23/04/2021巨人2-1広島,小園の打撃の技術水準が高いことが証明できた試合

Last Updated on 2021年4月24日 by wpmaster

東京ドームで行われた巨人-広島4回戦。先発は、巨人が菅野、広島が九里

ケビンクロンの打撃

クロンは、右手人差し指の付け根でバットを握る、トップポジションに入った後、左肘が背骨の方に入る。トップハンドの人差し指の付け根でグリップを押し込んでいるから、右手の小指がしならず、中指の方に入ってしまっている。トップハンドの小指が加速しないからトップハンドの肘が下がらない。右足首が背屈できない。右足小指球で地面を投手方向に蹴れない。ヘッドステイバックが小さいから、2回表、アウトハイに振り遅れる。8回表は、右足小指球を背骨の方に引いて後ろ足に回転軸ができる。左肘を抜いてトップを入れ替えて、真ん中低めのワンバウンドを振って空振り三振

小園海斗vs菅野智之

5回表、菅野は、先頭小園の初球にアウトローにカットボール(小園のインロー)を投じる。インローは、右打ちの選手にとっては、割れができなくても両股関節が剥がせなくてもヘッドが加速する最も簡単なボール、右投げ左打ちの選手にとって、打撃のガイドハンドは投球のガイドハンドと異なる左手である。よって引手である右手主導のスイングになる。球種ではカットボールが最も失速が小さく、コース上は、アウトハイの次に失速が少ない。解説の佐々木一浩は、一ゴロ(ライナーのショートバウンド)に倒れた小園に対し、「難しいボールに手を出して菅野の術中に嵌った」という価値を付けた。
しかし、私の価値の付け方は違う。
小園は、左手中指の基節骨でグリップを握る。菅野がセットアップを解くのに遅れて、トップを入れ替えて左肘をヒッチ。トップポジションの過程で、全く右肩が背骨の方に動かない。右投げ左打ちでここまで右肩が背骨の方に入らない選手は、見たことがない。ヘッドが立つ。何故かというと、予備動作の開始が遅れても体を動かす順番を変えないからである。トップハンドの親指がしなるからトップハンドの親指の基節骨でグリップを叩くと左肘が上がるのである。間違いなく小園は大成します。柳田悠岐を抜き、吉田正尚のライバルになります。断言します。故に、小園は、トップを入れ替えると、左肘の後ろに左手の小指が来る。左肩が下がって右肩が左肩よりも上に来る。右肘を畳み、右腕前腕部を回外しているので、わずかに右肘が背骨の方に入る。鈴木誠也でも左肘がわずかに背骨の方に入る。小園は、右足小指球で地面を投手方向に蹴って右肘が背骨方向に加速するのを止める。これができるのは、セリーグでは、鈴木誠也、ビシエド、現サムスンのピレラだけである。これができるのは、トップハンドの上腕部、前腕部でボールを引き付けているからである。割れができなくても、トップハンドの親指がしならなくてもトップハンドの小指を加速できる(加速し始めが遅れるが)。だから、引手で割れを作る、丸、佐藤輝明、村上にはできない。小園は、右肘を抜かないので、左手親指の基節骨でグリップを瞬間、更にフォロースルーの過程でも右肘が突っ張らずに屈曲している。ポイントは背骨の前、右股関節の前、小園のスイングは、前田智徳と同じく右投げ右打ちのスイングである。インローに対し、右投げ右打ちのスイングができることが、小園が本塁打を量産できることの根拠である。しかし、この打席は、ヘッドはボールの外側を縦に擦っているけど、ややスライダーを投げるときの小指の切り方、ヘッドがボールの下の下に入りきらない。菅野がセットアップを解く前に左肘のヒッチができていれば、右翼席の本塁打。打ち損じのレベルが現在の鈴木誠也のレベル、末恐ろしい打者ですね。トップポジションで右肩が背骨の方に入る田中広輔、松山、西川には絶対にできないスイングである。
鈴木誠也は、アウトローのパワーカーブを右腕上腕部、前腕部で引き付けて終始、両肘が伸びることなく左翼席に本塁打
大城は、トップを入れ替えて左肘をヒッチ、しかし、グリップは人差し指の付け根で握る。ヘッドを立ててからトップを入れ替えてヘッドを加速、ヘッドがボールの下に入るが、左手人差し指の付け根でグリップを押し運んでいるので、右肩で割れを作るレベルスインガーである。

隙を産み出す広島の守備

6回裏、丸は、左手人差指でグリップを押してバットコントロール
丸の一二塁間のゴロを捕球した菊池涼介がフォアハンドで捕球、両股関節を剥がし、左回り、左膝は地面に付いてしまったがヘッドステイバックして二塁ベースに送球。二塁ベースカバーに入った小園は、背骨の右側まで左手小指をスイング。田中広輔であれば、左肘を伸ばして背骨の左側で捕球。昭和の少年野球では田中広輔の捕り方が正しいとされていたが現在は違う。しかし、小園は、その後、グラブを背骨の方に引いてトップポジションに入り、トップを入れ替えている。一塁送球が少しインハイに外れる。クロンは左肘を伸ばして背骨の左側で捕球
九里は、牽制やバント処理では、トップポジションに入る前に左肘が背骨の方に入る。左肘を抜かないと二塁に送球できない。クロンの送球の捕球の仕方は、左肘を背骨の方に引いて左肩を開かないと二塁に送球できないから、1-6-3、3-6-3ができない。打者若林のところで、丸は、スルスルとスタートを切る。
更に、ランダウンプレーでは、クロンからのワンバウンドの送球を左膝を着いて捕球し、
左手小指がしならず、しなりが解ける。一塁に送球できない。
ランダウンプレーの基本は、走者を前の塁に「追い込んで」から投げる。6回一死一塁走者丸、九里は、前の塁に投げるは正しいが、「追い込む」が足りない。
3回裏、坂倉は、インローの変化球を左膝を地面に着いて背骨の左側で捕球、左手小指がしならず、グラブが背骨の右側に来ない。菅野の一塁線のバントを右手(素手)で捕球。ここは正解。しかし、左足首を背屈でずに左足スパイクの外側を背骨の方に引く。左足親指が加速する。右手親指のしなりが解けて右手小指が加速しない。右肩が残らない。ボールの上っ面を右手人差し指で叩き、ボールを引っ掛ける。一塁送球がインハイに逸れる。

次の試合のゲームプラン

次の試合の先発は、戸郷。戸郷は、無走者の場面では、アーム式で投げる。高橋昂也もアーム式で投げるが、戸郷のようにテイクバックはしない。中村奨成は、走路を外側に膨らませず、真っ直ぐに走れるが、打撃では、トップポジションに入る過程で、左肘が背骨の方に入る。ドアスイングの中村奨成でも、戸郷にはタイミングが合うのではないか。
戸郷は、走者を出すと右肘を逆Lにしてくるが、前肩が背骨の方に入る。クイックは上手くない。エンドランを掛けて一塁走者の中村奨成を動かす。菊池涼介が三遊間に引っ張る。三塁ベースが空く。又は、安部が一二塁間に引っ張る。一番打者と2番打者の2人で一点が取れる。
坂倉は、會澤よりも背骨の右側で捕球できる。會澤と違ってバントを素手で処理する。捕手は、坂倉を起用しろ。
左翼中村奨成にすると左中間を狭めて中堅が中村奨成をフォローしないといけない。そうすると右中間が空く。鈴木誠也は右翼線から離れて守り、右翼線を空けることとなる。右打者は、インローを引っ張ることはないが、本塁打を打たれる。左打者に、インコースのベルトの高さ、アウトハイ、アウトローを投げるとポイントを背骨の前にして右翼線を破られる。右打者にアウトローを投げるとポイントを後ろにして右翼線を破られる。巨人の右投げの左打者にインローを右投げ右打ちのスイングで打てる打者はいない。
中堅を西川、羽月にすると、後ろから回り込んでチャージするので中前二塁打を打者走者にやられる。大盛を二軍に落としたのは愚策。しかし、西川は打って守りのミスを返せる。

(左)中村奨成

(二)菊池涼介

(遊)小園

(右)鈴木誠也

(一)クロン

(中)西川

(三)安部

(捕)坂倉