中日の先発ローテーション定着に挑む柳裕也のピッチング

今回取り上げる投手は、個人的にプロ1年目から期待した投手で、昨季は右肩の故障で途中離脱してしまった。

フォーシームの球速は130キロ台後半から140キロ台前半だが、野茂英雄や山内泰幸のような無駄な投球動作は特段ない。

中日の生え抜きの左のオーバーハンドが笠原なら、右のオーバーハンドは柳。

今季は、開幕から一軍ローテーションに入り、広島打線も1度、7回2失点に抑えられている。

昨季の通算成績

2018年4月10日のヤクルト戦で、被安打2、奪三振6でプロ初完封。

動作解析

柳は、右足踵に重心をかけて右股関節を外旋して左膝をレッグアップする。

右足拇指球に重心を移して上体と左足で「く」の字を作って左足をステップする。

テイクバックで右腕前腕部を回内し、テイクバックは横に小さい。

テイクバックのときに両肩の高さが平行で、左足の着地直前に右肩を下げる。

スライドステップで左足を踏み出すことがある。

クイックで投げるときは、右股関節の外旋なしで左足を踏み出すことがある。

左足は踵から着地する。

左足を着地したときにスパイクの外側の踵から着地していることがある。

左膝を曲げたまま、左足の探りが遠回りすることがあった。

左足の着地から右肘が出てくるまでの間がメッセンジャーと同程度で間がある。

リリースの瞬間に0ポジションで投げられているときがある。

リリースの瞬間に右腕上腕部が凹む。

リリースの瞬間に左足を突っ張ることができているときとできていないときがある。

トップを作ったときに右肩、右肘が上がり、右脇が空く。

トップを作ったときに右腕前腕部が回外して右肘が沈むことがある。

トップを作った直後、右腕上腕部の外旋が大きく、担ぎ投げの投手である。

タスキ掛けのラインを内旋したときに右胸の張りが大きい。

最大外旋位でも右腕上腕部の外旋が大きい。

フォロースルーのときに、一塁側に上体を倒し、右足を一塁側にターンさせる。

上体を一塁側に倒したとき、地面と平行になるぐらいリブダウンできている。

フォロースルーのときに右膝の壁が崩れることがある。

右足を三塁側に着地させていることがあり、三塁側に重心が残ることがある。

左足は踵から着地するので、スウェイしやすいマウンドの傾斜が急で硬い札幌ドーム(防54.00)、マウンドが硬いが掘れ易いマツダ(防 10.80)は、重心が右足に残ってしまい成績が良くない。

また、ショルダーファーストしやすい傾斜の緩い神宮(防 8.31)での成績が良くない。

左足の着地、左足へ軸足を移す動作によって瞬発力がボールに乗るときと乗らないときがあり、前者の場合は、回転数が多く球速以上に、打者はスイングした結果として体感速度を感じるだろう。

左足の着地から右肘が出てくるまでの間があるので、打者は、バットとボールの距離が取りやすく懐の深い打撃ができるが、左足のステップ幅を狭くして左足を軸に打球をリリースすることがその前提となる。

各種指標

コース別成績

右打者

左打者

球種配分

球種別成績

対戦成績