2018広島vsヤクルト9回戦。九里7回1失点。バティスタ6号2ランを含む全打点。but, 延長11回サヨナラ負け。

Last Updated on 2019年3月20日 by wpmaster

試合のポイント

九里は、先発ローテーション投手としてやっていける投手。

カープファンの中には、前回登板の結果をもって、九里を期待していなかった方もいたようだが、九里は、試合を作れる投手。

確かに、九里も、これまで、フィニッシュで左膝の壁が崩れて左股関節が前に出されて、三塁側に重心が残ると、手投げになって、瞬発力がボールに伝わらないことも多かった。

この試合、九里は、100球中、10球(10,25,30,48,53,63,69,76,79,94球目)を低目にワンバウンドさせ右肩の状態も良くない。

5回裏69球目は、リリース直後に右肩が凹んで、左膝の壁が崩れて、フォークをワンバウンドさせているが、右足を一塁側にターンさせて山田を空振り三振に取る。

九里は、フィニッシュで右足を一塁側にターンさせて、2回裏先頭バレンティンをアウトコースのベルトの高さの真っすぐ146キロで空振り三振、3回裏二死二、三塁から山田哲人をアウトハイカットボール129キロで遊飛に打ち取る。

7回裏二死一、三塁から、九里は、最後、フィニッシュで右足を一塁側にターンさせてインローの落ちるツーシーム138キロで鵜久森を見逃し三振。

瞬時に投球動作の過程の一部始終を逐一完璧にこなすのは難しい。

日本式の下半身がロックされた投げ方ではなくて、メジャーの投手のように下を使った投げ方をすれば、右肩の状態が良くなくても左肩や左膝が割れたって抑えられるんだよ。

只、故障のこともあるから、右肘の出よりも左肩、左膝の割れを、左膝をヒッチして、大腿骨を上げて、遅らせないといけない。

右肘を出したとき、着地したときの左膝の角度、低い重心ではダメで、左内転筋を伸ばして上体だけを一塁側に傾ける。

メジャーの投手は、9割方、右足を一塁側にターンさせて投げている。

マエケンや黒田もメジャーでは右足を一塁側にターンさせている。

九里だってできるんだよ。

100球丁度で7イニングを食う。

バレンティンのソロホーマーだけで、ナイスピッチングだよ。

バレンティンは、ステイバックのときに、相当頭が前に出されたが、ステップ幅を狭めて、ステイバックのときにヘッドを立ててインローのホームランボール(132キロの小さく落ちるツーシーム)を擦り、ボールの下にバットをくぐらせてレフトスタンドに本塁打。

更に、九里の勝ちを消したとはいえ、中﨑も今村も一岡も責められないよ。

皆、右肩が凹み、トップが低い、リブダウン(肩甲骨を振り下ろす)が小さいから、球持ちが悪い。

今村は、トップを作る過程で、左肩、左膝が割れてトップの位置が低く、頭が回転軸から外れ、右肘が伸びて頭よリリースポイントの距離が遠い。

低目、高目にボールが外れる。

一岡は、この試合。回跨ぎやったし、

三人とも登板過多だよな。

ちょっとやそっと休んだだけじゃ、右肘と違って右肩は回復しないんだよな。

9回裏、中﨑は、大引に真ん中高目143キロのストレートをレフトスタンドに打たれる。

大引は、ステイバックのときに、頭が前に出されるが、ヘッドが立っていたね。

中﨑は、初球と本塁打を打たれた球を投げたときに、胸の張りを大きくしてトップを作ったがリリース直後に右肩が凹んでいた。

10回表、バティスタの、インロー147キロのストレートを壁を作って打った中前安打で再び勝ち越すが、その裏、今村が2つの四球を出して一岡に交代。

石山は、クイックで右股関節の内旋なしで、「く」の字を作ってステップし、トップを作る過程で左肩が開いていた。

川端が、ステイバックのときに、頭が後ろの骨盤よりも前に出されながらも、ステップ幅を狭めて真ん中138キロのストレートを打って同点に追いつかれる。

延長11回、一岡が古賀に四球を出した後、坂口が真ん中高目137キロのフォークを壁を作って右越え二塁打。

一岡は、この球を投げたときに右肩が凹んでいた。

一方、両チームの打撃面はどうか。

バティスタの本塁打は、インローのホームランボール(114キロカーブ)。

ステイバックのときに頭が出され、ヘッドも寝ていたが、ステップ幅は足踏み程度に狭め、ボールを擦ってボールの下にバットをくぐらせ、左肘でバットで掃った。

石川は、セットポジションからクイックで左足スパイクの外側に重心をかけてステップ(クイックでないときには、左足拇指球に重心を置き、ほとんど左股関節の外旋なしで右膝を内旋してステップ)。

右膝下を内に入れる動作を速くして瞬発力の逃げるのを防止したが、トップを作る過程で右肩が開き、フィニッシュで一塁側に重心が残る。

この試合、バティスタが、先発石川から放った6号2ランを含め3安打3打点したが、鈴木誠也が代打のみの出場というのも点が取れなかった原因の一つでもある。

誠也もこのところ結果は出していても、右足が半時計前に回すのが、故障前と全く違う。

この試合に休ませたのは妥当。

一方、ヤクルトも青木が不出場。

打てない試合があると、ヤリ球に挙げられるのは、松山(前の試合と、この試合不出場)と安部。

野間は左投手が打てないと決めつける。

彼等は、対案として、「美間と堂林を上げて使え、庄司を使え、メグは度量がない」と宣う。

バカも休み休み言え。

上手くいかない試合っていうのは、何試合もあるよ。

ファンは、怒り狂っちゃいけないぜ。

イニング詳細

1回表

田中広輔は、5球目、アウトコースベルトの高さのカットボールを打って遊直。

菊池は、8球目、アウトコースベルトの高さのスライダー125キロを打って中飛。

石川は、11球目、インローにシンカー124キロをワンバウンドさせる。

バティスタは、15球目、アウトローのカットボール128キロを空振り三振。

1回裏

山田は、4球目、真ん中のストレート143キロを打って遊ゴロ。

九里は、10球目、アウトローにフォーク133キロをワンバウンドさせる。

上田は、12球目、アウトローのチェンジアップ132キロを打って中飛。

坂口は、14球目、アウトローのフォーク135キロを打って一ゴロ。

2回表

エルドレッドは、16球目、インコースベルトの高さのストレート135キロを打って左中間に二塁打。

安部は、17球目、真ん中のスライダー122キロをバントするが捕邪飛。

下水流は、20球目、アウトコースベルトの高さのカットボールを打って中飛。

石川は、23球目、インローにフォーク126キロをワンバウンドさせる。

石川は、24球目、アウトローにカットボール126キロをワンバウンドさせる。

石川は、25球目、アウトローにカットボール133キロをワンバウンドさせる。

髙橋大樹は、26球目、インローのフォーク124キロを空振り三振。

2回裏

バレンティンは、17球目、アウトコースベルトの高さのストレート145キロを見逃し三振。

雄平は、20球目、真ん中低目のフォーク134キロを打って右飛。

西浦は、23球目、アウトローのナックルカーブ122キロを打って遊ゴロ。

3回表

石川は、33球目、アウトローにフォーク125キロが外れて會澤に四球を与える。

九里は、35球目、インローのフォーク123キロをバントするが、2-6-4の捕併打。

田中は、アウトコースベルトの高さのシュート133キロを見逃し三振。

3回裏

九里は、25球目、真ん中低目にフォーク130キロをワンバウンドさせる。

川端は、26球目、アウトコースベルトの高さのカットボール140キロを打って右前安打。

九里は、30球目、アウトローにフォーク133キロをワンバウンドさせる。

九里は、33球目、インコースベルトの高さのツーシーム133キロが外れて中村悠平に四球を与える。

石川は、インハイのストレート136キロをバントする。

山田は、39球目、アウトハイのスライダー129キロを打って遊飛。

九里は、43球目、アウトコースベルトの高さにストレート145キロが外れて上田に四球を与える。

坂口は、44球目、真ん中のフォークを打って左飛。

4回表

菊池は、43球目、真ん中高目のカットボール130キロを打ってレフト線に二塁打を打つ。

石川は、48球目、テイクバックのときに、左腕前腕部を回内し、左腕が背中に付く程ではないが、ややテイクバックが横に大きい。

左肩が右肩よりも上がる。

右足は、スパイクの内側から着地し、インステップし、右肩がクローズドしている。

トップを作ったときに、左膝が内に入る。

左腕前腕部が回外し、左肘が沈む。

トップは頭の方に深くは入らない。

リリースの瞬間に右足がほぼ突っ張るが、左腕上腕部の付け根が凹む。

左足を一塁側に着地させてフォロースルーを止める。

バティスタは、48球目、真ん中低目のチェンジアップ114キロを、ヘッドをボールの外側に入れて壁を作ってバックスピンをかけてレフトスタンドに本塁打を打つ。

広島2-0ヤクルト。

石川は、51球目、真ん中低目にチェンジアップ117キロをワンバウンドさせる。

エルドレッドは、これを空振り。

石川は、52球目、真ん中低目にチェンジアップ116キロをワンバウンドさせる。

エルドエッドは、53球目、アウトハイのストレート135キロを空振り三振。

安部は、58球目、アウトローのフォーク126キロを空振り三振。

下水流は、64球目、インコースベルトの高さのフォーク125キロを左前安打。

髙橋大樹は、66球目、真ん中のカットボールを打って中飛。

4回裏

九里は、46球目、トップを作ったときに右膝が内に入り、左肩、左膝が割れる。

右腕前腕部が回外し、トップが完成しない内に右肘を推進させていく。

リリースの瞬間に左足が突っ張らない。

バレンティンは、46球目、ホームランボールであるインローのフォーク132キロを、ヘッドをボールの外側に入れてボールを擦り、壁を作ってバックスピンをかけ、レフトスタンドに本塁打を打つ。

九里は、48球目、インローにフォーク129キロをワンバウンドさせる。

雄平は、50球目、インハイのフォーク133キロを打って右飛。

九里は、53球目、インローにフォーク131キロをワンバウンドさせる。

西浦は、56球目、真ん中低目のチェンジアップ128キロを空振り三振。

川端は、57球目、インコースベルトの高さのフォーク129キロを打って一ゴロ。

5回表

會澤は、69球目、インコースベルトの高さのフォーク125キロを打って中前安打。

九里は、71球目、真ん中のフォーク122キロをバントする。

田中は、77球目、アウトハイのスライダーを打って一ゴロ。

菊池は、81球目、インローのシュート135キロを打って二ゴロ。

5回裏

中村悠平は、61球目、アウトローのストレート142キロを打って中飛。

九里は、63球目、アウトローにナックルカーブ124キロをワンバウンドさせる。

廣岡は、65球目、インローのフォーク134キロを空振り三振。

山田は、69球目、九里がワンバウンドさせた真ん中低目のフォーク134キロを空振り三振。

6回表

バティスタは、4球目、アウトローのスライダー127キロを打って左前安打。

エルドレッドは、8球目、真ん中高目のストレート143キロを打って遊併打。

安部は、13球目、インコースベルトの高さのスライダー132キロを打って一ゴロ。

6回裏

上田は、74球目、インローのフォーク133キロを打って左飛。

九里は、76球目、インローにフォーク132キロをワンバウンドさせる。

坂口は、これを空振り。

九里は、79球目、インローにフォーク133キロをワンバンドさせる。

坂口は、80球目、アウトローのナックルカーブ126キロを空振り三振。

バレンティンは、84球目、アウトローのスライダー130キロを空振り三振。

7回表

下水流は、17球目、アウトハイのストレート144キロを空振り三振。

髙橋大樹は、21球目、インハイのストレート143キロを打って左飛。

秋吉は、25球目、アウトローにチェンジアップ131キロをワンバウンドさせる。

會澤は、26球目、インハイのストレート144キロを空振り三振。

7回裏

雄平は、85球目、真ん中高目のフォーク130キロを打って右前安打。

西浦は、86球目、真ん中のカットボール137キロをバントする。

川端は、90球目、インローのストレート142キロを見逃し三振。

九里は、94球目、真ん中低目にナックルカーブ123キロをワンバウンドさせる。

荒木は、96球目、アウトコースベルトの高さのストレート142キロを打って右前安打。

鵜久森は、100球目、インローのツーシーム138キロを見逃し三振。

8回表

近藤は、3球目、アウトローにフォーク135キロをワンバウンドさせる。

野間は、4球目、真ん中低目のスライダーを打って三塁内野安打。

田中は、12球目、アウトローのフォーク135キロを空振り三振。

菊池は、13球目、真ん中低目のスライダー134キロを打って中飛。

8回裏

山田は、5球目、アウトハイのストレート154キロを打って中前安打。

上田は、6球目、真ん中高目にシュート回転したボールをバント。

坂口は、9球目、インコースベルトの高さのシュート回転したボール153キロを打って左前安打。

雄平は、インコースベルトの高さのチェンジアップ142キロを打って遊併打。

9回表

石山は、1球目、アウトローにスライダー131キロをワンバウンドさせる。

安部は、4球目、真ん中低目のフォーク136キロを空振り三振。

下水流は、8球目、真ん中低目のフォーク138キロを打って中飛。

髙橋大樹は、11球目、真ん中低目のフォーク137キロを打ってレフト線への安打。

會澤は、15球目、真ん中高目のスライダー130キロを見逃し三振。

9回裏

西浦は、7球目、真ん中高目のスライダー145キロに、左肩が内に入って、一邪飛。

中﨑は、10球目、トップを作ったときに、右膝が内に入り、左肩、左膝が割れる。

右腕前腕部が回外し、右肘が沈む。

リリースの瞬間に左足が突っ張る。

フォロースルーのときに、左膝の壁が崩れ、右足を三塁側に着地させる。

川端は、10球目、インコースベルトの高さのスライダーを、ヘッドをボールの外側に入れてボールを引っ掛けて打つが、中飛。

中﨑は、12球目、トップを作ったときに、右膝が内に入り、左肩、左膝が割れる。

右腕前腕部が回外し、右肘が沈む。

リリースの瞬間に左足が突っ張らず、右腕上腕部が凹む。

右足を三塁側に着地させてフォロースルーを止める。

中﨑は、11球目、アウトローにストレート144キロをワンバウンドさせる。

大引は、12球目、真ん中高目のストレート143キロを、ヘッドをボールの外側に入れて擦り、スライス回転がかかるが、バックスピンをかけてレフトスタンドに本塁打を打つ。

広島2-2ヤクルト。

田代(左左)は、19球目、アウトコースベルトの高さのストレートを泳ぎながら、トップハンドの親指でグリップを押してヘッドの下がりを抑えて打って中前安打。

山田は、24球目、スウェイしてヘッドが出ない。

中﨑は、24球目、アウトコースベルトの高さのストレートがボールと評価され、山田に四球を与える。

上田は、真ん中のスライダー131キロに着地が遅れステイバックの中途で振り始め、三飛を打つ。

10回表

野間は、19球目、インローのフォークを打って三ゴロ。

田中は、21球目、真ん中のストレート144キロを打って遊飛。

石山は、25球目、アウトローのフォーク136キロをワンバウンドさせる。

菊池は、26球目、アウトコースベルトの高さのスライダー壁を作ってバックスピンをかけて左中間に二塁打を打つ。

バティスタは、30球目、インローのストレート147キロを打って中前安打。

広島3-2ヤクルト。

鈴木は、31球目、インハイのストレートを打って遊飛。

10回裏

今村は、4球目、インハイにストレートが外れて坂口に四球を与える。

今村は、8球目、インハイにストレート142キロが外れてバレンティンに四球を与える。

風張は、4球目、真ん中低目のストレート142キロをバントの構えから見逃しで、3バント失敗。

西浦は、11球目、真ん中高目のストレート145キロを空振り三振。

川端は、12球目、アウトコースベルトの高さのストレート138キロを打って中前安打。

大引は、18球目、アウトハイのストレート145キロを空振り三振。

11回表

安部は、2球目、アウトローのスライダー127キロを打って三ゴロ。

下水流は、3球目、真ん中高目のストレート142キロを打って左前安打。

上本は、4球目、インハイのストレート141キロをバントする。

中尾は、會澤には一球も投げずに四球で出塁させる。

中尾は、5球目、アウトローにスライダー123キロをワンバウンドさせる。

野間は、これを空振り。

野間は、8球目、アウトコースベルトの高さのスライダーを打って二直。

11回裏

田代は、22球目、真ん中低目のカーブ112キロを空振り三振。

山田は、23球目、インコースベルトの高さのカーブ110キロを打って三邪飛。

一岡は、26球目、真ん中低目にカーブ109キロをワンバウンドさせる。

古賀は、これを空振り。

一岡は、29球目、インハイにストレート144キロが外れて古賀(右右)に四球を与える。

坂口は、35球目、真ん中高目のフォーク137キロを打ってライト線に二塁打。

広島3-4ヤクルト。

試合データ

9回戦

2018年5月6日 18:00 神宮

試合時間 3時間58分

勝利投手 中尾 2勝0敗 0S

敗戦投手 一岡 1勝3敗 1S

ホールド Jackson

本塁打:バティスタ6号2ラン(4回表 石川)、バレンティン10号ソロ(4回裏 九里)、大引1号ソロ(9回裏 中﨑)

盗塁: 野間 1

対戦成績 広島6勝3敗