22/04/2021ヤクルト7-4広島、小園海斗試運転

Last Updated on 2021年4月24日 by wpmaster

小園が一軍昇格後即スタメンで出場、個人的には、小園の打順が8番というのは気に入らない。3点ビハインドは、どんどん打っていかなければいけないケース(ヒッティング)。いかなる場面でも小園にバントは不要。エンドランがかけられても本塁打を打ってOKの選手。選手は、他人資本にタダ働きさせられるが、小園が長打を打てば、小園の産み出したサービスと引き換えに得る商品に値段を高く付けざるを得ない。他人資本に利潤を産み出さなければならない元との経済関係上、それは阻止しなければならない。佐々岡、河田、朝山は、小園にバントを命じた。佐々岡、河田、朝山の底意地の悪さが看て取れた。

既に青くない小園のスイング

小園は、第一打席が右前安打、第二打席がニゴロ、第三打席は、三塁線のバント、第四打席は、アウトローのフォークを空振り三振
第一打席、第二打席、第三打席のスイングは下記のとおりである。
小園は、左手中指の基節骨、薬指、小指の付け根でバットを握る。ヘッドは、現サムスンのピレラのようにセットアップのときには寝かしている(ボトムハンドは肘を畳み前腕部は回内)。左腕前腕部を回外する。左腕前腕部を回内すると右腕前腕部が回外し、ヘッドが立つ。トップを入れ替える前の、トップポジションの過程で、右肩が背骨の方に入らない。右肘も突っ張らない。ボトムハンドではなく、トップハンドでボールを引き付けている。
西川は、第二次ヘッドステイバックが大きいが第一次ヘッドステイバックが大きくない。小園は、第一次も第二次も大きい。第一次ヘッドステイバックなんか私が子供のときに物真似していた王さんなのよ。左肘後ろに左手小指が来て、ポイントが背骨の前。こういうところが、「引手で割れを作りトップを固めクサイ球をフルスイングできない、カットで粘る、当てて転がして走る、振り逃げで出塁する野球」を観てきたオールドファンから小園が嫌われる原因なんだと思う。昨季、今季の鈴木誠也のノーステップ打法は、小園をモチーフにしている。しかし、この試合の小園は、第一次ヘッドステイバック(左腕前腕部の回外)が、投手がセットアップを解除したときより、わずかに遅れ、左手親指のしなりが解ける。トップを入れ替えたときに右膝が背骨の方に入る。左手親指基節骨でグリップを叩く瞬間、左股関節を右股関節から剥がしきれない。左手小指の加速が足りず、ヘッドが下がる。ボールを縦にこすってヘッドをボールの軌道に入れることができない。左手首をコックしてヘッドアップしている。しかし、右足首を底屈(トップポジション入れ替え前)したとき、右足親指の着地位置を探らずに、ほぼノーステップで右足首を背屈し、ストライドが狭い分インサイドアウトで振れ、バナナカーブができる。回転半径が狭く、ヘッドの加速距離が伸びる(パンチ力が高くなる)ので打球の失速を抑えられる。ノーステップでスイングすると飛距離が落ちる、打球が弱くなるは誤りである。

総評

小園にとっては、まだまだ試運転の段階。小園にとっては、何れも振り損じであるけれども、前肩が前後、左右に動かない(上下には動く)。坂倉、西川とは一線を画している。失敗のレベルが、鈴木誠也並みの水準に達している。小園は、左膝が地面に付く(両股関節を剥がす、左足拇指球で地面を後ろに蹴らない)までフルスイングをしても、田中広輔、松山、矢野(彼等は小園のようなフルスイングはできない)と比べ、左手親指基節骨でグリップを押し込む瞬間以外は、スイングに力感が感じられない。小園は、田中広輔(全盛期の)や矢野や松山(全盛期の)とは比較してはいけない。小園は、現段階でも、閉幕まで使い続ければ、鈴木誠也と変わらないペースの成績(鈴木誠也の一シーズントータルの成績の内のキャリアハイのシーズン×120/143)は残すと思う。投手がセットアップを解く前に、コンスタントに左肘をヒッチすることができれば更に良くなる。現状の広島打線に不足しているのが小園のような選手。
しかし、佐々岡、河田、朝山は、次の巨人戦からは、元や他人資本との経済関係から、しれっと田中広輔をスタメン遊撃に戻してくるだろう。