[野球]ところでクイックピッチによる反則投球って要るん?

Last Updated on 2024年4月20日 by wpmaster

エクスィビィションゲーム日本ハム対ヤクルト1回戦(神宮)

試合は、4-0で日本ハムが勝利した。

事実関係

5回裏二死走者無し

主審の西本は、山﨑福也(左投手)が濱田太貴(右投げ右打ち)に初球を投げた後、濱田が構え終えていない(クイックピッチ)として反則投球を宣告した。

山﨑福也のクイックモーションは、下記のとおり

山﨑福也は、左腕前腕部を回内、右腕前腕部を回外してセットを組む。右足内踝で地面をタップし、左足内踝にぶつける。

左腕前腕部を回外してセットを解く。

左腕前腕部を回内、回外、回内して左肘を上げる。

左腕前腕部は背面から出ることなくテイクバックが非常に小さい。

左足拇指球で地面を蹴らないので、ストライドも5.5足と狭い。

左肘をアクセレーションする前に右股関節が外旋して背骨の方に引っ込むので、左肘が加速する。
故に、クイックモーションが非常に速い。

山﨑福也は、走者無しのケースでもクイックモーションで投球する。

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濱田は、右腕前腕部を回内して右手首を掌屈し、ヘッドを投手側に倒す。

右腕前腕部を回外して右手首をコックする。

右腕前腕部を回内、右手首を掌屈してヘッドをホームプレート方向に倒す。

右腕前腕部を回外して右手首をコックする。

右腕前腕部を回内して(セットを解いて)右肘を上げる。

山﨑福也は、濱田がスパイクで地面を掘っている間にセットを解いたのではない。

山﨑福也は、右打席内に投げたのではなく、インハイ、すなわち、右打席に入った濱田のアウトハイに投球した。

私的評価

打者が打席に入った後は、インプレイである。

投手と打者は、どちらが先に構えるかの競争である。

投手、打者は、スパイクの歯で砂を削り、地面が硬いと認識するところまで掘り続ける。それをすることにより、ストライドが広がるのを防ぐ。

野球は、投手が先にセットを解くか、打者が先にグリップを握り終えるかの競争である。

打者は、構え終えた後、トップポジションが完成するまでに[注2]停止することなく肩関節、股関節、筋肉を動かしている。

人間は、トップハンドの前腕部を回内してトップハンドの親指基節骨でグリップを叩き、トップハンドの前腕部を回外して小指基節骨でグリップを叩き、中指第二関節にグリップを嵌めた直後にトップハンドの肘がヒッチする。トップハンドの手首の背屈の角度が0°でピタッと停止する。

トップハンドの前腕部を回外すると、側副靭帯は、突っ張るが、上腕部の腱板は弛緩する。

中指の第二関節に嵌めると前腕部の回外運動にブレーキが生ずるので深層屈筋、側副靭帯の張りにブレーキがかかる。

上腕部の内旋運動は、前腕部の回外運動によってトップハンドの肘が畳まれた分、回転半径が短く、加速距離が長くなる。

前腕部を回内後は、上腕部の腱板が突っ張るが、トップハンドの手首の背屈の角度が0°でトップハンドの肘がアウトサイドの角度で屈曲するから、トップハンドの上腕部の腱板の張りが緩和される。

フライングエボーの後、前腕部の側副靭帯の前束、深層屈筋が緩む。

このような打者は、一握りである。

審判が構え終えたと評価が付けられる打者は、一握りなのである。

上述の一握りの打者は、トップポジション(トップハンドの前腕部の回外)でもトップハンドの上腕部の腱板が緩む(トップが緩む)。

トップハンドの中指、薬指、小指を嵌めてからトップハンドの前腕部を回内、親指基節骨でグリップを叩くと、人差し指の付け根にグリップが嵌る。

トップハンドの肘が伸びる(神主打法)。

両腕の前腕部の深層屈筋、側副靭帯の前束、上腕部の腱板が突っ張る。

回外運動をして手首をコックしないと前腕部の深層屈筋、側副靭帯の前束、上腕部の腱板が弛緩しない。

ボトムハンドの手首が掌屈してボトムハンドの前腕部がトップハンドの方に入っていく。ボトムハンドの上腕部の腱板がトップハンド側に突っ張る。

オープンスタンスで立つが故に、投手寄りの股関節が突っ張る。投手側の股関節を内旋しないと弛緩できない。

ボトムハンドの手首が掌屈してボトムハンドの前腕部がトップハンドの方に入っていく。ボトムハンドの上腕部の腱板がトップハンド側に突っ張る。

前述の一握りの打者のようにグリップを握った後、トップハンドの前腕部を回内してヘッドを寝かす、及び、寝かせてトップハンドの肩に担ぐ選手はどうか。

トップハンドの肘の屈曲の角度がインサイドになるから、トップハンドの上腕部の腱板が突っ張る。

トップハンドの肘の屈曲の角度がトップハンドの前腕部の回外運動後と同じであるから、側副靭帯の前束、深層屈筋も弛緩しない。

トップハンドの前腕部を回外してトップハンドの前腕部のトップッハンドの上腕部の腱板が弛緩しないと腱板、深層屈筋、側副靭帯の前束が緩まない。

2回ヒッチする分、フライングエルボーが遅れる。

前述の一握りの打者のようにグリップを握った後、トップハンドの前腕部を回内してヘッドを投手方向に倒した場合はどうか

ヘッドを寝かせた場合で構え直した場合と同じく、両肘は畳まれる。

トップハンドの肘の屈曲の角度がインサイドになるから、トップハンドの上腕部の腱板が突っ張る。

トップハンドの肘の屈曲の角度がトップハンドの前腕部の回外運動後と同じであるから、側副靭帯の前束、深層屈筋も弛緩しない。

トップハンドの前腕部を回外してトップハンドの前腕部のトップッハンドの上腕部の腱板が弛緩しないと腱板、深層屈筋、側副靭帯の前束が緩まない。

2回ヒッチする分、フライングエルボーが遅れる。

ボトムハンドの手首が掌屈してボトムハンドの前腕部がトップハンドの方に入っていく。ボトムハンドの上腕部の腱板がトップハンド側に突っ張る。

投手が先に地面をタップするか打者が先に地面を先にタップするかの競争である。
投手が先に地面を先にタップするか打者が先にコックするかの競争である。

投手が先にセットを解くか、打者が先にセカンドヒッチをするかの競争となる。

予備動作の数が多い打者ほど、トップハンドの前腕部を回内(セットを解く)してフライングエルボーするのがが、投手のフライングエルボーよりも遅れる、

トップを作るのが投手より遅れる。

それじゃ、自然に構えればいいんですね!

天性なんですね!

本能なんですね!

って言う奴が生ずる。

ちげーよバーーーーーーーカ!

投手がセットを解くまでの捻転動作を削り、打者にセットを解く間を無くし、振り遅れさせる。

これがいなせってもんよ!

打者は、予備動作を削って、投手がセットを解く前にセットを解き、インサイドアウトスイングを実現する。

これがいなせってもんよ!

人間には、性質、才能、資質、本能は備わっていない。

神は、存在しない。神は、実体のない観念である。

何も労働せずに体が動く、セットできるということは生じない。

ロスチャイルドは、性質、才能、資質、本能、自然という言葉を使うことにより、労働を疎外して利潤を産み出すことの逃げ口上にしえているのである。

最短でトップハンドの肘をヒッチする(絶対的スピードを上げる)トレーニングとテスト(相対的スピードを上げるドリル)の反復によってセットに入る動作が削れれることができたのである。

投手は、グリップを握り終えた直後に構えが決まる一握りの打者が構え終える前にセットを解く。インサイドアウトスイングの完成度が高い選手を振り遅れさせる。

投手と打者は、どちらが先に構え、どちらが先にセットを解くかを競うことによって、互いに技術を高めてきた。

打者の予備動作が停止するという事実が生ずるのは、レアであるから、打者が構え終えたか否かは、審判が付す評価の問題である。

クイックピッチに反則投球という評価が付されるのは、審判の裁量である。打者が投手がセットを解くのに対して構え遅れたら、即、一律に反則投球という評価が付けられるわけではない。

立法論を展開させることなく、解釈論で対応できる問題である。

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クイックピッチを反則投球とされる論拠として語られるのは、クイックピッチを行うことによって、抜け球が生ずることが挙げられる。

しかし、ボールが投球腕の前腕部を回内(スローイング)する前に投球する手の中指第二関節から外れてしまうのは、投球肘を上げる前に打者寄りの足の股関節が内旋し、後方の足の拇指球で地面を二塁方向に蹴ってしまうことにより、投球肘のアクセレーション開始後に投球する手首が背屈の角度を0°にすることができずに掌屈してしまい、トップハンドの上腕部の腱板が突っ張ってしまうからである。

クイックピッチで投げたことが抜け球を産み出したことの直接の原因ではないのである。

セットを解く前、又はセットを解いた後に打者寄りの足の内踝でタップするか、タップせずに投げれば、グラブを持つ手の手首が掌屈しない。グラブを持つ手の前腕部が投球肩の方に突っ張らない。グラブを持つ手の上腕部の腱板が投球肩方向に捻転しない。よって、後ろ足の拇指球で二塁方向に地面を蹴ることが防止できるのである。

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打者が抜け球を避けられないのは、予備動作でコックをしたり、フライングエルボーの前に股関節を内旋し拇指球で投手方向に地面を蹴ることにより、ボトムハンドの手首が掌屈し、トップッハンド側に入り、ボトムハンドの上腕部の腱板が突っ張り、首が捕手の首の方に捩じれるからである。

前述の一握りの打者の順番でグリップを握っていけば、構え終える前に三遊間に頸反射するのである。

最後に親指基節骨でグリップを叩いてグリップを握るから握り終える直前になって首が捕手方向に捩じれれるのである。

投手は、打者が予備動作が終わってからセットを解いていたら、神主打法の打者でも、捻転せずにクイックで上から投げ下せる投手からヒットが打ててしまう。

クイックピッチの全てに即、反則投球という評価を付けることはできないのである。

更に、打者が構え終わるまでを突き詰めていくと、打者がトップを作り終えるまでセットを解くなということにまでエスカレートし得る。

打者、投手双方の技術水準の更新が停滞してしまうのである。

では、一体、反則投球という評価を付けることによって、誰に利益が生ずるのか

クイックモーションによる投球に「クイックピッチ」すなわち「反則投球」の評価を付ければ、走者を出塁させていない場合には、「ボール」と評価され、走者を出した後は、安全進塁権が走者に一つ付与される。

クイックピッチという評価を付された場合に限らず、反則投球という評価が付されれば走者は、無安打で2つ以上進塁することもできる。

攻撃側からすれば、フォースボークを使えば、走者を2つ以上進塁させることができるのだ。

生きるということは、資本と労働者若しくは消費者と労働者又は労働者間の架空資本の奪い合いだから、フォースボークはどんどんやって労働から逃げればよい。

少なくも、投手の球数がボークという評価を付けられなかった場合よりも増える。

ドアスイングの打者に安打を打たれたり、また、四球を出せば投球数が増える。

すなわち、サービス労働である一の投球に対して支給される架空の商品に付される価値が下がるのである。

よって、ロスチャイルドーに産み出される利益に付される評価が増大するのである。

クイックヒピッチを一律に反則投球とする審判は、カスすぎるのだ。

結論

∴サチヤは、打者が構え終わる(=予備動作が終わる)のを待たなくてよい!

これからも、打者が構え終わらなくてもストライクゾーン内にクイックモーションで投げなさい!

一方、打者が構える前に投手がセットを解いた場合、審判がタイムをかけて、ノーカウントから試合を再開すべしという見解がSNS上で生じているが、これに関してはどう考えるか。

投手は、投球腕の前腕部を回外又は回内してセットを解く。

回外運動を行えば、投球腕の上腕部が弛緩する。

審判がタイムをかけた後に、投球動作を止めれば、上腕部の弛緩にブレーキがかかり上腕部が突っ張る。

打者が打席を外した後、投球動作を止めれば、上腕部の弛緩にブレーキがかかり上腕部が突っ張る。

回内運動を行えば、投球腕の前腕部の深層屈筋、側副靭帯の前束が緩む。

審判がタイムをかけた後に、回内運動を停止すれば、投球腕の前腕部の深層屈筋、側副靭帯の前束の弛緩にブレーキがかかる。投球腕の前腕部の深層屈筋、側副靭帯の前束が突っ張る。

打者が打席を外した後に回内運動を停止すれば、投球腕の前腕部の深層屈筋、側副靭帯の前束の弛緩にブレーキがかかる。投球腕の前腕部の深層屈筋、側副靭帯の前束が突っ張る。

ピッチャーは、バッターが打席を外しても投げ切りなさい!

審判は、投手が投げ終えてから投球動作に評価を付けなさい!

footnote

[注1]

ボークに関しては、下記記事参照

[野球経験者が教える]14種類のボーク

[注2]

トップハンドの前腕部をを回内してフライングエルボーをした後、回内運動の長軸であるグリップとヘッドがボトムハンドの前腕部(短軸)がトップハンドの肩の位置で交わる打者・・・(1)(トップができていない)

トップハンドの前腕部を回外してトップハンドの肘のアクセレーションを開始した後、トップハンドの肩の位置で回外運動の長軸であるグリップからヘッドと短軸であるボトムハンドの前腕部が肩の位置で交わる選手。ヘッドの角度が45°になる・・・(2)

トップハンドの前腕部を回外してトップハンドの肘のアクセレーションを開始した後、トップハンドの肩の位置で回外運動の長軸であるグリップからヘッドと短軸であるボトムハンドの前腕部が背骨の前で交わる打者・・・(3)(フライングエルボ―後に投手寄りの股関節が内旋し、フライングエルボー後に審判寄りの足の拇指球で地面を蹴ってしまい股関節の内旋にブレーキをかけることができず、内旋運動が徐行運転してしまったことが原因)。

(1)は、ボトムハンドの手首が掌屈し、ボトムハンドの肘がトップハンド方向に突っ張っていると、トップハンドの前腕部の回外運動がドアスイングになる。

(2)は、(1)、(3)よりもトップポジションにおいてヘッドが立つ。
ボトムハンドの肘が屈曲していることを要件に、(2)の打者がインサイドアウトスイングの完成度が最も高い。

(1)、(2)、(3)の打者は、何れも、トップハンドの前腕部を回内(スイング)をした直後は、必ず、回内前よりヘッドが下がる。

「ヘッドを立てろ」は、「トップハンドの手首を掌屈するな」ということであるが、掌屈しているか否かは、尺骨頭と橈骨茎状突起、有頭骨を結ぶライン(橈骨手根関節)で評価を付けるのではなく、手根間関節で評価を付ける。

すなわち、橈骨手根関節が掌側に屈曲していても、手根間関節が屈曲していなければ、掌屈していないという評価(=背屈の角度が0°)を付ける。

トップハンドの前腕部の回内が完結した後、インパクト(トップハンドの前腕部の回内後)よりもヘッドが立つ。(1)~(3)の中では、最も(2)が回内運動の加速距離が長いので最もヘッドが立つ。

(2)が最も、トップハンドの前腕部の側副靭帯の前束、深層屈筋が緩むので、トップハンドの前腕部を回外(フォロースルー開始)の回転半径が短く加速距離が長くなる。トップハンドの肘が加速する。(2)が最もヘッドの投球の軌道の外側(投手寄り)に入る。

ボトムハンドの前腕部、グリップ、両肩を結ぶライン、ボトムハンドの前腕部が辺の長さが等しい菱形を産み出すのが最も望ましい。

更に、深く知りたい人は、下記関係記事参照

[打撃講座]手首の角度とステップの関係

[豚vs鯉Ⅳ]負けに等しい引分け、敗因は1つの走塁ミス

[注3]用語の意味に関しては、下記記事を参照

[知って得する]頻出野球用語集[完全保存版]

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