2018日本シリーズ、広島vsソフトバンク第2戦。Kris Johnson7回1失点。

ブレイシアがセットアップを務める(レギュラーシーズン34試合、防御率1.60)レッドソックスがワールドシリーズを制しました。

ブレイシアは、カープファンのブロガーからは、総じて酷評されていましたが、その中で唯一、ブレイシアを高く評価していたのが当ブログであります。

ブレイシアのスライダーが日本で変化しなかったのは、滑らないボールはほとんど関係ないでしょう。

削れないマウンドだと考えています。

ブレイシアは、地面が柔らかい日本のマウンドでありながら、ストレート、カットボールで主力打者を差し込んでいました。

一方、オスカルが自由契約になりました。

カープファンのブロガーは、入団当初、こぞって彼を絶賛しましたが、その中で、当ブログが唯一、”コイツは使えない”としたブログです。

野球をチームに入ってやったことのない人にはわからないでしょうが、指導者は、将来有望な投手には、サイドアームは勧めません。

サイドアームは、右投手の場合、体軸が三塁側に傾き、ドアスイングで瞬発力がボールに乗りません。

それだけでなく、右肩に負担がかかります。

このことは、両肩甲骨を結ぶラインを底辺にして、上方55度、前方22度に腕を上げたときと、腕を水平に挙げたときのどちらが肩に負荷がかかるかを実験してみればわかることです。

斎藤雅樹も2年目に12勝を挙げたときは、オーバースローに近いスリークウォーターで投げていました。

その後、中継ぎに降格し、未勝利に終わって、首に鈴を付けられました。

斎藤雅樹は、打者に転向させられる予定でした。

ヘルウェグ、トンキン、パットン、カミネロ、アダメスらサイドサームに近いスリークウォーターの投手は、アメリカのマイナーリーグですら通用しないので、日本に来ているのです。

すわわち、日本の野手は舐められているということです。

縦回転の推奨派である佐々岡がサイドアームを自分の意思で勧めることはまずないでしょう。

資本の側から、「佐々岡くん、何とか、あの投手の首に鈴をつけてくれないか。」と言われて、サイドアームを勧めたと見てまず、間違いないでしょう。

さて、本題に入ります。

Kris Johnsonのピッチング

この試合、内川が欠場、デスパイニがレフトスタメン。

プロの投手は、生活がかかっているので、インハイを攻めなければなりません。

しかし、インハイを攻める資格があるのは、投球動作の基礎ができている投手だけです。

ヘルウェグを擁護するカープファンがいたことには呆れ返ります。

ジョンスンは、4回表、走者一三塁から、アウトローに投球をワンバウンドさせて、一塁走者に進塁されて二、三塁とされます。

ジョンスンは、ここでも、リリースの瞬間に左腕上腕部の付け根が凹んでいます。

リリースの瞬間に左肘の位置が下がる回数も年々増えています。

この試合、ワンバウンドさせた投球が103球中、12球。

ジョンスンは、今季、7連勝が始まったあたりから、ずっと肩、肘の状態が、更に良くなくなっているんですね。

ジョンスンも、アメリカでは、シーズン通しで先発ローテには入らず、来日して3年半先発ローテに入って投げていますので、肩、肘は損耗してくるわけです。

只、テイクバックのときに左腕を背中の方に引かないで脱力できていること、リリースの瞬間に右足が突っ張っていること、上体を三塁側に倒して左足を三塁側にターンさせることで、ストレート、カット系のボールには瞬発力が乗っています。

ジョンスンは、ストライクゾーン内にアバウトに投げても、日本の野手には打たれないだけのキレは維持できています。

一方、野村祐輔ですが、リリースの瞬間に左足が突っ張り、上体を一塁側に倒して右足を一塁側にターンさせています。

野村のストレートは球速表示以上に瞬発力が乗り、二軍の投手のストレートを凌駕する、チーム有数のキレを産み出しているから、ローテーションに定着できています。

しかし、野村の場合、テイクバックのときに、右腕を背中の方に引く動作が大きい。

すなわち、脱力できていない。

野村は、骨盤が滑る回数は減りましたが、右股関節の外旋が右肘が出ていくよりも早く、右膝が内に入る。

左肩、左膝が一塁方向に割れ、右手のトップの位置がインコースの方に向く、アッチ向いてホイの投げ方になる。

よって、ドアスイングになって瞬発力がボールに伝わらないからボールがシュート回転する。

左足が突っ張るけれども、重心が右足にも残っている。

野村のストレートは、ストライクゾーン内にくると、打者は、ヘッドをボールの外側に入れることができる。

それでは、コーナーピッチングすればいいのかというと、それは誤り。

ストレートに更に磨きをかけて、ストライクゾーン内に入れても、打者のヘッドを下げさせるだけの、瞬発力の乗ったボールにすることです。

野村は、先ずは、テイクバックが横に大きいのをやめなければいけません。

それと右股間節のタメ(≠重心を右足に残す)を作る。

オーバースローは、最も右肩に負荷のかからない角度である0ポジションに基づくもの。

佐々岡は、体軸の使い方は、縦回転を重視しています。

踏み出す足の突っ張り、フォロースルーのときの軸足であった方のターンを始め、メジャーから新しいものを柔軟に採り入れてきました。

カープの投手で右足のターンを最初に本格的に採り入れたのは長谷川昌幸ですが、佐々岡も長谷川昌幸の次ぐらいに、右足のターンを自身のピッチングにも採り入れてきました。

カープの投手には、テイクバックが横に大きい投げ方や四股を踏む、昭和の投手が好む投げ方に戻っている投手が見受けられます。

畝なのか、球団外の球団OBなのかわかりませんが、佐々岡を遮ってしゃしゃってくる奴がいるようです。

ジョンスンは、7回、インハイのストレートを柳田にヒットを打たれます。

柳田は、生活の中で左手をあまり使わない右投げ左打ちの選手で、しかも田中広輔よりもリーチが長いのでインハイに左肘の出が遅れます。

柳田は、第一戦、更に、インハイどころか、左投げ左打ちの打者、ボトムハンド主導の左打者であればホームランボールでもあるインローにも左肘が遅れて出ていました。

インコースは、アウトコースよりもシュート回転が大きく、インローは更にシュート回転が大きくなります。

アウトハイが最も失速が少なく、最も失速の少ないカットボールに打者は、レッグアップが遅れて空振りします。

アウトローはアウトハイよりも失速が大きい。

右打者の投げるアウトローは、左打者のインロー。

柳田は、7回表の打席で、右肘を抜くのを遅らせて左肘が左股関節の外旋よりも早く出ています。

柳田は、左肘が早く出るようになったので、次回から、右打者の投げるアウトローは打ちます。

デスパイニは、レッグアップが小さくヒッチの”下げる”が大きく、踵体重で右足が後退し、ステップ幅が小さいので、左肘を抜くのが多少早くて、ヘッドが右肘より遅れて出てもシュート回転したヘルウェグからヒットを打つだろう。

デスパイニは、真ん中低目又はアウトローの落ちる球がないと打ち取るのが難しいですが、右肘の出が右股関節よりも遅れるヘルウェグは、インサイドにしかボールが行かない投げ方なので、真ん中低目、アウトローに投げるのは難しいでしょう。

カープ打線vsバンデンハーク

田中広輔の初回のバッティングは、トップを作るのが遅れ、トップを作らないままに振り下ろしているので、ヘッドがボールの内側に入り、スライス回転がかかっています。

田中広輔は、典型的な右投げ左打ちで、インコースのベルトより上は、左肘の出が遅れるので、引っ張ることができず、逆方向の当たりも失速が早い。

内野手を通じて球種、コースが伝達されますが、デスパイニは深く守っていましたので、これでは打球に追いつけません。

田中広輔の2本目のヒットも、ヘッドがボールの下に入り、スライス回転がかかっています。

ソフトバンク側が、一、二塁間を空けて守っていたので、ヒットになりました。

鈴木誠也の初回のバッティングは、縦振りでボールをこすっていますが、ヘッドをボールの外側に入っていることは入っていますが、今一つ足りない。

スライス回転がかかった後、右手首がボールの軌道の上にかぶさり、トップスピンがかかります。

打球の方向が芝の下の地面の窪みで変わりましたが、ショートバウンドになったところで、今宮は素手で捕球。

今宮は、左ハムストリングスを故障しているので、右足に重心を移して手首を立てて投げる前と投げる瞬間に左膝の壁が崩れている。

鈴木誠也の5回のヒットは、ヘッドを残して右中間に打ったものです。

バンデンハークは、フットファーストで、トップを作ったときに、右腕前腕部が回外しているから、変化が早くスラーブのような軌道になった”へなちょこボール”。

田中広輔もバッティングも鈴木誠也のバッティングも、相手のポジショニングと、万全でないフィジカルによるもので、威張れる内容のものではありません。

丸は、踵体重になっているので、インコース全般は打てますが、アウトローの落ちる球は、悉く空振りします。

ヒッチ打法をもってしても修正できていません。

ヒッチの途中で余分な動作が一つ入ったことで、右肘が内に入り、その反対操作でスウェイしているので、ヒッチはやめてはいけません。

松山の5回裏のヒットも、ヘッドがボールの下に入ってスライス回転がかかり、内容は良くない。

今宮が深く守っていたのでヒットになった。

球速表示は飽くまで目安で、失速の少ないことが重要なので、一定水準のレベルのストレートを投げられることを前提に話せば、

野間は、150キロ超の真っすぐを打てないと言われるが、厳密に言うと、田中広輔同様、センターから逆方向にしか打てない。

149までなら、ヘッドをボールの外側に入れて右方向に打てる。

野間の打ち方であれば、スリークウォーターの投手であれば、150キロを超えていても打てる。

嘉弥真は、テイクバックが横に大きく、体軸が一塁側に傾き、左股関節の外旋よりも遅れて左肘が出てくるので、右足を着地させてからの間がある。

変化球の変化し始めも早いので右打者も左打者も対応は難しくない。

尚、田中広輔は、モイネロのカーブをファウルになりましたが、縦振りで”こする”ことに成功している。

守備・走塁編

3回裏、一塁に田中広輔を置いて、菊池が壁を作って二ゴロを打つ。

川島がランナーの進路から外れて送球するのは基本どおりだが、逆手で捕らずに、セカンドベースに背を向けて両手で捕球。

第一戦の松山のところでも書きましたが、両手で捕ると両腕の前腕部がロックされてしまいますので、グラブをすくい上げるのが遅くなります。

送球を要する川島の場合は、更にトップを作るのが遅くなります。

体位を入れ替えて二塁へ送球し、送球が逸れる。

菊池は、二塁へ進塁。

丸の犠飛は、走者二、三塁のケースなので、ランナー2人に還られるよりは、犠飛で1点で済ませてアウトを稼げて走者が一人減るので、デスパイニが捕球するのは間違いとは言わない。

松田がライトスタンドに背を向けてカットに入るのは、体位を入れ替えなくて投げられるので、基本どおり。

松田が本塁に投げなければ、二塁走者の三塁到達が防げたかどうかというところ。

第1戦は、野間と崇司が、第二戦は、5回裏、バンデンハークのカーブが裏返って、性夜は二盗を失敗しました。

ソフトバンクのリリーフ投手は、クイックのときに、重心が低いので、クイックが遅く、瞬発力がボールに乗らない。

甲斐は、トップを作るのが早いですが、その前に左足がインステップしています。

左股関節の開きが遅く、左足が着地してから右肘が出てくるまでに間があります。

単独スチールもできなくはない。

森唯人、高橋礼、嘉弥真のときは行ける。

アウトになっても懲りずにどんどん走れ。

野間vs甲斐もそうですが、上本vs甲斐のチビ男対決は、今後も要注目です。