対ヤクルト11回戦、中継ぎ、抑えが試合を作り、延長戦を制す。

Last Updated on 2017年12月9日 by wpmaster

対ヤクルト11回戦。先週と同様、小川対広島打線、九里対ヤクルト打線のマッチアップ。

坂口の二塁打、今浪が二ゴロで進塁打、山田の犠飛とケース打撃をしてヤクルトが先制

この日の小川は、球持ちがよく、スライダーが伸び、打者の手元で伸び、田中の三振の場面を見ると、今日は抑えられると思いました。ストレートの最速は149キロ。

九里は、膝元にフォークや半速球を集めますが、ヤクルト打線は、低目を捨てて、目線を高めに上げ、畠山に四球を与え、大引にレフトに本塁打されます。

九里は、四回にも畠山に四球を与え、大引に二塁打を打たれ点を取られます。

広島は、エルドレッドが小川から対戦4年目にして初安打、鈴木が詰まりを活かしてX軸を作ってインハイを振り切ってレフト前安打、安部が内角膝元よりボール1/3位高いカットボールをすくいあげて、ファウルにならずに本塁打で同点。安部は、前回の対戦で小川から初安打を打ったのに続き、この日は本塁打と、打撃が進化しています。

鈴木は、6回にも安打を打ち、小川から通算12打数5安打.417と広島打線では、會澤(12-5)と並んで最も小川を打っています。現在120打席(規定打席は、136)、交流戦中に規定打席に到達するのではないでしょうか。

4回、安打で出た田中が盗塁、菊池のライトフライでタッチアップで三塁、基本を忠実な走塁をしました。丸がフライの後、新井が打ててない小川から三遊間安打で4-3で勝ち越し。

しかし、前述のように九里が畠山と大引にやられ、4-4と同点にされます。中村にも安打で無死一、三塁。次が小川にもかかわらず、三塁でストップしてくれて助かりました(本塁送球の間に打者走者も二塁に進めますので)。小川が送って、一死二、三塁。

ここで、九里から戸田にスイッチ。戸田は坂口に手首への死球。ヤバいボールの落ち方をしましたが、バッティンググラブのクッションの部分に当たって大怪我には至らなかったと思われ、一塁へ走ります。戸田に対し怒りを露わにせず、一塁に走った態度は素晴らしかった。更に今浪の犠飛で4-5と逆転。山田が外角高めを打ち損じて3アウト。

九里は、3回1/3で4安打4四死球5失点。四球が多く残念な結果となりました。

ヤクルトは、6回、中村の四球から、小川が送って、坂口の安打で一死一三塁、今浪の犠飛で6-4と2点差にします。ここでヘーゲンズに交代。

戸田も2回1/3で3四死球と良くありません。

ヘーゲンズは、いつも以上に野手投げで、来日初の四球を山田に出し、次の回にも四球を出すなど、緩急がないのはいつも通りですが、状態は良くありませんでしたが、0に抑えます。

小川は、4、5、6回を0で抑え、ゲームの作り方、ペース配分、1試合の中でギアを上げるところを知っています。6回終了して97球。

小川は、7回も続投。小川に強い會澤がレフトに安打、代打松山が真ん中に入ったカットボールを引っ張り、無死一、三塁。二塁走者と三塁走者の双方の盗塁に備えなければならないケース。

ここでランナー2人を置いて小川が105球で降板。投手は、左の久古。

仮に次の打者が本塁打を打っても、小川には、失点、自責点共に2点しか付かず、8回ヤクルトが勝ち越しても7回を投げきっていませんので勝ち投手にはなりませんが、小川に対広島戦2敗目を付けることはできませんでした。

松山の代走が二盗。ランナー二、三塁で三塁、本塁タッチプレー、一打で二者が本塁へ還れるケースを作ります。田中が四球で無死満塁。

内、外、ファウルフライは、進塁義務がないのでタッチプレーですが、ゴロの場合は、本塁、三塁、二塁、一塁はforced out(先に一塁をアウトにした場合、二塁はタッチプレー)。ヤクルトは守り易くなりました(振り逃げは、無いが、三振捕逸、三振暴投は避けなければならないケース)。ヤクルトの投手は、右の秋吉にスイッチ。

菊池の三遊間のゴロを今浪が抑えますが、本塁へ投げられず、内野安打で1点差、無死死満塁から丸が二ゴロで追加点。2010~2015年の広島打線ができなかったケース打撃です。これで同点。二塁forced outで一死一、三塁の得点し易いケースは続きます。

しかし、新井が投ゴロ、エルドレッドが打てない高目を攻められ秋吉の136キロのストレート系を外野フライ。勝ち越すことはできません。

この日の小川は、6回105球8安打6失点(自責も6)。

同点とした後、広島は、ホームゲームなので、延長に備えて投手を温存ではなく、勝ち継投の投手を順に投入。

8回、Jacksonは、出塁させると煩い三輪を内角いっぱいのコースで三振に取ると今浪まで三者凡退。

中﨑も、スライダー、シュート・ツーシーム系、スプリットを多投してヤクルトの3~5番を三者凡退

今村も、球速は、さほどなかったものの、キレも全盛時の7割ぐらいまで戻り、この日は制球もよく両コーナーを突いて三者凡退。状態の良くないときでもコンスタントに今日のような投球ができるかが重要になってきます。

ヤクルトは、アウェイなので、9回はオンドルセクではなく、元先発で、先発していた頃は、広島が良く打っていた村中が登板。

9回、広島は、四球で出た田中を菊池がバントで進め、丸が三振、新井を敬遠して、ランナー一、二塁にして、三塁forced outという作戦に出ましたが、捕逸。ランナー一、三塁のケースにしてしまいます。しかし、小窪は遊ゴロ。

10回裏、鈴木がフルカウントから四球、安部が送って、天谷がレフトオーバーの二塁打で7-6で勝ちましたが、サヨナラ勝ちは今季初、1点差試合は、ようやく3勝目。

8回、9回、10回をJackson,中﨑、今村が0に抑えたことが勝因です。

カード勝ち越しとなりました。