対ヤクルト8回戦,小川から追加点を奪えず連敗。

Last Updated on 2017年12月9日 by wpmaster

初回、四球で出塁した田中と丸を新井がタイムリーを打って還し2点先制。

その裏、川端の2塁打(インコースのカットボールがファウルになりません)で本塁に還れなかった坂口を、山田がシュート(ツーシーム)をコンパクトに振り切って犠飛を打って救います。2ー1。

ここで1点返されたことが痛かった。

先発小川は、5回を投げて5四球。安部が小川から初安打を打ったこと、初回、新井がタイムリーを打った以外は、ほぼデータ通り。他に安打を打ったのは、鈴木、會澤、菊池。

この日も小川を打っていない打者、田中、丸、松山は走者を置いて打てなかった。状態の悪い小川を拙攻(というよりはヤクルトのバッテリーを中心とした守りがケース打撃をさせなかった)で助け、2回併殺の間に1点を入れてから、3回以降追加点を取れなかった。小川に負けを付けることができない原因の一つです。

フォークが決まらない小川に対してカーブ、カット、スライダーなどあらゆる球種を要求するなど、要所を締め、中村のリードも単調になることなく上手かった。

広島の各打者毎にシフトを引いて小川を助けていた。三塁手が円を描きながら、投手方向に走りながらチャージをかけて、三塁方向にバントさせないなどの工夫も見られた。

九里も前回よりは球が荒れていたが、球が適度に散り、6回を94球5安打無四球1失点に抑えました。他球団のローテーション投手と比較しても遜色なく、唯一の収穫です。個人記録としては、1勝分の評価はしてあげて欲しい。

7回ヘーゲンズがバレンティンにカットボールを打たれます。これまで高目に来ていた球を他球団の選手は打ち損じてくれましたが、バレンティンにはきっちりと捕らえられました。

8回、安打で出た安部を會澤が緩いゴロを打って進塁打、二塁走者の安部は、レフトが前進守備を引いていたこともあり、天谷の安打で還れなかった。

その裏、Jacksonに対し、中村三振の後、今浪四球、代走比屋根。一死、一塁。比屋根が2盗。

ランナー2塁から、坂口を歩かせて、1、2塁。2塁と3塁はフォースドアウトでも可という点で守り易いが、比屋根に三盗された。Jacksonは、クイックが遅く、今日2つ盗塁を刺した會澤でも阻止するのは無理。

一死、一、三塁で、本塁、タッチプレーのケース。内野フライでも1点、三振捕逸、三振暴投、重盗もある。ランエンドヒットもある。捕手は、野手を見ないで、二塁に投げるか、投手がカットするかどうかのサインを投手及び内野手に送るという難しいケース。今日はここで負けを確信しました。

川端の、投手強襲の一ゴロで同点。山田に四球を出した後、バレンティンを一邪飛。内容が良くないながら、打ち損じさせて、よく同点で止めたというところでしょう。

9回、菊池が安打で出ますが、丸がレフトフライ、新井、エルドレッド連続三振。オンドルセクはクイックが速い。

延長10回裏、投手今村が回跨ぎ。初球中村に二塁打を打たれます。一塁は猛チャージをかけると、二塁が一塁カヴァーに入り、一二塁間ががら空きになるので、バントやバスターのし易いケース。

一死ランナー3塁。緩い内野ゴロ、内野フライ、三振捕逸、三振暴投でも1点が入るが、三塁走者は進塁義務がなく、タッチプレーのケース。強いゴロが飛んで、本塁タッチアウト後、打者走者もアウトになれば、併殺になりランナーも残らない。この回は、一死三塁のケース。坂口はやや浅いが外野にフライを飛ばします。三塁走者の中村も足の運びもよく本塁に帰りました。

今村に回跨ぎをさせた以外は、継投も采配ミスというほどではない。

広島が2回以降追加点が取れず、得点圏に走者を置いたとき、最低限の仕事ができたかどうかが勝敗を分けた。

勝因は、追加点を許さなかった小川ー中村のバッテリーと比屋根の走塁でしょう。

ペナントを勝ち切れるチームと勝ち切れないチームの差が出た試合であった。