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06/05/2017 8回戦 広島9-12阪神 甲子園
今日の試合は草野球並みにひどい試合だ。
しかし、今日のような試合は、意識だ、気の緩みだとか、精神論で片付けてはいけない。
感情的になってはいけません。
四球がいけないだとか、悲劇だどうだ、甲子園の雰囲気がどうだ、運、不運がどうこうだとか、審判がどうこうだとか、流れがどうこうだとかそんな上っ面なことで片付けてはいけない。
負けには負けの原因がある。
先発投手は、打ち取りにくい打者を歩かせてアウトを取りやすい打者からアウトを取ることができる。
一概に四球が悪いとは決めつけることもできない。
四球の内容についても分析しなければいけない。
今日の試合は、阪神先発の福永から6点、2番手松田から3点を奪い、5回表を終わった段階で、広島が9-0とリード。
福永は、4回 100球 10安打 1被本塁打 3奪三振 3四球 6失点(自責5)。
松田は、2回 46球 4安打 1四球 3失点(自責1)。
今日の岡田は、4回までは、投球動作もほぼ申し分なく、コーナーを突かず、見逃し三振がゼロという素晴らしい内容(4回を終わって60球)。
石原も常にど真ん中にミットを構え、岡田も打者にルーズにスイングさせない高さに投げていて、打たせて取るという今季最高の内容だった。
5回に入り、岡田の投球動作が明らかに4回までとは異なっています。
岡田は、右肩の上腕部が凹んでいますよね。
岡田は、肩を故障しているのです。
岡田は、5回を投げ終えたところで、76球。
更に、6回、岡田は、投げ終わった後に右足を三塁方向に四股を踏み始めた。
一塁側にターン出来ないということは、投げ終わった後に左膝が伸びていないわけである。
よって、トップの位置が下がっていて、手首が寝て球を引っかけて外角低めに外れ見送られる。
岡田は、中谷にインハイに外れた球を当ててしまうのですが、
ここでも、岡田は、右肩が凹んでいます。
左膝が開いています。
鳥谷のゴロを堂林のグラブに当たり、方向が変わって安打になり、9-3
9-3になったところから、岡田は、リリースし終わった後に左膝を伸ばして、右足を蹴り、左足を通過させているのだが、
それまでに、ステップするときに左足で弧を描いているから、肘とトップが下がり、手首が寝て、ボールを引っかけてしまう。
石原も後逸して9-4。
ここでも、岡田は、右肩が凹んでいますね。
岡田は、この回に入って降板するまで、33球を要しました。
中田廉も押し出しの四球で9-5
中田は、故障前から、左足で弧を描かず、投げ終えた後に膝が伸びる割に、縦回転は付いているが、球そのものは、打者にとって伸びが感じられない投手であったが、
今日は制球が打者がルーズにスイングできるところに投げていて、ホームランボールが2球あった。
中田は、4連投なので、三角筋を十分使えず、肘も上がっていないので、ボールを引っかけて外角低めを見送られる。
髙山は、アウトハイのフォークを後ろの手を主導で手首の返しを遅らせて、ライト線寄りに三塁打で走者一掃
広島9-8阪神
中田廉は責められない。
ここで藪田に交代
岡田は、5回2/3 109球 4安打 5奪三振 6四球 1死球 7失点(自責同じ)。
中田は、0/3 13球 1安打 1四球 1失点(自責同じ)
藪田は、真ん中低め真っすぐ154キロで遊ゴロ
藪田は、9番の打順に入っているので、回跨ぎは確定
藪田は、捕手のスローイングのように指先を投げる方向に向けたところからテイクバックして投げるので、肘が上がる。
藪田は、ステップするときに骨盤の上に上体が乗っているので、
加藤のように、1試合に沢山の球数を放ることができない(投げられるのだろうけど、初速と終速の差が小さい球が投げられない)。
藪田は、三角筋、肩甲骨周辺の筋肉を使って、真下に捻じり下ろしている。
藪田は、右腕のしなりができて前でリリースしているので、同点打の糸原も後ろの膝が伸びていた。
藪田は、投げ終わった後に左膝が伸び、右足を蹴った後、本塁から一塁寄りにスルーし着地している。
藪田は、試合前に肘に注射を打ちながら、上述の投球動作をして痛みを緩和させている。
この投げ方は今に始まったことではないので、プロ入り前から肘に故障があって肩も故障したものと思われる。
藪田は、今後も肘の故障と付き合いながら、リリーフでやっていくしかない。
藪田の今日の内容は、結果打たれたが、ここ数試合の中では球そのものは、悪くない。
ビデオ判定で中断して肩が冷えるところであるが、キャッチボールで冷えを抑え、
藪田が梅野に打たれた3塁打もアウトハイのスプリット151キロでメジャーレベルの球。
ルーズに打てる高さではない。
梅野が手首の返しをこらえて(=壁を作って)打った当たり。
梅野の方が巧かった。
藪田は、1回1/3 27球 4安打 3失点(自責0)
2~3試合打たれたぐらいで二軍に落とせとか言われる内容ではない。
8回は、オスカルが、1回 25球 1安打 1失点(自責同じ)。
阪神投手陣は、7回以降、
髙橋聡文は、1回 10球 1安打 無失点
マテオが、1回 18球 無安打 1奪三振 1死球 無失点
ドリスが、1回 14球 1安打 2奪三振 無失点
試合は、9-12で広島の敗戦。
勝利投手は、髙橋聡文 1勝0敗
セーブが、ドリス 0勝2敗 12 S
敗戦投手 藪田 1勝1敗
対戦成績は、広島の3勝5敗
まとめ
確かに、チーム防御率はリーグワーストだ。
投手陣の再編?
阪神に首位を明け渡したって、残り何試合残っている?
残り100試合以上あるんだぜ。
最後の最後で首位に立てばいいんだよ。
阪神にだって、最初の挟間プレーも二塁走者にタッチに行かずに、
引き続き、いずれもタッチプレーが要求されるニ、三塁のケースを作ったり、
中谷の緩慢な送球、中継に入らない糸原といい、
これからも付け入る隙はある。
広島は、エースとクローザーがいなくて6割以上の勝率で勝っている。
あなた方は、一体、何年カープファンをやっているんですか。
低迷してたとき、あなた方はファンを辞めようと思いましたか?
1996年以降~2015年に比べたら選手層はずっと厚いでしょうって。
今からジタバタしてどうするの?
すぐにではないが、Johnson(先発)、中﨑(救援)、ヘーゲンズ、戸田(両者のポジションは、今後の大瀬良、岡田次第)が戻ってくる。
塹江(救援)、加藤(先発)も待機している。
9回今村、 8回Jackson
7回は、藪田と(足首を捻じったようだが、治っているなら)ブレイシア
6回中田、一岡
敗戦処理 近い将来勝ち継投に組み入れる投手でなければ誰でもいい。
当面はこれでいいよ。
6~9回は、シーズン通して全く変えるなとは言わない。
2~3試合打たれたぐらいで、一軍で通用するレベルのない投手を上げては、取っかえひっかえするのが一番良くない。
一岡は、左足を三塁側に蹴った後、引き戻すのだが、昨日は、それが、一塁側に引き過ぎて
そのままストレートに踏み出した結果、左足で弧は描いていないものの、膝の開きが早く、シュート回転して
連打を浴びたもので、弧関節を二塁側に引いて、ステップくすることで、すぐに修正できる。
昨日、今日の投手起用は、今日の中田のところ以外は間違いではない。
0-7で負けていた試合は、その後点が入ろうが入るまいが、残り4イニング敗戦処理を投げさせなければいけなかった。
西川の内野守備は、昨年は先発出場がわずか3試合だったので暴露されなかった。
先日に引き続き、今日もエラーの後も、難しくないゴロが内野安打になったり、クロスプレーになった。
正直なところ、内野守備は、鈴木誠也並みに下手。
庇いようがない。
しかし、この人は、相当トップが深く入り、フォロースルーも大きい。
オープンスタンスは、実際に立ってみるとよくわかると思いますが、
スクエアスタンスやクローズドスタンスほど、膝が柔軟に使えません。
手首で速度を評価するので、球を受けたり、体が前に出たり、差されたりして
体の中心線より大きくズレやすい。
西川は、オープンスタンスで立つことによって、手元で動くカットやツーシームに対応しているのでしょう。
西川は大振りであるという指摘は間違いありませんが、今後、バカ正直なフォーシームやカットボールに
差されることがあれば、極端なオープンスタンスではありませんので、スクエアで立ってみるのもいいでしょう(実際會澤もそうしています)。
2号本塁打は、トップを深くいれ、膝を後ろに捻った後、開き、上体は開かず、壁を作って体に巻き付けるようにしながら、
手首を素速く返し、フォローも大きく、日本のプロ野球史上左打者では、全盛時の阿部ぐらいしか、スタンドインさせることができない打ち方。
見た目やメディアの文章に騙されてはいけません。
冗談ではなく、西川は、左の”主砲”なんです。
確かに、守備は練習すればするほど、上手くなります。
しかし、内野守備を練習する暇があったら、打撃練習に費やして打撃を伸ばした方がいい。
菊池も誠也も1年目に外野を守ってますので、今からレフトにコンバートしましょう。
しばらくは、平凡なフライさえ捕ってくれればいい。
安部なり、田中にきちんと返球してくれればいい。
打つ方では、他に田中がこれまで打てていなかったインローを体の近くでバットを回し、
膝を開きつつ、ヘッドを残して安打を打った。
野間は、福留の打撃を参考にしたのでしょうか。
後は、トップの位置を安定させることができるかどうかでしょう。
今日の試合9-0の段階では、勝たなければいけない試合。
第二戦は、4回までの岡田とは投球動作が明確に異なっていましたから、
“これは、やられるな”と相応の結果を受け容れる準備はできていました。
体のメカニズムの問題なので、岡田に対しては全く怒りを感じることはありませんでした。
中田にしても、塁上にランナーが埋まった状況で、且つ4連投でしたし、
藪田にしてもこれまでチームを救って貢献してきたわけです。
中田に対しても、藪田に対しても、エラーをした西川に対しても
怒りや失望はありませんでした。
気休めでも何でもなく、今の時期の首位なんて何の意味もないんですよ。
実際、この時期、4位か5位ぐらいでも優勝したチームなんてザラにありますから。
しかし、9-8になった段階で、負けに等しい。
仮に広島が12-9で勝ったとしても褒められる内容じゃないよ、
どんな負けでも1敗は1敗。
お辞儀なんていらない。
明日は、特攻隊長殿にマウンドの土を蹴散らしてもらいましょう。
[追記]
まだ、貯金が7つあります。
あと7連敗しても5割です。
本当の勝負は8月、9月です。
7月末までは、最悪、借金2ぐらいまで大丈夫です。
3か月で9つ負け越せるのです。
8月に入るまでにいかにチームをベストな状態に持っていけるかです。
本文でも書いていますが、フィジカル面も大事ですね。
フィジカルが損耗していたら、技術を発揮できませんからね。
[追記]
スポット毎に見れば、駒不足なのは他のチームも同じです。
シーズントータルで見れば、4月、5月はどのチームも最弱な状態です。
いかに立て直して、向上させて8~9月にピークに持ってこれるかです。
それができないチームが下位に低迷します。
最後に勝つのは、突出した選手のいるチームではなく、選手層の厚いチームです。
ヘーゲンズは、結果打たれていますが、投げ方も投げている球そのものも昨年よりは、むしろ、若干向上しています。
石原も含め他チームが研究してきた成果が出ているのではないでしょうか。
相手よりも研究して、投球動作をもう一度見直してやり返すしかありません。
1週間前に10点取った投手から、完封を免れるのがやっとという例はいくらでもあります。
少しのことで大きく変わります。
シーズントータルで、先発が11人、勝ち継投の救援投手が9人必要と開幕前に書きましたが、広島は、それを充たすことができます。
他チームに比べて恵まれています。
一旦は、凋落するでしょうが、すぐに立て直してくると思います。
[追記]
メディアに口封じをさせているのか、メディアが公表しないのでしょうが、藪田に限らず、先発、救援問わずほぼ全ての投手が試合前に注射なり、座薬投入なりをして試合に臨んでいると言って間違いないと思います。
どの選手も、疲労や故障を緩和させ、パフォーマンスを低下させない、及び向上させる投球を模索しながらやっているのが現状だと思います。
休養も大切です。
現行のルールの中で登板過多を防ぐ手段は、一軍で使える選手層を厚くすることしかありません。
ブルペンで投げさせない日を設けることを含めた救援ローテーション制を提唱し、その前提で、シーズントータルで勝ち継投で投げさせられる投手が9人必要と書きました。
今年の陣容を見ても不可能な話ではないと見ています。
強いチームは、大差敗僅差勝ちと言われますが、まだ、広島の場合”大差負け”の仕方が下手で、それが一部の投手の登板過多につながっていると思います。
西川のレフトは、今日の試合からでもやっていいと思います(三塁小窪、二塁安部)。
1年目の菊池も鈴木も本格的に外野の練習をしたわけではなく、ほぼぶっつけ本番で試合に臨んでいましたので、今日の試合からでもレフト西川でいいと思います。
外野フライと内野フライは打球の落ち方が違いますが、これはアドリブで対応できます。
チャージ+送球のしかたも、難しければ、ボールを持ったまま走って投げてもいいと思います。
福留や福地も最初はそれでした。
しばらくは打って返してくれればいいです。