2018広島vsヤクルト11回戦。九里が8回無失点で今季初勝利。

試合のポイント

1-0という勝った側にとっては、また、野球を観る側にとっては、最高のスコア。

その大部分を創り上げたのは、九里のピッチング。

九里くんは、ああ見えて社会科の教員免許を持っていて、母校に教育実習にも行っているのよ。

誠也と宗人さん親子がリアル巨人の星なら、九里は、リアルGTOってわけよ。

九里は、左膝の壁が崩れたりして、三塁側に着地して三塁側に重心が残ることがあるけどな。

九里は、右足に踵に重心をかけて左膝を上げるが、二塁側に右股関節を捻る動作が微動、右足の拇指球に重心を移して若干のヒップファーストで、ステップ。

ステップ幅を6足分に縮めて右肘をつまみ上げたときの重心を上げて、右腕を内側に捻ったときに、左膝を伸ばして、左股関節が前に出なくなったから右肘の出と共に右足を一塁側にターンして投げられる球の割合が増えた。

下半身が使えて、右腕を振り切れるようになって、コーナーピッチングをしなくなった。

四球が1で、三振は全て空振り。

特に、大きいのが打てる山田、バレンティン、ファウルを連発する大引には、右足を一塁側にターンして右腕のフォロースルーを行っていたな。

左足は踵から着地するが、コックした右肘が遠回りして右腕のトップの位置が高くない。

これだと、打撃で言うと、ドアスイングに相当し、瞬発力がボールに乗らなくなってしまう。

九里は、左肩、左膝がトップを作ったときに割れるけど、右の股関節、右腰の筋肉も外に回らなくなった。

右肘をつまみ上げるときに両肩がM字になるところと、右肘の出よりも下半身が回るのが早いと故障しやすいからな。

右太ももの筋肉をヒッチして上げると共に、胸の張りを大きくして、右肘の出をインサイドアウトにすること。右肘のだを下半身の外旋よりも遅らせないことだ。

九里は、15,47,69球とワンバウンドさせていたので、97球7回交代が妥当と見ていたが、8回まで投げた。

小川は、右踵に重心を置いて、今季から二段モーションで投げ、二回目に足を上げるときに、右の股関節を二塁側に捻る。

右足の拇指球に重心を置いてステップして、左足は踵から着地する。

トップを作ったときに、左肩、左膝は割れるが、右股関節、右腰の筋肉(腸腰筋)は、外に回っていないので、二段モーションの一応の成果はある。

只、大瀬良に比べると、左足の上げ下げまでの過程は、脱力できていない。

それと、トップを作ったときにコックした右肘が沈むので、左足が踵から着地する分リリースのときのトップの位置が高いが、右肘が下半身の回転よりも遅れて出る。

九里と同様に、左膝を蹴り伸ばして右足をターンさせるときに、左足が滑ることがあるので、しかも、小川は、左足のスパイクの外側に重心がかかっており、そういうときは瞬発力が消耗してしまう。

初回の田中の四球は、アウトハイ(田中から見れば、顔から近いインハイ)にストレート144キロが外れたもので、失速は抑えられているが、松山の四球は、右肩がリリースのときに凹んで、チェンジアップがインロー(松山から見れば顔から遠いアウトロー)に外れている。

手首が寝て小指でチョップできないからシュート回転する。

中﨑は、フットファーストで、右肘をつまみ上げたときに両肩がM字になる。

右肘が伸びて右肩が凹んでトップの位置が下がり、スライダーがシュート回転して良くはなかったけれど、一死満塁からアウトハイにスライダーを投げて凌いだ。

しかし、打者が対応しやすいコースと軌道。

そこに投げるなら失速を抑えないといけない。

中﨑は、胸の張りが大きく、コックした右肘が遠回りしないので、

トップを作ったときに、右の股関節、腸腰筋が回っているので、右の股関節にタメができて、右足を一塁側にターンしてフォロースルーができると、小指の腹でボールを切れるので、カットボールのような変化になる。

三塁側に右足を着地させると、下半身の回転の方向に引っ張られるので腰を故障しやすい。

試合は、2回裏、田中広輔が真ん中高目のストレート145キロをヘッドを残して壁を作ってレフト前に落とす。

これが決勝点になったけど、その前の野間のバッティングもポイント。

これまでの野間は、失速の少ない球は、センターから逆方向にしか飛ばなかったので、ヤクルトの内野のシフトは、一塁は、一塁線を固めず、一二塁間を狭めている。

その一、二塁間を破るヒット。

一般的には失速の少ないカットボールだが野間から見れば、インローで甘く、右打者に(野間は、右投げ左打ち)とってインローは、失速するボールの軌道で、右打者とボトムハンド主導の左打者は、右腕が利き腕なので、後ろの腰の回転で簡単にインサイドアウトで打てるコース。

小川が右肘を出したときに胸と骨盤を打者の正面に向けたのもあったけど、野間のバッティングは良かったよ。

敷衍すると、野間は、ステイバックのときに頭が後ろの骨盤の上に乗り、振り下ろし始めも左肩が下がっていない。

スイングも、グリップ先行で、グリップからヘッドまでの線が真っすぐになって完璧にヘッドが残せていて、それでいて右の骨盤を横にズラして引っ張れている。

小川が左くるぶしを本塁に向けたときに、右膝を上げ、ヒッチしており始動(トップを作ること)が遅れていない。

野間は、将来、カープの3番を打つ選手。

後は、きわどい球をカットしてファウルにするんじゃなくて、一振りで仕留めてヒットにすることだ。

メディアは、ファウルで粘る選手を賛美するが、ファウルを連発した挙句、四球やシングルヒットを打つことは、何度も試験に落第してようやく合格するようなもの。

実際のところ、投手にとっては簡単な打者なのよ。

誠也は、カットしてファウルを連発させて投手に球数を投げさせるなんてしないだろ。

試合データ

2018年5月20日 13:30 マツダスタジアム

試合時間 3時間23分

勝利投手 九里 1勝1敗 0S

敗戦投手 小川 0勝2敗

セーブ  中﨑 0勝0敗 14S

捕手(ヤ)中村悠平―古賀(8回裏)

捕手(広)會澤―石原(9回表)

盗塁 田中 1

失策 九里 1

対戦成績 広島8勝3敗

[追記]

広島東洋カープは、2018年3月に育成契約を結んだフランスアと支配下選手契約を結んだ。

フランスアの投げ方がいいんだ。

直近の試合(5/17ウエスタン中日戦)では、ヒップファーストで投げるが、トップを作ったときに、コックした左肘が三塁側に反って、インステップした右足の膝の割れに遅れて出てきたところ、伊藤康に本塁打を浴びた。

伊藤康のところでは、右膝の壁が崩れることもあったが、その後は、胸の張りが大きくトップの位置が高く、右膝の割れよりも左肘を先に前に出して、リリースポイントと右膝の壁、右膝の割れがシンクロ。

内旋後、右膝を伸ばして左足をターン。

ボールを持つ手も頭の後ろに隠れている。

インステップも修正された。

クイックのときに左膝の内旋のプロセスがない(クイックでないときはある。)が、トップの位置も高く、右膝の割れに遅れて右肘が出ることもなく、左足のターンもできている。

松井佑介には、トップを作ったときにコックした左肘が沈み、右膝の割れよりも左肘の出が遅れ、ヘッドを残して右中間に本塁打を打たれた。

5回にも、トップを作ったときに、コックした左肘が三塁側に反って(胸の張りの大きさとは関係ない。胸の張りの大きさをキープしたまま修正することはできる。)、右膝の割れよりも、右肘の出が遅れて松井佑介にヘッドを残してライト前に落とされた。

二軍に成績は関係ないよ。

試合で投げられるフィジカルであれば、一軍で通用する。

左腕だからとかじゃないよ。

これまでの例のように支配下選手契約即登板というのは、ないかもしれないが、今季中に戦力となってくれると俺は期待しているよ。