対ソフトバンク2回戦,5回コールドゲームで引き分け。

Last Updated on 2017年12月8日 by wpmaster

対ソフトバンク2回戦、岡田と千賀。

岡田は、キャンプ、オープン戦のときからカットボールのような球でゴロを打たせてきたが、縦のスライダーを決め球に使えるようになった。

ヤクルト戦後、ファームに落ちてから、技術上の課題を修正し、指のかかり方が良くなり、とんでもない暴投が減り、且つ、真ん中に集まることなく、いい塩梅で散らせるようになった。開幕の頃より1球1球の精度も徐々に上がってきたと思う。投げる毎に成長している。

フォークは、修正中ということなのだろう。この試合で1球しか投げなかったが、調整中であるなら、ブルペンだけでなく、尚更、試合の中で試し修正する必要があると思う。

柳田クラスだと、カーブのような緩い変化球は軽く見切れるから、結果論だが、柳田の第二打席、インコースを折角攻めたのだから、最後、簡単には振らないかもしれないが、スプリットでも投げて試してみればよかったと思う。

土生は、今日の試合でも未だボール球を振るが(1球必ずスイングするのはチームのルールであるようだが)、追い込まれてからはバットが止まるようになってきた。キャンプのときより成長しているが、甘い球をファウルすることなく仕留める実力がレギュラーに比べると弱いと思う。

鈴木誠也は、広島打線の中では、ボール球にバットが止まる方であるし、無安打の試合の次の試合では安打を打ち、打率が下がり始めてもすぐに立て直すことができる。

そう簡単に崩されるものではないものができつつあるけれども、毎日実際に試合で投手の投げた球と対峙してスイングして調整、維持していかなければならない。

一軍の試合で起用しないのであれば、規則上、一軍登録したままでもファームの試合に出られるので、移動できる範囲内でファームの試合が行われているときは、ファームで4打席立たせた方がいいと思う。

ソフトバンクは、二塁に今宮を置いて、牧原が進塁打で三塁へ進め、広島も菊池が丸の安打で3塁へ進み、松山がニゴロを打ってケース打撃で唯一の得点機に1点を返した。

これまで、広島打線が打ってこれたのは、ボールの反発係数の高いからではなく、セリーグの投手がインハイのストレートを投げ切るだけの制球がなかったこと、ボール球を振らせる、打たせる制球により少ない球数で抑える技術がなかったこと、全ての球を勝負球にできるだけの精度がなかっただけで(各球団のローテーション投手に故障が多いことも関係しているが)、ロッテやソフトバンクの投手は、それらが完璧ではないが、セリーグの投手より遥かにできる。昨日のスアレスのエルドレッドに対する、今日の千賀のエルドレッド(4球何れもインハイの真っ直ぐ)、田中の第2打席への攻めなどは弱点な球を寸分違わず投げ切り、完璧だった。

広島打線が下降線を辿っているのではない。現在の広島の各打者の到達過程にある実力が、まともな制球の投手とぶつかることにより、結果にストレートに結び着いているだけである。

全ての球団の選手に言えることだが、ボール球を振り回す打者、ボール球を投げ切る制球、打たせて取る制球の無い投手は、交流戦中に数字を落とすだろう。

今日の試合、広島にとっては、1勝分の評価はできないだろうが、広島が先発ローテーションが不足し、打線もベストメンバーでなかっただけに、勝ちきれなかったソフトバンクの方が痛いであろう。

いずれにせよ、今日の引き分けで3連敗が無くなったのは大きい。

交流戦中は、K.J.以外は、打ち込まれる試合が多くなる。相手投手にもなかなか得点機を作らせてもらえないだろう。打線をつながらせてくれないだろう。

それだけに、負け試合でも、大味な攻撃ではなく、ケース打撃で点を取る技術を確立、向上させ、できることだけでも、やっていかなければならないだろう。