Last Updated on 2017年12月13日 by wpmaster
13/5/2017 7回戦 広島11-2巨人 マツダスタジアム
岡田は、7回 103球 5安打(1被本塁打)8奪三振 2四球 2失点と試合を作った。
3回1/3で阿部を迎えるまで46球
阿部に投げた3球目、この試合49球目を打たれる。
個人差はあるのだが、投手をやったことのある人はわかると思うが、
肩を3回冷やしてから投げる4回、50球前後が一番最初に疲れるところ。
次が80球から100球辺り。
個人差を産み出すのは生まれつきではない。
投げ方である。
投手は、股関節を二塁側に引く
骨盤の上に上体を置く。
このときに肘と体の軸の間にラインができるのは悪くはないが、
背筋を使うので球数を放ると疲れてくる。
骨盤に上体を乗せたまま、三角筋を使って、加藤のように胸を張ると
背筋が疲労しないので、球数を放れる。
股関節を外旋したときに、左足で弧を描かずに真っすぐに踏み出すことで、
左足を着地したときに、左足で踏ん張ることができ、膝が曲がる。
トップを作ったときに、肩、肘が上がる。
故障もしにくい。
更に、投げ終わった後に膝が真上に伸びる。
いいときの加藤は、左膝を軸に骨盤を回転し、一塁側に重心が移る。
岡田は、テイクバックのときに右肩が下がり、
プロ入り前、上記の一連の下半身の使い方(特に股関節)ができていなかったことにより、
トップを作るときに、反動で肩がパタっと前に倒れて
肩を故障した。
故障したから、三角筋が使えなくなり、
トップを作ったときに、肩がへこみ、肘も上がらない。
ステップするときに左足で弧を描くと、頭が捕手と正面に向くので制球しやすい。
しかし、股関節を消耗する。
リリースするまでにつけた瞬発力を逃がす。
首位打者を取る前までの坂本が打席で左足で弧を描いてインハイの球にインパクトのときに膝が伸びて差されていたが。
打撃も投球も同じ。
阿部に投げた、この日49球目を投げたとき、
岡田は、左足で弧を描いている。
トップを作ったとき、肩がへこみ、肘、トップが下がる。
手のひらを体の外側に向けることができないから、小指から先に出してボールを切る。
真っすぐがカットボールのように動く。
手のひらを外側に向けたところから投げてカットボールは手元で動くからルーズにスイングできず、
併殺に取れるが、そうでないときは、アウトローに外れて見極められたり、インローにバックスピンを掛けられたり、
ボールの軌道に水平に当てられたりして打たれる。
低めは、特に外にいくほど、対応が遅くていい。
速度が評価しやすいから、前後に懐の深い打撃ができる。
左膝が早く開くので、左膝を軸に骨盤を使って回転できないから、
三塁側に重心が残る。
球速ほど、打者は速く感じない。
阿部に本塁打を打たれた球は、低めで悪い球ではない、打った阿部が巧かった?
いや、そうじゃない。
阿部に投げた球は、投手にとって、最悪の球。
阿部にとっては、絶好球。
肩、肘が投げられない状態まで行っていなければ、肩が痛いときこそ、疲れてきたときにこそ、
股関節を使うこと。
左足で弧を描かかないこと
投げ終わった後、左膝を伸ばすことである。
これは条件でなく、要件。
全て満たしてなければならない。
全ての捕手に言えるんだけど、肩、肘が悪く腕が振り切れなくなっている投手に、
“もっと腕を振れ”のジェスチャーをしても、しょうがないんだよ。
それだったら、股関節を使え、左足で弧を描くな、膝を伸ばせのサインを送ってやって欲しいんだよ。
肩、肘に負荷をかけない投げ方で、下半身が肩、肘を引っ張る、下半身に肩、肘が付いていく投げ方で、球のキレを維持していかないと、
更に肩、肘が悪くなる。
試合は、初回鈴木、松山のヒットで、3点、3回には、エルドレッドのソロ本塁打、田中の犠飛で加点
マイコラスは、6回 98球 9安打(1被本塁打) 7奪三振 1四球 1死球 5失点(自責同じ)。
その後も、中継ぎの篠原から2点、中川から4点を加点
岡田の後のJackson、一岡も、それぞれ、1イニングを6球、5球(1安打)で無失点。
11-2で広島が勝利。
勝利投手は、岡田で、4勝1敗
敗戦投手は、マイコラスで、4勝2敗
対戦成績は、広島の6勝1敗
まとめ
岡田は、下半身主導で投げることで、4回、5回を乗り越えなければならない。
そうすることで、4回以降の炎上を避けることができ、活躍が長続きするようになる。