股関節の外旋あり⊕

トップは深い⊕

左腕上腕部を外旋してトップを作る前に左膝が内に入る。⊖

⑥大和 左肩の内入りを修正 トップが浅い、左足の着地とスイングがシンクロ

インコースベルトの高さのストレート143キロを打って二併打。

床田 リリースの瞬間に左腕上腕部が凹む。右膝の壁が崩れる。

5回表

⑥田中広輔 泳ぐ ヘッドをボールの外側に入れる。手首の下がりを抑える。

真ん中のスライダー126キロを打って中前安打

④菊池涼介 ヘッドをボールの外側に入れてボールを引っ掛けて打つ。

インハイのフォーク132キロを打って遊ゴロ

大貫 ステップ幅が広い、トップを作ったときに左肩が開く。

左足の着地から右肘が出てくるまでに間がある。

⑤安部 ステップ幅が広い、スウェイ、右足の着地が遅れる。ヘッドが遅れる。

インハイのシュート140キロを打って遊ゴロ

⑨鈴木 アウトローにカーブ119キロが外れて四球

大貫 テイクバックが横に大きい、右肩関節の外転よりも左肩の開きの方が早い、右肘が上がらない、ダブルプレーン、リリースの瞬間に右肘が下がる。

③松山 右足の着地が遅れる、ヘッドが遅れる、ヘッドがボールの内に入る、打球にスライス回転がかかる。

真ん中高目のストレート142キロを打って左飛

5回裏

⑧桑原 泳ぐ

真ん中高目のカーブ114キロを打って中飛

Ⓓ楠本 ヘッドをボールの外側に入れ壁を作って打つ。

アウトローのカーブ116キロを打って中前安打

⑤宮﨑 スウェイ 左足の着地が遅れてヘッドが遅れて出る。

フルスイングできない。

真ん中のカーブ116キロを打って中飛

床田 左腕関節の外転(左肘をつまみ上げる)のときに、左膝が内に入る。

両肩がM字になっている。

左腕上腕部を作る前の予備トップは深いが、左股関節の内旋が先行しているので、左上腕部の外旋が遅れる。

左腕上腕部を外旋してトップを作ったときに、トップが浅くなる。

左腕前腕部が回外して左肘が沈む。

右足の着地から左肘が出てくるまでに間ができる。

リリースの瞬間に左肩上腕部が凹む。

⑦筒香 アウトローにスライダー136キロが外れ四球

床田 クイックで左股関節の外旋がない。ステップ幅が広い。左腕上腕部の外旋が遅れる。

トップは深いが左膝が内に入っている。

左肘前腕部が回外し、左肘が沈む。

リリースの瞬間に左腕上腕部が凹み、左肘の位置が下がる。

手首が寝る。

③ロペス 左足の着地が遅れる。左足の着地とスイングがシンクロ トップが浅い。

インローのフォーク135キロを空振り三振

床田 左肩関節の外転(左肘をつまみ上げたとき)のときに、左膝が内に入る。

リリースの瞬間に左肘の位置が下がる。

6回表

⑧長野 左足の着地が遅れる、トップが浅い、ヘッドが遅れる、ヘッドがボールの内側に入る。

インハイのストレート154キロを打って二ゴロ

⑦坂倉 踵体重 右足の着地位置の探りが大きい。

アウトローのスライダー137キロを空振り三振

エスコバー 右足はスパイクの内側から着地

②會澤 レッグアップが遅れる。

アウトハイ(右打者のインハイ)のストレート153キロを空振り三振

エスコバー 外転のとき、背中側にコックした左肘を引いて両肩甲骨をぶつける

両肩甲骨の稼働域が広くなるので、瞬発力の乗ったボールが投げられる。

左股関節にタメがある。

右足がインステップ

トップは浅いが、左腕前腕部は回内できている。

6回裏

⑨ソト トップを作ったときに左肘を抜くのを抑制し、左肘を抜くのを遅らせる。

ポイントを前にしてヘッドをボールの外側に入れて引っ掛けて打つ。

インコースベルトの高さのストレート145キロを打って左翼線に二塁打。

菊池保則 右股関節を外旋して左膝をレッグアップ⊕

左膝を内旋してステップ。⊕

テイクバックのときに右肩を左肩よりも下げる。⊕

テイクバックが横に大きい(体軸の横回転、右肘が上がっていかない原因)。⊖

外転する前に左肘が逆L字(外転が遅れる原因、インピジメントの原因。アーム式にしても肘が上がっていかない)⊖

外転のときに両肩がM字になる(ルーズショルダーの原因になる)。⊖

このときに右膝が内に入る(外転の遅れ、右肘が上がらない原因)⊖

トップを作ったときにトップの角度が深く右腕前腕部が回内できている⊕

右肘が上がっていかない。⊖

④中井 左足の着地が遅れる。 左足の着地とスイングがシンクロ

インコースベルトの高さのストレート144キロを打って遊ゴロ

②嶺井 左足の着地が遅れる。 左足の着地とスイングがシンクロ。ヘッドはボールの外側に入る。

インコースベルトの高さのストレート143キロを打って遊ゴロ

Ⓗ倉本 レッグアップが遅れる 踵体重 右足の着地が遅れる。

アウトローのスライダー135キロを空振り三振

7回表

⑧西川 スウェイ トップが浅い ヘッドはボールの外側に入る。

アウトローのスライダー140キロを打って一ゴロ

笠井 テイクバックが横に大きい。

⑥田中広輔 トップは深く入る。

しかし、右肩、右肘が内に入る。

左脇が閉まってヘッドが出てこない

真ん中高目のスライダーを見逃し三振

④菊池涼介 左足の着地が遅れる、ヘッドが遅れる。

真ん中のカーブ123キロを打って二ゴロ

7回裏

⑧桑原 内転筋を絞って構える。

インハイにストレート143キロが外れて死球

一岡 右肩関節を外転したときに右膝が内に入る。

左膝を「く」の字にして左肘と並進させたときに左肩が開く。

トップは深く右腕前腕部は回内できている(これはいつもと同じ)

右肘をヒッチさせてから推進させていくのもいつもと同じ。

外転、右腕上腕部外旋のときの右わき腹の伸びは日本人投手の中ではトップクラス

リリースの瞬間に左足は突っ張るが、右肘が下がる。

Ⓓ楠本 左足の拇指球を支点に左股関節を内旋 軸足を右足に移す

右股関節の外旋がスムーズ 右足踵に重心を移す。

ヘッドをボールの外側に入れ肋骨下の筋肉をスライドして打つ。

アウトハイ(左打者のインハイ)のストレート144キロを打って右翼線に二塁打。

⑤宮﨑 スウェイ ヘッドアップ

アウトハイのスライダー137キロを打って遊ゴロ

⑦神里 真ん中低目にフォーク139キロが外れて四球

一岡 外転のとき、右膝が内に入る。 リリースの瞬間に右肘が下がる。

③ロペス ステップ幅が広い、左膝が割れる、ヘッドがボールの下に入る、手首を返す、打球にスライス回転がかかる。

アウトコースベルトの高さのスライダー136キロを打って三併打

8回表

⑤小窪 踵体重 ヘッドが遅れる。

アウトコースベルトの高さのストレート149キロを打って右飛。

パットン 左足の着地から右肘が出てくるまでの間が短い。

⑨鈴木 ステップ幅が広い、ヘッドが遅れて出る。

パットン 外転のとき、右膝が内に入る。左肩、左膝が割れる。

左足はスパイクの内側から着地

③堂林 レッグアップが遅れる

インハイのストレート148キロを空振り三振

パットン ダブルプレーン

8回裏

⑨ソト レッグアップが遅れる。

インハイのストレート152キロを空振り三振

フランスア 左股関節を外旋してからステップ、ステップ幅が狭い、三塁側にタンブル&左足のターン

④中井 レッグアップが遅れる、トップが浅い。

真ん中のストレート155キロを見逃し三振

フランスア 0ポジションができる、タンブル&ターン

②伊藤光 真ん中低目にストレート147キロをワンバウンドさせて四球

フランスアは、左足をヒールアップして左股関節を外旋してレッグダウン。

左股関節を引っ込めて左腕を骨盤の横にまで左腕を持ってきており、いつものフランスアよりテイクバックが横に大きい。

左肩関節を外転して(左肘をつまみ上げて)両肩甲骨がぶつかるのは、いつもと同じ。

しかし、ここで、左膝が内に入って左腕前腕部が回外して左肘が沈む。

ステップ幅が狭い立ち投げはいつもと同じ。

左腕上腕部を外旋してトップを作ったとき、左の股関節を外旋して左股関節のタメを作るが、左足がつま先立ちになる。

骨盤に大腿骨を差してトップを作ったときの左脇腹の筋肉の伸びも尋常ではない。

この上下運動がが縦回転の秘訣で、現在の日本人には真似できない。

リリースの瞬間に右足が突っ張れているのもいつもと同じ。

リリースの瞬間に左肘がストンと落ちる。

ボールをワンバンドさせる。

三塁側に地面に平行になるぐらい上体を倒して両足をクロスさせて左足をターンを完結するまで、右内転筋を絞り、右膝の壁が全く崩れないのは、尋常でない足腰の鍛え方をしている。

⑥倉本 レッグアップが遅れる。

インハイのストレート153キロを空振り三振

9回表

Ⓗバティスタ 左足の着地が遅れる、左足の着地とスイングがシンクロ

インコースベルトの高さのストレート150キロを打って二直

⑦坂倉 踵体重

アウトローのスライダー137キロを空振り三振

②會澤 トップが浅い。左足の着地が遅れる。始動が遅れフルスイングできない。

アウトコースベルトの高さのストレート151キロを空振り三振

三嶋 テイクバックが横に大きい。

外転のとき、両肩がM字になる。

外旋してトップを作ったとき、右腕前腕部は回内できているが、右膝が内に入り、トップが浅い。

左肩、左膝が開く。

リリースの瞬間に左足が突っ張るが右肘が下がる。

右足のターンのとき、左膝の壁が崩れる。

まとめ

スコアだけ見ると、手に汗握る投手戦に見えるが、実際は異なる。

今回投げた両チームの投手の殆どが、トップを作る前に重心移動前の軸足の股関節が内旋して投げる方の肩側の膝が内に入っている。

故に、ボールを持つ手が打者の前に現れるのが早く、投げる方の肘が遅れて出てくるので、打者に間を与えてしまう。

それだけでなく、ダブルプレーン(投げる方の腕の回内と骨盤の順回転がシンクロ)になってリリースの瞬間にボールの外側を擦れず、また手首が寝てボールを引っ掛けてスライダー回転させてしまっている。

また、重心移動前の軸足の股関節の内旋の先行は、球数が嵩むとリリースの瞬間に投げる方の腕の前腕部が凹む原因にもなる。

床田も、点を取られた場面以外は、きちんと投げられていたかというとそうではない。

前述以外にも、右膝の壁が崩れるところも克服できていない。

筒香、ロペス、宮﨑、ソトは、レギュラーシーズンとは打撃の動きが明確に違う(特に始動)から抑えられている。

この4人は、野球ができるフィジカルができていればシーズンに入ったらガラっと変わるから、今の内に投球動作を修正しないとレギュラーシーズンでやられる。

菊池保則は、他の投手に共通する前述の問題点の他に故障しやすい投げ方をしているという問題がある。

新人大貫も、テイクバックが横に大きく、トップを作るのが遅れ、右肘が上がっていかず、無失点だが、内容は良くない。

DeNAの投手陣の中で概ねまともだったのはエスコバーのみ。

零封は、広島打線の方に問題がある。

特に、両チーム共、上位打線、主軸に始動の遅れが顕著で、トップが浅く、スウェイする打者が多かった。

タナキクもメディアに言わせるほど状態は良くない。

例外として楠本の打撃が格段に成長している。

打線全体が振るわないながらも、DeNAの下位打線が、始動が間に合った分、ヘッドが立ち、振り遅れ、差されながらも安打となったことが勝敗を分けた。