一軍における外国人投手と外国人野手の振り分け

Last Updated on 2017年12月21日 by wpmaster

ロサリオの退団が決まり、プライディーの加入で、支配下選手登録枠は残り4枠である。

ロサリオは守備に難があって向上しておらず、たとえどんなに打っても起用するのが困難であったのが原因であろう。

練習すればするだけ守備は上達するので、契約解除は勿体ないと思う。

しかし、エルドレッドは必要な戦力であるし、外国人選手の枠の関係で

来季も出場する場に恵まれず年俸も上がらないので、

退団してメジャーにチャレンジするというのであれば、

止むを得ない。

前田、黒田が退団すれば、残り6枠である。

外国人選手は、現状、Johnson、ヒース、エルドレッド、プライディの4人。

投手2、野手2名である。

一軍の試合に出場できるのは4人。

球団の経営側は、外国人の三塁手を調査継続中で、ここへきて新外国人投手も調査継続中であることが明らかになった。

 

 

2016年の先発投手陣とその登板数、成績を予想すると、

 

K.Johnson 29試合 13勝9敗 2.50

福井   28試合 10勝9敗 3.30

大瀬良  26試合 8勝12敗  3.67

野村   20試合 4勝7敗   4.86

残り40試合に誰を当てはめるかということになる。

 

新外国人投手の入団が決まらない現在は、

 

(A案)

岡田 25試合 6勝9敗

九里、横山、中村恭、小野、薮田あたりに3試合ずつ。・・・2勝

 

(B案)

岡田をセットアッパー、薮田、横山を中継ぎにした場合には、

九里、中村、小野のいずれか一人に

22試合 3勝11敗

残りの2人の内1人に8試合、もう一人に5試合・・・3勝

残り5試合を

福井1 大瀬良2・・・3試合で1勝

塹江、藤井各1試合

というのが、現実的に考えられる策である。

 

となると、先発勝利数は、41~43勝(2015年は広島57勝、巨人54、阪神47、中日41、DeNA37)。

早い回に降板することが多くなるから、先発には負けはつくが勝ちはつかないことから、

中継ぎ抑えの勝利数が15(2015年は、12)ー但し、中継ぎ抑えに勝ちがつくチームは中継ぎ抑えの投手力が弱いチーム。

2016年のチーム勝利数は、56~58勝になる。

 

これでは、最下位争いが濃厚である。

優勝ラインが80勝と考えると23勝前後

2016年は優勝は100%無理だと思います。

Aクラス入りを70勝としても13勝前後足りない。

 

即戦力投手、大物投手として騒がれても、一年目0勝~2勝位の投手は過去いくらでもいた。

現場を委託された監督、コーチが考えている岡田と横山の合計で前田の勝利数を稼げる保証はどこにもない。

両者は、シーズン当初からセットアッパー、中継ぎでの起用になるかもしれない。

 

2016年のエースは、現状、Johnsonである。

近い将来メジャー復帰が考えられるJohnson、新外国人投手で2016年を乗り切るにしても、

野村は2年目に右肩を壊し、飛ぶボールになったことも含め、ストレートが戻って来ない現在、

大学時代に決め球にしていたフォークの封印を解除し、新球パワーカーブを覚えても再浮上が困難であること

下手すれば、二軍でも打ち込まれるかもしれない。

先発投手は育成に時間を要することを考えれば、そうであるなら次期エースと先発をそれぞれ1枚作っておかなければならない。

外国人先発投手に依存し、取っ替え引っ替えすると、先発が育たず、チームは長期にわたって低迷期に入る。

 

Johnsonが抜けた後の次期エースは、福井も大瀬良も少ない球数で簡単にアウトを取っていくと言う面で

状態の良くないときに、炎上しない、QS率という面で

黒田や前田と比べると物足りないが、

球種が豊富であること、既にスプリットを試合で使えていること、先に点を与えずに試合を作ってリードした展開で

リリーフに繋げる技術という点で福井であると考える。

大瀬良は、未だ、他球団のエース級と投げ合って競り勝つことができるかというと、競り負ける方が多いと思われる。

2番手が大瀬良と考えると、もう1枚、2桁勝てる先発ローテーション投手を日本の選手の中から作っておかなければならない。

 

日本国籍の先発投手の育成を重視するのであれば、新外国人投手は、中継投手を入団させるという考え方も成立する。

確かに、短期間であれば、新外国人ーヒースー中﨑で

ロマンーオンドルセクーバーネットや澤村ー山口ーマシソンー西村に準ずるような

リレーを実現できるかもしれない。

150キロ投げられる投手に先発させ、142~143キロにセーブさせてイニングを食わせると怖さが半減するので、又、

リリーフ陣に故障歴のある投手が多いことを考えれば、岡田はセットアパーにしておきたい。

 

九里、小野、中村辺りは中継ぎで無双することは困難で、緩急又は制球、打たせて取る投球術で

先発してイニングを食うことで生き残らざるを得ない投手である。

彼等に先発5番手になってもらうことが考えられる。

巨人や数年前の阪神のように新外国人投手をセンパツローテーションに入れて2016年は乗り切らざるを得ない。

 

久本、永川、江草は、そう長くない。ヒースもメジャーに復帰するかもしれない。

故障したことのない中継ぎ投手は、飯田、戸田、西原ぐらい。

江村は、12球団どこも契約交渉を継続しなくなったのか、パドレスのテストを受けることになった。

木村昇吾のFA移籍による人的補償によるリリーフ補強及び内野手の補強も決まっていない。

横山、薮田、佐藤祥万、仲尾次辺りをリリーフとして一軍の困難な場面で投げさせて育成しておかなければならない。

 

巨人や数年前の阪神のように新外国人投手を、できればメジャーでそこそこ実績のある外国人投手を

センパツローテーションに入れて2016年を乗り切らなければならないのだ。

バルディリスが二軍待機もあり得るという条件をのむとは思えない。

外国人枠4枠を投手2:野手2にすると投手陣が弱くなる。

外国人枠4枠は、投手3:野手1が前提になる。

 

外野手が上位打線に入った場合、年間の打席数が630だとすると、合計1890打席。

エルドレッドが故障や体力の衰え、打てなくなる時期があることから通年試合に出続けることが困難であるから

プライディーはエルドレッド離脱時に一軍に上がる。

外野は、丸と鈴木誠也が各600打席、野間が440打席、松山140打席、プライディが110打席ということが

2016年に採りうる策としては最も適切であると思われるのである。