2018年広島vsヤクルト8回戦。12安打10得点で大勝。大瀬良123球完投。

Last Updated on 2019年5月16日 by wpmaster

試合のポイント

試合で20球を投げることがどれだけ大変かが分かっていない、特に、オールドファンの方達は、大瀬良が完投したことに関しては、さぞかし御悦びのことだろう。

しかし、大差が付いたとはいえ、大瀬良は、右肩のころもあるけぇ、123球は投げさせ過ぎ。

点差に関係なく、100球に満たないにしても、肩に問題があれば、代えなけばならないし、球数制限は設ける必要がある。

点差に関係なく完投を義務付けてはならない。

青木の左膝の皿の上に当てた死球なんかを見ると、又、ワンバウンドさせた球なんかを見ると大瀬良の右肩の状態は、この試合においても、良くないからな。

大瀬良は、トップを作った過程で、腸腰筋が内旋して、左肩、左膝が割れて右肩が凹んでいた。

投球動作も良いとは言えない面もあったよな。

山田に本塁打を打たれたときは、トップを作る過程で、腸腰筋だけでなく、右股関節をも外旋し、リリースのときのトップの位置も低く、骨盤と胸が打者の正面に向いていた。

大瀬良は、ボールを持つ手が打者の前に現れるのが早く、山田は頭を後ろの骨盤の上に乗せて、トップの角度を45°に、ステップ幅を狭め、コックした右肘を肋骨に沿わせて、左肘でバットをはらった。

大瀬良は、フィニッシュで、重心も三塁側に残っていた。

打撃においても、投球においても、下半身の内旋よりも肘の出が遅れることに弊害があるという面は共通する。

投球における、左膝の上げ下げ、大腿骨を骨盤に刺すというプロセスは、次のような役割がある。

すなわち、左膝の上げ下げ、大腿骨を骨盤に刺すことにより、左股関節の出を抑止することや、右股関節、腸腰筋の内旋を遅らせる。

大瀬良は、ニ段モーションに投げ方を変えても、左膝を上げたときに、右股関節が二塁方向に内旋していないこと(3回裏山田に安打を打たれたとき)、右腕を内旋してから、左膝の壁が崩れて、ニ段モーションのメリットを台無しにしている。

また、二段モーションも、二度左膝を上げ下すので瞬発力が上げ下しが1度の場合よりも消耗するという欠点もある。

大瀬良は、8回、再び、右肩の限界を超えてから、一塁側に右足をターンさせて瞬発力を加速させて凌いだが、球数が累積する前から、これをして右肩の負担、損耗を減らさないといけない。

フィジカルに原因があって、投球動作を立て直すことができていないと、相手にも被害を与えてしまうことがある。

あの死球は、青木もよけきれなかった。

青木には、申し訳ないことをしたよな。

先発投手の一試合における球数は、その時期における打撃技術の進展具合によって肩の損耗の程度と異なるので、その時期における打撃のレベルとも関係してくる。

現代野球の打撃のレベルと、1980年代のそれととは、特に、下位打線のレベルが違う。

その頃(1980年代)は、本当にプロかよって言う、ひどい打ち方をしていた。

現代の野球においては、その頃ほど下位打線に手抜きができないんよ。

この試合も、他の投手もブルペンで全く準備をしていなかったわけではないから途中で代えることもできなかったわけでもない。

よって、先発投手が完投したからと言って、ブルペンに全く負担をかけなかったということは、この試合に限らず、ほぼないのだ。

しかし、それは、先発投手の負担を鑑みると、止むを得ないことでもあるのだ。

よって、一シーズンを乗り切るだけのピッチングスタッフの層を厚くして、入れ替えながらやっていかなければならない。

入れ替わりで昇格させる投手は誰でもいいということではない。

ァームで結果を出していても、一軍で投げさせてみなくても、ダメと俺にでもわかる投手がいるから、昇格させないのであって、昇格、起用しないことをもって、メグに度量がないと言うのは、笑止千万というより他はない。

それと大瀬良は、この試合、3回裏の鈴木誠也の本塁送球を始め、バックにも助けられたよな。

しかし、それにしても、打つ方は、随分と本塁打が出たよな。

両チームを含め、本塁打を打った打者も、それ以外の安打を打った選手も、始動が遅れず、始動が早くない選手も着地位置の探り、ステップ幅を調整。

ステイバックのときのトップの深さ、ヘッドの立つ立たないはあるが、グリップ、肘の出が、下半身の外旋に遅れることなく振れていたね。

會澤の本塁打なんかは、ボールを擦ってボールの下にバットをくぐらせて、打った瞬間から本塁打の打球だな。

ヤクルトの投手は、梅野は、右足拇指球に重心をかけて「く」の字を作ってステップするが、トップを作ったときに、右股関節、腸腰筋が内旋、左肩、左膝が開き、エルドレッドに本塁打。

田中には、トップの位置が下がり、回転軸から頭が外れ、リリースポイントと頭の位置が離れて四球。

菊池のときには、トップを作る過程で左肩、左膝が開いて、フィニッシュで左膝の壁が崩れて右中間に二塁打を打たれる。

中澤も、トップを作る過程で、肩、膝が開いていたな。

風張は、微妙に二段ステップで投げるが、トップを作る過程で腸腰筋が内旋して左肩、左肘が開いていた。

松岡は、トップを作ったときに左肩、左膝が開く(右股関節、腸腰筋は内旋しておらず、リリース直前のトップの位置が高いが、リリースの直後に右肩がやや凹む。)が、鈴木は、ホームランボールに、ステイバックのときに頭が前に出されて左中間を破る二塁打に留まったな。

イニング詳細

1回表

田中は、3球目、真ん中のカットボール138キロを打って中前安打。

菊池は、9球目、真ん中高目のストレート145キロを空振り三振。

バティスタは、14球目、アウトコースベルトの高さのスライダー131キロを打って捕邪飛。

鈴木は、19球目、真ん中高目のスライダー133キロを打って左前安打。

広島1-0ヤクルト。

安部は、22球目、真ん中低目のカットボール135キロを打って中飛。

1回裏

山田は、3球目、アウトローのカットボール136キロを空振り三振。

西浦は、7球目、インローのストレート146キロを見逃し三振。

大瀬良は、8球目、真ん中低目にカーブ115キロをワンバウンドさせる。

大瀬良は、9球目、アウトローにカットボール135キロが外れ、青木に死球を与える。

バレンティンは、15球目、インコースベルトの高さのストレート146キロを打って二飛。

2回表

エルドレッドは、26球目、真ん中のストレート142キロを打って左中間スタンドに本塁打。

広島2-0ヤクルト。

梅野は、29球目、アウトローにストレート141キロが外れて野間に死球を与える。

梅野は、35球目、真ん中低目にストレート143キロが外れて會澤に四球を与える。

大瀬良は、38球目、アウトコースベルトの高さのスライダー131キロを三バント失敗。

梅野は、46球目、インハイにストレート147キロが外れて田中に四球を与える。

菊池は、48球目、真ん中のカットボール138キロを打って右中間に二塁打。

広島5-0ヤクルト。

風張(右右)は、2球目、アウトローにスライダー126キロをワンバウンドさせる。

風張は、4球目、真ん中低目にストレート141キロをワンバウンドさせる。

バティスタは、6球目、真ん中低目のスライダーを空振り三振。

鈴木は、10球目、真ん中のスライダー130キロを空振り三振。

2回裏

大瀬良は、真ん中低目にフォーク132キロをワンバウンドさせる。

雄平は、19球目、インローのストレート145キロを打って中前安打。

坂口は、22球目、真ん中のカーブ115キロを打って中前安打。

廣岡は、25球目、真ん中のストレート146キロを空振り三振。

中村悠平は、28球目、真ん中のストレートを打って遊飛。

風張は、29球目、真ん中のカットボール137キロを打って右飛。

3回表

風張は、15球目、アウトローにフォーク135キロをワンバウンドさせる。

安部は、17球目、インハイのストレート142キロを空振り三振。

エルドレッドは、19球目、インコースベルトの高さのストレートを打って中飛。

野間は、26球目、風張がワンバウンドさせた真ん中低目のカーブ116キロを空振り三振。

3回裏

大瀬良は、30球目、アウトローにスライダー127キロをワンバウンドさせる。

山田は、31球目、真ん中のストレート144キロを打って中前安打。

西浦は、33球目、アウトローのカットボール136キロを打って右飛。

大瀬良が34球目に真ん中高目のストレート141キロを投げたとき、山田が二盗。

上田は、35球目、真ん中低目のフォーク132キロを打って右前安打。

2塁走者山田は、3塁を回って本塁へ走るが、本塁タッチアウト。

バレンティンは、38球目、アウトコースベルトの高さのカットボール138キロを打って左飛。

4回表

會澤は、31球目、アウトコースベルトの高さのスライダー128キロを打って左中間スタンドに本塁打。

広島6-0ヤクルト。

大瀬良は、28球目、アウトローのスライダー128キロを見逃し三振。

田中は、43球目、真ん中低目のスライダーを打って二直。

菊池は、45球目、インハイのストレート141キロを打って右飛。

4回裏

雄平は、42球目、アウトコースベルトの高さのストレート146キロを空振り三振。

坂口は、49球目、アウトハイのカットボール137キロを打って左前安打。

廣岡は、54球目、インローのストレート142キロを見逃し三振。

中村悠平は、56球目、アウトローのスライダー124キロを打って三ゴロ。

5回表

松岡(右右)は、4球目、真ん中低目にフォーク133キロをワンバウンドさせる。

バティスタは、5球目、アウトハイのストレート143キロを見逃し三振。

松岡は、7球目、アウトローにシュート137キロをワンバウンドさせる。

鈴木は、9球目、真ん中のストレート141キロを打って左中間に二塁打を打つ。

安部は、12球目、アウトコースベルトの高さのストレート143キロを打って中前安打。

広島7-0ヤクルト。

エルドレッドは、13球目、インハイのシュート137キロを打って三ゴロ。

野間は、15球目、インローのフォーク133キロを打ってショート内野安打。

松岡は、19球目、アウトローにフォーク131キロをワンバウンドさせる。

松岡は、20球目、インハイにストレート144キロが外れ會澤に死球を与える。

大瀬良は、24球目、アウトコースベルトの高さのストレート143キロを打って二ゴロ。

5回裏

大瀬良は、58球目、アウトローにカットボール138キロをワンバウンドさせる。

大引は、これを空振り。

大引は、59球目、アウトコースベルトの高さのカットボール138キロを打って遊ゴロ。

山田は、62球目、インハイのスライダー124キロを打ってレフトスタンドに本塁打。

大瀬良は、63球目、アウトローにストレート146キロをワンバウンドさせる。

西浦は、64球目、アウトローのカットボール136キロを打って右飛。

上田は、67球目、アウトコースベルトの高さのストレート147キロを打って二飛。

6回表

田中は、26球目、真ん中低目のフォーク129キロを打って中前安打。

菊池は、28球目、真ん中高目のシュート134キロを打って一邪飛。

バティスタは、32球目、アウトコースベルトの高さのスライダー125キロを空振り三振。

鈴木は、36球目、真ん中低目のフォーク131キロを空振り三振。

6回裏

大瀬良は、68球目、真ん中低目にカーブ112キロをワンバウンドさせる。

バレンティンは、72球目、インローのフォーク134キロを打って三ゴロ。

雄平は、74球目、インローのフォーク134キロを打って二ゴロ。

坂口は、78球目、アウトハイのカットボール136キロを空振り三振。

7回表

安部は、4球目、インコースベルトの高さのシュート137キロを打って二ゴロ。

エルドレッドは、6球目、インハイのストレートを打って中飛。

野間は、8球目、インコースベルトの高さのシュート138キロを打って投ゴロ。

7回裏

川端は、83球目、真ん中のカットボール137キロを空振り三振。

大瀬良は、90球目、真ん中高目のカットボールが外れて中村悠平に四球を与える。

大引は、94球目、真ん中低目のフォーク131キロを打って三ゴロ。

山田は、98球目、アウトローのカットボール137キロを打って一邪飛。

8回表

中澤は、12球目、インローにフォーク129キロをワンバウンドさせる。

會澤は、14球目、真ん中高目のシュート140キロを打って中飛。

大瀬良は、19球目、真ん中高目のストレート128キロを見逃し三振。

中澤は、26球目、インハイにスライダー125キロを打って田中に四球を与える。

菊池は、28球目、アウトハイのシュート138キロを打ってレフトスタンドに本塁打。

広島9-1ヤクルト。

中澤は、32球目、アウトローにフォーク131キロをワンバウンドさせる。

中澤は、36球目、真ん中低目にシュート131キロをワンバウンドさせる。

バティスタは、38球目、真ん中のスライダー122キロを打ってレフトスタンドに本塁打。

広島10-1ヤクルト。

中澤は、39球目、アウトローにシュート137キロが外れて鈴木に四球を与える。

安部は、40球目、インコースベルトの高さのシュート137キロを打って右飛。

8回裏

西浦は、103球目、インコースベルトの高さのストレートを打って中前安打。

上田は、106球目、真ん中低目のストレート146キロを打って左飛。

大瀬良は、107球目、アウトローにスライダー124キロをワンバウンドさせる。

大瀬良は、109球目、真ん中低目にフォーク127キロをワンバウンドさせる。

バレンティンは、これを空振り。

バレンティンは、113球目、真ん中高目のストレート144キロを空振り三振。

雄平は、115球目、真ん中低目のストレート144キロを打って左飛。

9回表

エルドレッドは、4球目、アウトハイのストレート141キロを打って左飛。

中尾は、5球目、アウトローにスライダー123キロをワンバウンドさせる。

野間は、7球目、インコースベルトの高さのストレート142キロを打って中前安打。

中尾は、8球目、真ん中低目にスライダー121キロをワンバウンドさせる。

會澤は、10球目、真ん中高目のストレート140キロを打って中飛。

大瀬良は、14球目、アウトハイのストレート133キロを見逃し三振。

9回裏

大瀬良は、118球目、真ん中低目にフォーク131キロをワンバウンドさせる。

鵜久森は、これを空振り。

鵜久森(右右)は、119球目、真ん中高目のカットボール138キロを打って遊直。

川端は、121球目、真ん中高目のストレート146キロを打って左飛。

古賀は、123球目、アウトコースベルトの高さのカットボール137キロをを打って遊ゴロ。

試合データ

2018年5月5日 18:00

神宮

試合時間 3時間21分

勝利投手 大瀬良 4勝2敗

敗戦投手 梅野 0勝1敗 0S

本塁打 : エルドレッド5号ソロ(梅野)

會澤 2号ソロ(風張)

菊池 5号2ラン(中澤)

バティスタ 5号ソロ(中澤)

山田 9号ソロ(大瀬良)

盗塁  田中 1 野間 1

山田 1