Last Updated on 2018年10月10日 by wpmaster
プロ野球において俺が最も評価するのは、リーグ優勝。
CSや日本シリーズは、多くて6~7試合。
これだけでは、実際のところどちらが強いかわからない。
これだけの勝敗で、リーグ優勝の事実や取り消されたり、評価が覆されたりするものではない。
現行ルール上、CSを勝ち抜かないと現在12球団最強と考えるソフトバンクにチャレンジすることができない。
CS中の各試合は、特定の選手に負荷をかけて勝たなければならない試合ではない。
しかし、野球の動きができるだけのフィジカル面を作っておきないと故障をする。
個人的には、観ていてペナントよりもずっとゆとりを持っていられる。
現行ルール上、CSを勝ち抜かないと現在12球団最強と考えるソフトバンクにチャレンジすることができない。
初戦の先発は、藪田と石田。
石田には、0勝2敗だが、石田の対戦防御率は、3.40で、
広島打線も全く打てていないわけではない。
藪田は、グラブを持つ手の肩が内旋できているので、左肩が開かない。
後ろの膝を緩く曲げて大腿骨を上方に浮かせてから重心移動するので
肩、肘も上がり、肩甲骨周辺の可動域が広い。
トップを作ったときに両肩が水平で、
耳の辺りで右肘が85°から90°に曲がる。
胸に張りを作って三角筋に負荷をかけずにしなりを作る。
スライドステップでくるぶしを本塁に向けてステップ。
フィニッシュで膝を真上に伸ばし壁を作り肩、肘を上げ、膝の開きを抑止し、回転軸を一塁側に傾けて投げている。
筒香もインハイのファストボールに右膝が伸びて差されていた(12球目)。
1球目、18球目、19球目、24球目、29球目、34球目、63球目を始め、インコースは高さに関係なく、
真ん中は、低めに投げるとき、フィニッシュで一塁側に右足を送る。
左膝のタメがなく、アウトハイに外れたのが31球目。
一塁側に回るのが早くシュート回転したのが57球目。
トップを作ったときに右肩がバタンと倒れたのが、10、15、21、45、62球目。
肩の状態は良くない。
ハードカーブを交えて右肩の下がりを修正していた。
初回、桑原をインローのファストボールで中飛の後、
梶谷に対し、左膝のタメがなく、インハイに外れ、ストレートの四球。
右足の蹴りが強すぎでフィニッシュで三塁側に重心が残り、股間から下が台形になっていて腕が振り切れていない。
ロペスをアウトローのファストボールでライトフライ。
打者筒香のところで梶谷が盗塁失敗(13球目)
3回、石田に真ん中高めのツーシームをセンター前に打たれる。
右足の蹴りが強すぎて瞬発力が消耗し、フィニッシュで三塁側に重心が残っている。
倉本には、アウトローのツーシームをライト前のヒットを打たれる。
フィニッシュで三塁側に重心が残っている。
桑原を真ん中高めのファストボールで遊ゴロ併殺。
藪田は、打球方向に重心を移すのが早い。
最後まで、フィニッシュで右足を一塁側に送らなければならない。
藪田は、5回64球 2安打 2奪三振 1四球 無失点。
一方のDeNAの先発は、石田。
初回先頭の田中に四球。
右膝にタメがなく、右膝が開き、インハイにストレート146キロが外れる。
菊池がプッシュバントで送る。
丸は、アウトローのスライダーに右膝がつま先よりも前に出され、
手首の返しが早く、ニゴロ。
これが進塁打になって、二死三塁。
石田は、この試合の15球目でトップを作ったときに左肩が下がる。
肩の状態は良くない。
松山は、足の下しとグリップを落とすのが一緒で、始動が遅れてセンターフライ。
2回、バティスタは、オープンスタンスで立つ。
真ん中高め134キロのファストボールに対し、トップを入れ直し、体がやや前に出されて
フェンス手前で失速し、本塁打にならず。
4回まで、石田の前に広島打線は無安打。
5回、バティスタへの2球目に、石田は、トップを作ったときに左肩が下がり、ボールを引っ掛ける。
石田は、トップを作ったときに両肩が水平で肘が90°に曲がり、
胸の張りを作って三角筋に負荷を掛けずに三角筋を使っているが、
右足の着地とリリースが一緒で、トップを作るのが遅れている。
真ん中高めにスライダーが外れ、四球。
新井は、体が前に出されながらも重心を後ろに残し、アウトローのチェンジアップを壁を作ってレフト前へ。
西川がプッシュバントで送り、一死二、三塁。
DeNAバッテリーは會澤を歩かせて一死満塁。
藪田三振。
田中が石田の83球目の真ん中高めを打ったファウルを戸柱が落球。
田中は、インハイのスライダーをポイントを前にして重心を後ろに残し、壁を作ってセンター前。
目線に近いところなので、詰まったが、その割にボールを長く見れている。
昨年までは、最も打ててなかったコースだったが、昨年よりもトップが早く深く作れるようになったし、
トップを作ったときにヘッドが立つようになった。
2者還り、尚も、二死二、三塁。
菊池がアウトローのチェンジアップに、左膝がつま先よりも前に出されて遊ゴロ。
菊池は、ヘッドスライディング。股関節の状態が良くないんだな。
内野安打となって3点目。
石田は、打者丸のところで、90球目でもトップを作ったときに左肩が下がり、手首が寝る。
丸は、アウトローのスライダーで三邪飛。
この回が終了したところで中断。降雨コールドゲームとなる。
故障者を出したらいけないしな、これは妥当やな。
石田は、5回3安打 3奪三振 3四球 3失点(自責も3)。
藪田は、交流戦の頃と比べると内容は落ちるが、
この試合も、後ろを小さく前を大きく、
リリース前に瞬発力による負荷を抜いて投げれていた。
打線の方は、少ない得点圏に走者を置いた場面を、2度目は逃さず、
追加点も取れた。
グラウンドのコンディションが良くないながらも、両投手は良く投げ、両チームの野手は良く守った。
[追記]
プロ野球において、肩が状態のすこぶる良い投手はいません。
どの投手も一軍で投げ始めている頃には、既に終わっています。
試合前にあらゆる治療をして試合に臨んでいます。
25球から40球ぐらいの球数に達するまでに、トップを作ったときに右肩が(左投手は左肩)、へこんで倒れる動作を連発する投手は、中継ぎ、抑えに転向せざるを得ないレベルです。
例:大瀬良、岡田明丈
藪田、中村祐太は、一度終わってますが、下半身主導の投げ方にして、現在のところ大瀬良、岡田のレベルに達してはおらず、辛うじて先発に踏み留まっています。
藪田は、先発で結果を出していますが、フィジカル面から言えば、中継ぎ、抑えの方がベターです。
肩は一度故障すると完全には戻りませんので、どの投手も下半身を使って肩の負担を軽減する投げ方をして、ごまかしながら投げてるしか途がありません。
テイクバックのときに投げる方の肩が下がる投手、両肩がM字になっている投手は、更に肩の状態を悪化させます。
前者の例:岡田明丈、後者の例:かつての今村猛、九里、前田健太、田中将大、田中正義
リリース前に胸の張りができていない投手は、三角筋という肩周辺の筋肉に負荷がかかるので、肩を痛めやすい。
このような投手は、先発で多くの球が放れません。
先発投手は、100球前後投げた後、次の登板までの中6日の間に、ブルペンで2回40球前後投げますので、
先発試合での球数を80球、ブルペンの球数を30球前後にしても(この試合に先発した石田がこのレベルであると思われます)、その調整についていけなくなった投手は、中継ぎ、抑えに転向するしかありません。